ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

スクリーム S2 第09話 「児童養護施設 -The Orphanage-」

今回も前回同様非常に演出面で優れていたエピソードだったな、というのが第一印象でした
特に序盤で畳み掛けるようにきましたけど、実際特に意味は無いでしょうにエマが自分のロッカーを開ける、
この時に解錠の番号合わせをわざわざアップで映したり、中のカセットテープを髪の毛で吊るしたり、
一瞬「ん?」と目を惹く演出でロッカーを開けさせて、妙な気持ち悪さを感じさせる髪の毛というのが。
特に劇中では語られていなかったものの、この髪の毛は結局ラング先生ではなくパイパーの遺体から、
と考えるのが妥当なところなんでしょうか、まさかパイパーが出るとは思わず驚かされましたが。
一方久々の犠牲者となったヘイリーが、展開や流れこそ違うものの、なんとなく映画版1のテイタム殺害を
彷彿とさせる雰囲気で非常に良かったです、ヘイリーは視聴者からのヘイトも相当溜まっていたので尚。

▼嫌われるオードリー
パイパーを呼んだのはオードリーだった、という事が前回ラストでエマに知られてしまったわけですが、
エマは「オードリーには会いたくない」と言いキーランも「俺も会いたくない」と強い意志で返答。
更に感情が昂ぶっていた事もありオードリーを突き飛ばしまでしてしまい、数日前とはいえエマ達よりも
早く事実を知っていたノアにも「友達が殺されたのに彼女隠してたの、貴方にも何も言わなかった!」
とオードリーを擁護するノアを叱責するという、まぁ確かに反論出来ない状況ではあるなという展開。
特にこのケースの場合、オードリーは勿論パイパーがどういう事をするつもりだったか、は本人が再三
口にしているように何も知らなかったものの、それでも結果的にオードリーがパイパーをレイクウッドに
呼び寄せた事で死人が出て、特にエマの場合は親友のライリー、その時点では別れていたもののウィル、
家族以外で恐らくエマにとって最も近しい人物を二人も失うハメになったので簡単には許せないというか。
最終的にはオードリー自身の犠牲、或いはオードリーが罪を償う形で時間こそかかったものの仲直り、
という結末に落ち着くとは思うんですが、更にオードリーが先読みしていて仲直りの為にレイチェルを
敢えて殺させて「あたしもレイチェルを失った」と同情の道具の為に殺していた、とかの真相なら神。

▼ラング先生が急に驚いた理由は?
王道展開で考えれば、確かに視界こそぼやけていたものの最初にエマが声をかけても特に反応が無く、
エマが水を取って再度声をかけると急に恐怖とも言える表情で悲鳴をあげたというこの一連の展開。
前述のようにあまりにも王道展開で言うと、恐らく意図的なカメラ演出でしょうけど最初にラング先生が
目を開けて、エマだと確認出来るレベルで視界に入ってきた際はその直前と違ってキーランが全く見えず、
立ち位置的にエマとキーランが重なっていたのでエマしか見えていなかった状態。
その直後にエマが水を取る為に移動したのでキーランが見えて、再度エマが戻ってきた時に「キーランでは?」
という確信が持てたので、実際はエマではなくキーランの顔を見た事で驚いた、というのがあまりにも妥当な
王道展開でしょうけど、流石にこのドラマでそんな展開は無いだろう、と思いつつもそれ以外無いような気も。

▼犯人は男で確定?
実はヘイリーがレズだった、という裏設定があれば話は違ってきますが、恐らくは彼氏だろうと勘違いして
殺人鬼に抱きついてべったりしていましたが、あれだけベタベタしていた以上、仮に殺人鬼が女性なら
身体のフォルムや胸の有無で当然女性であると分かるはずなので、そういう素振りが一切無かった、という事を
考えれば、複数犯かどうかは別にして犯人は男、というのはほぼ確定でいいのかなーと。
ヘイリー殺害時点で確たるアリバイを持っているのが男だとノアのみ。
キーランはこの時エマと別れて行動していたので100%のアリバイが無い事を踏まえると、男性登場人物で
生存が確定しているキャラだと、キーラン、イーライ、保安官アコスタ、スターボ、市長、の5名。
逆に女性も含めるとエマとオードリーが同時に行動、ノアとゾーイが同時に行動、場所を考えるとブルックは
距離的に無理なはず、ラング先生は状況的に病院を抜け出せないはず、なので女性は全員アリバイ有り。
ただ難しいのが、例えばキーランとイーライなんかは意図的としか思えないレベルでS2開始当初から妙に怪しい
展開や演出ばかりが多いので、そのまま単独犯なり共犯だとそのまますぎるので無いような気もしますし、
かといって他の3名の保安官親子、市長、この辺りが犯人というのもそれはそれでインパクトに欠けるというか。
超まさかのどんでん返しで、今回の冒頭でエマが無意識のうちにナイフを持っていたように、実は全てエマが
無意識のうちに行っていた犯行でした、とかのオチが来たらそれはそれで凄い気も。
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2016-07-27 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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スクリーム S2 第08話 「呪われた町 -Village of the Damnedー」

今回は今後の展開の予想だったり、犯人の考察的には非常に面白いエピソードだったなと思いました。
例えば相変わらずキーランは無駄に怪しいわけですが、今回なんかもマジで犯人に捕まってガムテープなのか、
キーラン自身が犯人でいかにも捕まってこんな状況になってました、的に見せただけなのか、ついこの間
オードリーが自作自演をしたのと同じで、今回もキーラン自身が捕まったり犯人と接触するシーンが映像としては
描かれてなかったので、これは意図的に見せなかったんでしょうけど、マジなのか自作自演なのかも微妙に。
一方展開だけでなく今回は演出面でも優れた演出が光っていたなという印象でした。
エマの背後をスっと横へと歩きながらチラっとこちらを見る殺人鬼が良い意味でスクリームらしさ全開だったり、
観覧車へ向かうエマが、足元の水たまりに観覧車が映っていてエマがその水たまりを踏んで観覧車が消える、
これも映像的に非常に良い見せ方で、トドメに来たのがお化け屋敷です、いくらなんでも気合入りすぎ。

▼焼死体は本当にブランソンか?
ブランソンに関してはS1の時点でも、少なくとも視聴者視点では犯人とは思えないものの登場人物の視点で
見れば極めて怪しい人物、という扱いではあったものの、それでも犯人ではないという気持ちはS2でも同じ。
ただ、今回の完全に焼け焦げた焼死体に関しては、これはこれで本当にブランソンなのか、が少し微妙な気も。
この手のお約束で完全に焼け焦げてしまっているので特定が出来ない、或いは特定しにくい、でも分かりやすい
目立つ部分として手が切り取られてるからやはりブランソンでは、と皆が思うものの実は偽の死体で本人は
死んだ事にして生きていた、とかが王道ですけど、前述のようにブランソン先生は別に犯人ではないと思うので、
そこまでして死を偽装する必要も無いので、となるとやっぱり普通に死んでしまったのかな、という気も。
一応司法解剖の結果指紋が一致したそうなので、なら確実に死亡したのは間違いないような気もしますが。
とは思いつつも、S2におけるブランソン先生の扱いは流石に悲惨極まりなかったので、特に殺人鬼にベッドで
攻撃されて以降はマジでゴミのような扱いだったので、可哀想なので何かこの先どんでん返しがあるかも、
という、犯人ではなく名誉挽回的な出番が用意されているかも、に賭けて死んでない可能性も欲しいかなと。

▼エマは対処の仕方が良くない
イーライが実は過去に問題を起こしていて、しかもその問題というのが女性の寝室に忍び込んだ事がある、と。
これは確かに同じ女の子であるエマからしても衝撃でしょうし、実際前日の晩イーライと二人だけで、他に誰も
助けを呼ぼうが人の来ない場所で過ごしていただけに余計怖いものがあったんでしょうけど、保安官室を出て
イーライと会った際に、露骨に避けるような態度でイーライに対応して、カーニバル当日はイーライに、
「保安官から何聞いてそんなに怒ってるの?」と質問される始末。
大前提として、王道の「実はイーライは別の人物の罪を被っただけ」とかでもない限りは、流石に年齢的な事も
考えるとイーライのした事は余計に危険な事ではあるものの、だからといってエマの対応はあまりにも相手を
尊重してなさすぎというか、前述のようにイーライのほうがそもそも問題があったとしても、エマがイーライに
対して取った態度はあまりにも失礼なのではないかなーと、実際怖いからこそ無難な切り抜け方をする、という
余裕が無かったんでしょうけど、直情的なエマらしく、悪い意味で無駄に敵を増やしやすい対応だったというか。
話を聞いてほしい、というイーライの言葉にも耳を貸さなかったので…まぁエマもそもそもまだ女子高生ですし、
S1での体験を考えると人のいざこざに気を使う程の余裕は流石に無いでしょうから、仕方ないとは思いますが。

▼イーライの寝室侵入関連
件の寝室侵入の件でオードリーの部屋に入ってメッセージを残したり、エマの部屋に入って父親宛にメールを、
なども全てイーライの仕業ではないかと疑われる展開がありましたけど、まぁこれは流石に違うでしょうか。
こういうメタ的な考えは良くないですけど、露骨に怪しいイーライのような人物がまだ8話目なのに疑われる、
という時点で、仮に犯人だとしてもこの「部屋に侵入」の件では間違いなく濡れ衣でしょうし。
なら、となると誰がやったのかが問題になるものの、可能性から言えば寝室への侵入を知っている保安官、
情報を引き出せる立場であろうスタボ、当然当時の状況等を知っているであろうキーラン、怪しいと言えば
この三人がやっぱり怪しいでしょうか、もし寝室侵入がイーライの言うように「アレは誤解」で接近禁止令までは
実は出されていない、とかの事実があったりしたら刷り込み的にイーライを怪しく思わせた保安官が一番怪しく。

▼保安官の謎
焼死体のうち片方はブランソン先生だった、と判明したものの、その直後に息子であるスタボの描いた絵を探し、
ブランソン先生がブルックにベッドに縛り付けられたのと全く同じ絵をスタボが描いていて、それを発見して
保安官は頭を抱えていましたが、そもそも、何故ブランソン先生がベッドに縛られていた事実を知っているのか。
この事は当然ブルックと殺人鬼しか知らないはずなのに、何故保安官がその絵を探し当てて、しかもそれが
ブランソン先生を描いたものだとまで分かったのか、スタボのほうはブルックから聞いた可能性もあるので
この場合は除外してもいいと思いますが、何故保安官にベッドのブランソン先生が分かったのか。
2016-07-20 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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死霊館 エンフィールド事件



死霊館 エンフィールド事件

監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴェラ・ファーミガ
上映時間:133分
全米公開日:2016.06.10
日本公開日:2016.07.09
大阪ステーションシティシネマのシアター6にて鑑賞、前作は視聴済み。
個人的に前作は100点満点で言えば70点ぐらいの可も無く不可も無く、な印象で、特に続編に関するニュースも
全く知らず、たまたまボックスオフィスを見ていた時に続編が制作されていて、結構興行収入もイイじゃないか、
という程度で、それでもまだ興味自体は惹かれなかったものの、ほぼ毎週映画館へ映画を見に行ってる状況で、
たまたま7月3週目に見る予定の映画が無かったので、じゃあ見るか、という非常に申し訳ない適当な理由で
鑑賞に至った次第なんですが、これがもう絶賛レベルで面白い仕上がりになっていて見て良かったです。
一言で言えばとにかく丁寧な作りだなと思いました、伏線も良い意味で覚えている内容を終盤に使ったり。
ホラー映画ではあるものの、単純に映画として見た際にも面白かったですし、特に女性にオススメな感じ。

▼珍しい展開が非常に多い
珍しいと言ってもホラー映画自体世の中には大量にあるので、他作品でも似たような展開はありますし、
実話に対して「珍しい展開」とか失礼に当たるかもしれませんが、それでも珍しい展開が多かったなーと。
家族全員が怪異に遭遇して、すぐに家を出てご近所さんの家に避難するという展開は非常に珍しいですし、
その事からも分かるようにお約束の郊外の一軒家でなく普通に街中にある家でいきなり怪異発生もレアケース。
序盤から周囲や観客にそう思われても仕方ないと取られかねない丁寧な描写もあって、霊的現象を信じない
専門家から自作自演ではないのか、と真っ向から疑われる展開も非常に目新しく良かったです。
特にこの母親の場合は序盤が嫌な描写の目立つ展開が多かっただけに、助成金目当てで事件を起こして、
というのも100%ありえないとまでは言えない印象があっただけに、疑ってかかればそうも見えるよなーと。
展開的には、他にも警察が最初にやってきた時点でいきなり椅子が動く現場を目撃してすぐ教会に連絡を取る、
これも珍しいですし、時期的にクリスマスというのもまた珍しいというか、修道女なのも含めて尽く反キリスト的。

▼相変わらず巧みな演出
ホラー映画の場合、ただ単にお約束の「音がする→そちらを見る→ゆっくり近づく→いきなり何かが出る」
という非常に王道の展開と演出をするだけでも怖かったり楽しめたりしますし、逆にこの「ゆっくり近づく」に
留まって何も起きないというパターン、基本的にはこのどちらかを入れてくるわけですけど、この辺りは流石に
何度もホラー映画を手がけているジェームズ・ワンだけあって、とにかく見せ方も非常に上手かったなーと。
個人的に特に良いと思ったのは本編が始まる前の、むしろ冒頭で描かれたアミティヴィルの事件でした。
ロレインが犯人の当時の行動を再現というか、そうやっている時に鏡のほうには犯人である男の姿が映る演出。
むしろ吸血鬼映画なんかで基本になる演出ですけど、これが思わぬ良さを出していたなと思いました。
同時に、ショットガンをリロードして発砲し、寝ている家族を射殺した際、撃った直後に、いわゆる次のコマでは
既に死亡した映像に切り替わっている、といったこれらの演出が非常に良かったです。
過去の出来事をロレインが追体験している、という「結果だけを確認する」感じが表現されていましたし、
いきなり射殺体の映像に切り替わって血も飛び散っているので、異様な無常さも表現されていて良かったなと。

▼前作よりも感情移入の度合いが凄い
今回も実話をベースにしているのは同じなので、となると主人公夫妻がどういった人物かを描写するのに割く
時間が必要なくなり、133分というホラー映画にしては長い尺が功を奏したのかもしれませんが、前作に比べて
各々非常にキャラが立っていて個別のエピソードも色々と用意されていて、とにかくキャラが立っていた印象。
エドとロレインの主人公夫妻は前作より非常に良かったですし、今回のメインであるジャネットは特に良く。
パンフレットにも感情移入の旨に関する記述がありましたが、確かにホラー映画を見ていて…それもシリーズ物で
既にキャラクターに愛着があるとか、単純にキャラが好きとか、俳優が好きとか、そういう理由以外で初めて
ホラー映画を見ていて「誰にも死んでほしくない」と思いながら最後まで見ていたので、見終わって改めて思うと、
ホント感情移入の度合いが凄い作りになっていたなーと、特にエドは死亡フラグが立ちすぎていただけに怖く。
勿論、良いばかりではなく、欲を言えばジャネット以外の姉弟にももう少しスポットが当たればなという気も。
特に長男なんかは恐ろしい程に影が薄くて勿体無かったですし、ジャネットが中盤で語っていた学校でのイジメ、
この辺りの描写があれば尚良かったかなという気もしました。
実際は陰湿な感じになるでしょうし、正直見ていて辛い展開なので嫌な気持ちにもなるでしょうが、あったほうが
完成度や感情移入という点では更に度合いが増すと思い…ただ実話なのでジャネット本人への配慮で難しくも。

▼ジャネット役のマディソン・ウルフが素晴らしい
悪魔憑き展開の場合、古くはエクソシストに代表されるように、往々にして10才前後の非常に若い少女が
突如悪魔に取り憑かれる、或いは何かしらの要因で魅入られてしまい憑依した悪魔が少女を通じて顔を現す、
というのがお約束ですが、この映画もご多分に漏れずジャネットがターゲットとして選ばれ言葉を発する展開。
極端に言ってしまえば、やっている事自体は前述のエクソシスト同様、ジャネットが普段は自分の言葉と感情で
行動しているのに、時折悪魔がジャネットを乗っ取り邪悪な表情や言葉を発する、ただそれだけなんですが、
とにかくこのジャネット役のマディソン・ウルフがあまりにも素晴らしかったなーと。
言わば今回の主役なわけなので、これは意図的な事だと思いますが、この4姉妹弟の中で一番ビジュアルも
映える顔をしていて、非常に顔が白くかわいらしいのに綺麗な面持ちで、その一方で類稀なる演技力を発揮して
憑依時の笑い方や睨みつけるような凶悪な表情など、演技なんですが正に本物としか思えない恐ろしい迫力。
どうしてもこの手のホラー映画で人気を博した子役となると、最近で言えばエスターのイザベル・ファーマンに
代表されるように、デビューだったり名を馳せた作品のインパクトと完成度が凄すぎて以降はコレといった
作品に恵まれずハマり役にも出会えず、という事が多いのでそういう意味では心配ですが、かわいらしい表情が
特徴的なマディソン・ウルフだったので、今後は色んなジャンルの映画で見てみたいなと思えました。

▼冒頭のインパクトは流石に前作が上
個人的に前作と今作を比べた場合、良い意味で古き良き王道のみで構成されていた前作は正直そこまでは
楽しめなかったものの、唯一前作のほうが今作を遥かに上回っているなと感じたのが冒頭の部分でした。
共に、どちらも本編開始前に夫妻が手がけた別の事件が描かれていたわけですが、今作は就寝中の一家を
ショットガンで銃殺してまわるという非常に凄惨なアミティヴィルの事件、これはこれで強烈でした。
ですが、一方の前作はというといきなり強烈な面構えで誰がどう見ても100%呪われてるとしか思えない
アナベル人形の超アップから始まったので、こればかりはもうどんなホラー映画でも既に勝てない幕開け。
単純な事件内容としては今回のほうが凶悪度や事件のレベルは上ですが、映像的なインパクトは流石に
アナベル人形が凄すぎたので、前作のほうが勝っているなと唯一感じたのがこの冒頭の部分でした。

▼パンフレット雑感
720円、全22P、表紙と裏表紙も含めると24P、表紙はポスター画像と同じものを使用。
内容はイントロダクション、簡単なストーリー紹介、ジャネット役のマディソン・ウルフも含めた主要キャストの
インタビューと簡単な経歴紹介、その他のメインキャラの経歴紹介、監督ジェームズ・ワンのインタビューと
主要スタッフも含めた経歴紹介、プロダクションノート、現実に起きたエンフィールド事件の簡単な紹介と解説、
前作死霊館とスピンオフで映画化されたアナベルの簡単な紹介、本編映像のスチール写真、撮影中の一コマや
休憩中のキャストやスタッフのスチール写真、現地人ではなく日本人3名によるコラムの寄稿。
他に特徴的な点としては、全体的にデザインが秀逸だなと思いました、当然ページ上には文章が掲載され、
バックには本編のスチール写真等が使われているものの、この絵の使い方や若干くもった感じのエフェクトなど、
パンフレット自体もホラー映画的な仕上がりで非常に良かったです、良い意味で紙面をも利用している感じ。

▼感想まとめ
このブログに書いた感想としてはロケーションだったり演出だったり、そういった感想しか書いていないですが、
本編も勿論非常に楽しませて頂きました、最初は嫌な側面が強調して描かれていた母親ペギーが、当然ながら
ジャネットが本気で悪霊に取り憑かれていると分かって以降は我が子を心配する様が可哀想なぐらい強く
描かれていましたし、パンフレットのほうでベラ・ファーミガがコメントしていたように、特に今回は様々な
キャラクターに対して感情移入しやすいというか、実話がベースになっているという事を抜きにしてもホントに
見ていて応援したくなるぐらい奮闘しているので、没入感がとにかく凄かったです。
本編133分というホラー映画にしては珍しい長尺にも関わらず全く長いとは感じませんでしたし、むしろ133分も
あるのに「でも出来ればこういう部分がもっと見たかったな」と欲張るぐらい他にも描いてほしい展開が
あったりと、ホラー映画という以上に、映画として非常に完成度の高い仕上がりだったなと思いました。

今回特に良かったのは中盤でエドがギターを弾いていたシーンでしょうか。
エルビスのモノマネをしながら文字通り弾き語りをしていたわけですが、声といい、途中の掛け声といい、
エド本人もジャネット達を笑わせる為に敢えてああいう事をしたんでしょうけど、観客視点で見てもひたすら
笑える展開になっていたので、これがホント良かったなーと、ホラーを見ていて本気で笑えるシーンがあるという。
そういった笑えるシーンもあり、かと思えば前述のように今作ではポルターガイスト現象に関して自作自演では、
と疑う展開も用意されていたり、長尺だからこそ可能な様々な展開が用意されていて非常に良かったです。
日本と違って、どうしてもキリスト教圏だと悪魔だったり神の存在というのは当然根付いているものの、
すぐに誰もが信じるわけではなく、今回のように異を唱える人物が現れて最後まで信じない、というのも良く。

悪魔憑きの映画で有名な例を上げれば、やっぱりエクソシストやエミリー・ローズが代表的だと思うんですが、
そういった悪魔憑き映画の中で、個人的にこの映画はトップレベルに面白かったなという印象です。
誰しも個人的な好き嫌いだったり、先駆者として公開されたエクソシストに敬意を表する気持ちはあるものの、
見ていて面白かったり楽しかった、登場人物に感情移入した、等の観点から言えばこの映画が個人的には一番。
エクソシストでリーガン役を演じたリンダ・ブレアも素晴らしい怪演でしたが、それでも個人的には今回の
ジャネット役を演じたマディソン・ウルフのほうが色んな意味で凄みを感じたので、そこも決め手というか。
作品としては、今回はジェームズ・ワン恒例の「よくこんなデザインの人形考えたな」の新人形こそ出ないものの、
キービジュアルに描かれている悪魔の象徴になった修道女のデザインが秀逸でしたし、異様な雰囲気も抜群。
などと油断していたら最後の最後に保管されているアナベル人形が映って怖いより笑わされるというオチ。
ホラー映画、並びにジェームズ・ワン映画としては珍しく完全ハッピーエンドでしたが、後味の良さがむしろ良く。

2016-07-15 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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スクリーム S2 第07話 「正しき者を招き入れよ -Let the Right One In-」

今回はどちらかというと骨休み的なエピソードで本編はコレといって進まなかったものの、映画版も含めて、
ノアとゾーイの行った湖が…会話の流れから考えるとレン湖、或いはレン湖から流れている川だと思うんですが、
その場所が映像的にも非常に綺麗で、油断させておいてここで悲劇が、とかを心配しなくてすむぐらい非常に
安心出来る場所だったというか、スクリーム史上単純な映像の綺麗さで言えば一番綺麗な場所で印象的でした。
綺麗繋がりで、何気に今回の犯人は頑張ってるというか地道に奮闘しているなという描写がこれまた印象的。
ブルック達がブランソン先生を監禁している部屋に行くと部屋は非常に綺麗な状態。
つまり、前回ラストで腕を切った際に飛び散った血しぶき等も一切無かったので、相当頑張って掃除したなと。
その一方で今回はラング先生を脅かすも蹴りを食らい棚を倒され、用務員が来ると階段を一段飛ばしで
いかんばかりの勢いで本気で逃げ出すとかいう、映画版を彷彿とさせるコミカルな犯人描写で良かったです。

▼エマはオードリーを許すかどうか
前回のエピソードでオードリーがノアに語ったパイパーの共犯者であるという事実、その事をノアはエマにも
話せというものの、オードリーは「エマはアンタとは違う」と返答して、冒頭のこの部分では話す事を迷うと。
実際エマなら許すかどうか、で考えると確かに許さない可能性のほうが高いでしょうか。
この直後に分かりやすい描写として敢えて入れたと思うんですが、エマの気持ちは勿論分かるものの、エマが
キーランと口論をしている会話を見ても、やっぱりエマとしては「何故パイパーが犯人だと判明した直後に
すぐ言ってくれなかったのか」となるでしょうし、性格的にエマは感情的になりやすいタイプなので、
そういう面でノアよりエマのほうが激昂しやすいというか、恐らく「許す許さない」で言えば許さないだろうなーと。
展開的にも、折角ブルックの「嘘を長く吐けば吐く程悪い結果になる」という言葉を受けてエマにすぐさま
メッセージを送ったのに、恐らくゾーイが偶然入手した音声ファイルで先にエマにバラされて余計こじれる感じが。

▼何故犯人は校内から逃走したのか?
今回最大の謎が個人的にはコレでした、展開上ラング先生が死んでは困るから、ホント展開の都合でそういう
理不尽な撤退をせざるをえなかった、とかそういうメタ的な考えを抜きにすると、恐らくはラング先生にトドメ、
或いは前回のブランソン先生のように瀕死だろうと何かに利用する為に連れて行こうとしたところ、
用務員がきたので、恐らくその場からではなく校内自体から完全に逃走したであろう犯人。
あの時点で犯人からすれば「何人来たのか?」は分からないものの、ブランソン先生を廊下に放置して、逃げ惑う
ラング先生を走ってまで追いかけたので校内に居る人間の有無や数はある程度把握している状況のはず。
にも関わらず、目撃者を消すわけではなく逃げた、の理由がよく分からないなーと、仮に用務員がエマ達とは別に
無関係なので無関係な人間を殺すつもりはない、というルールを持った犯人だというのであればアレですが。
もしこれが敢えて用務員に発見させてラング先生は瀕死の状況で放置した、とかなら面白いところ。

▼イーライは犯人から除外してもいいかどうか
夕食の為にイーライがエマを連れてきた元モデルハウスの家にはモーテルの管理人と瀕死のブランソン先生。
これがイーライの犯行なのか、マジでイーライ自身はたまたまこの家を発見したので使ってるだけか、どちらか。
設定上恐らくそう広くはない町でしょうから、偶然離れの打ち捨てられた家屋を発見して学生が使う、という
可能性は別段ありえない話とまでは言えないので、イーライが偶然発見しただけ、というのは十分ありえる話。
最後は全焼で証拠隠滅も含む展開なので、可能性から言えば今回の件でイーライは犯人から除外でしょうか。
複数犯で、今回イーライも一緒に焼き死ぬところだったので対象から外れる、というタイプの展開ではなく、
今回の流れに関して言えば、個人的にはマジでイーライも無関係なのではないかなーと。
仮にイーライも犯人側であれば映画版1の二人のようなタイプで、エマにバスルームの死体が見つかるかも、
というスリルを味わいつつ、キーランとイーライどちらがエマを落とせるかを競ってる、とかの王道展開なのか。

▼ゾーイも犯人から除外でいい?
ノアが自宅に自分から招いたので、これに関しては完全に偶然の産物でしょうけど、わざわざオードリーが
ノアに話した音声ファイルを発見して入手した今回の展開、仮にゾーイが犯人だとしてもオードリー本人の口から
語った音声、という点では犯人側もまだ所持していないでしょうけど、前述のイーライ同様、敢えて映像で
こういうのを見せて視聴者に「犯人ではないのか」というミスリードを促す演出かもしれませんが、これまた
イーライ同様、なんとなくゾーイも犯人ではないかなーという印象を受けました。
メタ的な考えで予測するのは良くないですけど、この手のシリーズ物の場合、完全な新キャラが犯人、
というのはこの場合色んな意味でやりにくい部分もあると思うので、イーライのようにキーランとの共犯だったり、
そういうS1のキャラとの関連があればまだしも、完全新規で登場したゾーイが黒幕というのは無いような気も。
学校を一ヶ月休んだ理由を言わなかったのはノアに話すと軽蔑や呆れられると思っているからか、もしくは
マジで事件の真相に関わる重大な何かがあるからか、はまだ分かりませんがなんとなくゾーイは無関係の気が。
むしろライリーの時同様、ノアとあと少しというトコロまでいってしまったので犠牲者になる流れの可能性も。
2016-07-13 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ブルックリン



ブルックリン

監督:ジョン・クローリー
出演:シアーシャ・ローナン
上映時間:112分
全米公開日:2015.11.04
日本公開日:2016.07.01
TOHOシネマズ梅田の別館スクリーン10で鑑賞、何気にシアーシャ・ローナン出演作は初めての鑑賞。
全く期待していないどころか、申し訳ない事に完全にノーマークだったものの、別の映画を見に行った際に
上映前にこの映画の予告が流れていて「結構面白そうだな」と思ったのでなんとなく見てみた、という流れ。
内容的には大手の劇場というよりもミニシアターで上映されていそうな雰囲気の、良い意味でこじんまりした
作品でしたが、これは見て良かったなーと思えました、面白いとか良い映画とかより見て良かった、と。
全くどうでもいい感想で言えば、個人的に劇場まで足を運んだ映画で初めて満席かソレに近い客入りの映画。

▼アイルランドとブルックリンの人々の対比が凄い
この手の上京展開や成長物語の場合、最初に働いていたパン屋の女主人ケリーのように必ず嫌な人が
存在しているものの、ブルックリンへと出発して以降は船で相部屋になった女性をはじめ、デパートの上司、
同じ寮で暮らす女性達、トニー、トニーの家族と、軒並みイイ人ばかりでホント良かったなーと。
まずデパートの女上司なんかは初めての旅行に際して水着をどうすればいいか、という個人的なアドバイス。
寮で一緒に暮らす女性達は最初こそただ嫌味なだけの女かと思えば、化粧の仕方を教えてくれたり、
イタリア料理を食べる際の作法を教えてくれたりと、お前らどこまでイイ奴なんだというレベルで親切。
一方の故郷ブルックリンはと言うと、誰もが嫌っているであろうパン屋の女主人ケリー、これは悪いではなく、
本人達はエイリシュがトニーと結婚している事やそもそも想い人が居るという事も知らないので、
ある意味では仕方ないものの、エイリシュの母親や結婚式で出会った高齢女性なんかは「エイリシュの為に」
というよりも「なんとかして故郷にとどまらせよう」としか思えないレベルでひたすらジムとくっつけようと
画策していたり、観客視点で言えば当然エイリシュを応援して、トニーと幸せになってほしいという気持ちで
見ているのに余計なお世話ばかり焼くのがアイルランド、と見えてしまってなんとも。

▼はっきり答えないエイリシュは良くなかった気がする
トニーから「愛してる」と言われたのに、同じ言葉を返せなかったどころか「好き」とすら言えず、
急な帰国が決まり、せめて故郷へ戻る前に結婚したいと言うトニーに対して「戻るという約束だけでは
ダメなのか?」とエイリシュは言ってましたが、これはなんというか、難しいところですよね。
変な表現になりますが、形が欲しいというか、これはトニーの気持ちも分かりますし、単純に
「いや、ちゃんと戻ってくるし何を不安になってるのか?」と訝しむというか、描写としてそんな描写は
無かったものの「自分を信用してないのでは?」という気持ちになりかねないエイリシュの気持ちも
分からないではない展開、ただ「愛してる」「結婚してほしい」にその場で返答をしなかったのは、
これは非常に良くない気がする、大きな返答にはなるものの、これはどうしてもその場で答えないといけない。
或いは答えれないにしてもせめて「少し待ってほしい」という旨の返事を返すべき状況。
言葉を発したトニーの側からすれば「肯定も否定もされない」というのは、嫌な言い方ですが非常に曖昧な、
逃げたと捉えられかねない対応だったので、この場面のエイリシュは良くなかった気が。
エイリシュの性格からすればすぐに返答をしない、というのは普通の事ではあるものの状況的に良くない。

▼エイリッシュの変化は面白かった
これは大半の人が経験した事のある出来事だと思いますが、帰国後、アイルランド時代の暮らしではなく、
町の人にも「え、なにあれ?」と思われていたようにブルックリン…というよりアメリカ的な格好のまま
生活しているのは良い意味でエイリシュが変わった事を示しているものの、逆に言えば高校や大学に行き、
新しい人との出会いで「変わってしまった」部分も描いてたと思うので、これは面白かったなーと。
そういった考えや気持ちの変化、心情的な余裕だったり異性との会話に慣れてしまった部分があるから、
恐らくアイルランド時代のエイリシュならジムと出会ってもトニーに対して完全に一途な想いだったでしょうに、
ジムを簡単に受け入れるというか、喋っていて楽しかったからトニーの事は一旦蓋をして、みたいになるのも、
流れとしては理解出来るかなーと、良い悪いではなく、色々経験して、良くも悪くも視野が広がりすぎた感じ。
冷静に流れを追える観客視点で言えば、どうしてもジムを簡単に受け入れすぎててひどく思えてもしまいますが。

▼恐らく賛否両論あるであろう帰国後のエイリシュ
大前提として、仮に誰しもエイリシュと全く同じ立場に置かれた場合、これはもぅとにかく言葉が
悪くて非常に恐縮なんですが、それでも愛する人が居るものの成功するかどうか分からないブルックリン、
故郷で親友も居て以前とは違い仕事もあってそれなり以上に安定するであろう男性と知り合えたアイルランド、
このどちらを選ぶかは、ホント宜しくない表現で恐縮ですが、仮に同じ立場に置かれれば誰しも迷うでしょうし、
その気持は分からないでもないものの、それでも第三者の視点で見る観客の立場で言えば、エイリシュが
見せた帰国後の行動は正直決して褒められたものではないですよね、迷うのは分かるけど決して良くはない。

▼残るか否かで難しかったのはよく分かる
劇中では特筆した描写では描かれていなかったので、失礼を承知で言えばエイリシュ的にはそこまでの
比重を置いた問題ではなかったのかもしれませんが、アイルランドに残るかブルックリンに戻るか、
この決断はイコールで、ローズとの別れすら出来なかったのと同様、確率から言えばローズ以上に母親とも
ひょっとしたら生きては再会出来ないかもしれないわけなので、特にコレが難しい選択だろうなーと。
故郷に戻ったら、当然そこには親友も居て、ジムはイイ人で一緒に居ると居心地も良くて、以前は週に一度だけ
嫌なケリーの店で働くしか仕事がなかったのに、姉のローズが亡くなった関係で出来た仕事とはいえ、
自分のしたかった会計士の仕事もあって、母親が一人になってしまったので自分が面倒を見ないと、という状態。
最終的にはケリーのおかげとはいえトニーへの気持ちを再確認出来たのでブルックリンへと戻ったものの、
もしかしたら、自分が行くと母親とは二度と会えないかもしれない、自分が出て行ったら母親はどうなるのか、
とか色々心配な事もあるので文字通り「ブルックリンに戻る」はトニーとジムの二人以上に重い決断。
なんですけど、映画を見ている分には然程母親に対する重要性が描かれてなかったので、エイリシュとしては、
ホントこんな言い方はアレですけど、母親の件に関してはそこまでの問題ではなかったのかなーという気も。

▼トニーを選んだのは良かった
正直に個人的な気持ちを言えば、そもそも約束通り予定の期日にトニーの元へ戻らなかった、手紙を読まず
返事も書かなかった、という時点でちょっとどうなんだという気持ちはあるものの、最終的に故郷に残りジムと
人生を送る選択をするのではなく、ブルックリンに戻ってトニーと過ごす選択をした、というのが良かったです。
まず気持ちの問題として、前述のように手紙を読もうともしなかったのは、これはやっぱり「今はトニーを脇」
どう考えても一旦頭の外に置いていたわけで、少なくとも当然ながら故郷のアイルランドのほうが何かと
エイリシュにとって居心地が良かったのは事実でしょうし、色んな意味で楽だったのも事実。
ただ、その楽さに甘えるわけではなく、ケリーにトニーの事を指摘された事でブルックリンに戻りトニーと
生きる未来を選んだので…まぁはっきり言ってしまえば自分で決断を出したわけではなく、言葉は悪いですが
あのままアイルランドに居ても色んな意味で居心地が悪かったでしょうし、少なからずケリーに言われたのが
ムっとして感情の赴くまま行動した部分は正直あるでしょうけど、それでもトニーを選んだのは良かったなーと。
ホント言葉は悪いですが、アイルランドにとどまるという楽な道を選ばなかったのが成長の証でもあるというか。
逆に言えば、ケリーにトニーの事を言われなければ恐らくアイルランドにとどまっていた可能性は高いですが。

▼パンフレット雑感
820円、全49P、表紙と裏表紙も含めると51P、表紙はポスター画像と同じで壁に背中を預けるエイリシュ。
内容は非常に綺麗な本編映像のスチール写真、イントロダクション、簡単なあらすじ紹介と終盤までの内容。
主要キャストのインタビューと簡単な経歴紹介、監督原作者脚色のインタビューや主要スタッフの経歴紹介。
現地人ではなく日本人3名によるコラム、プロダクションノート。
それと、フォックス・サーチライト・ピクチャーズという、20世紀FOXの子会社である同社の宣伝が7P。
宣伝とは言ってもエイリシュ役のシアーシャ・ローナン、ジム役のドーナル・グリーソンの簡単な特集記事。
パンフレットとしては「ブルックリンのパンフレット」というよりも、そもそものこのパンフレット自体が
フォックス・サーチライト・マガジン VOL8と銘打たれている事からも分かるように、どちらかというと
同社の新作で今回はブルックリンをご紹介します、的な仕上がりになっていたなという印象。
後半の7Pが自社の宣伝Pになっている、というのは決してイイ事ではないかもしれませんが、それでも49Pという
豊富なP数、個人的には特に重視したいインタビューの充実度、そして何よりアートブックとして販売しても
いけるのではないかと思える程に綺麗なスチール写真など、非常に満足度の高いパンフレットでした。
強いて欲を言えば、よくある撮影中の一コマだったり、休憩中だったりの、そういうスチール写真もあれば
尚良かったですが、個人的に今まで買ってきたパンフレットの中で最も満足度の高いパンフレットでした。

▼感想まとめ
どうしても感想を書く段階になると、アイルランドへ帰国した後のエイリシュの行動はちょっと、的なモノが
メインになってしまうので、不満がメインの感想でイコール面白くなかったのではないか、と自分でも
思えてしまいますが、全体的には非常に丁寧に作られた作品で、なんというか平和さが特に良かったなーと。
恐らく原作小説だとエイリシュの心情ももっと描かれていると思うので、そういう意味では映画版でも
もう少しエイリシュの心の機微や動きを描いてくれるとありがたかった気もしますが、エイリシュ役の
シアーシャ・ローナンが、例えば序盤でダンスに赴いた際に友人だけが男に見初められて自分は一人でその姿を
ずっと見ている、という映像が長回しで表現されていましたが、この際の表情の変化なんかは見事でしたし、
エイリシュの気持ちを顔だけで表現出来ていて非常に良かったからこそ、終盤の行動も、もう少し映像的な
フォローがあれば尚良かったのになと思いました、形としては最後にトニーを選んだので良かったですが。

内容的には、観客視点でもトニーとジムどちらが、とかではなく、単純に故郷のアイルランドに残るか、
それともブルックリンでの未来を選ぶか、どちらも魅力的な男性であるトニーとジムどちらを選ぶか、
ローズが居ない以上母親が一人になってしまうがその為だけにアイルランドに残るかブルックリンへ戻るか、
といった具合に様々な選択の場面が訪れて、自分ならどうするべきか、なども色々考えれて面白かったです。
と同時に、まさかこの手の映画を見ていてスカっとする展開が用意されているとは思わなかったです。
嫌味な女店長ケリーがエイリシュにトニーの事を仄めかすと「忘れてたわ、ここはそういう街だった」
と冷めた表情でエイリシュがケリーに言い放つシーンがもうたまらなかったです、恐ろしくスカっとした気分に。
内容が内容なだけに、男性受けは良くないかもしれませんが、女性には非常にオススメの映画だったなーと。
実際見に行った際の劇場の客入りの7割が女性で、50才以上の女性の方も非常に多くて印象的でした。

2016-07-08 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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スクリーム S2 第06話 「恐怖の再来 -Jeepers Creepers-」

原題のサブタイがジーパーズ・クリーパーズという時点で何か笑ってしまった今回ですが、色々目白押しのエピ。
ブランソン先生の名前を出されただけで露骨に動揺して半端ない瞬きをしまくるラング先生も良かったですし、
ジェイクが好みそうな服を着て行動するブルックも見ていて非常に熱いものがあり、S2では他作品のネタが
鳴りを潜めていたところにノアの「これじゃイーライ・ロスの映画か、Saw2の世界だよ!」というセリフ。
確かにSaw2、或いはSaw6のような状況でしたが、もぅこれでこそノアという感じのセリフ連発で最高でした。
この場面はいつSawのメインテーマが流れ始めてもおかしくない状況でしたが、最後のブランソン先生は…。
ラング先生が意外と直情型で、ブルックの嘘に激昂して今回ラストの殺人鬼のみラング先生、でも可能な流れ。

▼ノアの微妙な心境
ジェイクの遺体の前に居るオードリーの動画を見てしまった以上どうしても第一容疑者として候補に上がるのは
仕方ないですし、一応幸いな事にオードリーを誰かが脅しているメッセージ付きの動画だったので、そういう
意味で言えば「まだ誰か裏に別の人物が居る」というのは分かってるでしょうけど、エマも見たように、
パイパーの共犯者という点で言えば間違いなくオードリーが第一容疑者と疑っていたノア。
ただ、何故そう思うのかとエマに問われた際に動画の件は口にせず「点と点を結びつけて何もないところに
疑惑を持たせようとしてるのよ」というエマの言葉に少なからず頷いていたので、ノアとしても当然親友の
オードリーを疑いたくはないものの、エマの言葉で多少柔軟な考えに戻れたというか、いわゆる決定的な証拠が
見つかるまではオードリーを無闇に疑うのはやめよう、的な状態に戻ったという感じでしょうか。
逆に言うと、これがスクリームではなく普通のホラーや普通の作品だった場合、ノアかオードリー、どちらかが
お互いに信じてもらう為的な行動をして死ぬ、というお約束のコースにもなりかねないので微妙に心配。

▼殺人鬼は基本的に異常
往々にしてホラー映画の殺人鬼は、俗に言う田舎で偶然遭遇した猟奇的殺人鬼か、何かしら理由のある復讐が
目的の殺人鬼、この2パターンのどちらかが多く、このドラマにしてもパイパーはパイパーできちんとした
理由のある殺人鬼ではあったものの、特にライリーなんかは全く関係無いただの犠牲者で、典型的なとにかく
誰でも良かった的な扱いで殺された感じだったので、それはやっぱり犠牲者の知人友人、或いはブルックのように
何度も狙われては命を落としかけた人物からすれば「アンタのイカれたお義姉さんに皆殺されそうになったけど、
まともな理由なんて無かった」になりますよね、復讐の対象者にだけ向かえばいいのに同じ傷みを、といった
理由でどうしても周囲の人間も傷つけに走るので、たまたまその対象者の知り合いだったというだけで狙われた
人達からすればたまったものではないですし、少なくとも自分が狙われる理由が無いという。

▼キーランの行動は正しいのかどうか
本筋とは然程関係のない感想になりますが、エマがノアと待ち合わせしている遊園地に行こうとしている、
という件に関して、当然夜間で人も居ないので危険なのは事実、その事で「行かないって約束して」
とキーランが言うとエマは「…分かった、行かない」と言い、最終的にはキーランはどうやら陰ながらエマを
尾行していたようですが、少なくともこの場面では自分の車で恐らく自宅へと先に帰宅。
これは判断が難しいところですよね、仮にキーランが犯人側ではないと仮定した場合、結局前述のように
エマを尾行していたわけですけど、それでもこの場面に関して言えば、エマの言葉を信じているからこそ
「エマがちゃんと家に戻るかどうか」を確認せず先に帰ったんでしょうが、先に帰ってしまうと、イコールで
「家に戻った」ではなく「家に無事に戻れた」の確認が出来ない状況。
かといってエマの車を後ろから追走する形で行動したり、バレないように尾行するも結局尾行がバレる、
という結果になってしまうと、エマからすれば「遊園地に行くと思われてる」という風に余計な誤解を
与えかねないですし、前回ジェイクのスマホの件で少なからず揉めてしまっただけに、この場面における
キーランの「どうするべきか」の判断は何気に難しいよなーと思いました。
結果的には、エマの心境を優先するとキーランが今回した「先に自分は車で帰る」が「エマを信用してる」
にも繋がるので一番無難な行動にはなるんでしょうけど、エマの安否確認が出来ないので不安もあるという。

▼ピンチで駆けつけたキーランは黒か白か
夜の遊園地は意外とホラー映画に合うな、と思いながら見ていたところ、殺人鬼がウロついていたのに、
恐ろしくタイミング良く急に現れてエマ達を救うというか、救援に駆けつけたキーラン。
普通なら「いや、逆に怪しすぎるだろう」としか思えない展開ですが、これはミスリードというよりも、
単純にS1の7話目で描かれたボーリング場でのキーランとノアの登場と同じで、ホント単純に自作品に対する
オマージュとでもいうか、意図的に同じような演出と展開にしたんじゃないかな、という感じがしました。
ある意味同じ展開を二度もやっているわけなので、これで犯人ならむしろ笑えるぐらいお約束。
流れとしても、直前に父親であるハドソン保安官を称える写真を警察署で見ていただけに、自分の行動ミスが
原因で大事な人が死ぬのは耐えられない、という事でエマの行動を監視というより見守っていた、と考えても
この場合は嘘くさくないというか、特に不自然さは無いかなという気が。

▼何故ノアは狙われないのか?
今回の拉致はオードリーの自作自演だったわけですが、思い返してみれば、そもそもS1でもノアは、
ボーリング場で皆と一緒に襲われはしたものの、対個人としては一度も狙われなかったという素朴な疑問が。
今にして思えば、これは流石にオードリーのほうから「ノアには手を出すな」という旨の約束を予め
パイパーに取り付けていたとか、そういう理由があったでしょうから、その兼ね合いでS1では無事終了。
ただ、S2のほうでは犯人がオードリーを脅しているので、オードリーに言う事を聞かせたい、或いは
オードリーを更に苦しめたい、という行動に出るであろう事を考えると、ノアが現状全く狙われもせずに
安全なまま、というのは逆に違和感があるというか、これはこれでやっぱりラストで悲劇が…という不安も。

▼果たしてオードリーはどこまで信用出来るのか
パイパーをレイクウッドに呼び寄せたのは自分であるという事をノアに告白して、最初はパイパーが
殺人を犯しているとは思わなかったという話をしていたものの、これはどこまで信用出来るのかなーと。
恐らく嘘ではないと思うので、よくある「全てを話したわけではないけど言える範囲で正直に言った」
という類の告白だとは思うんですが、オードリーが最初からパイパーと共謀していたわけでないなら、
何故レイチェルが殺されてしまったのか、レイチェルの件に関してオードリーはパイパーをどう思ってるのか、
が少し気になるというか、根本的に二人はどこまでの共犯関係だったのか、がまだ不透明だよなーと。
パイパーにしてみてもオードリーの協力はあったほうがいいでしょうから、相思相愛と分かっていたでしょうに
いきなりレイチェルを殺すという選択は…勿論レイチェルが殺された事で少なからずオードリーが容疑者から
外れるという目論見はあるにせよ、いきなり想い人を殺された側からすると激昂なんてレベルではすまないので、
パイパーとしてもいきなりレイチェルを断りもなく殺すのはリスクが高いはず。
となると、その事でオードリーと後々何か話があったか、実はレイチェル殺害に関してはオードリーも容認済み、
つまりノアに話したのは真実ではなく、最初から共謀していた部分もあった、になるんじゃないかなーと。
オードリーがノアに嘘を吐くとは思えないので、ノアに話した事自体は嘘ではないと思いたいんですが。
2016-07-06 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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