ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

グッド・プレイス Season1



グッド・プレイス

プロデューサー:ミッチェル・シュアー
出演:クリスティン・ベル
話数:全13話
全米放送日:2016.09.19
日本配信日:2017.09.21
NetFlixで視聴、配信開始時点では日本での放送やレンタル等が無いので視聴方法はNetFlixのみの作品。
恐らく大多数の方同様、クリスティン・ベルが主役というだけで見てみたかった作品なわけですが、
まず何よりも30分番組で本編が約22分半、という非常に短い尺のおかげでテンポが良く、コメディ調の内容と、
メインキャラの誰もが濃い人物のおかげで見やすく、一気に最後まで見れる程のテンポの良さが魅力でした。
内容的にもこの作品の場合1時間枠ではなく30分枠のほうがテンポ良く描けて、尚且つキャラ間の会話や
感情の揺れ動きなんかもスムーズに描けるので、30分で1クール13話、がむしろ完璧にマッチしてるなと。

▼主人公エレノアが良い
前述のようにこのドラマの場合クリスティン・ベルが目当てで見始めた、という方が多いと思うんですが、
古くはヴェロニカ・マーズの頃と違い、流石にクリスティン・ベルも歳相応の肌だったり雰囲気だったり、
になってきて時代の流れを感じると共に、やはりどうしてもヴェロニカ・マーズのイメージが強い事もあり、
今回のエレノアの想像以上に破天荒なキャラクターっぷりに驚かされて、まずこのギャップが面白かったです。
物語自体は死後のエレノアで、動機はどうあれ良い人間になろうと奮闘するエレノアが描かれて、
成長速度としても思った以上に良い人間に成長していくのが早いので現時点のエレノアはかなりノリの良い
多少変わったねーちゃん、という感じですむものの、生きていた頃のエレノアはかなり問題のある人物で、
どう考えても誰からも好かれないようなエグイ人物だった、というのがなんとも濃くて良かったです。
設定上、今の世界で生前の人物と出会う可能性は皆無なので展開的には無いでしょうけど、どう考えても
エレノアのせいで不幸な目に遭ったり悲惨な人生を送る事になった人物も居るはずなので、恒例の、今の
エレノアは改心して良い人物になってきていて、タハニ達も好意的に接していますけど、でも生存のエレノアが
行った非道な振る舞いのせいで最悪の人生を歩む事になった、という人物も居るはずなので、その辺りを
エレノアが回想の形で「昔はこういう事をしてしまったので今は反省してその失敗を活かす」の展開にするのも、
これは王道ながらも良いなと思いました、善行を積むではないですけど、失敗が無駄にならずにすむというか。

▼意外と読めないストーリー展開
既に皆死んでいて死後の世界、善行を重ねていた人物だけが死後に良い世界へ行けて、そうでない人物は
悪い世界で永遠に続く拷問をされる、というかなり変わった設定の時点で既に面白そうな雰囲気が漂いますが、
王道で、実はエレノアは悪い世界に送られるタイプの人物だったのに手違いで良い世界へ来てしまったと。
当然悪い世界に行きたくないエレノアはソウルメイトであるチディの協力を得てなんとか善人に生まれ変わろうと
努力する、というここまでは実際王道の展開ですし分かるものの、ここからが非常に練られていて良かったです。
エレノアだけかと思えばジャニュのように、実は他にも手違いでこの世界へ送られてきた人物が居て、
本来なら良い人間しか居ないはずなのに、生前善行の象徴としても取り上げられていたはずのチディの論文は
マイケルによると「ゴミだ」と何故か否定されたり、タハニもランキングの件で妙に躍起になったり嫉妬したり、
本来なら良い人間しか居ないはずの世界なのに、描写されているキャラクター達は全員「完璧な良い人間」
ではないので面白いアンバランスさが出ていて、そんな時に本編では世界が崩れ始めて、まさかのエレノアが
チディを守る為に自分が異分子である事を名乗り出るという、意外でもあり非常に熱い展開。
その後のマイケルによるジャネット殺害犯の追求もチディの事を黙っていたり、悪い世界から本物のエレノアが
送られてきて、まさかのジャニュとジャネットの結婚、平凡な世界への逃走、そして最後のオチとして、
実はそもそもここは良い世界ではなく悪い世界で、ある意味マイケルの実験場だった、というまさかの展開。
しかもマイケルにしてみれば失敗したので全員の記憶を消してシーズン終了、S2は言わば2周目の展開。
流石にこういう展開になるとは予想出来ませんでしたし、カップリングというわけではないですがキャラ同士の
組み合わせや絡みに意外なモノが多く、30分枠と全13話という短いスパンのおかげで展開も早かったので、
意外性という点も含めて、とにかくストーリーの先が読めなくて面白い仕上がりだったなーと。
序盤は生前ひどい性格だったエレノアが色々努力して善行を重ねる、という王道展開からは想像出来ない変化。

▼何気に非常に重い展開
エレノアの予想外の行動があった事で、マイケルにとっても予想外の出来事が多かった挙句、展開的にも
フォローしきれておらず爪が甘かったきらいはあるものの、エレノアが悪いところへ行くかどうかの瀬戸際で、
エレノア自身がやはり良いところに残って善人になりたい、という流れになった時に、実は本来良いところに
行くはずだった本物のエレノアも列車に乗っていて、偽エレノアが悪いところへ行かないのなら本物エレノアが
代わりに悪いところに居てもらう事になるがそれでもいいか?という展開は急に重さが増して面白かったです。
前述のように、実際はそうはならず、それどころか審議待ちの間ですら本物エレノアは偽エレノア共々
良いところで過ごしていたので「自分の代わりに善人が今も拷問を受けている」の状況にはならなかったものの、
本来なら当然そういう流れだったわけなので、このコメディ調の展開の中で、急にこんな重い展開を
放り込んできたのは意外性もあったので非常に面白かったです、エレノア達の選択も楽しみでしたし。

▼S1 全13話を見終えての感想
正直思っていたよりも面白かったというか、予想外な事にストーリー面での面白さが一番大きな誤算というか。
死後良い世界に間違って善人ではない人物が送られて良い世界に留まり続ける為に奮闘する物語、という
概要だけを聞けば中盤ぐらいまでエレノアがやっていたように、なんとかして善行を重ねていったり、或いは
生前自身が行っていたひどい言動を省みて今はまともな対応を取れるようになっている、といった、それこそ
あまりにも王道な成長物語を濃いキャラ達がコミカルにコメディタッチで展開する、個人的にはその手の
作品だとばかり思っていたんですが、中盤からは全く思いもよらぬ方向へ物語が進んでいって、実はそもそも
ストーリー主導の作品だった、というこの構成に何よりも驚かされました。
ジャンルや雰囲気こそ違いますが、ホラー映画のキャビンのように意外な方向へ物語が動いていくので、
単純に中盤以降は物語展開が楽しみで見れる、というレベルで個人的にはストーリーに魅力を感じたなーと。

こいう表現は失礼かもしれませんけど、正直予想以上に面白い作品だったなと思いました。
前述のように展開自体は恐らく王道だろうな、と思わせておいて、実はそもそもの前提が違っていた、
というストーリーは単純に面白かったですし、記憶をリセットされてしまったとはいえ、今後は言わば
マイケル側の視点で視聴者は2周目のような展開を体験する事になるわけなので、脚本的にはやはり予想外や
視聴者の裏をいく、という内容を期待される事になると思うので大変だとは思うものの、今後どういう風に
物語が動いていくのかが楽しみですし、メインキャラ4人がとにかく濃いメンバーばかりなので、エレノア達が
今後どういう風に友情なり愛情なりを育んで、最終的に物語がどういう着地点を迎えるのかに期待したいです。
あまり数は見ていないものの、個人的に30分の海外ドラマとしては今まで見た中で一番好印象。

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2017-09-26 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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iゾンビ Season1



iゾンビ

プロデューサー:ロブ・トーマス
出演:ローズ・マクアイヴァー
話数:全13話
全米放送日:2015.03.17
日本配信日:2017.08.11
NetFlixにて視聴、配信時点では日本で他に視聴する手段が無い、という類のNetFlixオリジナル作品。
放送開始当初から気にはなっていたものの、いざ視聴してみての感想はというととにかく楽しめる作品でした。
犯罪捜査モノは数が多いのでどうしても「またか」と思ってしまいますし、個人的にもそうだったんですが、
この作品の場合そこにゾンビという変わった要素と、何よりも魅力的なキャラクターの良さで一気に
ハマらせてくれたというか、一話完結モノなのに一気に最後まで連続で見るぐらい個人的には面白かったです。
リヴが言うように、ゾンビというよりもはや霊能力者並にチートな能力なものの、もうそこはこの際気にせず。

▼独自のゾンビ設定が面白い
設定という表現も変ですが、作品自体のジャンルとしてはよくある一話完結タイプの犯罪捜査モノで、
時折本編の展開も同時進行しつつ、というそれこそアメリカのドラマにおける超王道の一話完結ドラマ。
ソコにこの作品ではゾンビという要素を追加しているわけですが、従来のゾンビと違い、劇中で一度
本物のゾンビ状態になっていたリヴの同僚が出ていたように、いわゆるゾンビらしいゾンビも居る中、
ゾンビ状態になったので血が無く、全体的に青白い感じになり脳みそを欲しがるようにこそなっているものの、
見た目は完全にただの人間、というこのゾンビ設定が変わっていて面白いなと思いました。
同様に、当然ゾンビなのでどうしても脳みそを食べたいという衝動にかられるわけですが、実際食べると、
その脳みその人物の生前の性格や趣味嗜好が自分にも適用され、更に特定条件が揃った上でのランダム要素、
という感じの描写だったものの、生前その人物が体験した出来事がその人物の視点で脳裏に蘇るという
ビジョンの要素、この二点が非常に面白いゾンビの設定だなと思いました。
性格等が引きずられる事で毎回主人公のリヴを違う人物としても描写出来る面白さがありますし、何より
死者のビジョンを見れる事で、それが必ずしも事件解決に即結びつく手がかりだったり、欲しい情報が
得られるというわけではないものの、ちょっと不便なチート機能という感じで、犯罪捜査にも役立ち、同時に
リヴ自身が望んだように、検視官という立場も含めて人々の役に立てる、という展開的なマッチングも上手く。

▼脳を食べるとその人物らしい言動に
前述のようにリヴに限らず、ゾンビは脳を食べるとその人物らしい言動になり、その人物らしい行動を、
この場合リヴならリヴ自身が否定して行動しようとするのは非常に難しい、というぐらいその脳の持ち主の
行動指針に従って行動してしまうようになるわけですが、とにかくこの設定が面白かったです。
例えば5話でホリーの脳を食べた事で通勤や移動に自転車を使うようになり、しかもかなり突飛な場所ですら
移動しまくったりと、こういう映像的な変化や、ソシオパスの脳を食べた事でズケズケとモノを言って知識を
ひけらかしたり、そういう物語的な変化をつけれて面白いよなと、設定だけで既に色々特をしているというか。
軍人エヴェレットの脳を食べると仕草まで軍人仕様になってしまったり、ローウェルなんかはたまたまゲイの
脳を食べてしまった事でリヴとのキスに今イチ気が乗らなくなった、という笑いまで入れれる辺りが最高で。
このドラマの面白いポイントの一つとして、言い方は悪いですが被害者の職業や性格を特殊なものにする事で、
主人公であるリヴの言動を変化させれて、ただリヴを見ているだけで毎回面白く思える演出が可能なので、
ソコが非常に魅力であり強い部分だなと思いました、腹を抱えて笑うというようなタイプではなく、
どちらかと言うと見ていてニヤリだったりくすりという感じなものの、犯罪捜査モノなのに見ていて定期的に
そういう笑いを入れれる、というのは作品としてのバランスや見やすさにも繋がるので面白いよなと。

▼メインキャラが非常に魅力的
内容の面白さも含めて、正直最初の2話程は個人的にそこまでではなかったものの、3話目ぐらいからキャラの
良さだけで続きを見るのが楽しみになるぐらい良いキャラばかり、というレベルで魅力的だったなーと。
リヴの尋常ならざる個性や魅力の強さは言わずもがなで、検視官としての上司でもあり友人でもあるラヴィは
単なる好奇心で色々実験するわけではなくマジで治療法を探す為に色々頑張ってくれるというマジでイイ人で、
私生活のほうだとゲーマーで映画好きでもありメイジャーと意気投合してルームシェアする事になったり、
ペイトンに一目惚れしてアタックしたり、見た目の雰囲気とは違う言動や嗜好で面白さを出してくれるという。
メイジャーも単なる一般人かと思えば、終盤一人で事件の謎を追い始めてからは躊躇せず銃を購入して、
車のトランクに忍び込むわマジで銃を使って人を射殺するわと、一気に暴れ始めるキャラの変化っぷり。
同居人であり親友のペイトンは地方検事補というまた無駄にマニアックな設定で、更に面白いのがリヴと
同居していて親友なのにそこまで絡まず、むしろ出ないエピソードのほうが多いという変わりっぷり。
こういうのは王道で、部屋で悩んでいる時にペイトンと会話して、何気ないペイトンの言葉で新事実に気付く、
とかの王道展開がやりやすいのに、それをしないという構成もまた面白いよなーと。
むしろリヴ関係だと、捜査の相棒であるバビノーが最も普通というか、異常な個性を持っていないという。
ただバビノーはバビノーで、一見怪しげなリヴの事も疑わず信頼して捜査協力を任せているので、この辺りは
非常に男らしいというか、マジで友人であって恋愛関係に発展するそぶりがないのもむしろ良い感じ。

▼まさかのローウェル死亡
リヴにとってブレインとは違って、初めてまともにお互いの境遇を分かち合えるゾンビ仲間として登場して、
自分に好意を寄せてくれている事もあってかリヴ自身も惹かれて、さぁこれからという関係の間柄だった状態。
そんな状況で、リヴがブレインを殺すと言ったので色々手伝ってくれたのに、結局リヴ自身が直前になって
実行出来なかったので、代わりにやろうとしてくれたローウェルが反撃に遭い死亡という残酷な展開。
この場合リヴのように女性より、男のほうが、特に目の前に居る男が少年を殺した、というビジョンを
見てしまったら衝動的に「コイツだけは殺しておかなければ」という思いも強くなるでしょうから、
そういう意味ではローウェルがその場で行動に出たのは仕方ないものの、結果的にリヴのせいでローウェルが
命を落とす事になった、というのは展開的に大きいですしリヴにとっても大きな出来事ですよね。
リヴ自身もラヴィに吐露してましたけど、実際、確かにこれは残念ながらリヴの完全なミスでローウェルを
死なせる結果になってしまったわけですし、結果的にメイジャーやエヴァンにも迷惑をかけてしまったという。
無難に、ローウェルはこの先も普通にリヴの友人以上恋人未満的な扱いで出続けると思っていただけに、
この早すぎる退場は意外でした、ブレインへの憎悪を募らせる流れとしては妥当だったかもしれませんが。

▼何気に終盤が重い展開の連続
特にこのローウェル死亡辺りからなんですが、大きなイベントだけで言っても、リヴ自身が痛感していたように、
勝手にセバスチャンがリヴの血を吸ったのが原因とはいえ、リヴのせいでセバスチャンがゾンビ化して、
その結果セバスチャンが数名殺害しており、メイジャーを死なせない為にリヴはメイジャーをゾンビ化、
その後治療薬でメイジャーは恐らく人間に戻れるとは思いますが、ペイトンと違いその場から消えるという
行動にこそ出なかったものの、流石にもうリヴと結ばれる事はないでしょうから決定的な亀裂が出来た、
となる可能性は大きいですし、そこまでの余裕が無かったとはいえブレインにトドメを刺せず逃してしまい、
それどころかブレインは人間に戻れたので、本人的にはゾンビのままでいたかったようですがリヴの立場から
すれば自分はゾンビのままなのに憎むべきブレインは人間に戻れた、というなんともやるせない結末。
挙句に、どうするつもりかS1では分かりませんでしたがエヴァンが瀕死の重症を負い輸血を待っているのに
ゾンビのリヴには血が無いので輸血が出来ない、という、終盤で怒涛のように重たい展開の連続。
作品自体のテイストと、事件解決後のリヴによるモノローグが比較的明るい締め方で終わる事が多いので、
全体的にポップな感じが出ているのに、終盤でこれだけ矢継ぎ早に重い展開を持ってきたのが凄いなと。
他にも片付いていない問題として、これはメイジャーと違って恐らく関係修復というか、落ち着いた結果
理解を示してくれるようになるとは思いますが、まだ姿を消してしまったペイトンの問題もあったりと。

▼S1 全13話を見終えての感想
犯罪捜査モノにゾンビの要素を加える、という変わった作品で、放送当時から見たいなと期待していたものの
S3が終了しても日本では放送はおろかレンタル等すら開始されなかったので視聴を完全に諦めていたものの、
NetFlixが配信してくれるという事で楽しみに視聴したところ、非常に面白い内容で大満足でした。
個人的には一話完結タイプはあまり好きではないので、そういう意味では少し心配していたものの、
このドラマは何よりもキャラが非常に魅力的で、各キャラの絡みだったりを見ているだけで満足出来るレベルで、
ホント久しぶりにキャラだけで見れる程面白いドラマだったなと思いました。
肝心の犯罪捜査に関しても時折リヴがビジョンを見れるという事で、従来の捜査方法とは当然違った形で
いきなり核心に近いヒントを映像という形で得られるので、事件解決までへのアプローチが違ったもので
面白かったですし、ゾンビという設定を活かした展開も多くて、全体的に脚本が練られている印象でした。
特に終盤でのリヴとセバスチャンにおけるゾンビ同士の戦いが中々斬新な戦闘シーンで良かったなーと。
お互い頭部を刺されたら終了するものの、頭部以外なら防御に使えるという事もあってナイフによる攻撃を
手で防御したり、そういう普通とは違ったアクションを見せてくれたのは面白かったです。

元が漫画という事で、いわゆるCM開けの映像は漫画のカットからそのまま実写映像に移行する、という
演出は面白い試みでしたし、前述のようにローウェルがゲイの脳を食べたところだったのでリヴとのキスに
今イチ気が乗らないという笑いや、リヴがメイジャーに会いに行くとメイジャーは知らない女の子と楽しそうに
ゾンビを撃ち殺すゲームをして楽しんでいるという恐ろしいブラックジョーク等、全体的に演出がとにかく
優れている作品でもあるなと思いました、良い意味でセンスがありテンポも良かったというか。
物語的には結局治療薬の完成に時間がかかるとか、レイブンが何か企んでどんどん事態が悪化して、とかに
すればいつまででも続けれる作品だと思うので、ネタが尽きない限り今後もシーズンを更新してほしい限りです。
この手の「主人公には秘密がある」の王道で、どんどんリヴのゾンビという秘密を知るキャラが増えていくのは
見ていて面白いですし、何よりもホントにキャラが活き活きしていたので、S2の配信を早くお願いしたいトコロ。

2017-09-23 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Zネーション Season2



Zネーション〈セカンド・シーズン〉 コンプリート・ボックス [Blu-ray]

プロデューサー:カール・シェーファー
出演:ケリータ・スミス
価格:¥9,439 (2017.09.16時点)
話数:全15話

発売日:2016.04.27
NetFlixで視聴、S1はラストのみ非常に気になる展開で、しかもイイところで終わっていたので続きが
気になっていましたが、相変わらず良い意味で適当というか、軽いノリでそのまま物語が続き、何よりも
マーフィの体の色が凄い事になっていて笑わされましたが、今シーズンもマーフィのゾンビ赤ちゃんを
始めとした、色々破天荒なノリのまま展開してくれて面白かったです。
増えた話数分がそのまま今回のメインであったゼロ関連の展開に費やされていると思うので、別にゼロが
悪かったわけではないものの、若干冗長に感じたので、強いて言えばS1同様の全10話のほうが良かったかな、
という印象でした、どうしても一話完結タイプで本筋も平行する場合はコンパクトな話数のほうが色々と。

▼初回エピの作りが非常に良かった
S1ラストのあの流れだと果たしてマックとアディはどうなるのだろうか、と思っていたら光の速さで再会、
楽園に関しては追放された少年が戻ってきてクマゾンビを解放し壊滅という、ある意味王道の結末でしたが、
他にもゾンビ化したカサンドラが死なずにそのまま続投してマーフィのしもべ的な感じで合流したり、
王道ではあるものの、再会が早すぎると言われようが離れ離れになっていた皆が合流出来て、自殺まで
考えていたウォレンが少女と出会った事で生きる目的を再び取り戻し、しかもその少女の家族はマジで裏の
一切無いイイ家族で、というこの手の世界での清涼剤的存在で、いわゆる「もう一度頑張ろう」と思える
スタートで初回エピを作っていたのは、これは非常に良い感じだったなーと。
このドラマは元々一話完結タイプですけど、新シーズンの最初に、こうして「よし、やるぞ」と気合を
入れ直せるというか、再スタートを予感させる仕上がりになっていたのは見ていても気持ちが良かったです。

▼まさかのマック死亡
S1の雰囲気だと楽園での、ある意味ではマインドコントロールに近い形で人を殺してしまったアディ、
むしろアディのほうがほぼ確実に制裁というか、因果応報的な形で死ぬ事になるんだろうなと思っていたら、
アディはS2終了時点でも全くの健在で、むしろマックが、しかも残念ながら完全に全くの無駄死にで何の
意味も無いというこのドラマにおけるレギュラーメンバーにしてはあまりにエグイ死に方をするという。
ガーネットにせよカサンドラにせよ、少なくともこのドラマに関しては全員見せ場や意味のある展開での
死だったのに対して、マックは人員整理並にどうでもいい退場というとんでもない死に方。
強いて意味を見出すとすれば、流石にマックの死亡でマーフィが大人しくなり再びウォレン達と行動を共に
する事になったので、そういう意味では完全な無駄死にではなかったのかもしれないものの、それは
結果論の間接的な意味であり、マック自身の死は全くの無駄だったので、色々驚かされたというか。

▼S1と違って色々重い展開が増加
S1でもその手の展開が無かったわけではないですが、ゾンビ化したカサンドラが、マーフィの命令で
結果的にそうしてしまっただけとはいえアディと1万を傷つけてしまい、1万が殺されかけたので1万自身が
返り討ちにして殺すというのが、ゾンビになってしまった元仲間を殺すというのはゾンビ作品における
宿命の展開ですが、なんとも重い展開で、しかも1万がソレを担当してしまったというのが。
視聴者視点で言えばマック同様、こんなに簡単にカサンドラを殺すぐらいなら…特にカサンドラに関しては
S1の最後で施設もろとも死んだ、で構わなかったのに敢えて続投させてまでこういう扱いで降板、というのは
色々どうなのかなという気もするものの、元仲間を殺す、の展開はゾンビとしては王道で良いなという感じも。
同様に重い展開として、1万とアディが炭疽病にかかってしまい、治療の為にウォレン達は治療薬を強奪、
しかも相手は抵抗せず受け入れてくれるという精神的にもキツイ展開が、これは結構凄かったなと。
非道な事をしている、というのをまざまざと実感させられる展開はこのドラマらしからぬ感じで良かったです。
結果的にマックとカサンドラ以外は死なずにS2を終えたものの、S2は全体的にウォレン以外のメンバーは
死の危機に瀕する展開が多かったので、その辺りもS1との違いを演出出来ていて良かったです。

▼相変わらずバラエティに富んだ展開や演出
巨大なチーズを転がしてゾンビを轢き殺すという衝撃の殺害方法を披露してくれたり、植物と一体化したゾンビ、
S1でマーフィの子供を授かったセリーナがマジで子供を産んでゾンビ赤ちゃんが誕生したり、相変わらず
ゾンビだけを見ても色々個性的でしたが、展開的にも今回はUFOで有名なロズウェルを出して宇宙人ネタを
入れてきたり、実際には宇宙人でもUFOでもなくS3でメインになるであろうゾナという組織か何かだったものの、
にも関わらずSF的な武器が出てきたり、ゲーム・オブ・スローンズの作者が本人役でカメオ出演するとかいう
まさかのサプライズがあったり、8話のゾンビマニアがメモを取る際の演出がモロにSHERLOCKだったり、
このドラマはゾンビを使った作品で、良い意味でウォーキング・デッドとは違う路線で作品を作っている、
というのがこの場合功を奏して、コメディ調で作られていながらも意外とマジで演出されていたり、この辺りの
バランスが絶妙というか、一話完結だからこそ出来る笑いだったりを入れてくるのが上手いなと。

▼14話の回想は王道ながらも良い感じ
まだ平和な日常だった頃や、パンデミック発生直前にウォレン達は何をしていたのか、が描かれましたけど、
この辺りの展開は王道ながらも良いファンサービスでしたし、これまた王道の「え、あのキャラはこんな事を」
という驚きも見せれるので、これは良いエピソードだったなと思いました。
実は市民Zが囚人だったという驚きに始まり、セラピストだったドクの意外な過去、アディとマックは
以前からの知り合いというわけではなくマックがホッケーの選手で、試合を観戦に来ていたアディが逃亡中に
お互い知り合って協力しながら逃げるようになった、というのも王道ながら非常に熱い過去で良かったです。
同時に、だからこそパンデミック直前に知り合って、このゾンビ化した世界を3年以上協力して生きてきて、
その過程で恋人同士になった二人のうち片方が目の前でゾンビに食い殺されてしまう、というのはアディに
してみれば衝撃でショックだったでしょうから、そういうインパクトを与えれるのも良いよなと。
あとはまぁ、カサンドラなんかはS1で初めて出会った人物なので仕方ないものの、ウォレンとは同じ軍人で、
やはりS1序盤の主人公という事も考えると、ウォレンの回想でガーネットも出してほしかったかなーと。

▼新キャラのバスケスが今イチ
マックの降板と共に入れ替わりで加入した新キャラのバスケス、設定としては過去に奥さんと子供を目の前で
殺され今回のメインの敵として描かれていたゼロと因縁があり、戦闘要員としても優秀なので、言わば
ガーネットの補充キャラとも言える立場だったものの、実際は魅力も個性も皆無で、正直微妙だったかなーと。
マーフィを探す賞金稼ぎの一人として登場したのは別に問題無かったものの、特にコレという印象的な
エピソードがあるわけでもなくウォレンと協力関係になりそのまま加入、その際何故か誰も尋ねず。
加入後も別に仲間に溶け込んだ雰囲気があるわけでもなく、最後も復讐こそ果たせなかったものの自分なりに
答えを出して、マーフィ輸送の目的も達成したのでウォレン達とは分かれて別の道を、という流れは別に
悪くなかったですし、前述の背負っている過去も重いのでそれなりに魅力のあるキャラのはずなんですが、
そこまで魅力や個性が溢れているわけでもなかったS1の面々の中に入ると、ウォレン達は愛着の有無もあって
結構好意的に思えても、どうしても新加入のバスケスは魅力的な見せ場が無かった事で今イチだったかなと。
最終的にマジで降板なのか、王道で今回のアディとマックのようにS3の初回で簡単に再合流、或いはゲスト的に
途中で登場、なのかは分かりませんが、ウォレン達が包囲されたので助けに登場、が妥当な流れでしょうか。

▼マーフィと1万の関係はもう少し描いてほしかった
1万がカサンドラに慈悲を与えた直後は当然かなり殺伐としていたものの、その後はギクシャクしたり、
そういう描写がなかったので、出来ればこの二人のこの辺りの関係はもう少し描いてほしかったなと思いました。
脚本的には意図的な展開だったのではないかと思うんですが、川で1万だけ別行動になって探すかどうか、
マーフィがゾンビマニアに確保された際に1万は迷わずマーフィを救出、最後は負傷して治療中だった1万が
潜水艦の中に居て、恐らくマーフィは爆発すると分かっていたはずなのに1万とは一緒に逃亡せず。
潜水艦に関しては1万だけ別行動で既に逃していてS3でその事が判明する、という可能性もありますけど、
カサンドラの死後、二人は何かと生死での接点が多かっただけに、この辺りを、本人達でも、周囲のキャラの
セリフでも構わないので、カサンドラの件があるからどうのこうの、の描写が欲しかったかなーと。
特にマーフィはゼロの基地でワクチン投入を阻止してウォレンの命を救っているだけに、最後の潜水艦で、
少なくとも分かりやすい形で1万を助けたわけではないのは、やはり確執があるのが原因だろうか、とか。

▼S2 全15話を見終えての感想
こんな表現は失礼かもしれませんが、真剣に見るわけではなく、ネットサーフィンだったり軽い部屋の掃除、
そういった何か別の作業をしつつこのドラマをながら見、という軽く見るのに相変わらず最適な作品でした。
制作側も分かってB級感やコメディテイストを出している事で、真面目な内容もコメディ調の内容にも
対応していて、それでいて考えさせられるテイストの内容でエピソードを作っている事もあったりと、
当然何かと比較されるであろうウォーキング・デッドに対して、とにかく見やすいのが特徴でした。
恐らく誰に聞いても面白さや完成度はウォーキング・デッドのほうが上と言うでしょうし、個人的にも流石に
そうですが、別にグロやゴア等を抜きにしても、じゃあ誰かに勧める際はどちらをオススメする?
と言われたら正直全力でこちらのほうをオススメするぐらい、良い意味で見やすい仕上がりが特徴というか。

毎週追いかけるタイプではなく、前述のように毎日1話ずつながら見するのが非常に最適なのが凄いというか、
仮にもゾンビを扱ったドラマで「見やすい」という表現が合う辺りがこのドラマの凄いところだよなと。
本筋の物語としては流石にマーフィの能力が超常的になりすぎてきている気がするので、そういう意味では
S3の本筋展開は正直微妙に心配な部分もありますけど、今後も一話完結タイプとしては見やすいまま、
良い意味で相変わらず変なゾンビやとんでもないゾンビの殺し方を披露してくれると思うので楽しみです。
意図的な演出や展開の違いでしょうけど、本家ゾンビドラマのウォーキング・デッドはあまりにも遅い
展開速度でも有名なので、このZネーションは対極にあるような軽さと内容で今後も楽しみたいところです。

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THE MIST



THE MIST

プロデューサー:クリスチャン・トープ
出演:モーガン・スペクター
話数:全10話
全米放送日:2017.06.22
日本配信日:2017.08.25
NetFlixにて視聴、映画版も視聴済み、原作は未読、ドラマ版は発表の時から非常に楽しみにしていました。
正直日本ではDVDスルー辺りが妥当だろうなと思っていたところ、まさかの放送終了直後にNetFlixで配信を
開始してくれるという非常にありがたい告知が出てこれ以上ないぐらい楽しみにしていました。
内容的にはやはりIMDBでの異常な低評価が示すように、実際10点満点で言うところの良くて6.5点ぐらい、
という感じではあったものの、映画版よりもグロ…というよりもゴア表現が強かったり、映画版とは違い
今風に仕上げてドローンを活用する展開があったり、当然ではあるものの映画版との違いが色々描かれていて
個人的には十分楽しませて頂けました、エイドリアンが予想以上に良かったので、S2の更新にも期待大。

▼最初の犠牲者が最高のサプライズ
これは映画版を見ていた人に対する、ある意味では最高のファンサービスだと思うんですが、映画版同様、
霧が発生して、霧の中に何か人間を殺す凶悪な何かが存在する、というのを最初に知らしめてくれる犠牲者。
視聴者にとっても非常にインパクトがあり記憶に残る存在になるわけですが、その最初の犠牲者が映画版で
ストレス限界突破の代表とも言えるミセス・カーモディ、そのカーモディと名前を同じくする女性が最初に死ぬ、
というのがなんともスカ!っとするというか、とんでもないカタルシスでニヤリとさせられたというか。
またこのカーモディ登場までの流れが完璧なのが素晴らしかったというか、序盤からカーモディ自体は何度か
顔を見せていたものの、その女性の名前がカーモディだと判明するのは霧が発生する直前にイブが呼びかける、
ここで初めて、ドラマ版では唯一映画版と同じ名前を持つカーモディであると判明し「カーモディかよ…」
というなんとも鬱陶しい「またウザイのが始まるか…」と覚悟をさせられるものの、その直後に店内へ出て、
まさかのカーモディが最初の犠牲者になるという、正直この一連の流れは完璧だなと思いました。

▼映画版と違いそれぞれが分散
色んなキャラクターを見せる必要があり、そんな誰もが上手い具合にショッピングモールに全員居ました、
となるわけもなく、物語開始当初はショッピングモール、警察署、教会、といった三箇所に分かれて避難、
という展開がまず面白いなと思いました、当然グループ分けされてしまい、主人公ケビンは家族と合流を
目指す必要があるのでショッピングモールへ行かなければいけないものの、という事は霧の中を行動しなければ
ならないので緊張感のある展開が待っていて、唯一関係無い教会はどういう役割になるんだろうか、という
楽しみもあったり、それぞれのキャラクターを分散させて描いたのは面白い試みだなと思いました。
王道展開ではあるものの、ケビンなんかはそこで出会ったミアやジョナなど、初対面の人間と窮地を脱する為に
協力する必要のある流れになるので、やっぱりこういう異常事態で、偶然そこに居た人同士で協力して脱出を、
という展開は、これはホント王道ながらもやっぱり見ていてワクワクしますし、最初の流れは非常に良く。

▼「ルールは治安を守る為に決めるだけだ」
確かに必要な事ではありますけど、実際こういう状況だと非常に難しい提案でもありますよね。
皆が自由に意見を出し合って、過半数の投票を獲ればルールとして承諾され全員に適用される、
というのは公平に思えるものの、中東系の店員が危惧したように、一部の危険な考えも通る可能性があり、
建前として「全員が承諾したルールなので従うべき」として数の暴力で排除される可能性もあると。
しかもこの場合、銃を所持している警備員カイルが強硬な考えの持ち主で、教会側だと同様に警察署長の
コナーが問題のある人物なので、権力があり声の大きい人物が冷静ではなく公平性にも欠ける人物の場合、
一見安全に見えても「皆が守るルールを決めよう」は結果的に危険な事になりやすいというか。
食糧問題があるので、食料だけは流石に配給制にするべきだとは思いますし、結果的にこのドラマの中では
このルール問題で大変な事態に、という展開は一度も無かったものの、基本的には危険な案だよなーと。

▼ヴィック「俺を殺す気か?」
ヴィック達の浅はかな行動が原因で実際ライラが殺されたのは事実なのでその責任は取るべきですし、
一応事前に「ルールを決めよう」という事で「仲間を危険に晒す人は追放しよう」が承諾されたようなので、
そういう意味では仕方ないものの、ヴィックが言うように、多数決で挙手をした人は「コイツ殺そうぜ」
に賛成したも同然なので、これがエグイというか、俗に言う殺人の正当化というか、
形式上は「追放」であって「外に出たからといって100%死ぬわけではない」ものの、実際は死刑宣告も同然。
またこの流れで汚いというか、心理的にセコイのが、ヴィックの追放に関して「許す」の挙手を先に取って、
許さないの挙手を後から取った点が極めて狡猾というか、やり方としてセコイですよね。
心理的に他人に追従するタイプの人は周囲の反応を見て自分の意見を決める根性無しというか、自分の意見を
持たない人も居ると思うので、こういう流れで「今回はヴィックの行為を許そう」を先に聞く時点で、
心理的にソレを聞いたガス自体が許したくないので追放を促すように誘導してる風にしか見えないというか。
追放を良しとせず「警察を待ったほうがいい」と発言したジェイはむしろ凄いですよね。
一応この追放に関して、いきなりその場で追放するのではなく、3日分の食料、懐中電灯、身を守る道具、
を渡してからの追放なので、その辺りはまだ優しさというか、籠城序盤で全員人間性はまだ保ていたなと。

▼ナタリーの展開は予想外
初回エピでカーモディが殺された事で、多少油断というか、映画版とは色んな意味で違う路線をいくのかと
思いきや、映画版におけるカーモディに相当する役割をまさかのナタリーが担当するという流れ。
いきなり理不尽に旦那さんが射殺され、ひたすら可哀想な扱いの老婆なのかと思いきや、勝手な行動を
取ったせいで、6年収監されていた犯罪者らしいものの、ドラマで描写されている限りだと優しい人物だった
ミカエルがナタリーを守る為に犠牲になり、いきなり「あの蛾は私の親友よ」とか言い出す展開。
カーモディのように扇動するわけではなかったのでまだ良かったものの、このナタリーの展開は意外で驚き。
劇中での描写を考えると、ここの流れで、マジで自分が自然に選ばれたメッセンジャーだと本気で信じ込み、
ナタリー自身が「コイツは必要ないな」と思った人物はどんな方法で殺害しようがそれは自然淘汰なので
仕方ないし当然の摂理、と本気で思い込んでる、悪い意味で盲目的な宗教タイプという感じでしょうか。
リンクに殴られたのは事実なものの、色んな意味で「あの子…リンクに襲われたの…」という言葉は流石に
言うべきではなかったですし、この場合ロマノフ神父がリンクの行動を知っていたかどうかは別にして、
他の人からすれば「知らなかったはずがない」と思うでしょうから、リンクに襲われたという事を言うと、
イコールでロマノフ神父に対する信用も無くなって、同時にナタリーを襲撃したという事は、ナタリーが
正しい事を言ってるから暴力で無理矢理排除しようとしたんだ、という考えが作用するので、ナタリーが
そこまで考えてたかどうかは別にして、言わなくていい事をいちいち言っている感じだったので、少なからず、
カーモディとは別の意味で皆の意思を誘導するような形の言動を取っていたのは非常に嫌な感じでしたが。
エイドリアン同様、女性で、それなりの年配で、旦那さんを理不尽に殺されて、という設定的に守られるべき
弱い立場の人物をこういう視聴者のヘイトを溜める存在に仕立て上げた、というのは脚本的に見事ですが。

▼何故ナタリーは信用されたのか?
状況的に追い込まれていたので何かにすがりたかったから、と言われればそれまでなものの、何も証拠が
無いのにリンクの件でコナーがロマノフ神父を暴行した際に、何故かナタリーは人による暴力をここで止めず、
ナタリー自身の言い分としては「自然は秩序を乱す者を裁く為に黒い春をもたらした」であって、別にここで
ナタリーを信じずロマノフ神父、或いは少なくとも教会内は安全だったので教会にとどまる、という、
ようは自分と一緒に来なかった人間を焼き殺すとかいう異常な行動に出たのに、何故皆従い続けたのか。
どう見てもこれは自然による秩序の矯正ではなく、ナタリー自身による人為的な殺人で、下水道でも一人を
見捨てて、もう一人は放っておけばいいだけなのにコナーに処分させるという展開。
しかもその下水道も「秩序を乱さなければ大丈夫」の建前にも関わらず外を移動せず地下を移動して、
仮にもナタリーとしては自然を信じてて、その自然は秩序を乱す者を裁いてるという発言をしておきながら
「下水道で安心出来るなんて驚きね」というありえない発言、少なくともナタリー自身は外でも安全なはずなのに。
劇中の描写から判断すると、どうやら霧は自分が見たくない者を見せる性質を持っているようで、ナタリーは
恐らく死産したであろう赤ちゃんを見ながら死んでいきましたけど、恐らく他の視聴者全員が満場一致で
感じたように、見ている分には勿論ナタリーは心底腹の立つ人物だったので、映像的には、幸せを感じながらも
絶望を知って最後は死亡、という流れでしたが、そうではなくそれこそボコボコにされてギリギリ死なずに
生き地獄を味わいつつ最後は出血死、とかの悲惨な死に方をしてほしかったので、そこが不満だったかなーと。

▼二人で霧の中へ
神明裁判で、神を信じるロマノフ神父、自然を信じるナタリー、二人で霧の中へ行こうと提案する神父。
教会に居る人は、言葉は悪いですが自分で考えて行動する事を放棄して誰かにすがりついているものの、
二人のこの行動で、生き残ったほうを信じればいいわけなので、確かに答えが出るし分かりやすいですよね。
しかも、お互い神と自然を信じていて、自分にはまだするべき役割があるとも信じているはずなので、別に
ロマノフ神父に他意は無かったでしょうけど、ナタリーにはこの神明裁判の提案を断れない言い回しで提案。
往々にして物語というのはドラマ性を高める必要があるので、残念ながら予想通りここはロマノフ神父惨殺、
ナタリーは無傷で生存、とかいう嫌な展開が待ってる可能性のほうが視聴者からすれば極めて高いものの、
運が良ければここでナタリーも惨殺されて教会終了というスカっとする展開になる可能性もありえる流れ。
ここで唯一最大の失敗だったのは、ロマノフ神父がある意味油断していたという点でしょうか。
霧の中へ行くとなった時に一人神父を信じてると言ってくれた女性が居て、霧から戻ってきたナタリーに話を
聞くも曖昧な返答に「話にならない」とため息をついた男性も居たように、一見するとナタリーに大半の信者を
奪われたかのような雰囲気だったものの、実際は別にそうでもなかったので、変に争う事をせず、ナタリーの
自然を信じる人はナタリーに、まだ神を信じる人は神父の元に、で住み分けが十分可能だったのに、その事に
気付かず、気持ちの上で追い込まれてしまっていたのが敗因だったよなーと。
とはいえ、リンクの暴走のせいで全て台無しになったのは事実なので、リンクを制御出来なかったのがミス。

▼狂人エイドリアンの存在は中々良かった
序盤のアレックスの親友というポジションは普通に問題無く、霧発生後もケビンは当然娘の親友という事と、
何よりも子供なのでミアやジョナも当然エイドリアンを守りつつ行動して、エイドリアン自身も何かと
頑張ったり役に立つ行動をしてきたなか、終盤で実はアレックスのレイプ犯であると判明する展開。
味方側で、本来なんとかして守ってあげるべき対象で、しかも娘の親友が実は狂ってた、というのは非常に
イイですし、何より今回のポイントでもある霧とか関係無く最初からヤバかったというのが実に良かったです。
周囲も当然子供で、尚且つゲイという事で色々嫌な目にもあってきたでしょうから、そういうのも含めて、
しかも両親が死んだわけなので守ってあげないと、と思うのを逆手に取るこの脚本が最高でした。
メタ的な事を言うと、LGBT問題等で「どうせゲイとかレズはイイやつの設定だろう」を無視してるのがまたイイ。
本性発揮後は色々勢いがあったのもまた良かったなと思いました。
いきなりケビンを殺そうとするのも良かったですし、アレックス達と再会した際に、霧が出る前に病院に行ったら
DNA検査の結果が出ていてジェイがレイプ犯だと確定した、と躊躇わず嘘を吐いてましたけど、ここでいきなり
ジェイを殴りつけてから言う辺りが凄いですよね、当然周囲は呆気に取られますし、確認のしようがないとはいえ
ケビンと一緒に確認した、というのがまた「真実なのでは?」「そもそもエイドリアンが嘘を吐く理由があるか?」
と相俟って嘘と思えなくなるうえに、イブもジェイをレイプ犯と決めつけていたので味方につけれるという。
最終的に生存して、どうやらジョナ達の車に忍び込んでいたようなので、S2が更新される事になれば今後も
狂人としてそれなり以上に物語をかき回してくれると思うので、個人的には今後にも非常に期待したいキャラ。

▼アレックスの出生の秘密は面白かった
面白いという表現は失礼かもしれませんが、イブは過去にかなりの遊び人で色んな男性と肉体関係があった、
という設定がただの設定に留まらず、最終盤に来て意味のある設定だった、になったのは面白かったです。
同様に、イブが頑なにアレックスとジェイの仲を認めないのには理由があった、なのも結構良かったなーと。
ただ惜しむらく…というよりも、この場合アレックスやコナーにとって極めて不幸だったのは、悪い意味で、
そういう遊んだりしてるレベルの子供時代のままイブが大人になってしまっていた、という点でしょうか。
アレックスに真実を悟らせないようにコナーへ助けを求める方法や言い回しもあったでしょうに、他の人間も
聞いている前で、命がかかってるとはいえあんな言い方は流石に無いというか、無神経にも程があるというか。
エグイのが、どうやらコナーも真実を知らなかったようで「嘘だ、言うチャンスはあっただろ!?」と、
確かにこんな局面でそんな事を言われても命乞いだったり、情に訴えているとしか思えない雰囲気抜群でしたし、
そもそもアレックスとジェイのややこしい関係に関してはイブに全ての責任があると分かっていないだろう、
としか思えないこの態度が、設定を活かした出生の秘密とは裏腹に、イブの色んな意味での問題が…。

▼イブの嫌われるキャラ設定の凄さ
主人公の奥さんなのに、実は若い頃は遊んでいて大多数の男性と肉体関係を持っていて、娘の父親が主人公の
ケビンではなく警察署長のコナー、というこの設定だけで大概アレなんですが、正しい知識を教える必要がある、
というのは事実なものの、それでも教育の範疇を超えた性教育を教えて保護者から停職を食らう授業内容。
娘の親友エイドリアンの証言があったとはいえ100%の物的証拠があったわけではないのにジェイがレイプ犯、
と信じて疑わず、それどころか拉致監禁とかいう、水を豊富に用意していたとはいえ流石にやりすぎな措置。
挙句にエグイというか、流石にちょっとありえない行動としては店内でのルールを決める際の行動でしょうか。
一緒には行動出来ないのでよそへ移る、というイブ達の提案自体は別にガスも問題無く感じたでしょうし、
イヤだというなら勝手に店外へ出てどこへでも行けばいいので、ソレは問題無いものの、一応とはいえ、
仮にも「ルールを決めよう」の流れで食料の配給だったり店内や他人の物を盗んだりしない、という取り決めを
している際に、銃をちらつかせて移動すると宣言したうえに、実は店外ではなく店内の別の場所に移動するだけ、
ちなみに食料や必要な道具等は店内の物を勝手に調達させてもらいます、キャンプも店内に設置します、
はいくらなんでもありえないというか、それはないだろうと、常識以前の問題というか。
結果的に孤立し始めたイブ達を見てガスがわざわざ自分から「助け合おうじゃないか」と声をかけてくれても
感謝するわけではないという、流石にここまで嫌われる要素ばかりを主人公の奥さんに入れたのも凄いなと。

▼スカっとするケビンの入口破壊
中には善人もいれば、イブ達と行動を共にしていた人も居るには居たでしょうけど、それでもケビンの立場で
考えればイブとアレックスが外へ追放されようとしている時に、言葉だけの助け舟程度すら誰も出さずに
擁護してくれなかったので、という事はいわゆるイジメを見ても見ぬふりで放置、と同じで同罪と決断、
最後に「全員クタバレ」と言ったように、もうお前らは死ねと言わんばかりに車でモールの入口を破壊して
内部に霧を入り込ませ強制的に…映像で一応生存が確定したっぽいガス以外を全滅させる展開。
見ていてなんともスカっとする流れでしたが、ここでコナーを助けたのも面白いところでしょうか。
ケビンにしてみればアレックスの頼みという事もあったでしょうけど、最初は自分達を警察署から見捨てて
逃げ出したコナーを、ケビンは見捨てずに車に乗せて助けるというのが中々感慨深い流れでもあるなーと。
この場合、ケビンにしてみればレイプの件ではコナーに対して謝罪の気持ちがあるでしょうから、その事に
関しての罪滅ぼしもあって助けた側面はあるでしょうけど、お互いがアレックスの父親であるという事実や、
色々と共有出来たり謝罪の気持ちもあったりするでしょうから、S2で描かれるであろう二人の絡みが
非常に楽しみというか、どういう感じになるんだろうなーと、コナーも色々精神的にキツイでしょうけど。

▼S1 全10話を見終えての感想
ドラマ版が制作されると聞いた時は正直めちゃくちゃ期待していたんですが、IMDBや現地の評価が恐ろしく
低いというのを予め聞いていたので、気持ちを抑えて期待値を下げつつ見たところ、確かに期待程では
無いと思う反面、思ったよりも良いじゃないか、と思える面もあったというか、まぁ無難な感じかなーと。
恐らく誰もが感じたであろう、アンダー・ザ・ドームとLOSTを足して2で割ったような内容で、仮に
S2が更新されても、恐らく肝心要のアローヘッド計画の件はほぼ進まず、ショッピングモールを脱出して、
今後は全く違うような流れになってくると思うのでS2が面白くなるのかどうか不安ではありますけど、
スティーヴン・キング恒例の閉鎖空間における物語としては、少なくとも無難な仕上がりだったなという印象。
意図的な演出でしょうけど、どのキャラも手放しで好きになれる要素だけではなく「ここがちょっと…」
という問題のある部分を持っていたり、間違いなく重要人物であろうジョナが、正直に言うと役者もキャラも
魅力的に思えず、ミアとの会話は全く面白みが無かったり、という難しい部分もありましたけど、映画版同様、
ナタリーやカイルのように視聴者を心底イライラさせるキャラクターや展開は上手かったので、典型的な
あと一歩でもっと面白くなったのに、という感じだったS1かなーと。

物語的にはエイドリアンがレイプ犯だと知り、コナーが父親だと知ったアレックスがどういう心境で、
どういう風な感情を見せるのかが楽しみですし、あまりにも悲惨すぎたジェイに、S2でセリフだったり過去の
描写でもいいので何かしら救いがあるのかとか、S1は映画版を再構築したような内容に仕上がっていたので、
S2からは展開的にもほぼ自由に独自展開でいくでしょうから、その辺りに期待したいところです。
現地の低評価を考えるとS2の更新は難しいかもしれませんが、個人的には思っていたより良かったですし、
当然S2はS1の反省を踏まえての制作になるでしょうから、テンポアップやカタルシスも盛り込んだ内容に
なるでしょうし、何よりS1最終話以降のキャラクター同士の絡みが色々見てみたいので、現状は厳しい可能性が
高いですけど、なんとかS2を更新して、全8話程度でもいいので続きが見たいなと思える最後でした。

2017-09-10 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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エージェント・カーター S2 第10話 「さらば、ハリウッド -Hollywood Ending-」

最終話、いわゆる戦う敵が存在しない事で意外と普通の展開でそのまま終了したな、という印象でしたが、
今更ながら、むしろ展開的な雰囲気や各キャラの掛け合いがS1を彷彿とさせる軽妙なもので良かったです。
久々に登場したハワードは少ない出番ながらも相変わらず魅力的で、ペギーがスーザとウィルクス博士の
どちらを選ぶのか、に関しても一応の決着を見せたので、全体的には良い終わらせ方だったかなーと。

▼裂け目発生装置の完成
ホイットニーが計算式を作って、劇中での細かい描写はなかったものの、恐らくその計算式に進化改良を
ハワード達が加えて最終的に裂け目発生装置が完成、という流れだと思うんですが、ともあれ完成。
ゼロマターによって知能指数が上昇したという類の描写はなかったので、となるとハワードが言うように、
マジでホイットニーは元々天才だったんでしょうけど、エージェント・オブ・シールドのほうでフィッツが
あれだけ悩んでも裂け目を人為的に作る事が出来なかった、という事を考えれば、何気にホイットニーは
凄い逸材だったという事でしょうか、時間軸で言えば現代の最新技術とフィッツやシモンズのような非常に
有能な人材を登用してもどうにもならなかったのに、ホイットニーは単独で計算式を立案。
ハワードが天才と称するぐらいなので、マジで相当な頭脳の持ち主だったんでしょうけども。

▼S2 全10話を見終えての感想
残念ながらこのS2で打ち切りになってしまったわけですが、正直に言うとまぁ分からないでもないよな、
という印象でした、悪くはないもののS1に比べると盛り上がりに欠けて、同時に面白くなるのも中盤すぎ。
ゼロマターをメインに描く展開で、評議会のような存在も描かれたせいで、折角ペギーを主役に据えた
エージェント・カーターという作品を描いているのに、S2はエージェント・オブ・シールドのスピンオフを
やっているかのような内容になっていたのも個人的には残念でしたし、なんというか、S1程物語的な魅力に
牽引力が無かったというか、前述のように中盤辺りから面白くなってきましたし、メインの敵として
描かれたホイットニーは良いキャラをしていて、S1とは更に違った形で絆を深めたペギーとジャーヴィスの
関係性も相変わらず良かったものの、まず単純に序盤~中盤が微妙すぎたというか。

あとは、この最終話で久々に登場したハワードのキャラクター的な魅力が逆に勿体無いというか。
中々ギャラや撮影の拘束期間等の兼ね合いで難しいのは分かるものの、久しぶりに登場しても、やっぱり
ハワードは非常にキャラの立っている魅力的な人物なので、ハワードが最低限セミレギュラーとしてでも
出てくれていれば脚本的にも色々面白くなったであろう事を考えるとなんとも惜しい存在というか。
そしてこれは根本的な問題というか、それを言い出したらもはやどうしようもないものの、当然S1は
スティーブと悲劇的な別れを体験して以降のペギーを描く物語であって、スティーブの血を保管していたり、
最終話でハワード共々スティーブの事を語ったり、当然ではあるものの正にキャプテン・アメリカという
作品のスピンオフとして誕生したに相応しい内容で、最後はペギーがそのスティーブの死を受け入れて
歩み始める、という完璧な終わり方をしたので、このS2からがむしろペギーというキャラクターの新たな
スタートではあったものの、逆に、キャプテン・アメリカの絡まない状態になった作品とペギーには正直
魅力が非常に薄くなってしまっていた、というのが、本末転倒ではあるものの、そういうのがあったかなーと。
作品的には生死不明のトンプソンというモロに続く状態で終わってしまったものの、個人的には打ち切りが
どうのではなくこのタイミングで作品を終了するのはまぁ有りだったのではないかなという気もしました。
なんにせよ、S1が予想以上に良かったせいで期待をしすぎてしまったS2は、個人的にはやや微妙な結果に。
2017-09-03 : 海外ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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