ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

THE MIST



THE MIST

プロデューサー:クリスチャン・トープ
出演:モーガン・スペクター
話数:全10話
全米放送日:2017.06.22
日本配信日:2017.08.25
NetFlixにて視聴、映画版も視聴済み、原作は未読、ドラマ版は発表の時から非常に楽しみにしていました。
正直日本ではDVDスルー辺りが妥当だろうなと思っていたところ、まさかの放送終了直後にNetFlixで配信を
開始してくれるという非常にありがたい告知が出てこれ以上ないぐらい楽しみにしていました。
内容的にはやはりIMDBでの異常な低評価が示すように、実際10点満点で言うところの良くて6.5点ぐらい、
という感じではあったものの、映画版よりもグロ…というよりもゴア表現が強かったり、映画版とは違い
今風に仕上げてドローンを活用する展開があったり、当然ではあるものの映画版との違いが色々描かれていて
個人的には十分楽しませて頂けました、エイドリアンが予想以上に良かったので、S2の更新にも期待大。

▼最初の犠牲者が最高のサプライズ
これは映画版を見ていた人に対する、ある意味では最高のファンサービスだと思うんですが、映画版同様、
霧が発生して、霧の中に何か人間を殺す凶悪な何かが存在する、というのを最初に知らしめてくれる犠牲者。
視聴者にとっても非常にインパクトがあり記憶に残る存在になるわけですが、その最初の犠牲者が映画版で
ストレス限界突破の代表とも言えるミセス・カーモディ、そのカーモディと名前を同じくする女性が最初に死ぬ、
というのがなんともスカ!っとするというか、とんでもないカタルシスでニヤリとさせられたというか。
またこのカーモディ登場までの流れが完璧なのが素晴らしかったというか、序盤からカーモディ自体は何度か
顔を見せていたものの、その女性の名前がカーモディだと判明するのは霧が発生する直前にイブが呼びかける、
ここで初めて、ドラマ版では唯一映画版と同じ名前を持つカーモディであると判明し「カーモディかよ…」
というなんとも鬱陶しい「またウザイのが始まるか…」と覚悟をさせられるものの、その直後に店内へ出て、
まさかのカーモディが最初の犠牲者になるという、正直この一連の流れは完璧だなと思いました。

▼映画版と違いそれぞれが分散
色んなキャラクターを見せる必要があり、そんな誰もが上手い具合にショッピングモールに全員居ました、
となるわけもなく、物語開始当初はショッピングモール、警察署、教会、といった三箇所に分かれて避難、
という展開がまず面白いなと思いました、当然グループ分けされてしまい、主人公ケビンは家族と合流を
目指す必要があるのでショッピングモールへ行かなければいけないものの、という事は霧の中を行動しなければ
ならないので緊張感のある展開が待っていて、唯一関係無い教会はどういう役割になるんだろうか、という
楽しみもあったり、それぞれのキャラクターを分散させて描いたのは面白い試みだなと思いました。
王道展開ではあるものの、ケビンなんかはそこで出会ったミアやジョナなど、初対面の人間と窮地を脱する為に
協力する必要のある流れになるので、やっぱりこういう異常事態で、偶然そこに居た人同士で協力して脱出を、
という展開は、これはホント王道ながらもやっぱり見ていてワクワクしますし、最初の流れは非常に良く。

▼「ルールは治安を守る為に決めるだけだ」
確かに必要な事ではありますけど、実際こういう状況だと非常に難しい提案でもありますよね。
皆が自由に意見を出し合って、過半数の投票を獲ればルールとして承諾され全員に適用される、
というのは公平に思えるものの、中東系の店員が危惧したように、一部の危険な考えも通る可能性があり、
建前として「全員が承諾したルールなので従うべき」として数の暴力で排除される可能性もあると。
しかもこの場合、銃を所持している警備員カイルが強硬な考えの持ち主で、教会側だと同様に警察署長の
コナーが問題のある人物なので、権力があり声の大きい人物が冷静ではなく公平性にも欠ける人物の場合、
一見安全に見えても「皆が守るルールを決めよう」は結果的に危険な事になりやすいというか。
食糧問題があるので、食料だけは流石に配給制にするべきだとは思いますし、結果的にこのドラマの中では
このルール問題で大変な事態に、という展開は一度も無かったものの、基本的には危険な案だよなーと。

▼ヴィック「俺を殺す気か?」
ヴィック達の浅はかな行動が原因で実際ライラが殺されたのは事実なのでその責任は取るべきですし、
一応事前に「ルールを決めよう」という事で「仲間を危険に晒す人は追放しよう」が承諾されたようなので、
そういう意味では仕方ないものの、ヴィックが言うように、多数決で挙手をした人は「コイツ殺そうぜ」
に賛成したも同然なので、これがエグイというか、俗に言う殺人の正当化というか、
形式上は「追放」であって「外に出たからといって100%死ぬわけではない」ものの、実際は死刑宣告も同然。
またこの流れで汚いというか、心理的にセコイのが、ヴィックの追放に関して「許す」の挙手を先に取って、
許さないの挙手を後から取った点が極めて狡猾というか、やり方としてセコイですよね。
心理的に他人に追従するタイプの人は周囲の反応を見て自分の意見を決める根性無しというか、自分の意見を
持たない人も居ると思うので、こういう流れで「今回はヴィックの行為を許そう」を先に聞く時点で、
心理的にソレを聞いたガス自体が許したくないので追放を促すように誘導してる風にしか見えないというか。
追放を良しとせず「警察を待ったほうがいい」と発言したジェイはむしろ凄いですよね。
一応この追放に関して、いきなりその場で追放するのではなく、3日分の食料、懐中電灯、身を守る道具、
を渡してからの追放なので、その辺りはまだ優しさというか、籠城序盤で全員人間性はまだ保ていたなと。

▼ナタリーの展開は予想外
初回エピでカーモディが殺された事で、多少油断というか、映画版とは色んな意味で違う路線をいくのかと
思いきや、映画版におけるカーモディに相当する役割をまさかのナタリーが担当するという流れ。
いきなり理不尽に旦那さんが射殺され、ひたすら可哀想な扱いの老婆なのかと思いきや、勝手な行動を
取ったせいで、6年収監されていた犯罪者らしいものの、ドラマで描写されている限りだと優しい人物だった
ミカエルがナタリーを守る為に犠牲になり、いきなり「あの蛾は私の親友よ」とか言い出す展開。
カーモディのように扇動するわけではなかったのでまだ良かったものの、このナタリーの展開は意外で驚き。
劇中での描写を考えると、ここの流れで、マジで自分が自然に選ばれたメッセンジャーだと本気で信じ込み、
ナタリー自身が「コイツは必要ないな」と思った人物はどんな方法で殺害しようがそれは自然淘汰なので
仕方ないし当然の摂理、と本気で思い込んでる、悪い意味で盲目的な宗教タイプという感じでしょうか。
リンクに殴られたのは事実なものの、色んな意味で「あの子…リンクに襲われたの…」という言葉は流石に
言うべきではなかったですし、この場合ロマノフ神父がリンクの行動を知っていたかどうかは別にして、
他の人からすれば「知らなかったはずがない」と思うでしょうから、リンクに襲われたという事を言うと、
イコールでロマノフ神父に対する信用も無くなって、同時にナタリーを襲撃したという事は、ナタリーが
正しい事を言ってるから暴力で無理矢理排除しようとしたんだ、という考えが作用するので、ナタリーが
そこまで考えてたかどうかは別にして、言わなくていい事をいちいち言っている感じだったので、少なからず、
カーモディとは別の意味で皆の意思を誘導するような形の言動を取っていたのは非常に嫌な感じでしたが。
エイドリアン同様、女性で、それなりの年配で、旦那さんを理不尽に殺されて、という設定的に守られるべき
弱い立場の人物をこういう視聴者のヘイトを溜める存在に仕立て上げた、というのは脚本的に見事ですが。

▼何故ナタリーは信用されたのか?
状況的に追い込まれていたので何かにすがりたかったから、と言われればそれまでなものの、何も証拠が
無いのにリンクの件でコナーがロマノフ神父を暴行した際に、何故かナタリーは人による暴力をここで止めず、
ナタリー自身の言い分としては「自然は秩序を乱す者を裁く為に黒い春をもたらした」であって、別にここで
ナタリーを信じずロマノフ神父、或いは少なくとも教会内は安全だったので教会にとどまる、という、
ようは自分と一緒に来なかった人間を焼き殺すとかいう異常な行動に出たのに、何故皆従い続けたのか。
どう見てもこれは自然による秩序の矯正ではなく、ナタリー自身による人為的な殺人で、下水道でも一人を
見捨てて、もう一人は放っておけばいいだけなのにコナーに処分させるという展開。
しかもその下水道も「秩序を乱さなければ大丈夫」の建前にも関わらず外を移動せず地下を移動して、
仮にもナタリーとしては自然を信じてて、その自然は秩序を乱す者を裁いてるという発言をしておきながら
「下水道で安心出来るなんて驚きね」というありえない発言、少なくともナタリー自身は外でも安全なはずなのに。
劇中の描写から判断すると、どうやら霧は自分が見たくない者を見せる性質を持っているようで、ナタリーは
恐らく死産したであろう赤ちゃんを見ながら死んでいきましたけど、恐らく他の視聴者全員が満場一致で
感じたように、見ている分には勿論ナタリーは心底腹の立つ人物だったので、映像的には、幸せを感じながらも
絶望を知って最後は死亡、という流れでしたが、そうではなくそれこそボコボコにされてギリギリ死なずに
生き地獄を味わいつつ最後は出血死、とかの悲惨な死に方をしてほしかったので、そこが不満だったかなーと。

▼二人で霧の中へ
神明裁判で、神を信じるロマノフ神父、自然を信じるナタリー、二人で霧の中へ行こうと提案する神父。
教会に居る人は、言葉は悪いですが自分で考えて行動する事を放棄して誰かにすがりついているものの、
二人のこの行動で、生き残ったほうを信じればいいわけなので、確かに答えが出るし分かりやすいですよね。
しかも、お互い神と自然を信じていて、自分にはまだするべき役割があるとも信じているはずなので、別に
ロマノフ神父に他意は無かったでしょうけど、ナタリーにはこの神明裁判の提案を断れない言い回しで提案。
往々にして物語というのはドラマ性を高める必要があるので、残念ながら予想通りここはロマノフ神父惨殺、
ナタリーは無傷で生存、とかいう嫌な展開が待ってる可能性のほうが視聴者からすれば極めて高いものの、
運が良ければここでナタリーも惨殺されて教会終了というスカっとする展開になる可能性もありえる流れ。
ここで唯一最大の失敗だったのは、ロマノフ神父がある意味油断していたという点でしょうか。
霧の中へ行くとなった時に一人神父を信じてると言ってくれた女性が居て、霧から戻ってきたナタリーに話を
聞くも曖昧な返答に「話にならない」とため息をついた男性も居たように、一見するとナタリーに大半の信者を
奪われたかのような雰囲気だったものの、実際は別にそうでもなかったので、変に争う事をせず、ナタリーの
自然を信じる人はナタリーに、まだ神を信じる人は神父の元に、で住み分けが十分可能だったのに、その事に
気付かず、気持ちの上で追い込まれてしまっていたのが敗因だったよなーと。
とはいえ、リンクの暴走のせいで全て台無しになったのは事実なので、リンクを制御出来なかったのがミス。

▼狂人エイドリアンの存在は中々良かった
序盤のアレックスの親友というポジションは普通に問題無く、霧発生後もケビンは当然娘の親友という事と、
何よりも子供なのでミアやジョナも当然エイドリアンを守りつつ行動して、エイドリアン自身も何かと
頑張ったり役に立つ行動をしてきたなか、終盤で実はアレックスのレイプ犯であると判明する展開。
味方側で、本来なんとかして守ってあげるべき対象で、しかも娘の親友が実は狂ってた、というのは非常に
イイですし、何より今回のポイントでもある霧とか関係無く最初からヤバかったというのが実に良かったです。
周囲も当然子供で、尚且つゲイという事で色々嫌な目にもあってきたでしょうから、そういうのも含めて、
しかも両親が死んだわけなので守ってあげないと、と思うのを逆手に取るこの脚本が最高でした。
メタ的な事を言うと、LGBT問題等で「どうせゲイとかレズはイイやつの設定だろう」を無視してるのがまたイイ。
本性発揮後は色々勢いがあったのもまた良かったなと思いました。
いきなりケビンを殺そうとするのも良かったですし、アレックス達と再会した際に、霧が出る前に病院に行ったら
DNA検査の結果が出ていてジェイがレイプ犯だと確定した、と躊躇わず嘘を吐いてましたけど、ここでいきなり
ジェイを殴りつけてから言う辺りが凄いですよね、当然周囲は呆気に取られますし、確認のしようがないとはいえ
ケビンと一緒に確認した、というのがまた「真実なのでは?」「そもそもエイドリアンが嘘を吐く理由があるか?」
と相俟って嘘と思えなくなるうえに、イブもジェイをレイプ犯と決めつけていたので味方につけれるという。
最終的に生存して、どうやらジョナ達の車に忍び込んでいたようなので、S2が更新される事になれば今後も
狂人としてそれなり以上に物語をかき回してくれると思うので、個人的には今後にも非常に期待したいキャラ。

▼アレックスの出生の秘密は面白かった
面白いという表現は失礼かもしれませんが、イブは過去にかなりの遊び人で色んな男性と肉体関係があった、
という設定がただの設定に留まらず、最終盤に来て意味のある設定だった、になったのは面白かったです。
同様に、イブが頑なにアレックスとジェイの仲を認めないのには理由があった、なのも結構良かったなーと。
ただ惜しむらく…というよりも、この場合アレックスやコナーにとって極めて不幸だったのは、悪い意味で、
そういう遊んだりしてるレベルの子供時代のままイブが大人になってしまっていた、という点でしょうか。
アレックスに真実を悟らせないようにコナーへ助けを求める方法や言い回しもあったでしょうに、他の人間も
聞いている前で、命がかかってるとはいえあんな言い方は流石に無いというか、無神経にも程があるというか。
エグイのが、どうやらコナーも真実を知らなかったようで「嘘だ、言うチャンスはあっただろ!?」と、
確かにこんな局面でそんな事を言われても命乞いだったり、情に訴えているとしか思えない雰囲気抜群でしたし、
そもそもアレックスとジェイのややこしい関係に関してはイブに全ての責任があると分かっていないだろう、
としか思えないこの態度が、設定を活かした出生の秘密とは裏腹に、イブの色んな意味での問題が…。

▼イブの嫌われるキャラ設定の凄さ
主人公の奥さんなのに、実は若い頃は遊んでいて大多数の男性と肉体関係を持っていて、娘の父親が主人公の
ケビンではなく警察署長のコナー、というこの設定だけで大概アレなんですが、正しい知識を教える必要がある、
というのは事実なものの、それでも教育の範疇を超えた性教育を教えて保護者から停職を食らう授業内容。
娘の親友エイドリアンの証言があったとはいえ100%の物的証拠があったわけではないのにジェイがレイプ犯、
と信じて疑わず、それどころか拉致監禁とかいう、水を豊富に用意していたとはいえ流石にやりすぎな措置。
挙句にエグイというか、流石にちょっとありえない行動としては店内でのルールを決める際の行動でしょうか。
一緒には行動出来ないのでよそへ移る、というイブ達の提案自体は別にガスも問題無く感じたでしょうし、
イヤだというなら勝手に店外へ出てどこへでも行けばいいので、ソレは問題無いものの、一応とはいえ、
仮にも「ルールを決めよう」の流れで食料の配給だったり店内や他人の物を盗んだりしない、という取り決めを
している際に、銃をちらつかせて移動すると宣言したうえに、実は店外ではなく店内の別の場所に移動するだけ、
ちなみに食料や必要な道具等は店内の物を勝手に調達させてもらいます、キャンプも店内に設置します、
はいくらなんでもありえないというか、それはないだろうと、常識以前の問題というか。
結果的に孤立し始めたイブ達を見てガスがわざわざ自分から「助け合おうじゃないか」と声をかけてくれても
感謝するわけではないという、流石にここまで嫌われる要素ばかりを主人公の奥さんに入れたのも凄いなと。

▼スカっとするケビンの入口破壊
中には善人もいれば、イブ達と行動を共にしていた人も居るには居たでしょうけど、それでもケビンの立場で
考えればイブとアレックスが外へ追放されようとしている時に、言葉だけの助け舟程度すら誰も出さずに
擁護してくれなかったので、という事はいわゆるイジメを見ても見ぬふりで放置、と同じで同罪と決断、
最後に「全員クタバレ」と言ったように、もうお前らは死ねと言わんばかりに車でモールの入口を破壊して
内部に霧を入り込ませ強制的に…映像で一応生存が確定したっぽいガス以外を全滅させる展開。
見ていてなんともスカっとする流れでしたが、ここでコナーを助けたのも面白いところでしょうか。
ケビンにしてみればアレックスの頼みという事もあったでしょうけど、最初は自分達を警察署から見捨てて
逃げ出したコナーを、ケビンは見捨てずに車に乗せて助けるというのが中々感慨深い流れでもあるなーと。
この場合、ケビンにしてみればレイプの件ではコナーに対して謝罪の気持ちがあるでしょうから、その事に
関しての罪滅ぼしもあって助けた側面はあるでしょうけど、お互いがアレックスの父親であるという事実や、
色々と共有出来たり謝罪の気持ちもあったりするでしょうから、S2で描かれるであろう二人の絡みが
非常に楽しみというか、どういう感じになるんだろうなーと、コナーも色々精神的にキツイでしょうけど。

▼S1 全10話を見終えての感想
ドラマ版が制作されると聞いた時は正直めちゃくちゃ期待していたんですが、IMDBや現地の評価が恐ろしく
低いというのを予め聞いていたので、気持ちを抑えて期待値を下げつつ見たところ、確かに期待程では
無いと思う反面、思ったよりも良いじゃないか、と思える面もあったというか、まぁ無難な感じかなーと。
恐らく誰もが感じたであろう、アンダー・ザ・ドームとLOSTを足して2で割ったような内容で、仮に
S2が更新されても、恐らく肝心要のアローヘッド計画の件はほぼ進まず、ショッピングモールを脱出して、
今後は全く違うような流れになってくると思うのでS2が面白くなるのかどうか不安ではありますけど、
スティーヴン・キング恒例の閉鎖空間における物語としては、少なくとも無難な仕上がりだったなという印象。
意図的な演出でしょうけど、どのキャラも手放しで好きになれる要素だけではなく「ここがちょっと…」
という問題のある部分を持っていたり、間違いなく重要人物であろうジョナが、正直に言うと役者もキャラも
魅力的に思えず、ミアとの会話は全く面白みが無かったり、という難しい部分もありましたけど、映画版同様、
ナタリーやカイルのように視聴者を心底イライラさせるキャラクターや展開は上手かったので、典型的な
あと一歩でもっと面白くなったのに、という感じだったS1かなーと。

物語的にはエイドリアンがレイプ犯だと知り、コナーが父親だと知ったアレックスがどういう心境で、
どういう風な感情を見せるのかが楽しみですし、あまりにも悲惨すぎたジェイに、S2でセリフだったり過去の
描写でもいいので何かしら救いがあるのかとか、S1は映画版を再構築したような内容に仕上がっていたので、
S2からは展開的にもほぼ自由に独自展開でいくでしょうから、その辺りに期待したいところです。
現地の低評価を考えるとS2の更新は難しいかもしれませんが、個人的には思っていたより良かったですし、
当然S2はS1の反省を踏まえての制作になるでしょうから、テンポアップやカタルシスも盛り込んだ内容に
なるでしょうし、何よりS1最終話以降のキャラクター同士の絡みが色々見てみたいので、現状は厳しい可能性が
高いですけど、なんとかS2を更新して、全8話程度でもいいので続きが見たいなと思える最後でした。

2017-09-10 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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FINAL FANTAYS XII THE ZODIAC AGE



ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ

メーカー:スクウェア・エニックス
機種:PlayStation 4
参考価格:¥7,344
価格:¥5,753 (2017.09.04時点)
発売日:2017.07.13


62時間17分でクリア、実際はここからラスボス撃破まで多少時間があったので恐らくクリアは63時間半前後。
プラチナ取得時のプレイ時間は79時間49分、トライアルは2時間39分26秒でクリア。
序盤以降は常時2倍速、クリア時点で残っていたモブハントはヤズマットのみ、召喚獣は全て制覇。
プラチナ取得時のレベルは、ヴァン86、バルフレア35、フラン46、バッシュ87、アーシェ85、パンネロ45。
上記ステータス画像はクリア時の画像、オリジナル版もインターナショナル版も未プレイで今回が初12。
このリマスター版が面白いと評判だったので、正直それだけが理由で「ちょっとやってみるか」程度の、
マジでその程度の軽い気持ちで購入してみたんですが、これがまた実際非常に面白くて最高でした。
シリーズのファンなら誰もが納得するであろう、タイトル画面のメインテーマの異常な完成度でもう涙。

▼良い点
・タイトル画面のメインテーマは色んな意味でシリーズ最高。
・曲だけでなくSEもかなりこだわって作られていて非常に耳に心地良い。
・多種多様に色々な状況を想定して組めるオート戦闘のガンビットが極めて便利で優秀。
・2倍速や4倍速の倍速モードが非常に便利、ゲームクリアまでの時間が早くなるもののそれでも便利。
・エリア移動の際にオートセーブが働くのが地味に便利、特に今回はセーブが多少テンポ悪いだけに。
・ハントカタログで倒したモンスターの詳細が調べれて、ハントカタログ自体を埋める楽しみがある。
・基本的にはオープンワールドで言うところのサブクエストに相当するモブハントが豊富で面白い。
・映像技術に違いがありすぎるので面影があるかどうかは別にして、シリーズの敵が結構登場していて懐かしい。

▼悪い点
・セーブ後にわざわざセーブデータ選択画面にもう一度戻るので微妙にテンポが悪い。
・室内なんかのいわゆる画面端にいくとカメラが一気に寄ってきて見づらい。
・倍速モードがあるので必要は無いものの、それでも倍速とは別にダッシュが欲しかった。
・2006年発売なので仕方ないものの、このレベルなら一つのエリアは切り替え無しにしてほしかった。
・ハントループやレアモンスターの出現方法、レアトレジャーに関するヒントを少しぐらい提示してほしい。

▼トロフィー
初回プレイで取得したトロフィーは60%、31/41。
「アサルトストライカー」「マジカルシューター」「ライオットパフォーマー」「クイックワーカー」
「オーバーキラー」「カトゥエネイター」「イヴァリースウォーカー」「リッチユーザー」「レコードホルダー」
「ハイローラー」「ダブルディーラー」「オールマイティ」「ホーリーグレイル」「トップガン」
「ブラッディドラゴン」「シューティングスター」「チェイススカート」「アシュラブレイド」「ロードオブザキング」
「グリーミングセイヴィア」「エンジェルフォール」「ゾディアックブレイブ」「アークエネミー」「祖国のために」
「ガルバナの赤い花」「将軍の帰還」「縁」「ミストの暴走」「夢見の賢者」「影と語らう男」「自分自身の翼で」

非常に妥当というか、実際60%前後はモブ狩りも並行していれば取得出来るでしょうし、クリア時点でまだ
取得出来ていないのが技や魔法の全取得、ハントカタログやトライアルといったやりこみ要素が中心なので、
これは良い意味で非常にトロフィーらしいトロフィーというか、変な表現ですが気持ちの良いトロフィー。
流石に「弱くてニューゲームでクリア」とか鬼のようなものもなく、1周だけでプラチナまで取得出来る
バランスもむしろ良いですし、普通にプレイしていると難解なヤズマット撃破やトライアルのクリアで
トロフィーが取得出来るのも達成感があって良い感じでした、良い意味でとにかく王道。



▼世界の広がり
こういうのは体感的なモノもあるので一概にどうとは言えないものの、とにかく世界の広がりを非常に
感じさせる設計だったなと思いました、中にはロザリア帝国のように名前だけしか出てこない国や地方も
あったものの、10でワールドマップが廃止されて、その関係でこの12も地続きのマップをひたすら移動する、
というゲームデザインでしたが、そのおかげでむしろ世界が非常に広く感じたというか。
個人的にはこの12の世界の広がり方やマップ間の繋がり方、触っている感触の雰囲気等、SFCで発売された
ロマサガ1に近い空気を感じるなと思いました、ミンサガではなくロマサガ1が好きな人ならたまらない感じ。
FFで言えば、3や5をそのまま現代の映像技術で作り上げたらこんな感じになった、というような仕上がり。
とにかく世界の広さだったり、色んなところを冒険しているという感じは非常に3や5に近い感触だったので、
良い意味で昔風の、どこへでも行けるし何かしら新しいマップに到達する、という面白さがあったというか。

▼非常に便利で優秀なガンビット
個人的にもプレイ前はやはり心配な側面もあったものの、いざプレイしてみるとこれが非常に便利で。
登録出来る個数に限界があるので無限に登録する事は出来ないものの、予めこちらが想定したガンビット通りに
当然動いてくれるので、倍速モードの便利さも相まって非常にスムーズなゲームプレイが出来たというか。
勿論、必ずしも良いだけではなく、完璧なガンビットを構築した場合、戦闘は眺めているだけで良くて、
長期戦になる一部の敵なんかも時折介入するぐらいで完全自動操作でも殲滅してくれるので、そらならもう
別にRPGじゃなくてもいいんじゃないか、というぐらい楽な戦闘でしたけど、このガンビットの構築が上手く
ハマって、敵を倒して、勝手に状態異常を回復したり蘇生したりするのを見ているとなんとも気持ちが良いという。
勿論、欲を言えばザコ戦だったりボス戦、魔法主体だったりのあらゆるパターンに応じたガンビットを作成して、
ボタン一つで切り替えれるように記憶させれれば尚良かったんですが、それをしてしまうとそれこそ一度
完璧に構築した後は作業的になってしまいますし、多少手を加えるという事も無くなってしまうと思うので、
これぐらいの数しか登録出来ない、というこの仕様が一番良かったという感じでしょうか。
FFは毎回システムを大きく様変わりさせるシリーズでも有名ですけど、このガンビットは非常に優秀な
戦闘システムだったと思うので、仮にイヴァリースを舞台にしたFFTのような派生作品でも構わないので、
何かしらRPGとして制作される際にはまたこのガンビットを使用してほしいなと思える程優れたシステムでした。

▼空気と言われているヴァンは結構良かった
発売当時から「おいおいよ!」を中心に色々ネタキャラ扱いされていて、特に主人公としては空気という
感想が非常に多かったヴァンですけど、今回初めてプレイして感じた印象としては、むしろ結構イイじゃないかと。
実際ストーリー自体ははっきり言って微妙でしたけど、ヴァンに関しては冒頭でプレイする兄レックスが実は
戦争で死んでいて、実は真実ではなかったものの当時はバッシュのせいで殺されたと思っていたので序盤の
バッシュとの軋轢や、ヴァンから見たバッシュ、誤解とはいえ自分を恨んでいるヴァンに対するバッシュ、
この辺りの関係性がどう動いていくのかは見ていて楽しみでしたし、意外と突っ走る事が中心のアーシェや、
別にカッコを付けてるわけではないでしょうけどスカした感じで、シドの件ではどうしても色々ある事で普段とは
違うらしくない態度が目立つバルフレアなんかとは裏腹に、ヴァンは良い意味で年齢通りの子供らしい言動で、
と同時に物事を迷わず決めれて、設定的に身寄りがおらず年下の子供達の面倒も見ている事もあってか、
正直バッシュ並に達観して物事を見ているところがあり、思い返せばパーティーの行動方針は当然アーシェの
目的に沿って行動しているものの、どうするかの決断はほぼヴァンが決めて皆それに従っている、という展開で
描かれていたので、確かに物語的には目立った活躍が少なく名前有りのサブキャラ的なイメージは拭えない、
というのも分かりますが、キャラクターとしては結構良いキャラだったのではないかなーと、5のバッツみたいな。
物語の側面というか、ヴァンとアーシェの会話のように現状をヴァンがどう思っているか、といった具合に
ヴァンの視点で描かれる展開は普通に面白かったですし、誰もが笑ったであろうヴァンがフランに年齢を尋ね、
ヴァンの後方に居たアーシェとバッシュが、ヴァンが「フランって、何歳?」と尋ねた際にビクっとヴァンを見たり、
ヴァンの横を通り過ぎる際にわざわざアーシェが「はぁ…」と言ったり、ヴァンのキャラも、ヴァンに関する
細かい演出も非常に良かったと思うので、個人的にはヴァンは結構良いキャラではないかなと思いました。



▼シームレス戦闘の良し悪し
いわゆる戦闘画面に切り替わらずにそのまま戦闘に移行するシームレス戦闘が採用されているわけですけど、
このゲームに関しては結構良し悪しがはっきり分かれていたのが特徴的だなと思いました。
良い部分としては、当然戦闘画面に切り替わらないので画面切り替えの読み込みが戦闘前後に必要ないので
テンポ良くそのままプレイ出来るという、ストレスを感じさせない作りなのがまず最高に良かったです。
同様に、画面が切り替わらない事で、戦っている最中に敵の認識範囲エリアに入ってしまうと、まだ敵と
戦っている最中なのに周囲の敵も近寄ってきて大量の相手と戦う事に、という厳しい状況に追い込まれて、
その辺りの面白さを実感出来るというか、いわゆる連戦をリアルに再現している感じで良かったなーと。
逆に弊害としては、一部の敵が逃げ回ったり動き回ったりするので、その鬱陶しさがたまらないなという。
設定上こちらの移動速度より若干敵のほうが早い事で、一度逃げられると相手が止まるか端に追い込むまで
延々追いかけっこになり、ボスですらソレがあったので単に時間がかかるだけで非常にイライラするというか、
特にトリックスターを始めとした一部のモブはイライラさせられてたまらないものが。

▼難易度調整が非常に難しい
これはプレイヤー側ではなく開発側にとっての、という意味での難しさなんですが、普通にストーリーを進めて、
同時に発生するモブ討伐の依頼も順番にこなしていった場合、レベル上げをせず前述のみの普通のプレイでも、
シドを倒して、ギルヴェガンへ向かうまでの間にライセンスボードを全て埋め終わってしまうので、この辺りの
調整が正直難しいというか、微妙なところではあるなと思いました。
特に今回のHD版であるTZAではジョブが二つあるのに二つとも終わってしまうので、一つのオリジナル版だと
もっと早くに育成の楽しみが終了してしまうでしょうし、当然それに伴ってストーリーは詰まる事なくボスすら
簡単に撃破、モブ退治もいきなりAやXに挑戦さえしなければ詰まる事無く、の非常に簡単な難易度調整に
なっているので、自由度が高い反面、この辺りはどうしても難しくなるのが勿体無いなと思いました。
本編のみを進めればそうでもないんでしょうけど、前述のようにモブ退治も並行して、モンスターも遭遇時に
全て倒す、のプレイでやっているとボスですらただの「たたかう」連打のガンビットで簡単に終わってしまうのが。
逆に言えば、2周目以降にプレイヤー側で制限を設けてプレイすれば歯応えのある難易度で面白いんですが、
どうしても今回のように横道が豊富な作品で、尚且つ今回は倍速モードが非常に便利で、しかもガンビットの
オート戦闘が恐ろしく優秀で楽なので、余計に道中のザコ退治が苦にならないからこその難しさでもありますが。

▼シリーズの敵を登場させる良し悪し
いきなりデモンズウォールが出てきた時は「うおぉ!!?」と思いましたし、特に今回はシリーズの敵キャラで、
それこそゼロムスだったりエクスデスだったり、かなり意外性のある敵を登場させていて驚くと同時に、
流石にFCやSFCのドット絵から完全3Dの造形に変化しているのでもはや面影が無くて笑ったりと、色んな意味で
楽しませて頂けたわけですけど、これは良い意味でシリーズを遊んできたプレイヤーならではの嬉しさですよね。
特に前述のデモンズウォールやギルガメッシュなんかは驚きますし、召喚獣という形で過去のボスやラスボスが
登場するのも非常に驚けるので、まさかのオメガなんかも含めて、こういう遊びは嬉しいサプライズだなと。
と同時に、むしろ残念に感じてしまった部分はむしろギルガメッシュでしょうか。
何故かギルガメッシュだけ曲もビッグブリッヂの死闘を用意してもらえてたのに、ゼロムスやエクスデス、
過去のボスキャラ達は普通に今回の12の曲を充てがわれていたので、他のボスもそうしてほしかったなーと。
これは別に悪いというよりも「それをするならこれも」という希望レベルの不満ではありますけども。



▼終盤のボスやモブが今イチ
RPGやSRPGの場合、中盤辺りからプレイヤー側の能力が色々揃いだして強くなりすぎるので、その辺りの
バランス調整も兼ねて、例えばFFシリーズだと今回のように開幕から敵は既にヘイスト、プロテス、シェル、
リフレク、といった具合に能力アップの魔法がかかった状態で始まる、といった手法でバランス調整を
するわけですけど、この12は敵専用魔法だったりがあまりに多すぎたので、本編とは関係のない部分での
ボス達とはいえ、戦っていてあまり面白いと感じないボスが終盤は多かったのが少し残念だったかなーと。
例えばカオスなんかは「たたかう」コマンドが封印されたまま、という最初こそ面白いと思えたものの、
結局はファイガにMP消失効果が貸与されていたり、サイレス連発、エアロジャには混乱効果も貸与、といった、
前述のように普通にやっているだけだと余裕で攻略可能なので何かしらの付加効果を用意するのは普通でも、
単純に長期戦になるだけで、勝敗は別にしてホント時間がかかるだけのボスが多い、という印象とでもいうか。
ただ単に時間がかかるだけでそのうち倒せる、ただ単に時間がかかるだけでそのうち回復アイテム等が尽きるか
敵の攻撃のほうが早いので全滅する、のどちらかが途中で読めてしまう事が多いので、今イチだったかなーと。
この手のゲームはどうしても敵のHPか耐久度を恐ろしく上げる、極端に火力かスピードを上げる、ひたすら耐性、
そういうバランス調整しか無いですし、かといってトライアル100のジャッジマスターのように集団で徒党を組み、
各々が違う行動の最適解でこちらを追い詰めてくる、の場合だと攻略法を確立するまでは極めて厄介なものの、
いざ攻略法が分かってしまうと後は完全な作業になってしまうので、どうしてもRPGやSRPGの終盤は作業的に
なってしまう、というのは仕方の無い事だとは思うんですが。

▼感想まとめ
6までのFFはよく偶数がシナリオ、奇数がシステム重視と言われていて、7以降は両方を兼ね備えている、
と言われていましたが、今回は偶数ながらも、言わば完全システム全振りの作品だったなという印象でした。
勿論ストーリーはあるものの、3や5でジョブを極める為に戦ったり、色んなエリアに足を運んで探索したように、
今回もライセンスポイントを溜めたり、モブ狩りに勤しんだり、ダルマスカ砂漠やギーザ草原をあちこち適当に
探索して行動範囲を広げていったり、いわゆるゲームとしての面白さが非常に優れていたなーと。
よくやり玉に挙げられているシナリオの微妙さが、確かにマジで微妙だったのだけが相当なマイナスなんですが。
ゲームとしてはホント、実際ゲーム中でのヒントが無さすぎるので自力発見があまりにも困難なのは、ここは
素直にマイナスポイントとして考えるべきですが、それでも低確率でドロップするトレジャー、ハントループや
レアモンスターを探す楽しみ、各地に眠る召喚獣との戦闘など、膨大な数のサブイベントがとにかく楽しく。

シリーズとしてはMMOの11は別として、一つ前の10がシナリオ面で完璧な作品だっただけに、どうしても対比で
余計12が微妙に思えてしまうという側面はあると思いますし、実際システムやゲーム的に面白いと言っても
細かい「ここがこうだったら」という不満も数多くあるものの、それでも個人的には非常に楽しめました。
倍速モードが便利すぎてゲームプレイに良い意味で影響が出るぐらい便利なシステムだったのもありますが、
久しぶりにRPGをプレイしていて、探索する楽しみだったり、そういうゲーム的な楽しさを味わったなーと。
この12以降、どうしても開発速度の問題でシリーズの新作が発売される間隔が長くなってきて、洋ゲーの
進化が著しい事もありFFをプレイする機会も少なくなっていたんですが、個人的には2006年の作品とはいえ、
今回12を初めてプレイさせて頂いて非常に楽しめたので、当時プレイしなかったのを勿体なく思いました。
…と書いておきながら、倍速モード無しでこのゲームは色々キツイと思うので、オリジナル版はアレかもですが。

2017-09-04 : PS4 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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エージェント・カーター S2 第10話 「さらば、ハリウッド -Hollywood Ending-」

最終話、いわゆる戦う敵が存在しない事で意外と普通の展開でそのまま終了したな、という印象でしたが、
今更ながら、むしろ展開的な雰囲気や各キャラの掛け合いがS1を彷彿とさせる軽妙なもので良かったです。
久々に登場したハワードは少ない出番ながらも相変わらず魅力的で、ペギーがスーザとウィルクス博士の
どちらを選ぶのか、に関しても一応の決着を見せたので、全体的には良い終わらせ方だったかなーと。

▼裂け目発生装置の完成
ホイットニーが計算式を作って、劇中での細かい描写はなかったものの、恐らくその計算式に進化改良を
ハワード達が加えて最終的に裂け目発生装置が完成、という流れだと思うんですが、ともあれ完成。
ゼロマターによって知能指数が上昇したという類の描写はなかったので、となるとハワードが言うように、
マジでホイットニーは元々天才だったんでしょうけど、エージェント・オブ・シールドのほうでフィッツが
あれだけ悩んでも裂け目を人為的に作る事が出来なかった、という事を考えれば、何気にホイットニーは
凄い逸材だったという事でしょうか、時間軸で言えば現代の最新技術とフィッツやシモンズのような非常に
有能な人材を登用してもどうにもならなかったのに、ホイットニーは単独で計算式を立案。
ハワードが天才と称するぐらいなので、マジで相当な頭脳の持ち主だったんでしょうけども。

▼S2 全10話を見終えての感想
残念ながらこのS2で打ち切りになってしまったわけですが、正直に言うとまぁ分からないでもないよな、
という印象でした、悪くはないもののS1に比べると盛り上がりに欠けて、同時に面白くなるのも中盤すぎ。
ゼロマターをメインに描く展開で、評議会のような存在も描かれたせいで、折角ペギーを主役に据えた
エージェント・カーターという作品を描いているのに、S2はエージェント・オブ・シールドのスピンオフを
やっているかのような内容になっていたのも個人的には残念でしたし、なんというか、S1程物語的な魅力に
牽引力が無かったというか、前述のように中盤辺りから面白くなってきましたし、メインの敵として
描かれたホイットニーは良いキャラをしていて、S1とは更に違った形で絆を深めたペギーとジャーヴィスの
関係性も相変わらず良かったものの、まず単純に序盤~中盤が微妙すぎたというか。

あとは、この最終話で久々に登場したハワードのキャラクター的な魅力が逆に勿体無いというか。
中々ギャラや撮影の拘束期間等の兼ね合いで難しいのは分かるものの、久しぶりに登場しても、やっぱり
ハワードは非常にキャラの立っている魅力的な人物なので、ハワードが最低限セミレギュラーとしてでも
出てくれていれば脚本的にも色々面白くなったであろう事を考えるとなんとも惜しい存在というか。
そしてこれは根本的な問題というか、それを言い出したらもはやどうしようもないものの、当然S1は
スティーブと悲劇的な別れを体験して以降のペギーを描く物語であって、スティーブの血を保管していたり、
最終話でハワード共々スティーブの事を語ったり、当然ではあるものの正にキャプテン・アメリカという
作品のスピンオフとして誕生したに相応しい内容で、最後はペギーがそのスティーブの死を受け入れて
歩み始める、という完璧な終わり方をしたので、このS2からがむしろペギーというキャラクターの新たな
スタートではあったものの、逆に、キャプテン・アメリカの絡まない状態になった作品とペギーには正直
魅力が非常に薄くなってしまっていた、というのが、本末転倒ではあるものの、そういうのがあったかなーと。
作品的には生死不明のトンプソンというモロに続く状態で終わってしまったものの、個人的には打ち切りが
どうのではなくこのタイミングで作品を終了するのはまぁ有りだったのではないかなという気もしました。
なんにせよ、S1が予想以上に良かったせいで期待をしすぎてしまったS2は、個人的にはやや微妙な結果に。
2017-09-03 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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エージェント・カーター S2 第09話 「選択の時 -A Little Song and Dance-」

次回でラストという事と、話数的な事もあり結構強引な終わらせ方をしそうな流れになってきた今回ですが、
放送時は当然打ち切りが決まっていなかったはずなので、果たして綺麗に終わるのかが微妙に心配に。
物語の性質上クリフハンガーは無いと思うんですが、せめて今回の件だけでも片をつけてもらえれば。

▼冒頭の白黒ミュージカル
単なるペギーが見た夢というか、現状に関する不安だったり、スーザとウィルクス博士のどちらを選ぶか、
の色んな心配事が恒例の夢という形で具現化した、という展開でしたけど、舞台設定の年代的な事も含めて、
このミュージカルは結構違和感が無かったので面白い試みだったなと思いました。
自分の行動に関しては兄マイケルが登場して答えてくれるというのが良かったですし、恋愛方面の悩みでは
S1最終話以来となるアンジーが登場してペギーの迷いに答えてくれるというのも良い登場のさせかたで。
ただ、欲を言えばこういう流れで過去のキャラを出すのであれば、やっぱりスティーブを出してほしいよなーと。
勿論色んな意味で流石に新規映像の収録として出すのは難しいと思いますが、それならお約束のペギーによる
自問自答的な思考の中でのセリフのみでもいいので、スティーブの事も少しは触れてほしいというか。
まぁ、S1最終話でスティーブの死を受け止めて、同時に乗り越えてもいるわけなので、こういった局面でも
再びスティーブの名前や顔を思い出すようでは意味が無いと思いますが、ファン視点で言えば少しでも
スティーブの事を想うペギーが見たくてこのドラマを最初見始めたのもあるわけなので、このジレンマが。

▼トンプソンが行動力のあるキャラに進化
S1中盤辺りでペギーの味方になって以降はいわゆるイイモン側のキャラになりましたが、今回はヴァーノンを
始末するのも含めて、味方側のキャラではあまり描かれないタイプの実力行使も厭わないタイプの行動に。
でも実際こういうのって難しいところですよね、ドラマや映画なので最終的には主人公の思惑通り、或いは
少し違った形ではあるものの成功、という結果になりますけど、現実的には、果たして爆弾による爆発で
ゼロマターのような未知の存在もまとめて片付けれるかどうかは不明なものの、自分達も苦渋を舐めさせられ、
果たして全てが終わった時に裁判で公平に裁けるのか疑問なヴァーノン、ゼロマター持ちのホイットニー、
善人ではあるものの前回ペギー達を一度裏切ったウィルクス博士、ペギーのみ知っている事として前回の件で
ウィルクス博士はゼロマターも取り込んだ状態、この3人を一気に片付けれるなら、正直やっている事が
正しいかどうかは別にして、そういう物事に対処しなければいけない政府機関の支局長であれば、少なくとも
トンプソンの行動は、正しくはなくても間違いではないよなー、という印象。
ヴァーノンはいつでも始末出来ますけど、効果があるかどうかは別にしてホイットニーのみが爆弾を食らう、
の状況はそうそう作れないですし、暴走しそうなウィルクス博士も正直色々扱いが難しいですし。
勿論、ペギーやスーザの言うように、ヴァーノンを殺してもいいのかどうか、ウィルクス博士は殺すべきではない、
の言い分も分かるものの、今回トンプソンの取った行動は結構面白いものがあったなーと思いました。
2017-08-31 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ゲーム・オブ・スローンズ S7 第07話 「The Dragon and the Wolf」

最終話、80分を超える長尺で内容的にも密度の濃い非常に詰まったエピでした。
再会組だとハウンドとブライエニー、ハウンドとマウンテンなど、色々「おぉ!?」と思わされる再会が
用意されていたり、幸いジョンが間に合ったのでブライエニーが単独で王都に行かずにすんで良かった、
と冒頭から一安心出来た…と思えばそこからの会談だったり、とにかく色々濃い内容だったなーと。
意外と死人が最小限だったのも予想外でした、ただその脱落者が好きなキャラだっただけにショックが…。

▼離脱するユーロンと迂闊なサーセイ共謀
ホワイト・ウォーカーが泳げるのかどうかをジョンに確認して泳げないと知ると「鉄水軍は鉄諸島に戻る」
ユーロン自身は「世界中を見て回ったが恐ろしいと感じたのは初めて」と言ってましたが、これは正直
正しい決断ですよね、敵は倒してしまうのが一番なものの、泳げないのであれば鉄諸島に居る限り安全なので、
自分の民を守る為には懸命な選択なので、逃げるとかではなく選択としてはむしろ正しい選択。
勿論、実は敵が既にドラゴンを従えてるので関係無いという現実は、場合によっては裏技的に海を凍らせて
その上を歩いてくる、とかはありえるものの、ユーロンに関しては初登場以降横暴な言動が多かっただけに、
この選択は意外というか、ちゃんと冷静に考える頭もあるんだなーと。
実際はサーセイとの共謀で、逃げたふりをしてエッソスに行き兵士を連れてくる、を担当していたものの、
あの流れなら逃げても不思議ではないので上手い作戦…だったのにジェイミニーには無断だったという事実。
確かにサーセイが言うようにジェイミーもサーセイに黙ってティリオンとの会談をセッティングしてるものの、
ジェイミーからすれば不愉快な話なので、タイウィン同様、人の感情を無視しすぎているのがサーセイの
ミスというか、親子揃ってこういう積み重ねがティリオンの限界突破を生んだというのに。
勿論、実際予めジェイミーに伝えていれば真面目なジェイミーの事なので、本人がそうとは知らずに会談で
ユーロンが逃亡ではない旨の、ミスを犯した言動をしてしまう可能性があるので極力こういう事は
内密にするべきではあるものの、今のジェイミーはサーセイの愛する弟という存在なだけではなく、
陸軍指揮官でもあるわけなので、その顔を立てずに行ったこの行動はどう考えても溝を深めるだけになるよなと。

▼ジョンとは今後も休戦するサーセイ
ホワイト・ウォーカーを倒すまでは全員と休戦し、でもその後もジョンとは休戦すると発言するサーセイ。
条件として今後も北に留まり、サーセイとデナーリスの戦いには一切関与しない事、という条件。
この辺りはサーセイとしてもメリットの大きいところはあるでしょうか。
単純に戦力としてジョン達は脅威だと思うので、少なからずデナーリスとの戦いで有利に運べるというのと、
万が一ホワイト・ウォーカーが復活してもまずは北が防波堤になってくれるので壁の役割を果たしてもらえて、
尚且つサーセイとしてはジョフリーのミスなものの、ネッドの殺害や、発案実行はタイウィンなものの
ロブも殺害してるので、その辺りの報復を恐れているというか、休戦を理由にお互い今後は干渉せず、
の約束も取り付けれるので、基本的にメリットのほうが大きいというか。
最後に「ネッドの息子とのみ休戦する。彼の息子なら約束を守るはず」という胸にも響く言葉は戦略家。
唯一の誤算は、ジョンがこの提案に応じないだけでなく既にデナーリスに忠誠を誓ったから無理だ、
という理由での拒否でしょうか、流石に予想してなかったでしょうし、よりによって全員の前で躊躇せず
そう言い放った事でデナーリス側の士気は尋常じゃなく上がったという効果まで。
この後の同盟に関してはサーセイは嘘を吐いていましたが、なんとなくジョンとの「今後も休戦」だけは
本心だったのではないかなーという印象でした、前述のように防波堤としての役目も担ってもらえますし。

▼ベイリッシュ公まさかの脱落
これはもう完全にサンサを甘く見すぎていたのが敗因としか言いようがないですが、予定通りにサンサを
自分の意思で操っているはずが、流石にアリアとの確執を広げるやり方が露骨すぎた事もあり最後の最後に
サンサがその思惑に気付いて、逃げ場のない状況でベイリッシュ公を告発し、過去も見れるブランの言葉が
完全な証言となってアリアが容赦なく殺害してS1から暗躍を続けてきたベイリッシュ公がまさかの脱落。
個人的には非常に好きなキャラでしたし、この手のキャラが最後まで生き残る事は普通ないものの、
それでもファイナルシーズンまでは生き延びて最後の最後まで暗躍すると思っていただけに、今回で、
しかもサンサに勘付かれて死亡脱落、という展開は予想外で驚きました。
繋がりの深いキャラはサンサしか居ませんし、ベイリッシュ公自身も言っていたように、程度の差や、本人が
そう感じているかどうかは別にして、事実としてサンサを今まで守り続けてきたのは事実で、サンサも
アリアに語っていたようにベイリッシュ公の援軍がなければラムジーに敗北していたのも事実。
その辺りの、少なからずサンサにしてみれば憎む相手になってしまったとはいえ、色んな借りがあったのは
事実なので、そういう事もあって拷問等ではなく、現状ウィンターフェルに居る人物で最も腕の立つアリアに、
苦しまないように一撃で殺せ、的な慈悲を与えたという感じでしょうか。
S6でのラムジーの最期を考えると、自分を苦しめた相手なので悲痛な最期を迎えさせても良かったのに、
そうはせず簡単に喉を一閃させての処刑なので、少なからずベイリッシュ公への情けからの行動なのかなと。

▼約束を守る者と守らない者
作品が始まった序盤~中盤と違い、この最終盤まで来ると流石に約束を守る人間が正しい、という結果に
なるとは思いますが、今回は休戦が目的で来たのに嘘の約束は出来ないと正直に答えてしまうジョン。
「嘘も方便」だとして嘘を吐くべきだったとティリオン、デナーリスも今回は休戦が目的で、その為にドラゴンを
一頭失う結果になっていたので、少なくとも今回の会談においては嘘を吐くべきだった、という側の意見。
サーセイは当然のように平気で同盟に関して嘘を吐いて、ジェイミーは「俺は約束した、行くと誓った」
ジェイミーの場合、この直後に危うくサーセイに命を取られる危険性もあったわけですが、それとは関係無く
「約束をした」のでホワイト・ウォーカー討伐に関して全面的に協力する為にサーセイ側から離脱したわけですが、
実際こういう大きな戦いに際しての「嘘を吐くべきかどうか」の約束は難しいところですよね。
現実的にはサーセイのように同盟を結んでおきながら一切協力せず、の姿勢が一番正しいというか、
ジョンとデナーリスの同盟軍、ホワイト・ウォーカー、どちらが勝利にするにせよ相当戦力的に消費するのは
間違いないので、ソコを叩いてサーセイ勝利、というのが一番正しいでしょうけど、今回ジェイミーが初めて
サーセイの意向を無視したように、真面目な人物や、特にジェイミーのような騎士の爵位を授かっている人物は
当然サーセイを軽蔑するでしょうから、戦略的に正しくても離反者を生む可能性もあるんですよね。
逆に、ジョンのように嘘を吐かず正直に話した事でデナーリス側から真の信頼を得られるという結果もまた。

▼S7 全7話を見終えての感想
個人的にS6は微妙に感じて、今回は話数を削減してのシーズン、冬の舞台が多い事で撮影開始も遅れてしまい
本放送開始も遅れる、という視聴前はプラスになる要素が個人的に少ない状況でのS7だったんですが、
いざ見ての感想はというとめちゃめちゃ面白かったです、シーズン単位で言えば2番目に面白かったシーズン。
流石に作品としても既に締めに入っている終盤なので、物語的には意外性だったり「え、まだこんな展開が」
というような驚きは流石に無かったものの、逆に終盤なので散り散りになっていたメンバーが集結して、
単純に今まで絡まなかったキャラクター同士の会話が面白かったり、果たして自分の好きなキャラクターは
死なずに今シーズンを乗り切れるのかという楽しみや、相変わらず迫力の戦闘シーンなど、盛り沢山で大満足。
個人的に好きだったベイリッシュ公が最後の最後で今回死んでしまったのは非常に残念でしたし、同様にまさか
この流れで、マジでサーセイはジェイミーを殺す気では、という緊張感も今回はあったので、色々と見ていて
目の離せない展開も多くて見応えがありました、あとはヘイトを一身に背負うリークさんの末路が気になったり。

遂に翌シーズンでこの作品も完結を迎えるわけですけど、ホワイト・ウォーカーとの戦いがどうなるのか、
その戦いが終わった後のサーセイ戦は戦闘なのか個人レベルでの決着になるのか、非常に楽しみです。
ここまできたらもぅホントに自分の好きなキャラクターが死なずにラストを迎えれるか、がとにかく不安なので、
ソコも楽しみにしたいです、ジェイミーとブライエニーだけはなんとしてでも生き延びてもらいたいです。
このS7で逆に少し見直したというか、良かったのはこのラストエピソードのサーセイでしょうか。
どんな感情が渦巻いていようと、流石にサーセイもティリオンとジェイミーだけは、100%邪魔が入らず簡単に
殺せる状況だったのに結局殺せなかったので、当然ではあるもののサーセイにも殺せない存在はあるよなーと。
ただその、サーセイにしてみれば判断の甘さが最終的にサーセイの死を招くと思うので、S5の子供時代の回想で
言われていたように、恐らくはティリオンではなくジェイミーに最後殺されるのかどうかにも注目。
2017-08-28 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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