ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

エスカ&ロジーのアトリエ Plus



エスカ&ロジーのアトリエ Plus ~黄昏の空の錬金術士~

メーカー:コーエーテクモゲームス
機種:PlayStation Vita
価格:¥6,250 (2015.02.27時点)
発売日:2015.01.22
約55時間でクリア、一周目は音声を飛ばさず全て聞いての時間、トロコンに約94時間、PS3版は未プレイ。
最後のほうは恐らくこのゲームのプレイヤー誰もが経験するであろうソファでの休養だったので、
実際にはもう少し短めの時間でクリア出来る感じ、音声を聞かず文字だけ読めば更に短縮可能。
エスカ編でプレイ開始、最初に見たEDはグッドED、キャラ別だとスレイアとリンカ、他キャラは無し。
初回プレイ時のパーティは、エスカ、リンカ、ウィルベル、スレイア、ミーチェ、ニオ。
アトリエシリーズのプレイ遍歴は、最初にPSで発売されたマリー、エリー、この2作のみプレイ。
あとはPS2で発売されたリリー、ユーディ、この2作は妹がプレイしているのを見た、という程度なので、
ホントに超久しぶりのアトリエシリーズでした、なんとなく久しぶりにやりたいな、と思ってのプレイ。

▼良い点
・元がPS3ではあるものの、VITA版でここまで出来るのか、というレベルで映像が非常に綺麗。
・エリア間移動などの際に読み込みがほぼ無いので非常にテンポがイイ。
・アトリエシリーズの初代であるマリーの頃からそうだったものの、相変わらずのフルボイス。
・メッセージログが会話中だけでなく移動中ですら確認出来る、音声の再生も有り。
・全てのアイテムに簡単な説明文が用意されている、当然作り方のレシピ、潜力、各種データ等も。
・このゲームの仕様上忘れる事はまずないものの、進行メモを見れば次に何をするかが分かる。
・曲の好みの問題はあるものの、エスカ編とロジー編でアトリエや戦闘BGMが違う。
・初期のアトリエシリーズに比べるとRPG部分が遥かに作りこまれていて驚かされるレベル。
・単純に戦闘も面白く強敵遭遇も楽しい、潜力を引き継いで優秀な武具を作るのも楽しい。
・良い意味で初代マリーのアトリエから受け継がれる優しい雰囲気というか、平和な感じが非常に良い。
・同様に、BGMも相変わらず優しい感じのものが多い、更にPS3以降のアトリエ作品へのBGM変更が可能。
・王道ながら、クリア後にキャラの原案集などの設定画等が見れるのは嬉しい。
・それどころか、音楽堂に至っては作曲者からのコメントまで見れる。

▼悪い点
・武器防具は装備画面だと紹介文が表示されず、図鑑を開かないと見れないのは多少手間に感じる。
・これだけレベルの高いグラフィックに仕上がっているのに、何故か口パクが明らかに合っていない。
・恐らくVITA版Plusの追加イベントでの追加収録の兼ね合いだと思うものの、時々キャラの声が変。
・これはもう好みの問題だと思うものの、個人的にアトリエシリーズでは恋愛を匂わすイベントは不可。
・ミーチェのカトラに対する恋愛要素なんかは構わないものの、主人公は出来ればやめてほしかった。
・RPG部分が作り込まれているので、各種リザルトもオプションで見れるようにしてほしかった。
・初プレイですらラスボス撃破後に膨大な時間が余ってしまう。
・その点も踏まえて、ソファでの休息はせめて最大一ヶ月は選べるようにしてほしかった。

▼トロフィー
初回プレイで取得したトロフィーは54%で33/53、トロフィーは気にせずプレイ、取得したものは以下の通り。
「エスカの旅立ち」「エスカの休息」「第1期科目達成!」「第2期科目達成!」「第3期科目達成!」
「第4期科目達成!」「第5期科目達成!」「第6期科目達成!」「第7期科目達成!」「第8期科目達成!」
「第9期科目達成!」「食いしん坊」「悲しき女子会」「仲良くしようよ」「私が魔法使い」
「大人っぽく頼みます」「収穫祭」「怪獣大戦争」「大食い大会」「二人のアトリエ」「パワーアップ会議」
「これからの夢」「黄昏の語り部」「笑顔の別れ」「空の旅へ」「さらに遠くへ」「黄昏の空へ」
「石版の真実」「巨獣墜つ」「要塞撃破」「眠れ、竜王」「未踏遺跡の守護者」「救済」

露骨に難しいものが一つもなく、恐らく時間がかかるであろうと思われたレベル99もやり方さえ分かれば、
レベル99のトロフィーを取るか、と思った時点で基本的にレベル60前後には到達していると思うので、
そこからなら1時間もあれば可能で、平行して潜力目当てでの収集も行えるので、個人的にはトロコンが
作業にならずにプレイ出来た、非常に優秀なゲームだったなと思いました。
勿論、欲を言えば「こいつら倒せるのか?」というレベルで用意されていた各種ボスだったり、最強状態の
ラスボスを撃破してトロフィーゲット、という項目も欲しかったですけど、洋ゲーと違い、和ゲーの場合
難しすぎてトロフィーが取れない、となると不満も出ると思うので、この辺りの配置のほうがイイのかなと。

▼とにかく飽きさせない作り
仮にシリーズ初プレイだとしても序盤で丁寧なチュートリアルが用意されていますし、ゲームの進行に
合わせてアトリエで行える各種要素が追加されて説明も入り、という流れのおかげで、やれる事は
膨大にあるものの、意外とパンクせずすんなり頭に入ってくるので、この辺りはシリーズ作を数多く
作っているだけあり手慣れたものだな、という印象を受けました。
同時に、イベントも文字通り立て続けに起こるので全く暇をせずにすみますし、特に中盤ぐらいまでは
本編イベント、各種キャライベント、これらが同時に起きるのでむしろイベントを見るのに忙しく、
イベントが終われば各地で採取したりドロップ狙いの強敵遭遇を行ったり、という感じで、ホント中盤まで
時間が足りないぐらいイベントが豊富なので、この辺りはとにかくプレイヤーを飽きさせないなーと。
寝る前にプレイしていると「ついでにアレをやってから今日は中断しよう」の連続でやめ時を失うレベル。
逆に言えば、中盤ぐらいまでこれだけ豊富に色々あるおかげで、ラスボス撃破後の空白時間が気にも。

▼RPG部分の作りこみが凄い
前述のように最後に見たアトリエですらユーディなので、その頃に比べれば当然様々な面でレベルアップした
仕上がりにはなっているでしょうけど、正直ここまでRPG部分がしっかり作られていて、面白いとは思わず。
他のRPGと違い、敵が落とすアイテムにも多種多様な潜力が付いているので、それらを集めるのも楽しく、
単純に図鑑の???の項目を埋める為に戦うも良し、強敵遭遇で格上の敵と戦って貴重な武器防具を入手、
或いは前述のようにその時点では遥かに貴重な潜力付きのアイテムを狙うも良しと、戦闘後の楽しみが
色々あるうえに、肝心の戦闘自体も…言わばFF10のような感じの戦闘システムで次に誰が動くか、
を常に確認出来る戦略性も有り、サポート攻撃やサポート防御のおかげでゲージの使用も考えたり、
といった具合に、ジャンル的には別にRPGではないでしょうに、よくここまで練りこまれているなーと。
挙句の果てには、倒さなくてもいいようなやりこみ用のボスなんかは大半のRPG同様複数回行動だったり、
ほぼ全体攻撃だったり、というだけでなく、HP吸収攻撃、こちらの強化を無効化する攻撃、設置発動型、
戦闘終了まで永遠に続く攻撃型の技を放ってきたり、プレイしている分には当然イライラさせられるものの、
強い敵の表現も様々で、ホント上手いなと思わされました、とにかくRPG部分が秀逸で面白かったです。

▼終盤が個人的には失速
元々エスカは未踏遺跡到達が目標で、ロジーは飛行船絡みでやっぱり未踏遺跡が絡む状況。
なので、最初から未踏遺跡がある意味ゴールなのは問題無いですし、実際そこまでは非常に盛り上がり、
フラメウに関してもクローネが中盤辺りからはちどり姫に関する絵本でちゃんと伏線を用意しているので、
そういう意味では全然問題無いものの、個人的にはどうも未踏遺跡到達後の展開が合いませんでした。
フラメウに関する展開が全て今イチに感じてしまったというか、TVアニメで言えば、それまではずっと
単発エピや前後編で構成されてて毎週楽しみにしてて面白かったのに、ラストが近付いてきたからか、
物語を終わらせる為に本筋の連続エピソードの連ドラ形式に突入した途端急にテンポが悪くなり、内容自体も
そんなに面白くないから今イチ蛇足に感じた、という風に感じてしまいました。
本筋なので蛇足も何もないものの、結局ラスボス撃破後はやり残した課題だったり隠しボスだったりは
確かに居るものの、それは別にゲーム的な言い方をすると自由度の高さではなく、やる事が無くなった、
の状況なのに膨大な日数がまだ残っているので、悪い意味で「え、もう終わり?」という感じ。
この辺りは当然人それぞれ受け取り方は違うと思うのでアレなんですが、個人的には未踏遺跡到達までが、
それこそ寝る間を惜しんででもプレイするぐらい楽しく、各種イベントも楽しませて頂いていただけに、
肝心の未踏遺跡到達後の展開が、あまり楽しめなかったので少し残念だったかなーと。

▼2週目以降は倍速モードとかあれば良かった
無茶を言うなという感じですが、やっぱりプレイヤー側も当然2週目以降はどうすれば効率的に出来るか、
が分かっている状態で、課題なんかも予め最初から中盤終盤の課題を先んじてクリアしておいたり対策を、
といった感じでプレイするわけですし、レベルもすぐ50まで到達してしまい、場合によっては2期分程は
待たないとカンストのまま、という状況になってしまうので、レベル上限、フィールド上での移動高速化、
この辺りは一応選択制にして、ゲーム開始と同時に選べるようにしたほうが良かったのではないかな、
という気がしました、調合に関してもレシピが無いと当然作れないので、周回プレイを重ねれば重ねる程
未踏遺跡到達前後までは完全に効率化された作業プレイと化してしまう状況でしたし。

▼公務員なのは賛否両論の気が
今回のエスカとロジーは役人で、言わば公務員なわけですけど、この設定は結構賛否両論あるような気も。
勝手なイメージですけど、初期のアトリエシリーズのイメージで言えば、あんまりこういう役人というか、
言葉は悪いですけど仕事として二人は働いているわけであって、マリーやエリーのような学生、或いは
リリーのように錬金術で、というタイプではなく、あくまでも仕事、という印象が強いのが微妙な気が。
実際、一緒に働いているマリオンだったりソールだったり、周囲のキャラの対応等ももの凄い仕事っぽさを
醸し出しているので、人によっては拒否反応というか、リアルに描かれている分、なんとなく実生活での
嫌な出来事だったり周囲から嫌われている上司だったりを連想しやすい描き方になってしまっていたというか。
個人的にもマリオンを見ていると「あー、あの仕事で働いたあの人こんな感じだったよな」と、
決して肯定的には思えない人を思い出してしまったりしたので、あんまり「仕事」を前面に押し出している
今回の設定は、人によっては結構拒否反応が出るんじゃないかなー、という気も。
ゲーム内だと勿論アトリエシリーズなので、そんな腹黒い嫌なキャラクターなんかは居ないんですけども。

▼クリア後の感想まとめ
もぅめちゃくちゃ面白かったです、むしろ妹がプレイするようにアトリエを久々に買うか、といった、
正にその程度の気持ちでなんとなく買っただけなんですが、正直まさかここまで面白いとは夢にも思わず。
というか、確かに音声は全て飛ばさずに聞いたので多少プレイ時間はかかるだろうな、と思いましたが、
だからといってクリアした時点で55時間もかかっているとは流石に思いませんでした。
RPG部分があるので、そちらで凝った武器防具を作ったり、というのもあってのプレイ時間とはいえ、
純粋なAVGよりも十分にボリュームのある内容に驚かされたというか、アトリエシリーズ凄いなーと。

キャラクター的にはやっぱり主人公でもあるエスカが好きでした。
キャライベント的にはこのキャラ、というのが特に無いんですけど、エスカはとにかくかわいらしかった。
アウィンも相当かわいがっている印象を受けましたけど、こういう性格の子が妹、或いは後輩に居ると、
変な意味ではなくこの子の為に頑張って何とかしてあげよう、と思える良い性格をしていたなと。
反面プレイしていて気になったのはルシルでした、そもそもの登場が遅いので単純にイベントが連続して
発生している、或いはそう感じただけで、純粋にイベントの数や他キャラのイベントに登場する数を
数えれば全キャラ似たような回数になるのかもしれないものの、体感の印象だと妙にルシルだけ明らかに
優遇されてるというか、露骨にイベントが多いような気がしました、気のせいかもしれないですけど。
あとは、戦闘要員という事も含めてもう一人か二人男キャラが欲しかったなという印象。

なんにせよ、久々にアトリエシリーズをプレイしたわけですけど、まさかこんなに楽しませて頂けるとは
思ってもいませんでした、特に一周目の、前述のようにラスボス撃破まではイベントも発生しまくりで
とにかく楽しかったです、初プレイに限り課題の期限だったり、他に色々やりたい事、色んな潜力を
付加させる為の調合や各地での材料集めなど、日程的にギリギリ少しだけ余裕がある、というバランスに
なっているのも良かったです、二周目以降はどうしてもパターン化してしまいますけど流石にそれはまぁ。
当然どんなゲームにもある「あの辺りがこうなっていれば~」という類のシステム面での不満も、
極力少ないというか、他のゲームで感じる程そういった不満がなく、ホント完成されたゲームだったなと。
個人的にこのゲームでアトリエシリーズに対する印象が変わったので、今後また時間のある時にでも
他のシリーズ作に手を出してみようかなと思いました、欲を言えばシャリーのアトリエのVITA版を希望。

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2015-02-27 : VITA : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ウォーキング・デッド



ウォーキング・デッド

メーカー:スクウェア・エニックス
機種:PlayStation Vita
価格:¥4,227 (2015.01.12時点)
発売日:2014.09.04

約13時間でクリア、VITA版をプレイ、原作はこのゲームをクリアするまでの時点では未読、ドラマ版は
2015年開始時点までにFOXで放送されていたS5前半最終エピまで視聴の状況。
音声や字幕ズレ等の処理落ちやフリーズは一度も発生せず、強制終了は一度発生。
エピソード4で学校の屋上から脱出する際の最後の選択肢終了後、学校でのイベントが終了した際に発生。
システム周りや処理落ち等の感想こそ芳しくなかったものの、ローカライズされたPS3版の発売直後から
シナリオ面に関する評価が極めて高いというのは聞いていたので、いつかプレイしようと思っていたところ、
DLCが収録されたVITA版が発売されたのでそちらをプレイしてみる事に、という流れ。
結論から言うと、確かにシステム周り等に関しては悪い意味で洋ゲーらしさを感じてしまいましたし、
正直ローカライズに関しても決してすこぶる丁寧だとは言えないものの、単純にシナリオだけに関して言えば、
これはもぅめちゃめちゃ面白かったです、クリアした直後はどうしても過剰評価をしてしまいがちなので、
時間を置いて冷静に評価すればまた違った印象も出てくるかもしれませんが、クリアした現時点での、
シナリオに関する感想だけで言えば、個人的に今までプレイしてきたADVの中で3本の指に入るレベルでした。
以下、シナリオ展開やキャラクターの生死を含めて、ドラマ版、ゲーム版、のネタバレ有りの感想です。

▼良い点
・独特のグラフィックなので一瞬敬遠されがちなものの、実際にプレイしてみるとイイ意味で普通。
・その後の流れが変わるかは別にして、相手の言葉に対する反応を4個選べるので意思を反映させやすい。
・読み込みに多少時間は要するものの、死亡時のリトライが直前からなのでリトライが苦にならない。
・キャラごとにセリフの文字色が違うのは分かりやすくて良かった。
・各エピソードクリア後、他のプレイヤーがどういう選択をしたか、を見れるのは面白い。
・イヤホンだったりヘッドフォンをする必要があるものの、音響が非常にリアル、特に雷の鳴る音が秀逸。
・洋ゲーにありがちな「変な場所で改行」「字幕の入るタイミングがおかしい」もほとんど気にならない。

▼悪い点
・VITA版限定の要素なものの、メニュー画面がタッチパネル操作にしか対応していない。
・独特のグラフィックは実際プレイすると味があるものの、質的に言えば決してハイレベルではない。
・このゲームに限った事ではないものの、相変わらず洋ゲーの字幕は文字が非常に小さい。
・いわゆるBダッシュが無いうえに、移動速度も遅いので煩わしく感じる時がある。
・キャラが立っていて、複数人で激昂しながら会話するシーンもあるだけに吹き替えも収録してほしかった。
・吹き替えじゃない関係上、周囲で喋っている会話が翻訳されていないので英語が分からないと理解不能。
・簡単な英語なので理解出来ないわけではないものの、壁に書かれた文字等は翻訳されていない。
・頻繁という程ではないものの読み込みの回数が多く、若干読み込みが長く感じる。
・カメラの、ポインタの操作の際の上下左右のカメラ操作が固定、上下だけそのままなので違和感が凄い。

▼カメラが不親切
洋ゲーをローカライズしてくれる際に、例えば今回だとカメラ操作が左右は反転なのに上下はそのままで、
オプションで反転の有無を変更する事も出来ないので正直不便に感じる事が多かったわけなんですが、
この手のシステム周りは、ローカライズで勝手にユーザーフレンドリーに変更する、はダメなんでしょうか。
なんとなくのイメージだと、ローカライズに際して日本語の字幕吹き替えを追加、という程度でシステムには
基本的に触れていない、というイメージが強いものの、ユーザー側が便利に感じる変更なら、当然ですけど
むしろしてくれたほうがいいので、この辺りはもう少しサービスしてほしかったなと。
VITA版の場合、確かにDLCの追加収録はありがたいものの、PS3版の発売からかなり間を置いてVITA版の
移植が決まったわけなので、追加で吹き替えまでは無理でも、システム面のブラッシュアップぐらいは。

▼携帯機だからこその良さ
元々携帯機自体がADVと相性の良いハードですけど、このゲームに関しては特にVITAで良かったです。
同じADVでも和ゲーだと、文字通りいつでもスタートボタンを押せばメニューが開けてセーブも出来て、
という作りになってるのに対して、洋ゲーのADVは、このゲームやヘビーレインのように、いわゆる定期的に
自動でセーブしてくれるシステムなので安心と言えば安心なものの、和ゲーのように画面下部にテキストが
表示されて、それを自分でボタンを押して次の文章を表示させる、というタイプでは基本的に無いだけに、
いつでも電源を落としてスリープモードに突入、好きなタイミングで電源を入れてそのまま続きから再開、
というプレイ方法が取れるVITA版のほうが、プレイしてませんがこのゲームに関してはPS3版より良い気が。
勿論PS3版のほうが大画面でプレイ出来るわけなので、迫力や臨場感はあるでしょうけど、前述の理由から
プレイのしやすさや、画面こそ小さいものの集中しているという事で没入感なんかはVITA版が上の印象。
画質は決して良いとは言えませんが、逆に言えば、それらも含めてPS3版よりVITA版のほうが良かったです。

▼没入度が凄い
リアルさという点では容赦の無い映像に仕上げているドラマ版のほうが上ではあるものの、逆にドラマ版や
原作との最大の違いとして、リーの行動をプレイヤー自身が選択出来る、という点ですよね。
ゲーム中何度も選択を迫られる場面がありますけど、分かりやすい一例としてAとBどちらを助けるか?
状況的にどちらもウォーカーに噛まれる寸前という状況で、明らかにどちらか片方しか助けれない。
しかもゲームとはいえ選択を選ぶまでに時間制限が設けられている、早く決めなければならない。
心情的に、どうしてもプレイヤー心理としては好きなキャラ、或いは子供、そういった優先順位で
選ぶでしょうから、役に立つ人物かどうかなんて一切関係無いものの、とにかくどちらか片方を選ぶ。
その結果、自分が選ばなかったほうは無残にもウォーカーに食い殺されて人生の幕を閉じる事になると。
他にも似たような選択で、例えばエピソード2の序盤では10人の人間が居るにも関わらず食料は4人分、
プレイヤー自身が誰に食料を渡すか決めなければならない、といった具合に、ドラマ版とは違って、
当然ながらプレイヤー自身がその状況に介入して物語を決めていくので、その結果誰かが死んだり、
そのことで「何故あの時Aを助けてBを助けなかったんだ」的な恨み言を聞かされる結果になったりと、
そういう厳しい現実が待ち受けているケースが非常に多いので、とにかく没入感が凄いなと思いました。

▼主人公がリーダーなわけではない
ドラマ版だと主人公であるリックが保安官という立場上もあってか自動的にリーダーになってましたけど、
このゲーム版だと主人公のリーがケニー達と共に逃げ込んだ先のドラッグストアには既に高圧的な態度の
リリーがリーダーとして君臨していて、以降もリリーがリーダーとして指揮を取り続けているという状況。
この場合は前述のリックと同じで、性格がどうだろうとリリーは空軍で働いていたようなので、そういった
事も含めて人を指揮する立場には置きやすいでしょうから、ソレは別にいいんですが、面白いのは
やはり主人公のリーがリーダーというわけではない、という点ですよね。
単純に原作やドラマ版との差別化を図っただけだとは思うんですが、リリー自身がリックとは違って
言いたい事をはっきり言いまくる性格な事もあって、例えばエピソード2でリーに語っていたように、
別にやりたくたやっているわけじゃない、底をつきかけている食料係なんて嫌な役回りやりたいわけがない、
といった具合に、リーダーはリーダーで当然嫌な決断だったり難しい判断をしなければいけないわけで、
そういう「いや、めっちゃ苦労してるんだぞ」という側面も描かれているというのが良いなーと。
リリー程性格に問題があったわけではないですけど、言わばリックではなく、シェーンがそのまま
グループのリーダーとして色んな決定を下し続けていてS2終盤のように精神崩壊気味になってきた、
という感じでしょうか、リックやリーのように優しい性格だと、こういう破滅的な世界観だといつかは
取り返しの付かない状況になってしまう、というケースも度々あるでしょうし。

▼当然ドラマ版とは差別化が図られている
このゲームをクリアするまでの時点では原作の方を読んだ事がなく、ドラマ版は2015年1月時点で見れる
S5の前半終了までの分を見ている状況だったんですが、当然ながらドラマ版とは様々な面で差別化が
しっかりと図られているので、まずその点が良かったなと思いました。
前述のリーダーの立ち位置に関する扱いをはじめ、ドラマ版のリックとは違い、これはゲームならではの
要素ではあるものの「明らかに片方しか助けれない」の状況で二者択一を選ぶ展開が用意されていて、
子供が死ぬという点では同じものの、ドラマ版では既にウォーカーになっていたソフィアに対して、
このゲームでは噛まれた事で「今から死んでウォーカーになる」という、つまり「まだ生きているのは
生きている」状態のダックを楽にしてやらねばならない、という展開だったり、様々な面でドラマ版とは
違う展開や演出が用意されていたので良かったなーと、と同時に明らかにドラマ版よりも重い展開が多い。

▼エピソード2で遭遇した森の中の女性への対応
マークがボウガンの矢を食らったので盗賊のキャンプを見に行くと女性が居て、恐らく選択次第で誰が
撃つかは変更可能だと思うんですが、リーが撃たないでいるとダニーが銃殺するという展開。
この場合実はダニーが食人鬼だったとかは抜きに、この一連の展開は判断が非常に難しいですよね。
リーにせよプレイヤーにせよ、出来る限り女性から情報収集したいところではあるものの、女性の様子を
考えると明らかに錯乱状態で、しかもこちらに対して銃口を突きつけているので、極端な例で言えば、
たまたま誰かが通りがかって物音を立てた、とかその程度の理由でもドキっとしてつい引き金をひく、
とかの展開も十分ありえるので、いつこっちが射殺されるか分からない状況になっていると考えれば、
安全性を考えて、自分達の身の安全優先で先に相手を射殺、も流れとしては仕方無いのかなーと。
説得が必ずしも成功するとは限りませんし、かといって相手に先に撃たれたら人生終了になりますし。

▼リーに子育てをする資格があるのかどうか
エピソード4でベンを見殺しにして、その事でヴァーノンにそういった選択をする人間に子育てをする資格が
果たしてあるのかどうか、と問われてましたけど、これはもう非常に難しい問題ですよね。
別にヴァーノン自身もリーの選択を間違いだとは一言も言わなかったので、いわゆる大人としての考えなら、
リーのした事は正直正しいだろう、という判断だと思うんですが、確かに高校生のベンを見殺しにした、
その事実を考えると果たしてリーに子供を育てる資格はあるのかどうか。
勿論、逆に言えばどんな事をしてでもクレメンタインを守るし常にクレメンタイン中心で考えている、
というのは誰の目にも明らかでしょうし、何よりこんな世界なので世間一般としての常識は一切通用せず、
仮に自分が死んだらクレメンタインの世話を誰がするのか、という問題が浮上してくるので、となると
優先順位としては当然クレメンタインが第一、その次にリー自身も何があろうと死ぬわけにはいかないので、
他の何を犠牲にしてでも生きる為の選択が出来る、という点ではリーは保護者として最適。
ただ、道徳的な観念から考えると、厳しい選択の出来るリーが子育てを、というのもやっぱり考えもので。
まぁ、結局は「そもそも守りきらないとダメだろう」になると思うので、正しい行動だとは思いますが。
仮にあの場で何とかベンを引き上げるも時間がかかった事でリーが死のうものなら意味が無いですし。
ただ、こんな言い方はアレですが、ケニーはカーチャとダックを亡くして数日しか経っておらず、数時間前に
誰が原因だったかを知らされた、その原因のベンが死んだ、という事でまともな精神状態ではなかったので、
考慮する余地はあるものの、リーも言ったようにクレメンタインが聞いている場で「リーが正しい判断をした」
とか余計な事を言う必要はなかっただろうというのはやっぱりプレイヤー的にもありますよね。
実際ケニーからすれば「死んでせいせいした」の気持ちでしょうし、はっきり言ってプレイヤーの大半は
ベンの死を望む…は言い過ぎにしても、ボートに乗せるかどうかで言えば「置いていくに決まってるだろ」
の気持ちだったと思うのでベンの死は悲しくないんですが、クレメンタインに聞かせなくてもいいだろうと。

▼とか言い出したヴァーノン自身が腐ってた
クリスタが言うように、ガンの宣告だったり、クロフォードの圧政に近いような状況だったり、単純な環境、
という点ではリー達以上に苦しい思いをしてきたのは間違いないでしょうけど、リーにクレメンタインの
子育てをする資格が云々と、確かに真っ当な疑問を投げかけてきたのは事実なものの、そんな事をリーに
言っておきながら、自分はそのクレメンタインすら見捨てて、直前に医療品入手をヴァーノンからすれば
手伝ってくれたリー達が脱出用にと文字通り命がけで入手して、その結果ベンが命を落とす事になったのに、
黙ってそのボートを盗んで行くという、勿論前述のように酷い状況下にありましたし、こういうご時世なので
自分の事を第一に考えなくてはいけないとはいえ、流石にこれはいくらなんでもひどすぎるんじゃないかと。
クレメンタインに関してヴァーノンがリーに言った事自体は正しかったものの、そのヴァーノン自身が
ベンを見捨てたリー以上に最低な行動を取ったというのが、リーに子育てがどうとか言う資格があるのかという。
ああいう状況なので、クリスタの言うように別に不思議な行動ではないので、リアルな選択ではありますけど。
エピソード4に関しては、丁度同時期に一緒に行動して、ボートで逃げれる状況にまで到達したのに、
見返りを求めず、恐らくは妹用の薬を入手出来た事で満足してリー達の元を後腐れなく離れたモリーが非常に
良いキャラをしていただけに、その対比でヴァーノンが余計ひどく見えました。
VITA版で追加されたDLCのスペシャルエピソード:400 DAYSで、くしくもヴァーノンが実はボートを盗んだ後
どうやら死んでいたらしい、と判明してプレイヤー的には多少なりとも溜飲が下がる思いではありましたが。

▼何故リーはすぐに腕を切断しなかったのか?
結果的にはヴァーノン達の隠れ家で結局腕を切り落とす事にはなったものの、ドラマ版でハーシェルの足を
リックがすぐに切り落とした時とは違い、やはり多少時間が経過した事で全身に菌というか、回ったのか
折角腕を切断したものの間に合わずにウォーカーへと変貌していく事に、という展開になってましたが、
何故リーは噛まれて、その場でウォーカーを排除した後すぐに腕を切断しなかったのか?
このゲームの場合、選ぶ選択次第でリーが冷静だったり激昂したりするので、そういう意味では単純に
リーがあの瞬間どういう心境だったのか、を察する事は出来ませんが、敢えてあの場では切らなかった理由を
推測してみると、噛まれた事実を知った時は当然焦るでしょうからそこまで余裕が回らなかったのかも、
とも思いつつ、ケニー達へ正直に話した冷静さを考えると、仮に腕を切断したところで感染しないかどうかは
やってみないと分からないものの、当然ながらやらないよりはマシなわけで。
ただ、腕を切り落とすとなると当然意識を失いますし、しばらくは動けなくなるのでクレメンタインを
探せなくなってしまう、今は一刻も早くクレメンタインを探さなければいけない。
強いて腕をすぐに切断しなかった理由を挙げるとすれば、恐らく理由としてはこんなところでしょうか。

▼ケニーの成長が素晴らしい
序盤で出会って以降、最後まで一緒に行動する事になるケニーですけど、ホント良いキャラだったなーと。
身の安全の為に心肺蘇生中のラリーにトドメを刺した事でリーともわだかまりが出来てしまい、
ダックは噛まれ、カーチャは自殺、完全に自暴自棄になって、ドラマ版のシェーンをなぞるかの如くリーとも
口論や、リーが窮地に陥っても以前のようにすぐには助けてくれなかったり、色々あったものの、最後には
残された者を見捨てた形になったカーチャの自殺という選択を「間違い」と言い切って、噛まれたリーの
残り時間が少ない事もありとにかくクレメンタインを探す事を優先してくれて、最後にリーとも和解。
無線機を階下に落としてしまったのは完全にケニーの、あまりにもくだらない肩ポン!というしょうもない
ミスのせいとはいえ、その無線機を回収する為に降りたクリスタが危なくなったので自分が降りて救出。
王道の流れとはいえ、非常に良いキャラクターだったなーと。
最初から主人公の相棒ポジションとしての役割を担っていたので、意図的にドラマ版のシェーンとは違う、
という結末を最初から予定していたとは思うんですが、なんとも熱い男でした。
最後も別に死亡が確定したわけではないので、コレに関しては恐らく王道で生きているんじゃないかなーと。
非常にありがちな流れですけど、S2で生存が判明してクレメンタインと再会、その時点での生死がなんとも
言えませんが、クリスタやオミード同様リーの代わりにクレメンタインの保護者として活躍、最後は死亡、
という王道展開か、或いは生存判明後、最終的にサイコパスとして別の意味で活躍、とか。

▼エピソード1:新たな夜明け
農場で助けたのはダック、腕を噛まれていたモーテルの女性には銃を渡す、ドラッグストアで助けたのはダグ。

「シナリオがめちゃめちゃ良かった」というぐらいしか知らずにこのゲームをプレイしたので、
まずグレンとハーシェルが登場した事に驚かされましたが、このエピソード1で感じさせられたのは、
ネットで絶賛されているようにシナリオの良さも勿論感じさせられましたが、それ以上に、何よりも
演出の巧みさに唸らされました、確かに発売時期を考えると決してグラフィックの質が高いとは言えないものの、
見せ方だったりの演出が非常に上手いなーと、護送のシーンからして既にリーに一体化させられたというか。
ハーシェルの農場でいきなり二者択一の選択を迫られて片方が死ぬというのは流石に驚かされましたし、
当然色んなタイプのキャラクターが居ないと物語が面白くないとは分かっていながらも、リーは逃げ込んだ
ドラッグストアでいきなり身内の死を知らされ、それどころか弟は既にウォーカーになっていたと判明。
ラリーは誰がどう見てもあまりにひどい人物で、リーなんて命の危険をおかしてまで店の外に出ては薬を回収、
にも関わらず感謝の言葉が無いどころか「ここで死ね」とばかりに店に置き去りにして謝罪も無し。
そこでクレメンタインの次に出会った人物であるケニーが助けに戻ってきてくれる展開が何よりも熱い。
クリアした今にして思えば、他のエピソードに比べるとそこまで衝撃的な展開が用意されておらず、
良い意味で導入部として掴みはOK、という内容だったものの、早くもドラマ版との違いを思い知らされたなと。

▼エピソード2:飢えとの戦い
デビッドの足は切断しようと思ったものの時間切れ、ジョリーンは撃たず、ラリー殺害は手伝わず、
セントジョン兄弟は二人共殺さず、車から食料は盗まず。

このエピソードはいきなり森の中でトラバサミの罠にかかった男性を助ける為に足を切断するかどうか、
という強烈な幕開けに驚かされました、しかも周囲には大量のウォーカー、鎖を切ろうにも当然切れない、
ならもう足を切断するしかない、間に合わない状況になったら見捨てるべきかどうか、なんというエグイ展開。
結果、キャンプ地のモーテルに戻ったら戻ったで「何故そんなやつらを助けた、もう食料はないんだぞ」と口論。
助けたリー自身に責任を負わせる為もあってか、10人居るのに4人分しか無い食料をわける作業という、
前述の「リーダーではない」の感想とは逆に、今回はプレイヤー自身に苦渋の決断をさせて、このゲームでの
リリーであったり、ドラマ版の主人公であるリックがどういう気持ちで様々な決断を下しているのか、
を味あわせるこの流れがとにかく秀逸だなと思いました、もぅとにかく重い。
その後、兄弟の「牧場」へ行くという流れが結構上手かったなと思いました。
原作なりドラマ版なりを先に経験していると「ハーシェルが農場だから次は牧場か」という程度の気持ちで、
リリーが警戒しているのを見てようやく「ひょっとして何かヤバイ一家か?」という気持ちになるものの、
正直メタ的な意見で言えば、まさか2話からそんな壮絶な展開もあるまい、と油断していたらまさかの食人鬼。
2015年現在だとS5でギャレス達が人肉を食っているので衝撃は無いものの、ゲーム版は2012年発売、
日本版の移植も2013年なので、ホラー映画に精通しているプレイヤーでも、この展開は驚いただろうなと。
食人鬼という設定は読めても、やっぱり「2話でそこまでするか」というこの早い展開に驚かされたというか。
また王道ながらも、母親は最初の時点だと「このままだと死ぬ、それは勿体ないから食べる」という類の
考え方の持ち主だったので、不思議と「まぁ確かにな」と納得させられる部分もあったというか。
食人鬼判明後の展開は、足を切断された状態のマークが自分の状況より先に「肉を食うな」とアドバイス、
この展開が不覚にも感動したというか、よくそんな状況でそこまで他人を気遣う余裕があるなと。
最後の車にある食料をどうするかに関しては、誰しも良くない事だとは思いつつも、やっぱりあの場に
クレメンタインが居なければリーも生きる為に物資を強奪していた可能性は十分にあるでしょうか。
まさかここでの展開が最後に伏線となって再登場するとは思ってもいなかったのでやられた、という感じ。
余談ながら、食人鬼の母親がカーチャを人質にして階段を登るシーンの映像的な演出が非常に優れてたなと。
屋内は暗くて、時折雷のお陰で一瞬明るくなる、上にはウォーカーになったマークが居るのが見える。
光と影の映像的バランスも見事で、全体的にこのエピソード2は恐ろしく完成度の高いホラー映画みたい。

▼エピソード3:遠き道のり
路上に居た女性を撃たない、リリーを見捨てない、ケニーと争わない、ダックを撃たない、クリスタを助けた。

とりあえず上記選択肢の中で、ダック関連が今イチどちらなのか分かりにくかったです。
ケニーに撃たせる事にしたんですが、扱い上これはどちらを選択した事になるのか、ローカライズの問題?
内容の方は、早速物資を回収する為に悲鳴を上げている女性を楽にしてやるか、自分達が物資を回収するまで
囮として使う為に放置するか、の選択がこれまたエグイなと、確かに助からない状況なもののなんという。
個人的には女性を囮にしてしまったんですが、物資回収中も女性の悲鳴が聞こえ続ける演出がまたイイ。
物資を盗賊に渡して取引してたのは誰か?という問題で確たる証拠もなくリリーがベンを名指しで犯人扱い、
結果的にベンを庇ったダグが撃たれて死亡という最悪の結末を迎えてしまいましたけど、これは正直、
プレイヤー的にもこのメンバーの中で誰が犯人だと思うか、と言われたらやっぱりベンですよね。
やはりベンだったという事が後程判明しますけど、メンバーの中で一番の新参者とかは抜きに、性格的に
やりそうなやつは誰か、で考えるともはやベンしか居ないというか。
最終的に明かされる事は無かったものの、妙にダグがベンの味方をしていた事を考えると、ひょっとしたら
ダグはベンが犯人だと知っていたけど槍玉に上げられないように隠してあげようとしたのかな、という気も。
そしてダグを射殺してしまったリリー、ケニーに「人殺し」と言われて「リーも人殺しだ」とか、
もう最悪の言い逃れみたいなタイミングでバラし始めるとかいう、このギスギスした空気。
まさかここでリリーが車を奪ってそのまま二度と出てこないとは思いもしませんでしたが、更に最悪な出来事は
続いて、実は噛まれていたダックを楽にする為にカーチャが森の中へ入るも先に自殺。
撃てないのは分かりますけど息子と旦那を放置して先に逝くとかいう…ケニーの事を考えてやれと。
その後のクリスタとオミードは、何気に重要なキャラではあったものの、このエピに関して言えば、
エピの中盤に相当する展開でリリーの暴走やケニー家の悲劇という一大イベントがあっただけに、
むしろチャック加入後は何かと安心して見ていられる展開だったなという印象。

▼エピソード4:追い詰められて
屋根裏の少年は殺した、ヴァーノンに正直に接した、クレメンタインを連れて行った、ベンを見殺しにした、
噛まれた事を仲間に告げた、誰がついてきたか?は生存者全員、ケニー、クリスタ、オミード。

何かもうベンの株が全力疾走で崖を走るかの如く落ちる一方だったエピ、とにかくベンがひどすぎました。
盗賊との取引なんて勿論言えないでしょうけど、結果的に黙っていたせいでリリーが離脱、庇ったダグが死亡、
ダックが感染、カーチャが自殺、少なくとも4人の人生を狂わせたのに、サヴァナ到着後ウォーカーに
襲撃された際、自分が助かりたかったからか真横に居たクレメンタインを見捨てて先に逃げるとかいう、
流石にこればかりはまさかの行動、極限状態でもつい子供は助けてしまうのに迷わずダッシュ。
上記犠牲者達に加え、ここでベンが逃げたせいで結果的にチャックも死んでしまうわけなので、ベンこいつ…。
まぁ、このエピに関して言えばリーはリーで問題がありましたよね。
正直言うと、言葉は悪いですが信用の面で既にベンは信用も信頼もしにくい状態になってるのに、
にも関わらずリーはこの後二度に渡ってベンにクレメンタインを任せるとかいう迂闊すぎる選択。
そんな中でも明るさを失わないクレメンタインの「たらーん!」にはリーさんどころかプレイヤーも確実に
撃沈させられたのではないかと思いますが、ここはここで屋根裏で餓死した少年とかいうまた重い展開。
展開的に新しいなと思ったのはクロフォードでしょうか、子どもや年寄りを見捨てて圧政を強いる集団、
というのは非常にありがちで王道なものの、いざ物資等を失敬する為に潜入すると既に全滅していた、
というこの流れは新しいなと思いました、それぞれが心の準備をしていざ行ったのに既に凡ミスで内部崩壊。
これに関しては出産を認めないクロフォードの掟が招いた結果なので、自業自得としか言えないですが。
最後リーがウォーカーに噛まれるという展開は流石に予想外でしたけど、キャラクター的に言えば
モリーが非常に良かったですよね、王道と言えば王道なものの、実は妹の薬の為に医者と取引してたり、
最初はあれ程ボートに乗せろと言ってたのに目当ての薬を入手出来たようで何事も言わずに去ろうとしたり。
リリー同様、ここで別れて以降モリーは再登場せずに終わりましたが、全キャラ中唯一途中で後腐れなく
綺麗に良い関係のまま別れたキャラだったなと思いました。

▼エピソード5:タイムリミット
リーの腕を切断、怒りで我を忘れた、武器を捨てた、クレメンタインが男を殺害、リーが変化しないように。

クレメンタインを誘拐した人物が実はエピソード2のラストで、皆が物資等を失敬した車の持ち主だった、
というこの流れには「やられた!」と思いました、言葉は悪いですがゾンビ作品は結局最終的に人間同士の
争いがメインになるので、仮にラスボスに相当する敵が出るとなるとこのゲームも人間だろうな、というのは
誰もが考える事だと思うんですが、プレイヤーの選択次第で車の物資をリーも奪う事にするのかどうか、
は自由に選べるとはいえ、過去に自分達が強奪した物資の持ち主が誘拐犯だった、というのは、これは
正直胸が痛いというか、確かにぐうの音も出ない状況になるよなと思わされました。
男の言うように、リー自身が盗まなかったとしてもリーの仲間は実際に物資を盗んだわけで、やろうと思えば
飢えを無視してでも「いや、そういう事をするのは良くない」という事で止める事も出来たのにそうはせず。
何の関係もないクレメンタインを誘拐したのは流石にアレですけど、車の一件でリー達のグループが執拗に
付け狙われる事になったとしても、こればかりは自業自得なので、これは上手い伏線を使ったなーと。
男を殺害するのはクレメンタインかリーか、どうやら選べるようですけど、流れ的にはクレメンタインが
誘拐犯にトドメを刺す、を強制展開にしたほうが良かったんじゃないかなとも思いました。
最終的にED後のクレメンタインは、クリスタとオミードと合流出来ていれば大丈夫でしょうけど、
そうでなければこの先誰か頼れる大人や仲間を見つけるまでは一人で生きていく事になるわけなので、
ここで初めて人間で、しかも悪人の男を自分が殺す、最後に「楽にしてあげる」という事で愛する人間の
リーを殺す、この二つの行動を取る事で、リーとしてもこの先のクレメンタインに少なからず安心を
抱く事が出来るというか、変な意味での不安や躊躇への心配も無くなるでしょうし、彼女自身の為にも。
設定面で言えば、ドラマ版でも使用されていた「ウォーカーの返り血や腐臭のおかげで気付かれない」を
最後の最後で持ってきた辺りが面白いなと思いました、ドラマ版同様雨で流れそうな気配を見せておいて、
実はそこからの展開はドラマ版とは違う、というのもまた憎い演出。

▼スペシャルエピソード:400 DAYS
ダニーの足を撃った、車に残った、ネイトを置いて去った、リーランドに正直に答えた、ステファニーを殺した。

5人のキャラクターそれぞれが、エピソード単位での尺や完成度に多少のバラつきがありましたけど、
S2への布石というか、本編開始前の展開としては良く出来ていて面白かったです、各々のキャラも非常に良く。
完成度の高さで言えばシェルのエピソードでしょうか、ドラマ版S2のランダルを処刑するかどうか、のエピと
流れとしては同じでしたが、言葉の分からない男を逃がすべきかどうか、という展開。
デールと同じように反対する人物も居ましたが、主人公も賛同して逃すのに賛成、けどそのせいで一人が死亡。
キャンプがもはや安全ではない状況になったので、主人公の友達も逃げようとするが物資を盗んだのがバレて、
「主人公のミスで死人が」「安全じゃなくなった」という展開や、主人公自身がケジメをつける為に友人を射殺、
妹ベッカのキャラクター、どれもが非常に良い感じでした。
ゲーム本編のほうで、どうやらボートを盗んだ後のヴァーノンが死んだらしい、というのも溜飲が下がる。
流石にリーとクレメンタインの物語に比べると、まだまだこのエピソードはそれぞれの序章というオムニバスで
構成されている事もあって完成度は落ちるものの、S2への期待を抱かせてくれるには十分な内容でした。

▼クリア後の感想まとめ
いやもぅめちゃめちゃ面白かったです、正直ここまで楽しめるとは全く予想もしていませんでした。
ネット上でシナリオが非常に評価されているというのは聞いていたので、正直に言うとそれだけが楽しみで
「とりあえずやってみるか」的な気持ちだったんですが、まさかここまで面白い内容に仕上がっているとは。
確かにゲームとして考えた場合は、そもそもジャンル的にADVの場合、和ゲーで基本の画面上部に二次元の
キャラがバストアップで表示、画面下部に数行のテキストを表示して定期的に選択肢を選ぶ、という方式。
このゲームやヘビーレインに代表されるような洋ゲーの、コミック調なりリアル調なりでキャラを表現して
映像的な演出面をひたすら強化、選択肢は応対する際のセリフで決定、という方式。
この二種類どちらかしか無いので、ゲーム性という点ではこのゲームも一切無いようなものですし、
豊富に用意されている「どちらを助けるか?」もその部分では分岐しても結末には影響を与えないので、
ルート分岐もなく再プレイへの意欲としては弱いですし、セリフやイベントのスキップも不可。
悪い意味で洋ゲーらしい部分も多いものの、基本的にADVが好きな人の目当ては当然シナリオだと思うので、
シナリオという点だけで考えると、ホント最初から最後まで楽しめました。

クレメンタインって言えばLOSTのソーヤーの娘と同じ名前だな、とかそういうしょうもない気持ちでゲームを
スタートさせたんですが、キャラクターもまさかここまで、と驚かせるぐらい魅力的なキャラが揃ってました。
リーとクレメンタインの素晴らしいキャラや相棒ポジションのケニー、その他誰一人キャラクター的に
かぶっておらず、選択もどちらを助けるか、生きる為に人肉を食う食人鬼、ルールを作ったが為に内部崩壊、
キャラクターも良ければ各エピソードごとに重い展開や設定が用意されていて、ホント面白かったです。
展開の速度だったりも含めて、ネット上で散々言われてるように、個人的にもドラマ版よりゲーム版のほうが
シナリオやキャラクターの良さというのは遥かに上ではないかなと思いました。
人それぞれ好みや好き嫌いもあると思いますけど、良い意味で、ドラマの場合はどうしても規制的な問題で
やりにくい展開だったりがある反面、その辺りはまだゲームのほうが多少許されるというか、少なくとも
ケーブル局での放送とはいえTVで放送されるドラマよりはゲームのほうがまだエグイ展開も可能、という面が
少なからずあると思うので、そういった厳しい描写が可能な事も含めて、ホントこのゲームは良かったです。
既にS2も発売されているようなので、こちらも極力早くローカライズして輸入して頂きたい限りです。




2015-01-12 : VITA : コメント : 2 : トラックバック : 0
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絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode



絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode

メーカー:スパイク・チュンソフト
機種:PlayStation Vita
価格:¥5,638 (2014.12.10時点)
発売日:2014.09.25
約19時間45分でクリア、音声は全て聞いてのプレイ時間、シリーズは全作プレイ済み、派生小説は未読。
1と2がセットになっての移植版Reloadこそあったものの、完全新作としては2以来で、しかもVITAでの新作。
元々今回は従来のような作品ではなく、TPS…ではないもののアクションゲームとしての外伝的な新作、
当然実験的な要素も色々盛り込んでの作品だとは分かっていたものの、それでも超期待の新作でした。
とりあえず予約特典のモノクマフォトスタンドが抜群に便利で重宝してます、以下ネタバレを含む良し悪し。

▼良い点
・RPGで言うところの村人Aとの会話は無音なものの、シリーズ史上初で待望のフルボイス。
・同様に、シリーズ史上初の、2.5Dではなく完全にアニメでのムービーが用意されていた。
・希望の戦士達の無邪気な異常さがよく表現されている。
・良いかどうかは人によるものの、シリーズで最もエグい描写が多い、グロさに関しても。
・同様に良いかどうかはアレなものの、1のキャラにとっての要救助民が意外と簡単に殺されたりする。
・流れないわけがないとは思っていたものの、ラスボス戦でHOPE VS DESPAIRが流れるのは熱い。

▼悪い点
・今回の肝とも言えるアクションパートの作りこみが甘く、面白さの面でもあまり面白くはない。
・特に操作性は色んな意味でお世辞にも良いとは言えない。
・同様に、その兼ね合いで中盤辺りからアクションパートにどうしても作業感がつきまとってしまう。
・読み込みが意外と頻繁なうえに長いケースが結構ある、そんなに長くなくても煩わしさを感じる。
・読み込みの長さもあいまって、最後の壊す壊さないの選択肢があまりにもしつこすぎる。
・2でも増えていたので作風として仕方ないとは思いつつも、相変わらず下ネタが露骨すぎる。

▼トロフィー
初回プレイで取得したトロフィーは36%で23/36、取得したものは以下の通り。
「プロローグクリア」「第1章クリア」「第2章クリア」「第3章クリア」「第4章クリア」「第5章クリア」「全章クリア」
「レッツ!モノックマン!」「絶対絶望」「シロクマ救助隊」「大人基地防衛軍」「触手危機一髪」「女の戦い」
「初モノクマ」「モノクマ狩人」「バトルの達人」「デコれよ少女」「一日一枚」「リストカクッター」
「カンサツ!カンサツ!」「通信教育はじめました」「文学への道」「監禁からの成長」

イイ意味で普通だなと思いました、取得したこの23個はクリアさえすれば普通に獲得可能で、
残りは収集物のコンプだったり、優秀な成績でクリアしてのリザルトだったり、良い意味で王道の内容。
もっと本格的に作りこまれたTPSだったら他にも色々あるでしょうけど、今回の内容ならこれで良い気が。

▼苗木の両親は生きているのかどうか
こまるの最終結論としては「分からない」という事になっていたものの、実際に生きているのかどうか。
単純に絶望を味あわせたいのであれば、モナカが映像で見せたあの死体は顔が映ってないのでフェイクで、
こまるが実は生きていた両親と再会、再会した直後に両親殺害、のほうが絶望度としては遥かに絶望なので、
少なくとも今作終了時の時点では生きている…とも思えるものの、意外と用意周到に準備していたモナカ、
挙句に拷問室で「お父さんとお母さんも」と語りかけているシーンがあるので…あのシーンがプレイヤーを
騙す為のフェイク、という事はないでしょうから、拉致監禁していたのまでは事実でしょうけど、
どうやらこまる達が探しても発見出来なかったようなので、マジで実際はどうなんだろうなーと。
絶望は絶望でも、こまるならまだしも誠のほうには両親の死亡とか衝撃でも絶望は恐らくしないでしょうから、
単純に対こまるとしての両親だった、と考えるとまだ生きてる…のかなーという気が。
ダンガンロンパの場合、作風的に「かわいそうなので殺さない」は無いでしょうから、ちゃんと意味有りの生存。

▼ファンだからこそ喜べる要素が多い
ナンバリングの新作ではなく、外伝的扱いの新作なので、そういう意味では今作から手を出す新規プレイヤー、
という方はそう居ないと思うんですが、冒頭でいきなり十神が出てきたり、まさかの狛枝登場があり、
コロシアイ学園生活に選ばれたメンバーにとって大切な人、という事で1のキャラの関係者が出てきたりと、
事前に情報収集せずにプレイに挑んだので、個人的にはもう驚きの連続という感じでした。
十神や狛枝の登場も勿論驚きましたが、朝比奈の弟が簡単に殺されてしまったり、むしろソッチ方面の展開に
驚かされましたよね、劇中で腐川も語ってましたが、その事を今後本人に告げなければいけない重さも。
他にも、爆発で腐川が吹っ飛ぶ映像が1と同じだったり、狛枝初登場時のセリフと演出が2と一緒だったり、
何かと小ネタがきいていて良かったです、そういう風にきたか、と。

▼希望の戦士達への処遇
劇中で腐川が言っていたように、確かに希望の戦士の面々は可哀想という言葉で片付けるにはあまりにも
悲惨な出来事を経験してしまっているものの、だからといってそこまでしていいのか?と思える程の暴挙を
繰り返して、実際にクリア後の絶対絶望葉隠で描かれていたように、平気で大人を殺しにかかっているので、
そういう意味では、やっぱりいくら子供とはいえ、倫理的な問題がどうのを抜きに、最終的にEDロールの
画像を確認するに誰も死なずに生存、という終わり方になったようですが、果たしてアレで良かったのかどうか。
勿論心情的には、そうは言ってもやっぱり子供なので可哀想、という気持ちが先に立って殺す事は出来ず、
という結末になるとは思うんですが、特に首謀者のモナカに関してだけは、流石に制裁が必要だったかなーと。
実際に助けたのは狛枝なので、こまる、腐川、言子、灰慈、の4名に関しては、はっきり言ってしまえば
完全にモナカの死を傍観したので制裁を加えたと言えなくもないものの、本人が絶望しない程度に、
ボコボコというか、完全にボロボロになっての終了、というオチが用意されていてほしかったかなと思ったり。

▼クリア後の感想
1や2とはそもそものジャンルが違うので、同じ土俵として比べるのはアレですが、仮に全てを同じで考えれば、
やっぱりそうなるとジャンル的な違いもあって、1、2、今回のAE、面白さで言えば今回が一番劣るものの、
ゲームとしては結構面白かったなー、というのが個人的な感想でした。
ただ、アクションゲームとして作られているのに、恐らくプレイした大半の方が思ったであろう、
「アクションパートよりもっとイベントパートのほうが見たい」という感想、肝心のアクションゲームで
そう思われてしまっては失敗だと思うので、そういう意味では少し残念でもあったかな、という感じでした。
特に昨今、この手のTPSタイプは洋ゲーを中心にあまりにも数が増えましたけど、洋ゲーのほうが完成度も
爽快感も遥かに勝ってしまっているので、やはりそれらと比較すると、単純にプレイしていての面白さ、
という面でも負けてしまっているので、折角アクションゲームとして作られた意欲作の今回の外伝なのに、
従来のようなADV形式のゲームで発売してほしかったな、という我儘な感想も持ってしまったり。

とはいえ、様々な試みがなされていて面白かったのは事実ですし、相変わらずこの独特の濃い世界を
堪能させてもらえたのは非常に良かったです、ADV以外でもここまでのものが作れる、という証明にも。
今回シリーズで初めて外の世界がまともに描かれた事で、ある意味今後はもっと自由に色んな作品を
作る事が出来る環境にもなったでしょうから、今後にも何かと期待したいです。
順番で言えば次はナンバリングの新作で3が発売されると思うんですが、今回のように外伝形式で、
ジャンルの違う新作も定期的に作ってもらいたいなーと、それだけ今後に期待出来る面白さが。

2014-12-10 : VITA : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ダンガンロンパ 1・2 Reload



ダンガンロンパ1・2 Reload

メーカー:スパイク・チュンソフト
機種:PlayStation Vita
価格:¥3,800 (2013.11.06時点)
発売日:2013.10.10
約78時間でクリア、PSP版のほうで1と2はクリア済み、ゼロは未だに未読、プラチナトロフィー獲得。
内訳としては全トロフィー取得までに1が約34時間、2が約44時間、というプレイ時間、音声のあるパートは
全て聞いてのプレイ時間なので、実際はプラチナ取得までにあと10~20時間ぐらい短縮出来るような気も。
ゲーム自体は前述のようにPSP版のほうでクリア済みで、VITA用に解像度を引き上げたとは言っても
内容がベタ移植なのでどうしようか…と迷う事もなく、やはり折角なので購入したわけですけども、
たかが解像度2倍と侮っていました、もぅ信じられないぐらい綺麗になっててただひたすら感動。
特典のラジオCDに関しては専用のケースというか、ちゃんとしたCDの入れ物に入ってるのが良かったです。
ゲームの特典ディスクの場合、たまに薄い何もイラストすら無いケースに入っていたりする事があるだけに、
特にどうという事の無いように見えても、ちゃんとしたケース付きというのは非常に好感が持てるなと。
以下PSP版と比較しての良し悪し、内容の感想はPSP版同様なので作品としての感想は無しという事で。

▼良い点
・当然の事ながらVITA用に作り直しているのでPSP版とは解像度がまるで違い非常に綺麗。
・背景やキャラの立ち絵が見やすいというだけでなく、文字が潰れてないので読みやすくなったのも大きい。
・特に一枚絵のスチール画面になると解像度の上昇がより感じられる。
・通常時の、教室だったりの背景も非常に高解像度に描き直されてるので2.5Dの立体感がより感じられる。
・移動時の背景も非常に綺麗になってる、映像が綺麗になった事で多分酔う人も軽減されるはず。
・最大の変更点が、学級裁判の最中も通常時と同じ解像度で描かれているので映像が飛躍的に綺麗に。
・ボタンを押した際のレスポンス等、全体的に反応がPSP版よりも早くなってスムーズな動作になってる。
・ゲーム中の紹介メッセージがちゃんとタップ操作に関しても触れている。
・学級裁判の際に、1だと論破の度にリザルト画面へ移行してテンポが悪かったものの2のように一括に。
・1にスクールモードが追加されたおかげで自由行動が楽になった、個別EDの追加も良い感じ。

▼悪い点
・演出の兼ね合いやアップにしすぎの弊害ではあるものの、2は最初の学級裁判だけ若干引き伸ばしで粗い。
・背面も含めてタッチの反応が逆に良すぎる、意図せずガヤを落としたりメッセージを送ってしまう事が。

▼トロフィー
1と2の移植版ではあるものの、当然ソフトとしては2本収録していても1・2という形なのでプラチナは一つ。
基本的にクリアすれば半分程は取得出来るバランスで、ペットの育成、日向のレベルに関しては予めペットを
育成するつもりでプレイしていればクリア時点でペットは残り一つか二つ、総歩数はクリア、レベルは90前後、
という状況になっていると思うので、比較的簡単というか、プラチナを取得しやすいバランスになっていた印象。
スクールモードとダンガンアイランドでの全キャラ個別エンドは最低3周ずつ必要なので、どうしても作業的な
プレイになってしまう感は否めないものの、慣れれば1周1時間でいけるので、まぁまだマシかなという気も。
ミラクルモノミのアイテムフルコンプは運が左右するものの、ワンプレイの時間が短いので意外と簡単でした。
個人的にはプラチナ取得時点で約78時間だったものの、音声のある部分を全て聞いた結果での時間なので、
音声をきかずに自分のペースで読み進める、というプレイをしていれば恐らく50時間もあればいける気が。

▼クリア後の感想
ゲーム自体の面白さは当時から折り紙つきでしたけど、改めてプレイしてもやっぱり面白いなと感じました。
解像度がPSP用からVITA用になった事で2倍されたわけですが、たかが2倍なもののホント綺麗になったなと。
よくある例えで、例えば綺麗になった事で、悪い意味で細部のお粗末な感じが目立つようになったので、
それならまだ若干粗いほうがそれはそれで味があったしソレっぽく見えた、という事が洋画なんかだと
ありますがそういうのは抜きに、単純にVHSからDVDになった時の映像の綺麗さ、DVDからBDになった時の
映像の綺麗さ、そういった感動と同じで、綺麗になったというだけで新鮮に感じて更に没入度が増しました。

単純にゲームとして良かった点で言えば誤字脱字の修正が地味に良かったです。
今回も誤字脱字の類はあったものの、1や2はフルボイスの学級裁判に限って誤字脱字が目立ったり、特に2は
最後の学級裁判が一番誤字脱字が多くてちょっと…となってしまっていただけに、これらの修正は良い感じ。
ゲーム自体も読み込み速度が早くなり、特に1に関しては学級裁判の際のシステムが2同様のモノへと変更、
この事で非常にスムーズにテンポ良くプレイ出来るようになったので、1に関しては完成度が更に上がったなと。
スクールモードの追加も自由行動の煩わしさが解消され、キャラ個別EDもあったりと、ホント1は完璧に。

ゲーム発売のタイミングも良かったでしょうか、アニメ版は残念ながらお世辞にも良いとは言えない出来で
何とも言えませんでしたが、アニメ終了後すぐ、というのはタイミング的にも非常に良いなーと。
残念ながらアニメ版は詰め込みすぎだったので、そういう意味では布教活動の一貫としては意味があっても、
逆にアニメを見て「これが噂のダンガンロンパか、正直別に面白くもないな」と思った人も居るでしょうが、
当然興味を持った人も居ると思うので、そのタイミングで1と2がセットになったこのソフトの発売は良い感じ。
アニメ版がゲームと全く同じ内容だったので、シナリオ命の作品で既にアニメでネタバレをされた状態で
ゲーム版をプレイする事になる、というユーザーの方も居ると思うのでそう考えるとかなりアレなものの、
2は大丈夫なので、むしろアニメから入った人は2をやりたいが為にこのゲームを買うケースが多いはず、
或いは当然「それでも1からやってみるか」と思う方も居るでしょうから、タイミングという意味では完璧。

なんというか、ホント移植の鑑のような仕上がりだったなと思いました。
解像度が2倍、誤字脱字修正、読み込み速度が上昇、レスポンスも向上、スクールモードの追加、
学級裁判でのシステムを2のものに統一、1と2がセットになってこの低価格、正に移植の鑑としか。
ゲーム中でも宣伝されていたように苗木の妹が活躍する次回作も楽しみですし、いずれ発売されるであろう
3も非常に楽しみなので、今後もこの独特のシステムとゲーム性で新作を発売してもらいたいです。

2013-11-06 : VITA : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ペルソナ 4 ザ・ゴールデン クリア後の感想



ペルソナ4 ザ・ゴールデン

メーカー:アトラス
機種:PlayStation Vita
参考価格:¥7,329
価格:¥5,527

発売日:2012.06.14
78時間50分でクリア、難易度はHARD、PS2版は未プレイなのでVITA版が初プレイ、アニメも未見。
というよりも、メガテンやペルソナ等、アトラスのこの手の…悪魔RPGと言えばいいんでしょうか、
この手の作品自体初めてクリアしました、SSのソウルハッカーズやPSのペルソナ1など、プレイ経験は
過去にもあるものの、クリア自体はこのP4Gが初めての経験に。
結論から先に言ってしまうと、もぅめちゃくちゃ面白かったです、RPG自体3年ぶりぐらいのプレイなので
まず単純に久しぶりという事もあったんですが、それでも、個人的に今までプレイしてきたRPGの中で
3本の指に入るぐらいの良作でした、まさかここまで楽しめるとは全く想像もしてませんでした。
使用キャラは、主人公、陽介、雪子、完二、というメンバー。
コミュMAXまでいけたのは、陽介、雪子、りせ、完二、小夜子、あい、結実、マリー。
7や8で止まっているキャラも多いんですが、何とか2周目で全員MAXにしようと思ってます。

▼良い点
・読み込みが非常に早いのでストレスを感じなくてすむ。
・一年間のプレイという事で中だるみするかと思いきや、イベントが大量に用意されている。
・個別にキャラと仲良くなれるコミュのシステムが面白い、更に10段階あるのでイベントも豊富。
・途中での難易度変更は不可能なものの、難易度が5段階あるのはユーザーフレンドリー。
・戦闘のテンポとバランスがイイ、弱点を突くと有利に戦えるシステムなのも面白い。
・音楽の完成度が尋常じゃない、ここまで世界観にマッチしているゲームはそう無い。

▼悪い点
・別に悪いというわけではないものの、ポリゴンモデルのキャラがアップになるとやっぱり違和感。
・プレイ開始から自由に動かせる18日の放課後まで約4時間程かかるのはちょっとアレかも。
・アニメムービーの出来をもう少し良くしてほしかった、或いは新規に全て描き直すとか。
・イベントスキップがビデオの早送りのような仕様で面白いものの、スピード自体は早くない。

▼トロフィー
初回プレイで取得したトロフィーは57%で32/50、取得したのは以下の通り。
「王子様現る」「真の漢立つ」「ストリップは店じまい」「ぼうけんはおわった」「ラボ緊急閉鎖」
「天使達の帰還」「そして霧は晴れた」「おかえりなさい」「真実をこの手に」「鼻も筆の誤り」
「ペルソナお買い上げ」「マリーにお願い」「臨機応変」「ハードアタッカー」「優れた司令塔」
「バトル巧者」「神ドロー」「欲望を掴む手」「今日は動くぞ」「みんなの欲の友」「自炊系男子」
「特別な女性」「完璧な素質」「もう一人の自分」「ペルソナ全書中級者」「オシャレ伝道師」
「一目おかれる存在」「真の絆」「絆使い」「違いのわかる男」「映画評論家」「ナイスアタック!」

特に気にせずプレイして上記のような感じになったので、バランスとしては良い感じかなーと。
和ゲーの場合、パーセンテージで言えばクリア時に30%前後や70%前後、というイメージがあるので、
そういった事を考えると50~60%で、未習得のトロフィーも狙えば十分いけるレベル、
という設定にしているのは上手い配置ではないかなと思いました。
強いて欲を言えば、難易度別クリアでのトロフィーなんかもあれば良かったかな、という感じ。

▼携帯機ならではの利便性
このP4Gは単なるプラスαの移植ではなく、相当な新要素やブラッシュアップされての移植、
という事らしいので、単純にPS2版とVITA版、比べるまでもなくVITA版をプレイするべき、
結論としてはそうなると思うんですが、個人的にはそれだけでなく、据え置き機であるPS2ではなく、
携帯機だからこそVITA版をオススメしたいです。
まず単純なプレイ時間が驚異的に長いので、その時点で携帯機のほうが利便性が強いなと。
やはり社会人になってしまうとどうしても時間が取りにくくなってくるので、そういった生活を
している中で、据え置き機でゲームをする、というのは正直時間的にかなり厳しいのが事実。
となると、いつでもプレイ出来て、しかもVITAの場合だと別にセーブをせず放置しても
プレイは続行可能なので、この辺りの利便性も強いなと感じました。
別にP4Gの感想で書くような事ではないんですが、長丁場のゲームだからこそ携帯機の利点を。

▼時間配分に余裕のある日程
全コミュMAXを狙うとなると難しいだろうとは思うんですが、何も攻略情報等を見ずに、
いわゆる体当たりの状況で初回プレイを最後まで乗り切ろう、というプレイでいくと、
このP4G内の一年間というのは丁度イイ日程バランスだったなと思いました。
最初のうちはまだゲームのシステムにも慣れていないので無駄な行動も多かったものの、
システムに慣れてくると、好きなキャラとのコミュを発展させる為に奔走したり、
特定の選択肢やコミュのランクアップにはステータスが必要なのでそれらを上げる為に行動したり、
思わぬ選択をする事で新キャラが登場して新たなコミュが生まれたりと、文字通りやれる事が多く、
尚且つ普通にプレイしている分には時間にも結構な余裕があるので、常に楽しくプレイ出来ました。
コミュだけでなく、本編のストーリーやイベントも上手い具合に用意されていて、
RPG…このペルソナの場合いわゆるフィールドマップは存在しませんが、RPGでここまで
多種多様なイベントが用意されていて、各キャラにも大量のコミュという名のイベントが
用意されている、というのは、数あるRPGの中でもこのP4Gだけなのではないでしょうか。

▼感想まとめ
文才が無いのでこのゲームの面白さを伝えられず非常に口惜しいものの、
ホント素晴らしいゲームでした、キャラの魅力、ポップな曲を中心に雰囲気にマッチした音楽、
戦闘のバランスとテンポの良さ、メニュー画面等のレイアウト、先が見たくなるコミュ、
戦闘時の戦力というだけでなく単純にデザインを見たいが為に集めてしまう各種ペルソナ、
面白いのにテンポも良すぎて完全に止め時を見失うゲーム性。
個人的には前述のように据え置き機だとプレイ時間がほとんど取れず、恐らく面白さは
十分感じられるもののそこまでの高評価にはならない、という感想になってしまっていたかと
思うんですが、携帯機のおかげで、時間を気にせず気軽にプレイ出来たという事もあり、
ホントRPGとしてはココ10年で最も楽しませて頂いた作品となりました。

PS2版は未プレイで、アニメ版も未見、VITAも持っていない、そんな状況下で、何故か
ペルソナ4が移植される、という事を聞いた時に「本体ごと買ってでもやりたいなー」と、
我ながら理由が分からないんですがそう思い、本体と同時に購入したんですが、
高い出費を痛いと一切思わないぐらい楽しませて頂きました、むしろ本体毎買って良かった。

ただ、面白いのは面白いものの、微妙に人にオススメしにくい、というのも事実でしょうか。
少なくとも2012年8月時点だとVITAにはそれ程ソフトが充実していないので、
どれだけP4Gがオススメだろうと本体を買う必要があるので高価な買い物になりますし、
プレイ時間も非常に長いので、そういう意味でも単純には薦めづらい。
後者の場合は、面白いとさえ感じてもらえれば問題無いものの、やはり前者がネック。
無理とは思いつつも、P3もP3GとしてVITAに移植とかしてもらえれば嬉しい限り。

陳腐な感想になりますが凄い良かったです、JRPGでここまでハマれるとは夢にも思わず。
全体的なテンポの良さがまず何よりも良かったと思うんですが、キャラクターの魅力、
音楽の良さ、特にこの辺りが相乗効果を生んでいたなと思いました。
ホントとにかく良かった、メガテンと違いひたすらポップな雰囲気で一見さんも入りやすい、
というのが更に良かったです、プレイ時間の長さに反比例してモチベーションも落ちない。
面白いRPGを求めている人、VITAを持っていてまだ未プレイ、という人には超絶オススメ。

2012-08-03 : VITA : コメント : 0 : トラックバック : 0
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