ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

スクリーム 3



スクリーム3 [Blu-ray]

監督:ウェス・クレイブン
出演:ネーヴ・キャンベル
参考価格:¥2,500
価格:¥1,787

発売日:2012.02.22
レンタルBDで視聴、画質は1や2同様、ザラつきやノイズも最も少なく、音に関しても結構気合が。
4を見た後で、1から順番に見なおしている状況、やはり連続して見るとシリーズの流れが分かるので、
当然ではあるものの、こういうシリーズ作品は、時間に余裕があれば連続で見たほうが良いなと。
3の印象と言えば、シリーズで唯一劇場まで足を運んだ作品なので、それなりに思い入れはあるものの、
逆に印象自体がほとんどありませんでした、細部の展開や登場人物の特徴も全く覚えておらず。

▼2以上にキャラクターが薄い
キンケイド刑事は全編に渡って出番があるのでまだしも、他の登場人物が薄すぎるという印象。
特に、これは敢えてやっているんでしょうけど、今回殺される女性陣が、1でシドニーが殺人鬼からの
電話に対して「胸が大きいだけのバカ女がキャーキャー言って殺されるだけ」と言ったように、
スタブ3に出演している女性陣が正にそういう扱いなんですよね、胸が大きく、尚且つ胸元の開いた
服装をしていて、見終わった後の印象がそういうモノしか無いので記憶にすら残らず。
犯人の薄さに至ってはひどすぎるというか、初見では冗談抜きでマスクを取った際に観客の大半が
本気で覚えていない、という可能性も十分あるんじゃないかなと思いました、事実分かりませんでした。

▼スチュワートの家のセットを見るシドニーのシーンは完璧
偶然スタブ3の撮影現場を訪れて、あまりに当時と何もかもが同じな光景にシドニーが衝撃を受ける、
この場面に関しては最高に良かったです、観客としては既に序盤で撮影現場の風景を映像として
見ているものの、シドニーがこの光景を見て言葉を無くしてしまうのは非常に理解出来ますし、
つい中へ入って、ビリーとの当時の会話を思い出すのも理解出来て、尚且つ殺人鬼に襲われた際、
当時と全く同じ逃走経路を辿って…いるとドアを開けた先にはセットが無い、で少し笑うと。
最後の笑う部分は別として、この場面の演出は完璧だなと思いました。
曲の使い方も含めて、シドニーと観客の気持ちが完全に一体化する素晴らしい展開と演出。

▼最後のシーンはどうなのか
恐らくは風でドアが開いた、という事だとは思うんですが、閉めたはずのドアが開き、
シドニーは一度閉めに行こうとするものの、結局は閉めずにそのまま放置してデューイ達の元へ。
これは暗に「もう怯える事は無くなった」の表現だとは思うんですが、ドアは普通に閉めろと。
なんというか、こういうニュアンス的というか、言いたい事は分かるものの何故よりによって
その表現を選んだのか、という展開がこの3では妙に多かったような気がしました。

▼感想まとめ
シリーズで唯一映画館まで足を運んだ作品で、同時に、たまたまチケットを貰っただとか、
そういう理由以外で自発的に映画館へ行ってでも見たい、と思い見た現状最後の映画なだけに、
個人的にもスクリーム3は結構思い入れがあるんですが、正直なところ当時は劇場へ足を運んでまで
見たのにほとんど印象に残らず、どういう内容だったかもほとんど覚えていなかったものの、
今回こうして見直してみた印象としては、そこそこ面白かったな、と思いました。
勿論、正直に言えばシリーズ4作品の中で順位を付けると4番目になるものの、意外と良かった。

ただやはりというべきか、3までを通して見ると、全体的にはやはり劣る面が多いなーという印象。
冒頭いきなり前回生存したコットンが殺されるのもあまりイイ感じはしないですし、
2のラストの流れで、3のシドニーが山奥に引きこもって生活をしている、というのも違和感、
挙句に主役のはずのシドニーの出番が中盤まで異常に少ない、というのもちょっとなーと。
今回は脚本が別の方なので、その辺りの兼ね合いもあるとは思うんですが、やはり微妙。

ビジュアル的な面で言えば、個人的にシドニー役のネーヴ・キャンベルはシリーズ4作の中で
最もルックス面が安定しているかなという印象を受けました、綺麗というより3はカッコイイ。
ただ逆に、ゲイル役のコートニー・コックスが少し年齢を感じてしまったかなと。
不思議な事に、むしろ4ではそう思わなかっただけに、メイクや髪型の印象が強いのかも。

思ったよりは悪くなかったものの、やはりシリーズ4作の中で考えると微妙という印象が覆せず。
ランディの登場には驚かされましたし、喋っている内容も正にランディで良かったんですが、
流石にこの時点ではシリーズも3作目、色んな意味で内容を考えるのも難しかったんだろうな、と。
とはいえ、この3から考えると4はよくあそこまで作り上げれたなと感心するというか。
というわけで、悪くはないしそこそこイイけど、シリーズの中ではやはり微妙、という感想でした。
当時と違い、今回見て一番微妙に思ったのは、ゲイルの心情描写が2に比べて薄いからかも。

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2012-10-31 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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スクリーム 2



スクリーム2 [Blu-ray]

監督:ウェス・クレイブン
出演:ネーヴ・キャンベル
参考価格:¥2,500
価格:¥1,308

発売日:2012.02.22
レンタルBDで視聴、1同様当時見たのがVHSだったので、ソレと比べると比較にならないぐらい綺麗。
1よりも少しではあるものの時代も進んだからか、1程は画面がザラザラしてない感じ。
4を見て全て見直したくなったので、1から順番に見直していっているところ、2は若干記憶があやふや。
見直して思った事としては、1はやはり最初の衝撃という事もあり強烈に記憶に焼き付いたからか、
細かい部分も結構覚えてたりしたんですが、2はそんなに覚えてなかったな、と思いました。
というか、正直なところ殺害シーンとサラ・ミシェル・ゲラー以外ほとんど覚えてませんでした。
シドニーが髪を切っているのも忘れていれば、コットンの存在すら完璧に忘れていました。

▼冒頭の殺人が恐ろしすぎる
映画館の、しかも映画の上映中に堂々と客席や通路で刺しまくって殺すという恐ろしい展開。
周囲が騒いでいるうえ、大半の客がスクリームのマスクをつけているので悲鳴もかきけされ、
それっぽい言動をしていても蛍光塗料を塗ったナイフのおもちゃを振り回してるだけにしか見えない。
周りに大勢の人が居るのに誰も助けてくれず、しかも犯行に気付いてさえもらえないという、
この絶望的な殺人が恐ろしすぎました、なんという殺人展開を考えるのか。

▼新彼氏のデレクが今イチ薄い
設定上は正に完璧超人のような設定のようですが、当時見た時も、今回改めて見た今となっても、
やはり共通して感じた印象は「キャラが薄い、印象に残らない」というモノでした。
1の事件のせいでシドニーは対人恐怖症になったようですが、全く他人と関わらないわけではなく、
劇中を見ていても結構普通に会話、ただビリーが犯人だったので異性と付き合うのは難しいはず。
そういう印象がある中、デレクと白昼堂々抱き合ったりキスをする、そこまでデレクに
信頼を寄せているので、シドニーがそこまで出来るという事を考えればデレクは相当イイ人だとは
思うんですが、それでも印象に残らなかったな、というのが個人的な感想です。
失礼を承知で言わせてもらえれば、デレク役のジェリー・オコンネルのルックスと雰囲気が、
魅力が無いというか、悪い意味で所詮モブという印象が強すぎたかな、という印象。
シドニーの彼氏という事でビリーと比較されてしまうのも可哀想なところ。
ルックスだけでなく、ビリーはミステリアスな感じがあったものの、デレクは何も無いので感情移入出来ず。

▼シドニーの成長
1から2年間が経過しているので当然ですが、1に比べるととにかく大人になったなーと。
髪を短くして、大学生という事で化粧もしているので映像的な印象も勿論あるんですが、それ以上に
演劇を専攻していて、尚且つ次の舞台では主役を演じる、というのが何よりも意外でした。
やはりシドニーのような経験をすると、極力人前には立ちたくないというか、マスコミへの露出を
嫌がるのは当然としても「あのウッズボロー事件の」という風に見られるのが嫌な事もあり、
目立ちたくはないでしょうに、それでも演劇をするというのが意外でした。
単純に好きという事もあるんでしょうけど、精神的な凄さが感じられるというか、本編の展開としては
特に必要のない設定だったものの、この設定面だけでもシドニーの成長が感じられて面白いなと。

▼驚かされたランディの悲劇
生存したキャラが新作で殺される、というケースは、決して無いわけではないものの、それでも
心情的には今回のデューイのように明らかに殺されたのでは、という状況でも瀕死で生存というのが
お約束の中、白昼堂々大学内で惨殺されてしまうランディ、流石に衝撃でした。
普通は、やっぱり中々過去作で生存したキャラを殺すというのはやりにくいですし、ランディの場合は、
どちらかと言えばムードメーカー的な役割のキャラで、同時にシドニーと同級生で友人、という、
2作目にして既に唯一同じ立場の友人なだけに、代替キャラの居ない存在、でも殺される。
正にランディが言うお約束のルールを外れる展開、それがランディ自身の身に起きてしまうという衝撃。

▼ゲイルが更に良いキャラになった
ある程度以上の年齢になった大人の場合、考えが変わるという事はあっても根本的な性格は
基本的に変わらないと思うので、という事は、単純に今回のゲイルは1と違い内面を描く機会が増えた、
というだけの事だと思うんですが、1と違い、今回のゲイルは犯人を捕まえたいという気持ちが非常に強い。
これはランディが殺されてしまったからというのもあるでしょうけど、他にもデューイに対して弱い
部分を見せたり、前述のランディが殺される直前、姿が見えなくなった事で「ランディ!」と声を
張り上げて探したり、1とは違い非常に、単純にゲイルというキャラクターの素の部分が描かれているなと。
特にゲイルの場合、やはりパっと見は冷たい女性というイメージが強いだけに、こういう部分が出ると、
非常にキャラクターとしての魅力が強くなりますよね。
主役はあくまでもシドニーなものの、2に関してはゲイルの良さが特に光っていたかなと。

▼ミッキーの存在感が無さすぎる
序盤はランディと映画論を繰り広げているので印象的なキャラとして記憶出来るものの、中盤以降、
1と違い全員バラバラに行動しているので、犯人であるミッキーだけ映像として映せない、つまり
イコールでミッキーが極めて怪しく見えるものの、逆に言えば、中盤以降出番が無いので、
そもそも観客側としては全く印象のないまま犯人タネ明かし、という展開になるので、
難しいところだとは思うものの、この辺りがとにかく勿体無かったなーと、如何せん存在感が無い。
前述のデレク同様、同じ犯人という立場でもビリーと比べるとインパクトが違いすぎる。

▼感想まとめ
改めて見直して思った事としては、悪くないんですが、中盤までがちょっと間延びするかな、と。
感想は人それぞれだと思いますが、やはりメインキャラである、シドニー、デューイ、ゲイル、
この三人が非常に良いキャラをしていて、この三人の個性と魅力が強すぎる事もあり、
2から登場する新キャラが全く魅力的に思えない、というのが厳しいところだなと思いました。
これも好みはそれぞれなのでアレですが、例えば序盤で殺されるサラ・ミシェル・ゲラー演じるシーシー。
はっきり言ってこのスクリーム2撮影当時のサラ・ミシェル・ゲラーは殺人的にかわいいので、
もうキャラクターがどうとかではなく、画面に映っただけで「なんだこの美少女は!?」の状態。
この場合は役者の力で観客に記憶させているだけですが、他の新キャラはそういうパンチも無く。

ただ、1と違って殺人鬼自体はこの2のほうが映像的に茶目っ気があるというか、面白かったです。
ビリーと比較すると身体能力の面で差があったからかもしれませんが、1とは違い、被害者を
追い回している最中に盛大に転んだり、調子に乗って車を運転して一時的に気絶、とかコメディ。
と同時に、緊張感という点でも2のほうが勝っているかなという気がしました。
一番顕著な例で言えば、気絶した殺人鬼の目の前を移動して車の窓から脱出するシーン。
アレなんて見ていてこちらも息を止めてしまう緊張感がありましたし、シドニーがマスクを
取ろうとしてクラクションを押してしまうシーンなんかは心臓が止まる。
他にも、やはりゲイルが襲われているシーンは見ていて何とか助かってほしいと思いますし、
最後のシドニーとミッキーやビリー母とのやりとりなんかも殺されないか不安で緊張。

デューイとゲイルが狙われる辺りから一気に面白くなりラストまで突っ走れましたが、
ソコへ至るまでが少々間延びしていたかな、というのが改めて見た今の印象でした。
面白いですし、ランディが序盤で述べた続編は駄作というジンクスを打ち破れるだけの良さはある。
ただ、1が非常に良く出来ていただけに、2はどちらかというとホント続編としての良さであって、
単品としては1に勝てないというか、シリーズ作品だからこそ面白かった、という印象。
とはいえ面白かったのは面白かったです、特に個人的にはサラ・ミシェル・ゲラーを知る事の出来た
貴重な作品でした、全くスクリームと関係無いものの、2を見たおかげでバフィーに出会えたのは幸運。

2012-10-27 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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スクリーム 1



スクリーム [Blu-ray]

監督:ウェス・クレイブン
出演:ネーヴ・キャンベル
参考価格:¥2,500
価格:¥1,850

発売日:2012.02.22
レンタルBDで視聴、画面は若干ザラついているものの流石にVHSとは比べ物にならないくらい綺麗。
同じレンタル版でも4より綺麗でした、最新作より旧作のほうが綺麗というのもどうかと思いますが。
当たり前といえば当たり前なんですが、当時はVHSで…まだワイドTVの無い頃だったので、
4:3のブラウン管だったのが、今回BDで尚且つワイドTVでの視聴、16:9での映像なのも新鮮でした。
前述のように4を見て懐かしく思い、改めて1から見てみるかという気持ちになり1を折角なのでBDで、
という理由での視聴だったんですが、とにかく懐かしかったです、やっぱりスクリームはイイ。

▼時代の違いを感じる描写
冒頭、ケイシーがポップコーンを作ろうとしていて、電話の相手に「今からビデオを見るのよ」と発言。
全くどうという事のない普通の発言ではあるものの、スクリームの公開は1996年。
調べてみたところ、家庭用DVDプレイヤーの発売も1996年、当然公開当時…というより撮影当時は
DVDが普及しておらずVHSやLDがメインの時代、なのでこのセリフも当然「ビデオ」となるわけですが、
2012年現在だと、流れとしては普通に「今からDVDを見る」となるでしょうし、或いはオタク系キャラ、
映像を重視するキャラや監督だと「今からBDを見る」というセリフになると思うので、
本編には一切関係無いながらも、久しぶりに見た事で、意外とセリフ一つでも時代の流れを感じるなと。

▼当時から他作品を強烈に皮肉る脚本
スクリームと言えばホラー映画におけるお約束だったり、シリーズ作品におけるジンクス等をネタに
色々話題を広げる展開が有名ですが、改めて見返すと、当然まだ有名でもなければシリーズでは
一本目となるこのスクリーム1で、平気で他作品の良し悪しに言及しているのが凄いなと思わされました。
最初に出る話題はエルム街の悪夢、監督はこのスクリーム同様ウェス・クレイヴンが努めていますが、
ウェス・クレイヴンが監督を担当したのは1作目にも関わらず、1作目は良かったが2作目以降は駄作、
と平気でキャラクターに言わせていたり、この辺りの根性は凄いなと思いました。
勿論、ウェス・クレイヴンと言えばホラー映画では有名な監督ですが、よく言わせれるなと。
基本的には「ホラーファンなら誰もが思う事」の会話や感想を入れただけ、という事だと思いますが。

▼何気に根性のあるシドニー
見知らぬ相手から電話がかかってきて、しかも前夜には高校の同級生が惨殺されるという事件。
そんな状況で「玄関先から電話をかけている」と言われたのに「どうせハッタリよ」と言い、
ドアのチェーンを外したうえに警戒もせず普通に玄関の扉を開ける、という根性が凄いなと。
とは言いながらも、殺人を問わず確率で言えば事件が自分の身に起こる可能性はそう高くないですし、
ましてや高校生なので余裕と度胸がある、という事を考えれば普通に開けたりもするでしょうか。
シドニー自身、相手の言っている事を信じてなかったようなので、その辺りも含めて。

▼絶望感の描写が上手い
特に主人公であるシドニーを追い込む展開が非常に上手いなと改めて思いました。
まず父親が出張で家を空けるので一人になる、母親は一年前にレイプされた挙句殺されている、
そんな母親の死を連想される痛ましい事件が起きる、そしてシドニー自身も襲撃される。
ここからの展開が上手いなと思いました、彼氏のビリーが偶然駆けつけてくれたかと思えば、
何故かビリーは携帯電話を持っていたので「もしかして今の殺人鬼はビリーでは?」となる。
その後玄関から逃げようとすると、悪ふざけにも程がありますがデューイがマスクを
前へと掲げていたのでシドニーは無駄に驚かされる。
ここからがエグイところで、学校でマスクをかぶって騒ぐ生徒が現れるわ、トイレでも襲撃されるわ、
ビリーとようやく結ばれたかと思えば目の前でビリーが惨殺、外へ逃げるとテイタムが死体、
助けを求めて飛び込んだバンの運転手も目の前で惨殺、更に助けを求めたゲイルの車は横転、
デューイが居たので助かったと思ったら既にデューイの背中にナイフ、パトカーに逃げこむと
車の鍵は殺人鬼が持っていて、瀕死で生きていたと思ったビリーが実は殺人鬼、
スチュワートも共犯、父親が何故か捕まってる、母親が宜しくない女性だったと判明。
とにかくシドニーを追い込む展開が非常に上手いなと思いました、マジで絶望感が半端じゃない。
シリーズ作品の場合、やっぱり一作目が総合的に高い評価を得られるものの、スクリームも、
個人的にはこの一作目が一番良いなと改めて思わされました、とにかく全ての完成度が高い。

▼演出も上手い
前述のシドニーを追い込む展開の巧みさもそうですが、見せ方や演出も上手いなーと。
ホラー映画なんですからこの辺りも勿論重要な要素ではありますけど、例えば最初にシドニーが
学校から自宅へ帰り、バルコニーでテイタムへ電話した後屋内に戻ってソファーに座るまでの映像、
カメラの映像自体はシドニーのやや後方から追いかけて行くだけの映像ではあるものの、
見る側としては、流石に家の中で白昼堂々何も起きたりはしないだろう、とは思いつつも、
状況とは裏腹に不安を煽るBGMが流れていたり、戸棚を閉める際に少し高めのBGMを入れたり、
こういうさりげない演出が非常に上手いなーと、なんともドキドキさせられる。
ホラーの場合はこういう要素が確かに重要ではあるものの、一瞬驚かせるドキっとする演出や、
見ていてビクっとなってしまう見せ方がとにかく上手いなと思わされました。
特にこのスクリームの場合、そういったホラーのお約束や悪い部分を逆手に取って脚本に
取り入れたり、この直後シドニーが言う「外へ逃げればいいのに二階へ逃げる」のセリフ、
結局シドニー自身も二階へと逃げてしまったり、そういうホラーのお約束を皮肉ったり、
或いはコメディ的に見せたりしているだけに、余計こういう演出の上手さが光るというか。

▼殺人鬼の考えが読めないのが怖い
このスクリームの場合で言えば、主犯はビリー、共犯がスチュワート、という扱いでいいと
思うんですが、主犯のビリー曰く「動機なんて無いほうがよっぽど不気味なんだ」
正にコレですよね、こういうタイプが一番怖いですよね、映画の場合だと理由があるので、
むしろ場当たり的な殺人だと批判されるケースもありますが、実際の殺人の場合、深い理由も無く
殺人を繰り広げている、という事もあるわけなので、こういうタイプが一番怖い。
まぁ、ビリーの場合はシドニーに語った「父親とシドニー母が浮気してたの知って母親が自殺」
ビリーに関しては確実にコレが動機でシドニーを追い詰めた挙句に殺す、という事でいいとは
思うものの、スチュワートのように、映像的にはほぼ何も考えずにやっているほうがマジで怖い。
スクリームという作品的な事で言えば、同様にビリーが語った「映画はサイコを作るんじゃない。
サイコの想像力をかきたてるんだ!」というセリフでしょうか、これも真理な気が。

▼意外と性行為に関する話題が多い
当時見た時は中学生だったので全然分からなかったものの、今回久しぶりに見て思ったのは、
劇中繰り広げられるシドニー達の日常会話の中に、意外と性行為に関する話題が多いな、と。
日本と違ってアメリカは比較的性に対してオープンな国なので普通なのかもしれませんが、
今回の事件の根本となったシドニーの母親のレイプは別にしても、その件でシドニーが
性行為に対して恐怖心を抱いているという設定、その関係でビリーと中々結ばれないという状況、
そういった事に関するシドニーとテイタムの会話。
ホラー映画のお約束で胸のデカいヒロインが、とかの会話は別にいいとして、ホント意外と多い。
シドニーとビリーに関する話題はイイ意味で高校生らしい悩みなので問題は無いんですが、
当時両親に「この映画面白いから見てみてくれ!」とか紹介した立場ってもんが。

▼何気に分かりにくい複数犯と犯人ビリー
当時は中学生だったので、当然大人になった今と当時とでは頭の回転や考えがまるで違うものの、
それでもビリーとスチュワートの複数犯という設定は、結構読まれないんじゃないかなーと。
最初にシドニーが襲われた際、恐ろしく良いタイミングでビリーが登場するものの、
これはシドニーと違い、映画として冷静に見れている視聴者側の意見としては、そもそも
殺人鬼が消えたほぼ直後にビリーが出てきたので、移動距離を考えればまず無理という現実的な
理由でビリーではないという先入観がありますし、シドニーと結ばれた直後にビリーの前に
殺人鬼が現れて、ビリーは明らかに刺されて死んだっぽい展開、これでもうビリーの犯人説が
ほぼ確実に消えて、残りの登場人物で、この時点でビリーを刺せる余裕のある単独行動は
スチュワートとランディの二人だけ、ただランディはこの直後殺人鬼に刺されかける映像。
冷静に考えていけば、この時点でスチュワートだけ全く映像として映らないので、恐らく犯人は
スチュワートではないか、という考えにはなっても、複数犯にはならないのではないかなーと。
ビリーはシドニーに背を向けて刺されたので「確実に刺殺された」と確定出来る映像では
無かったものの、この映画の場合、意外と惨殺シーンをモロに映す映像が少ないので、
他の被害者同様死ぬシーンを直接見せなかっただけ、という風に視聴者側が受け取りやすいので、
演出的にもビリーが生きていて、尚且つ犯人という見せ方は良かったんじゃないかなと思いました。
瀕死で生きていた、の時点で犯人というのは十分読めるものの、これはもうネタバラシ開始の状況。

▼感想まとめ
当時スクリームを知ったのは…映画だったか、或いはレンタルVHSのCMだったか忘れましたが、
CMで見たのが最初でした、あの特徴的なマスクを被った犯人が女性を追い回し、意外な事に
簡単に反撃されたり倒れたり転んだり、正直コメディにしか見えなかった事もあり、
子供特有の妙なノリでVHSをレンタルして視聴、一気にスクリームにのめりこんだ、という感じです。
それまでにも映画やホラー映画を見た事はあったものの、個人的にはこのスクリームの一作目で、
この映画を見たおかげでホラー映画を好きになり、今でも最も好きなジャンルに。
同様に、映画自体もスクリームのおかげで好きになったので、色んな意味で思い出深い作品。
余談ながら、更に言えばネーヴ・キャンベルにもハマり、サンフランシスコの空の下を視聴、
それでアメリカのドラマも好きになり、好きな女性の仕草も1のネーヴ・キャンベルそのものだったり。

改めて見て思った事としては、当然ですけど主要キャストがとにかく若いなと思いました。
4を見た時は、勿論1や3の映像としての鮮明な記憶があるわけではなかったので、
単純に「そんなに老けてないな」と思ったものの、今回久しぶりに1を見たらめちゃめちゃ若い。
ネーヴ・キャンベルはとにかくかわいらしい感じですし、コートニー・コックスは若くて綺麗。
当時は知らなかったので気付かなかったものの、ローズ・マッゴーワンも出ていたりと、
キャストの面でも色々驚かされました、久しぶりに見ると色んな発見があって面白い。

あとは、これはやはり子供と大人の違いだと思うんですが、最初にケイシーが殺されるシーン。
個人的にあのシーンが今まで見たホラー映画の殺害シーンで、見ていて最も痛みを感じた映像、
と記憶されていたんですが、今回久しぶりに見てみたら何とも思いませんでした。
エグイのはエグイですし、痛いのも痛いんですが、やっぱりこの映画を見て以降、多種多様な
ホラー映画を見た結果耐性がついたというか、良し悪しは別にして慣れてしまったようです。

というわけで、やっぱり久しぶりに見ても面白いのは面白かったです。
単純なホラー映画というわけではなく、コメディ色の強いホラーという事で見やすいですし、
ホラー映画を好きであればある程ランディ達の会話も楽しめるので、正にホラー映画を好きな人が
最も楽しめるタイプのホラー映画だなと思いました。
流石に今の時代を考えると、いかに優れた作品だろうとホラー映画で、このスクリーム1のように
大ヒットを記録する、という事は非常に難しいと思いますが、もっとこういう原点に帰ったというか、
内容自体は王道のホラー映画らしいホラー映画だと思うので、またこういう映画が増えてほしいです。

2012-10-24 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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(500)日のサマー



(500)日のサマー [Blu-ray]

監督:マーク・ウェヴ
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
参考価格:¥2,500
価格:¥1,487

発売日:2012.09.05
レンタルBDで視聴、画質は良い意味でBDらしい感じ、ジャンル的には…ラブコメ+青春?
タイトル自体は知っていたものの特に見る予定も無かったんですが、知り合いの女性に強くオススメされ、
何の気なしに見てみたところ非常に面白く、見ていて色々と考えさせられる内容だなと思いました。
見せ方や展開、テンポの良さなども含めて、内容は違うもののプラダを着た悪魔を彷彿とさせる作品。
この映画は、男性か女性、見た人の性別によって感想や評価が結構変わるのではないかと思いますが、
個人的には非常に良かったです、上手くいかないところも含めてとにかくリアル。

▼男性目線での物語
主人公トムの目線で物語が展開されるわけですが、まずこれが結構目新しく思えました。
恋愛映画で男性が主役、というのは決して珍しいわけではないですが、主人公トムの目線で物語が
進むので、サマーの細かい心理描写や、その時点で何を考えているのか、どうしてそういう態度を
見せるのか、何故そういった言動に至ったのか、という事がサマー自身のセリフや外見上の雰囲気以外で
一切語られない、というのがとにかく新鮮でした。
現実の世界だとこういうのは当然でも、映画だと双方の描写があり、お互いの友達に色々相談したり、
というシーンがあるのに対して、本作はあくまでもトムの目線で展開されるのでサマーの細かい描写は無し、
これがとにかく面白いなと思わされました、と同時に、本来ならそうなので、非常にリアルでもあるなと。

▼見せ方が上手い
500日間を順番に追うわけではなく、いきなり中盤のサマーと仲がこじれているところが映されたり、
かと思えばサマーと出会ったシーンが映され、かと思えばまたサマーと微妙に険悪なシーンが映ったり、
と時間が飛び飛びではあったものの、非常に丁寧に演出されているおかげで分かりやすかったですし、
サマーにハマっているトム、そんなトムとどんどん仲良くなるサマー、この二人が何故合わずに
離れてしまったのか、という興味もわいてくるわけなので、見せ方がとにかく上手かったなーと。
あと、これはトムの目線での物語…つまりトムが感じる世界の全てを演出しているからだと思うんですが、
実時間にして500日しか経過していないのに、初めて会った頃のサマーは非常に若くかわいらしい女性、
それが、最後の結婚したサマーは、言葉はアレですが妙に老けて落ち着いてしまった既婚女性、
そういうメイクになっていたのも上手い見せ方だなと思いました。
単純に結婚したので落ち着いた雰囲気を演出しているだけなのかもしれませんが、トムの目線で進む、
という事を考えると、個人的には「トムから見たサマー」を演出しているからなのかな、と。

▼サマーにとってトムはどういう存在だったのか
大前提として、サマーはトムに対して最初に「本気の恋愛はしない」という旨の発言をしてますし、
あれだけキスやら一夜を共にしても、それでも尚且つ「私達は友達」を貫いていたので、
そういう意味では文字通りサマー自身が言うように、トムの事は友達という位置付けで、言葉はアレですが
優先順位を付けるなら特別な1番の友達、というレベルではあったと思うんですが、実際はどうなのか?
結婚後に、わざわざトムに会う為だけに、恐らく時間の許す限りあの場所で待ち続けたであろう事を
考えると、前述のようにサマーにとってトムは特別な存在だったでしょうし、バーで男に声をかけられ、
その後トムが男を殴り倒し、その事が原因でトムがサマーの前で怒りを爆発させた時、わざわざサマーは
深夜にトムの家を訪れた、この事を考えれば、特別な存在というだけでなく、少なからずトムに対して、
友達の好きではなく、異性としての恋愛感情も多少はあった、或いはあの時点ではあったと気付いた、
そうなのではないかな、と思うんですが、この辺りは実際どうなんでしょうか。
サマーの性格を考えれば、トムが怒った時も「そもそも最初から恋愛はしないと言ってる」と一蹴すれば
いいだけだったのに、トムの元をわざわざ訪れたという事は、個人的にはサマーも、勿論トムのサマーに
対する感情程ではないものの、サマーもトムに対して恋愛感情があったのではないかな、と思うんですが。
ただ、最後にサマー自身がトムへ語ったように、サマーにとっての運命の相手ではなかった、というだけで。

▼サマーは果たして幸せになれるのかどうか
正にあのサマーが結婚した、というレベルでの結婚だったので、そう考えればそこまでの運命を感じて
結婚したぐらいなので、それは勿論幸せになるだろう、とも思えるものの、逆に、マジでサマーは
果たして本当に幸せになれるのかどうかが気になりました。
前述のようにトムの目線で物語が動くので、サマーの細かい描写は無いですし、当然サマーとしても
トムに対して少なからず罪悪感や申し訳ないという気持ちもあると思うので、その関係上、最後に
トムと再会した時の表情が今ひとつ優れていなかった、という理由もあるとは思いますし、自分の事を
好きだと思ってくれているトムに対して「私結婚しました!」で満面の笑みを見せるわけにもいかない、
そういう理由もあるとは思うんですが、仮にも結婚したのに、トムと再会した際の表情がそこまで
幸せなものには見えなかったので、果たして今後の結婚生活は上手くいくのかな、と。
漫画なんかの王道展開だと、結局サマーは離婚、或いは結婚した相手と死別して、最終的に年を取って
トムと再び再会して結婚、とかの流れが王道だと思いますけど、どうなんだろうなーと。
サマー自身がトムを運命の相手ではなかったと結論付けたものの、やっぱりトムと居たほうがイイような。

▼感想まとめ
非常に面白かったです、単純なハッピーエンドではないですし、賛否両論もあるとは思うんですが、
個人的にはホントに楽しませて頂きました、内容的にもやはり女性の方にオススメしたい映画。
物語終了後、トムとサマーが今後の人生をどう歩んでいくのかは分かりませんが、サマーはトムと
出会ったおかげで結婚出来たとも言えますし、トムもサマーに最後再会したおかげで…最終的に
どうなるかは分からないもののオータムを自分から誘う事も出来たので、その辺りの後味の良さも○。

簡単な恋愛モノというわけではないですが、色々考えさせられる展開もあったりで面白かったです。
サマーはサマーでトムの事を、色んな意味で好きだったと思いますし、恐らくトムには前へ進んでほしい、
そういう意味も込めて婚約パーティー?に呼んだんだと思いますが、それならそれで、トムが言うように
共通の友人の結婚式の際にせめてサマー自身の口からトムへ言ってやれよという気も。
パーティーに誘われて、そこで本人の口からは知らされず婚約を知る、とかサマー鬼すぎる。

男性の視線で見ると時々サマーが鬼にしか見えない局面も確かにありましたが、それでも面白かったです。
トムの普通の人っぷり、魅力的な女性のサマー、二人のキャラクターが非常に立っていた事もあり、
どういう結末を迎えるのか非常に楽しく最後まで見させて頂けました。
妹役として登場していたクロエ・グレース・モレッツの大人な女の子っぷりも良かったです。

2012-10-16 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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