ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

ライフ イズ ストレンジ



ライフ イズ ストレンジ

メーカー:スクウェア・エニックス
機種:PlayStation 4
参考価格:¥4,800
価格:¥3,772 (2017.04.05時点)
発売日:2016.03.03


約19時間にてクリア、トロフィーコンプに約21時間、コメンタリー視聴で約22時間、PS4版。
非常に評価の高い作品だという話は聞いていて、いつかプレイしようと思いつつも後回しにしていた、
というよくあるケースの作品なんですが、プレイしての感想は非常に面白かったです。
特にPS4はADVの数自体が少ないので、良質なADVというだけでなく、PS4の面白いADVとしても価値があり、
女性にもオススメしやすいゲームとしても非常に価値のある作品だなと思いました、とにかく雰囲気がイイ。

▼良い点
・日本語字幕を大中小の三種類から選べる。
・映像クオリティ自体は決して高くないものの、光の使い方や空気感の表現は非常に優れている。
・イベントが起きた際に日記が更新されマックスの感想等が追加されるので収集要素として楽しめる。
・日記や他の人物に対するマックスのコメント、マックスの独白が丸文字で表示されて特徴が出ている。
・学校の掲示板を始め、様々なオブジェクトを調べる事が可能で、全てにコメントをしてくれるので楽しい。
・同様に、本編とは関係無いながらもメールのやりとり等が凝っていて面白い。
・ベンチや椅子に腰掛けて考えを整理しつつ風景を見渡す、というなんでもない行動が非常に良い。
・とにかくマックスのキャラクターがイイ、良い意味で本当に等身大の内気な女子高生が描けている。
・各エピソードクリア時に分岐の選択でどちらを選んだか、の他ユーザーとの比較が見れるのは面白い。
・日本語吹き替え音声が非常にハマっている、特にマックスとクロエの二人に関しては完璧なレベル。

▼悪い点
・マイナスポイントになる程ではないものの、単純な映像クオリティは決してPS4レベルではない。
・洋ゲーの翻訳ではお馴染みの変な場所での改行が残念ながらある。
・スキップの可能な会話とそうでない部分があるので、2周目や別選択肢の確認が何かと不便。

▼トロフィー
初回プレイで取得したトロフィーは53%、20/38。
「サナギ」「マクロの目」「赤目」「ズームイン」「焦点」「開放F値」「時間切れ」「視界」「最大露出」
「手ブレ補正」「圧縮画像」「ダイナミックレンジ」「革命的解像度」「カオス理論」「レンズクラフト」
「反射」「ピンホール」「オプティカン」「フラッシュ!」「暗室」「環境写真」「微速度撮影」「バランス」
「ガンマ値」「屈折力」「手動露出」「スライドショー」「偏光」「白熱」「センサー」

トロフィー自体は非常にシンプルで、各エピソードのクリア、毎エピソードに8個用意されている写真、
ただそれだけだったので、これは良い意味でやりこみ要素としてのトロフィーらしい配置だったなーと。
写真の撮影という事でマックスの夢とも合いますし、中々その写真自体も難しいものが多く、でもチャプターで
撮影していないポイントの確認と、日記を開く事である程度の写真の雰囲気も確認出来るので収集要素としても。
普通のゲームだったら、例えば全てのエピソードでアリッサを助けるだとか、最終的にビクトリアと和解する、
といった積み重ねでの達成もあると思うんですが、このゲームに関しては写真だけでむしろ良かったという印象。



▼とにかく雰囲気や空気感が抜群にイイ
主人公のマックス自身が基本的にふんわりして落ち着いた性格で、内向的なタイプという事もあって、
そのマックスの目線で世界を見せているからこその部分もあるんでしょうけど、例えば最初にマックスが廊下へ
出て、イヤホンを付けると同時に当然曲が流れ始めて社名ロゴだったりが出る演出が非常に素晴らしく、
その曲を聞きながら校内を行動出来て、本編とは一切関係の無い様々なオブジェクトを調べれて、調べると
マックスが一言感想を呟いてくれて、これまた同様に本編には一切影響しない同級生や友達と会話が出来て、
ちょっとしたイベントだったりも用意されていたりと、学園モノであり、青春モノであり、ジュブナイルの
要素を強く押し出した作風で、なんというか、陳腐な感想ですがとにかく落ち着ける雰囲気があったというか。
要所要所でマックスは椅子に座って考えをまとめつつ、4種類程のカメラアングルでマックスを中心に周囲の
光景を映す場面がありましたが、こういうのがまた非常にイイというか、とにかく素晴らしいゲームデザイン。
ただフィールドを歩いているだけで生活感を感じれる仕上がりになっていて、決して綺麗とは言えない独特の
グラフィックも、むしろ雰囲気に合って味が出ているので良いとさえ思えて、見事なライティングで綺麗にも。

▼高校生らしい題材が非常に良い
ともすれば重たいともとられかねない非常にシビアで、でもリアルな題材として色々扱われていましたが、
アメリカの高校生だからこそのスクールカースト、金持ちだけが入れるクラブという二点に始まって、
父親が亡くなって母親が離婚した事で家庭内が上手くいかなくなったり、その父親がDVとしか思えない
高圧的な態度で手を出してくる事もあったり、遊びというわけではなかったんでしょうけど避妊せず妊娠したり、
ドラッグの問題、最悪仲間内で楽しむだけにしておけばいいのに動画をアップして拡散されるという今風の
ネットを使ったイジメ、それに耐えきれずに自殺を選ぶ友人と、非常に今だからこそのリアルな数々の題材。
これらのうち全てが本編に関係しているわけではなく、全く本編に関係の無いイベントも幾つかあり、
話しかけなければこれらの事実をプレイヤーが知る事すらないイベントもありましたけど、高校生だからこそ
余計リアルに感じられるようなこれらのイベントを大量に用意している、というのがまず良かったです。
内容も丁寧に扱われていましたし、大人ではなく、高校生のマックス達だからこそ簡単に答えの出せない、
色々と試行錯誤して問題を解決していくという過程も良かったですし、大人が介入しないのも良かったです。
明るい部分に目を向けても、これまた高校生らしいサブカルチャーとして、劇中でも何度か出てきたように
猿の惑星をはじめとした映画だったり、日本人からすればバトル・ロワイアルや鋼の錬金術師のような
日本関連のネタも多かったりと、面白い部分も、重い部分も、共に良い題材を選んでいたなーと。

▼能力に制限のかかる場面が面白い
実際にはケイトが屋上から飛び降りそうだった時の一度だけではあったものの、マックス自身もいつ能力が
使えなくなるか分からないので当てにされても困る、とクロエに言ってきたものの、一番肝心の場面で
急に時間を巻き戻せなくなってしまい、ケイトの説得は能力無しで自力でしなければならない、
となったのは面白い試みであると同時に、プレイヤー的にも緊張感が増し、非常に良い展開だなと思いました。
当然マックスとしても友達が目の前で飛び降りるところなんて見たくはないでしょうけど、最悪の場合は
時間を巻き戻して説得をし直せばいい、という気持ちも多少はあったでしょうに、いざ屋上へ到着して
能力を使おうとすると全く能力が発動しない、というゲーム的な制限は非常に良かったです。
この手のタイムリープ物の難しいところとして、主人公がある程度以上自由に時間を巻き戻せるようになると、
どうしても展開上緊張感だったりを出しにくくなってしまうので、そこはシナリオタイターの手腕の見せ所、
となるわけですが、肝心の場面で急に能力が使えず、しかも失敗はイコールで友人の死に直結する、
という場面なのが面白かったです、笑えない場面ではあるもののプレイヤーも真剣に考えて言葉を選ぶ事に。



▼過去を変えるべきかどうか
これはどんなタイムリープを扱った作品でもそうですけど、あの時あの行動を変えればひょっとして、
という場面がやってきて、ウィリアムを助けた結果、逆にクロエが脊髄損傷で顔以外動かせなくなる世界に。
誰かの命を救うのが必ずしも全てイイ結果になるわけではない、という展開で、ある意味王道ですけど、
プレイヤー視点で言えば、過去を変えた事で写真が変化していき、最後に出る写真がクロエが嬉しそうに
車の鍵を持っている写真、という時点で逆にクロエが事故死、或いは事故で麻痺、という未来に変化、
としか思えない描写だったので嫌な予感をぷんぷんさせる、というのも良い流れでした。
この場合気になったのが、最終的にこの世界のクロエは安楽死を望んだわけですけど、当初この世界に
移動したマックスは、こんな状態のクロエになってしまったとはいえウィリアムも生きていて、経済的に
苦しいものの家族三人で幸せに暮らしているのは事実、という考えをしていたので、仮にクロエが安楽死を
望まなかった場合、果たしてマックスは再びウィリアムが事故死する世界に戻したのかどうか、に関しては
少し気になりました、なんとなく、マックスも言っていたように一生クロエの側に居続ける選択をする気が。

▼クリア後の感想まとめ
非常に良かったです、単純にシナリオ自体も良かったんですが、とにかく空気感が最高でした。
全体的に曲も良く、コメンタリーでもディレクターが語っていたようにまずタイトル画面の時点で気持ちが
相当やすらぎますし、何よりもこの素晴らしい空気感を持つ世界にマックスという主人公が抜群にハマり、
とにかくマックスを応援したいというか、原語音声にせよ吹き替え音声にせよ、声もハマりすぎていて。
マックス自体も非常に良いキャラクターをしていましたけど、普段の言動と違って女子高生らしいというか、
メールや日記では顔文字を使ったりおどけた反応をしたり「この構図はとある天才写真家を思い出すね」
という意外と笑わせてくれる独白もあったりと、とにかくマックスという主人公が最高でした。

主人公だけでなく、マックスの劇中での気持ちや想いを見ているとヒロインに相当するクロエも良いキャラで、
最初こそマックスの能力をただ当てにしていたり、時には部屋のタバコはマックスが吸っていた、とか
言い始めるとんでもない性格でしたが、最終的には自分を犠牲にしてでも街を救うべき、という成長を見せる
良い意味で王道の成長キャラだったり、エピソード2での主役だったケイト、他にも本編には絡んでこない
同級生達や教職員、まさかの黒幕だったジェファソン先生など、とにかくキャラが生きているというか、
これもコメンタリーでディレクターが紹介していましたが、ステレオタイプなキャラクターではなく、
それぞれがその年齢に即した非常にリアルな言動を見せるキャラクターばかりで、なんとも魅力的でした。

ラストの選択は、描写がどうではなくクロエを犠牲にするルートのほうが「力を使って未来を変えなかった」
のルートになるわけなので、そういう意味では正史という事になると思うんですが、プレイヤーではなく、
仮にマックス自身が選択を決める場合だと、ここはどちらを選ぶんでしょうね。
正直マックスなら誰を犠牲にする事になろうとクロエを選んでアルカディア・ベイを犠牲にするルートを
選ぶような気がするので、どちらのルートも、その後のエピローグがもう少し見たい気持ちもありましたが。
個人的にはアルカディア・ベイを犠牲にする選択をしたんですが、2017年4月現在でそちらは47%。
なんにせよ、最初から最後まで大満足なゲームでした、久しぶりにADVで大満足なゲームでした。
こういう空気感だったりを表現するのが一番難しい事だと思うんですが、グラフィックの質や世界の広さ、
というわけではなく、アルカディア・ベイの空気を感じさせてくれる作りになっていたのがホント凄いなと。
恐らく誰しも感じた事だと思いますが、寝起きにマックスとクロエが二人で寝転がったままベッドで
のんびり過ごしているシーンの雰囲気や安心感は素晴らしいものがありました、とにかく最高のゲーム。

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2017-04-05 : PS4 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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