ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

コープスパーティー Book of Shadows



コープスパーティー Book of Shadows アンリミテッド版 スペシャルエディション [Blu-ray]

監督:山田 雅史
出演:生駒 里奈
価格:¥4,800 (2017.08.14時点)
時間:86分

発売日:2017.01.11
NetFlixで視聴、映画版の前作を視聴した時同様、ゲーム版は未プレイなので再現度等は不明。
内容としては意外と珍しいモロに続編という形で、前作未見の方に対する劇中での説明や紹介等は無く、マジで
文字通り完全に続きモノの展開になっていて比較的珍しいなと思いました、そのほうがテンポもイイんですが。
展開的には王道の、皆を助けに戻った事で何名かは助けれたものの本来なら死なずに生存した人物が犠牲に、
という王道の展開で終わりを迎えるのかと思いきや、そんなに上手くいくはずもなくもっと強烈なオチが最後に
待っていた、というこれまた最近では珍しい終わり方で印象的でした、良い意味で裏をかかれたというか。
今回は前作に比べて各々演技力が向上しているのが目に見えて分かって良かったですし、新キャラのひのえ、
彼女が衣装も含めてかなり良い雰囲気をまとったキャラで良かったです、もうちょっと活躍が見たかった。

▼知っているからこその油断
今回直美達が再び天神小学校へ戻ったのは、ゲームで言えば強くてニューゲームや2周目に相当する状況で、
少なくとも自分達が逆打ちで脱出した瞬間までに関してだけは、どのタイミングでどんな出来事が発生するのか、
を完全に理解している状況なので、不意に用務員と遭遇して出会い頭に殺される、などの不運でもない限りは
基本的に上手く立ち回れる状況なものの、逆にだからこその油断も発生する展開だったのが面白かったです。
一応「どの瞬間に戻れるか?」が分からないので、再スタートの時点では運の比重があまりにも強いものの、
どこに児童の骨があるか、どこにサチコの遺体があるか、という本来なら最も迷う部分が予め分かっているので、
だからこそ直美もあゆみも簡単に戻る事を決断した側面も少なからずあったと思いますし、何よりも時間の
問題で、戻っても早く行動しなければ皆がまた殺されてしまう、という焦りもあったとはいえ、直美なんかは
戻った直後に、前回とは違い保健室で児童が現れなかったので、既に前回とは何かが変わっている可能性、
という点にも注意を払うべきではありましたよね、幸か不幸かこの件は今回関係無かったものの。

▼致命的になってしまった行動選択
前述の知っているからこその油断というか、既に建物の構造をある程度理解している事で、サチコ成仏後、
教室へ戻る際に前回とは違いあゆみが近道を選択し、その過程で直美が物音を聞いて刻命達を発見。
劇中での描写が仮に全て正しかった場合、この「本来近道になるコースを選んだ事で結果的に時間がかかった」
これが原因で成仏したサチコから双子のさちが現れ逆打ちが失敗に終わってしまう、という展開になったので、
近道を知っているからこそ選んだのが結果的に逆打ちの失敗になってしまい、更に近道をした事で直美が
物音を聞いて刻命を発見してしまい、不幸にも前回の天神小学校での出来事同様結局殺された同級生達は全員
過程こそ違えど死ぬ事になり、最終的には犠牲者まで増えてしまう事になった、というのがなんとも…。
この場合気になるのは刻命達の存在でしょうか、さちに関しては文字通り時間がかかったからこそ現れた、
でいいと思うので、極端に言えば前作でももう少し時間がかかれば出現したと思うんですが、刻命達はどうか。
お互いマジで悲鳴等も聞いていなかったようなので、上手い具合に会わなかったようですから、或いは前回も
刻命達は天神小学校内に居て、単純に前回はお互いの行動範囲的に遭遇しなかっただけかもしれませんが、
王道で言えば「イレギュラーな存在である自分達の再来訪で別の怪異が発生しかねない」に相当して、
本来なら別のタイミングで幸せのサチコさんを行い天神小学校へ召喚された刻命達と運命が交わってしまった、
とかがタイムトラベル物的には妥当な感じでしょうか、前回は他の生徒が居る伏線すら無かったですし。

▼「一度決まった死からは逃げられない」
数多くの作品で試みられたように、過去に戻って誰かを救おうとしても、結局死ぬ運命にあった人々なので、
結局同じ死に方、或いは死なずにその場は生き延びても必ず死ぬ事になる、というのと同様、この作品でも
なんとか死亡を回避した世以子達も結局全員死んでしまうという悲劇に見舞われたましたが、個人的に
気になったのは、前回死ななかった直美とあゆみ、同様に今回の開始時点で生存していたあゆみの姉ひのえ、
あゆみに関しては死亡した確定描写が無かったもののラストの教室ではああいう形で登場していたので、
基本的には残念ながら死んだという事でいいと思うんですが、前回死ななかったあゆみが死に、当然現実世界で
普通に生きていたであろうひのえまで死んだ、というのが気になる部分でしょうか。
この手の「死んだ人は必ず死ぬ」の作品だと、王道ですが「逆に言えば前回死ななかった者は絶対死なない」
の運命を持っているとも言えるので、それを逆手に取って大胆な行動をする人物も居たりしたものの、この
映画では前述のようにあゆみ達が死んだわけなので、これが結構厳しいところですよね。
世以子達のように死んだ者は必ず死ぬ流れになっていたのに、死ななかった者も行動次第では死ぬ事になる、
というむしろ生存者にのみ不利なルールになってしまっているので、何気に目新しい設定というか。
少なくともあゆみとひのえはこの事件終了後本来は半年生きていたはずなのに過去で死ぬというまさかの流れ。

▼直美が成長しまくり
正直前作では主人公という以外に特徴があまり…という印象の強かった直美ですが、今回は半年が経過して、
自分の中で色々消化したり気持ちにケリをつけれた部分もあってか、成長を遂げていたのが印象的でした。
「私はこの手で世以子を殺した…」と、続く言葉であゆみが「それはサチコに操られて…」とフォローを
入れてくれたものの、理由はどうあれ自分には世以子殺害の責任があるとして切れ端の件であゆみを責める
資格は無いと言い切ったり、結局は承諾したものの皆を取り戻せるかもしれないとの言葉に「ダメだよそんな事」
と一度は否定したりと、冒頭から前作とは違い、あゆみも言っていたように強さを見せていたのが非常に印象的。
世以子と再会出来た時の喜びと安堵の入り混じった表情も良かったですし、助けれたはずなのに何故か首には
縄の痕が残っていて、少しでも早く元の世界に戻らなければ、と奮闘する姿も成長が感じられて。

▼あゆみも同様に成長
直美の世以子殺害はサチコによるものだった、というのが確定したとう事は、逆に言えば前作におけるあゆみは
どうやら何らかの悪意なりに侵されたわけではなく、マジで自分の意思で直美を意図的に天神小学校に
閉じ込めて自分達だけ脱出しようと画策した、というのも確定したわけなので色々アレかもしれませんが、
今更とはいえ哲志が戻れなかったのは自分が切れ端をすり替えたからだと告白し謝罪、残念ながら逆打ちは
失敗に終わってしまったものの、今度こそ直美に生徒手帳と切れ端を返すという悲願を達成。
この期に及んで再び切れ端だけは偽物を仕込む、とかやれば真実の畜生という事で中々評価も高まりますが
流石にそんな事はせず、直美にきちんと返し、ソレを受け取る直美の姿にも見ていて良かったと思える感じが。
極めつけは、少なくとも直美以外は全員時空の裂け目を通って確実に帰れる、と分かっている状況だったのに
哲志が直美を探しに行くというので涙を見せながらもそれに賛同した点でしょうか。
当然あゆみ自身も恐怖から早く帰りたかったでしょうけど、今回は哲志ではなく、恐らく直美の為に直美を
探しに行く、という選択をしたと思うので、これは本当に前作から考えると成長したよなーと。
最後命がけでさちを足止めしたのも王道ながらカッコ良かったものの、これに関しては残念ながら天神小学校へ
皆が行く事になる原因を作ってしまったり、最終的に前回哲志が犠牲になる原因を作ってしまったり、あゆみは
何かと原因を作ってしまっている部分があるので、最後は因果応報的に自分が犠牲になり誰かを助ける、
というのは展開的にも自然の流れだったと思うので、ココはあゆみの成長とはあまり関係が無かった印象。

▼刻命とかいう恐怖
不気味さという意味ではいきなり現れて教師を殺害、というインパクトを誇った用務員のほうが上ですが、
とにかく殺しまくる刻命は刻命でインパクトのある人物で中々良かったです、硫酸を食らっても死なないのもまた。
最後が逆にあっさり終わりすぎた気もしてアレですが、何気に描写されてない部分で勝手に想像した部分だと、
今回用務員が全く姿を見せなかったのものの、ひょっとして刻命が殺した、とかなんでしょうか。
直美が刻命達を発見する直前に「教室から声が聞こえる」と言うと世以子が「ヤバイ奴じゃないの!?」と
言っていたので、どうやら今回は用務員を回避して行動していたようで、用務員自体は存在していて誰も
トドメは刺していないようなので、となると刻命が殺したのかなーと。
用務員の斧をさちが持っていたので、さちが用務員の死体から回収したと考えると一応違和感も無いですし。
なんにせよ、前作は怨霊である被害児童やサチコという恐怖が主体で、それに対して今回は生きている人間で
対処しやすいはずが余計に狂気を感じさせる恐怖を振りまいていた刻命が良いキャラをしていて良かったです。
ホラー映画として考えた場合、正直刻命のせいで恐怖感は一気に薄れてしまった部分もあるとは思いますが。

▼哲志はマジでなんなのか
前作では直美もあまりコレといって役には立っていませんでしたが、それ以上に哲志はマジでなんなのか。
ゲーム版だともっと活躍の場があるのかもしれませんが、この映画版だと、今回はまだ唯一刻命の異変に気付き
先制攻撃を阻止する、という貴重な役割を担ったので、これだけで高得点ではあるものの、その後鉄パイプを
所持していて、明らかにナイフの刻命より射程面で優れていたのに攻撃を回避されたうえに一撃を貰う、
とかいうお前は一体何をやってるんだ的な迂闊行動を見せたうえ、前作同様今回も岸沼がファインプレーで
傍に転がっていた硫酸を哲志に渡し、二人の協力プレーで刻命撃破という熱い展開のはずが、これは刻命の
生命力を褒めるべきですが、あの至近距離で硫酸を中途半端に直撃させた事で致命傷を与えれず、その結果
ひのえが殺される原因も作ってしまっているとかいう、マジで何の役にも…。
こうなってくるとどうしても批判的なイメージでしか見れなくなってくるんですが、哲志が直美にあまりにも
こだわりすぎなければ、少なくとも直美以外は全員一度現実へ帰還出来たいたわけですし、逆打ち失敗で
さちまで出現して焦るのは分かりますが「分かんないじゃないだろ!こんな事になったのも、篠崎があんな事を」
と前作とは違い露骨にあゆみに対して批判的な言葉を吐いたり、前作以上に今回は印象が悪かったかなーと。
あとは余談ながら、結局直美とあゆみは前作ラストで持っていた哲志の両腕を果たしてどうしたのか…。

▼感想まとめ
基本的に前作からのモロに続きという事と、直美達が予め展開を理解していて、逆打ち失敗後も突然出現する
児童や怪異ではなく狂気の刻命による犯行がメインという事もあり、ホラーとしての恐怖感やグロさは正直
前作より薄れてしまっていて残念でしたが、物語的には前述の「結局死ぬのではないか?」という見ている側の
不安が的中するのかどうか、という点でも楽しめたので、色々と面白い作品でした。
作品として見た場合は、死逢わせのサチコさんで異空間に飛ぶ、の時点で若干呪術的な要素はあるものの、
今回からモロに黒魔術的な要素が前面に押し出されてきた事で、人によっては微妙に感じる気がする印象も。
他作品の微ネタバレで恐縮ですが、POVホラーのRECが2で一気にそういう雰囲気になって「えー…」と誰もが
思ったように、ソッチ方面には進んでほしくなかった、とでもいうか。

あとは、今回伏線なのか編集や演出のミスなのかは分かりませんが、最も気になったのは児童の舌でしょうか。
繭を助けれず、舌入りの瓶を地面に落とすというか、廊下に置いたままの状態で岸沼があゆみを連れて逃がす、
というシーンでわざわざ瓶が強調されているようなカットだったのに、別に被害児童を供養していない展開が
あるわけでもなければ、これが原因でどうのこうの、とかも無かったのであのシーンはなんだったのか、と。
他にもツッコミ始めたら何故あゆみはまずひのえに相談しなかったのかとか、そもそも天神小学校の地下に
放置されているサチコの骨を何故ひのえが持っているんだ、とか色々ありますが、まぁそこは置いておいて。
物語自体は直美達が戻った事で犠牲者が増える最悪の結末に変わっただけ、という王道で良かったですし、
一応Book of Shadowsという黒魔術的な本を入手したので、やろうと思えば再び天神小学校へ戻る方法が、
とかで続編も作れると思うので、今後も続編が制作されるのであれば期待したいです。

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2017-08-14 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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コープスパーティー



コープスパーティー アンリミテッド版(スペシャルエディション) [Blu-ray]

監督:山田 雅史
出演:生駒 里奈
価格:¥4,218 (2017.08.13時点)
時間:94分

発売日:2015.12.18
NetFlixで視聴、ゲーム版や関連するメディアミックス作品は一度も見た事がなく、この映画が初視聴。
正直なんとなく程度で見たんですが、個人的には思っていた以上に面白い仕上がりで良かったです。
雰囲気が出ていて良い意味で和ホラーの怖さや気持ち悪さが表現されていましたし、意外と容赦なく
惨殺されていく展開には素直に「おぉ~」と驚かされる場面もあり、短い尺のおかげで結構テンポも良く。

▼カメラアングルが非常に良い
終盤は既に解決へ向けての展開なので、主に中盤までの主人公達が襲撃されている状況でのアングルですが、
ホラー映画においては必須とも言えるこのカメラアングル、良い意味で「いかにもこれは画面に顔が映る」
「横を向くと同時にカメラもゆっくり横を向いて誰か居る」等を明らかに予想させるカメラアングルで、
これまた良い意味でそのお約束に答えてくれる作りになっていて、非常に良いカメラアングルが多かったです。
洋画のスプラッターホラーと違い、日本の場合この手の緊張感を感じる恐怖というか、こういう見せ方は
演出やカメラアングル一つで怖さの有無が違ってしまいますが、この映画においては何よりもカメラが
とにかく良かったなという印象です、特に中盤までは殺された児童が襲撃してくる事もあり、狭い場所や
少しの隙間しかない場所であってもひょっとしたら出てくるのではないか、という懸念があり、実際は
何も出てこない場面でも、完全にシーンが切り替わるまで緊張感を強いられる作りで上手かったなーと。

▼被害児童の怨念が強すぎる面白さ
殺されているのに面白いも何も無いですが、逆打ちで帰れるはずが被害児童の怨念が強すぎて失敗。
個人的にこれは非常に面白い展開だなと思いました、良い意味でゲーム原作だからこそ出来た展開というか、
例えば恒例の「そんな復讐をしても死んだAさんが喜ぶとでも思うのか」といったクソみたいな理論と違い、
この場合殺されたのは小学生という子供であって、当然殺された子供としては犯人に相当な恨みを抱いたまま
亡くなっていったでしょうから、大人とは違い、子供だからこそ怨念が強すぎるというのが面白いなと。
その辺りは劇中で言及されていなかったので個人的にそう感じただけですが、例えば大人であれば怨念が
強いとしても、むしろ現実世界の人間が運良く紛れ込んできてくれた事もあり、その人間達を殺そうと行動、
ではなく、自分を殺した犯人に復讐する為に力を借りるなり強制的に協力させるなりすると思うので、
そうはせず、理由が本人達の口から語られなかったので「何故そんな事をしたのか?」が描かれなかったのは
残念だったものの、黒幕のサチコ同様、主人公達を襲撃して殺そうとする、というのは面白い流れでした。

▼あゆみが非常に良いキャラをしていた
それぞれ見せ場や「この人物が居なければこの展開は無かった」という重要な役割は用意されていたものの、
正直主人公の直美、ヒーローに相当する哲志、正直この二人が他のキャラに比べるとあまり役に立っていると
言えなかったり、むしろマイナスな印象の残る展開しかなかったりしたのも含めて、余計にあゆみが魅力的に。
天神小学校へ飛ぶ原因を作ってしまったのはあゆみなので、そういう意味では戦犯レベルの大失態ですが、
物語上の重要な役割としても被害児童の舌を発見し、用務員に殺される危険がある状況下で音楽室まで行き
子供たちに舌を返し成仏させ、その過程でサチコが連続児童殺害事件の真犯人だと知る重要な役割。
児童の成仏を果たした事もあり、哲志の為の行動でしょうけど由香を探しに単身校内を探し回り、残念ながら
舌を切られてはいたものの由香を発見しサチコの元から保護、一度ではあるものの用務員の不意打ちを回避。
ココまでの展開だと、主人公の直美が哲志哲志と言うだけのキャラだった事もあり、むしろあゆみのほうが
明らかに主人公では、と思えるぐらい率先して行動して結果を出していただけに、単純に魅力的でした。
と同時に、直美がサチコに恐らく操られた事で世以子を殺してしまったように、もしかするとあゆみも少なからず
何らかの悪意に侵されていたのかもしれませんが、哲志への想いが強すぎるあまり、直美との仲睦まじい光景に
苛立ちを隠さず、逆打ちに必須の紙を偽り適当なノートの切れ端を渡すわ、本物の紙は秘密裏に燃やして
直美をこの異空間に閉じ込めようと画策するわと、この辺りの腹黒さもキャラクター的な魅力の底上げに。

▼全体的に不自然な迂闊さが目立つ
流れとしては、いきなり唯一の頼れる大人だったであろう教師が目の前で殺害されてしまい当然パニック。
散り散りに逃げてしまい、それぞれ逃げた先で多少落ち着いたとはいえ、それでも冷静に状況を整理出来る程
余裕は無かったと思いますが、それでもちょっと全体的に展開優先の不自然さというか、迂闊なケースが
目立ったのが残念だったかなーと思いました、高校生という年齢を考慮してもそれはないだろう、的な。
例えば直美が落とした生徒手帳を回収するべく世以子が行動した場面なんかは、明らかに殺人鬼が校内を
ウロついているという非常に危険な状況なのに、どこまで可能かは別にして世以子は寝ている直美をそのまま
一人で置いていき、これといって「こうすれば少しでも直美がここに居るとは分からないだろう」の偽装も
しなかったり、根本的な問題としても、お互い逃げたペア同士が殺人鬼に聞かれる可能性を考慮してるとは
思えないレベルの普通の音量で会話したり、暗くて死角の多い廊下の真ん中で立ち止まって会話したり、
壁を背にするとかお互い相手の背後を確認出来る状況で行動するとか、そういった警戒をあまりにしていない、
というのは流石に不自然すぎてむしろ見ている側の緊張感が無くなってしまいかねないので、演技が拙い、
は仕方が無いにしても、演出やカメラアングルが良かっただけに、この辺りをもう少しなんとか。

▼迂闊だった岸沼
悪霊としか思えない被害児童が存在したり、どう考えても小学生とは思えない腕力だったりを見ているので、
そういう意味では用務員も超常の存在的に思えてしまうものの、実際は体当たりを仕掛けると普通に転倒、
試してみないと確認出来ない事とはいえ実体があったわけで、最後も殺害が可能だったという展開。
相手は鈍器を所持しているわけなので、失敗したら即死級の攻撃を貰う可能性は極めて高いものの、意外と
対策さえ立てればなんとかなる相手だったわけなので、そうしなかったのは結果論で言うと迂闊だったなーと。
例えば終盤でのこの行動は、これまた完全に結果論ですが、直美哲志は由香の散策、あゆみ岸沼は音楽室で
児童を成仏、の流れで行動していて、残念ながら前述のように完全に結果論上等なものの、この行動中は
後者のあゆみ岸沼ペアが結果を出したのに対し、前者の直美哲志ペアはただ無駄に校内を探し回っただけ、
という結果に終わってしまったので、そうはせず4人で行動していれば用務員にも対処出来たでしょうから、
そう考えると岸沼は、由香が居なくて冷静さを欠くのは仕方ないものの、哲志が冷静に行動出来なかった為に
命を落としたとも言える結果になったので、色々迂闊というか可哀想というか。
実際用務員は飛び道具を所持しておらず、なんならコッチは適当に物を投げつけてもいい状況でしたし、
残念ながら岸沼は考え無しに真正面から攻撃を仕掛けてしまったせいで返り討ちにあったものの、一介の
高校生が命の危機に晒されているとはいえ流石に殺人はちょっと躊躇するので難しいとは思いますが、
最後は刺し殺したように、やってみなければマジで殺せるかは分からないものの、実際は殺害可能だったので、
マジでやる気になって、冷静に対処すれば十分撃退出来ただけに、迂闊な結果にもなってしまったなーと。
仮に哲志が居れば真正面から特攻して致命傷を貰う、という展開にもならなかったでしょうし。

▼感想まとめ
ゲーム版はPSPへ移植された際に購入を迷ったものの、結局プレイせず、実写映画化している事も全く
知らなかったんですが、偶然NetFlixで発見したので丁度イイし見てみるか、程度の気持ちで見たんですが、
思っていた以上にホラーとして良い仕上がりになっていたので楽しめました。
実際CGや俳優の演技レベル、グロ描写の見せ方や壁に叩きつけられて死んだ繭のようにそもそも映像的にも
よく分からないケースがあったり、決して満点とまでは言えなかったものの、個人的には面白い作品でした。
シナリオ自体は恐らくゲーム版の展開をそのままなぞっていると思うんですが、原作があるだけあって
サチコを巡る悲劇的な展開も可哀想であり、同時にここは実写化が功を奏して、2次元の絵で表現するゲームや
アニメと違い、実写だからこそ子供がああいう目に遭ってしまった悲劇性がより強調されていて良かったり。

言葉遊び的な「幸せのサチコさん」が実は「死逢わせのサチコさん」だったというのも良かったですし面白く。
展開としては何の罪も無い、ただ傘を持ってきただけの由香ちゃんが舌を切り取られるわ撲殺されるわと、
なんとも言えない後味の悪い展開もあったりでエグかったですが、最後は直美とあゆみが現実に戻れたものの、
意図的に紙を変更した哲志はやはり戻れず、で終わるのも良かったですし、スタッフロール後の展開で、
精神崩壊でもしたのか笑顔のままサチコと微笑み合う直美、という光景で終わったのもホラーらしくて良い感じ。
失礼ながら、ホント予想外に楽しませてもらえたな、という作品でした、良い意味で予想外に良かった。

2017-08-13 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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人狼ゲーム マッドランド



人狼ゲーム マッドランド [DVD]

監督:綾部 真弥
出演:浅川 梨奈
価格:¥3,051 (2017.08.07時点)
時間:98分

発売日:2017.09.27
レンタルDVDで視聴、3作目まではNetFlixで視聴、4作目以降は未配信なのでDVDをレンタルしての視聴。
今回は発想の逆転で主人公サイドがひたすら不利な状況から開始、という設定の時点で最高でした。
迂闊な言動が死に繋がる可能性のある状況で緊張感が凄かったですし、個人的には若干やりすぎではないかと
思えた暴力描写や庄司の言動などはあったものの、逆に言えばそのおかげで前述のように緊張感が。
作品として考えると1作目並にぼそぼそ喋る人物が多くて聞き取りにくいケースが多かったり、相変わらず
他人に聞かれたらどうするんだというレベルの大声で危険な会話をしていたり、というツッコミはあるものの、
今回は中盤の「このオカマがよぉ!!!」で半端ではないカタルシスを感じさせてくれた反撃を筆頭に、
とにかく最高に面白かったです、展開の良さで個人的には全てが良く思えたぐらいシリーズで最高の作品でした。

▼今回の主人公萌は歴代最高に肝が座ってる
このリアル人狼ゲーム初参加とは思えない程の異常な冷静さを保っていて、初日の投票会議で村人側では、
と疑われた際に、完全に全て質疑応答を用意していたとしか思えないレベルで淀みなく、同時に違和感をも
感じさせない反論で周囲に自分が狂人であると信じ込ませ、独裁的な態度を見せる庄司が本物の人狼の
可能性が極めて高い状況だったのに平気で歯向かったり反論したり、行動力や根性まで備えているという。
しかも自身生存時の最後の投票では率先して投票先を選び、自分が殺すとまで宣言する力強さ。
これに関しては、前日に人狼が襲撃したように見せかける為、ナイフに血痕がついていないと怪しいので
死体を刺して血痕をつけておけ、と彩乃に言ったので、恐らく彩乃にだけ嫌な思いはさせず自分もちゃんと
嫌な役目は担当するし負担する、という彩乃に対する礼儀というか、ケジメもあっての殺害でしょうけど。
しかもそれだけでなく、自分の命を捨てなければいけない可能性も含めてゲームクリアまでの流れを冷静に
考えて、最終的に自分の陣営が勝てるように作戦を立てれる頭の良さはとにかく凄かったなーと。
消去法で、残りの不確定3人の中で最も目立っていて、最も発言していたのは萌だけ、という事で、マジで
人狼側としても消去法で「恐らく萌が用心棒」と考えて襲撃したんでしょうけど、今回のような狂人村という
特殊ルール以外なら余裕で生存していたのではないか、と思える程に冷静な軍師タイプ。

▼普段とは逆の面白さ
本来なら基本的に人狼が2~3人、役職持ちが3~4人、狂人1人、あとは村人、の計10~12人程度が
従来のゲームなものの、今回は人狼が1人、村人側は役職持ちの2人のみ、あとは狂人7人、の異様な構成。
圧倒的に人狼が有利な状況で、当然主人公の萌は村人側で用心棒の為、まだ守って貰える予言者と違い
誰にも守ってもらえず味方も予言者のみでゲームクリアを目指さないといけない、とかいうとんでもない展開。
当然構成上、通常のセオリーは予言者が名乗り出て用心棒に守ってもらうものの、今回は人狼側のほうが
圧倒的に多いので迂闊に名乗り出ると投票で即死亡、むしろ狂人は人狼を守る必要があるので人狼が名乗りを
あげて投票での死亡を回避出来るという逆転現象が発生し、開幕から今回は非常に面白い幕開けでした。
しかも更に面白いのが、本来なら予言者は名乗り出たら即死ぬものの、今回の場合予言者が人狼を騙っても、
他の狂人からしたら「投票した自称人狼がマジで人狼でした」ではシャレにならないので、むしろ人狼を騙る
予言者も実は投票されない、という非常に特殊な状況、怪しくても確定するまで投票が出来ない。
しかも萌が1/2の確率で彩乃に賭けて、見事に彩乃のほうが本物の予言者であると特定出来たので、これで
人狼を名乗っている為投票での殺害対象にならず、夜間も人狼の殺害対象にもならないという無敵状態に。
勿論、翌日以降夜間殺害対象でズレが生じたりして怪しまれる事はあるものの、そこはなんとでも言い訳が
可能ですし、実際庄司が途中で本物の人狼に消されたように、少なくともある程度人数が減ってくるまでは
自称人狼の予言者側も殺される心配が無いので、本当に今回は特殊なケース。

▼2日目の用心棒対象も本当に彩乃で良かったのかどうか
別の人物が人狼と判明したわけですが、この場合、ひょっとしたら潜伏している本物の人狼が、それこそ
今人狼を名乗っているどちらかを本物の人狼として進めたいから敢えて「今夜コイツを殺す」と宣言した
人物をマジでそのまま殺して、翌朝殺されてなかったほうは指定した人狼が偽者だった、となる可能性が
非常に高いので…とも思いましたが、本物の人狼がどう動くか読めない以上確率は半々でしょうか。
彩乃が指定した人物を守って、庄司が指定した人物を本物の人狼が殺してしまえば「はい彩乃偽者」
になりますし、かといって彩乃を守って本物の人狼が全く別の人物を殺したら「はい二人共偽者」
になってしまうので、マジで運を天に任せるしかなかったというか。
勿論、別の人物が死んだ際に「自称人狼の偽予言者が本物人狼であると見せかける為に用心棒がターゲットを
守って本物であるかのように見せかける可能性があったので敢えて別の人物を殺した」という言い訳はどちらも
可能なので…となると、やっぱり彩乃自身を守るのが、確率論で言えば一応一番安全な策という感じでしょうか。
実際は本物の人狼が庄司を殺したので、誰を守っても関係なかったものの、安全策はやっぱり彩乃かなーと。

▼何気に庄司の根性は凄かった
恐らく誰もが死ぬまでの横暴な、いかにもなヤンキー然とした態度には誰もが気分を悪くしたでしょうし、
出来るだけ悲惨な死を迎えてほしい、と願った事だと思いますが、何気に根性は凄かったでしょうか。
本人もボコボコに殴られた後に「忍耐力無さすぎ…オカマを見習えよ」と言っていたように、暴力で反撃すると
死ぬので我慢して殴られ続けたのもそうですし、何より狂人なのに人狼を騙ったのが尋常ではないというか。
狂人は人狼の味方ですけど、仮に人狼を名乗った彩乃が本物の人狼だった場合ほぼ確実に殺されますし、仮に
用心棒が庄司のほうが予言者、と思って守り続けてくれても、実際は狂人なので人狼が勝たないとアウト。
でも彩乃に余計な抵抗を続けた以上最後は100%切られるのが確定している状況。
もし彩乃以外の人物が人狼だったとしても、本物の人狼が庄司のように狂人的なら「よく堂々と欺いたな」
という事で受け入れてもらえる可能性もあるのの、普通なら本物の人狼を差し置いて、人狼が勝たないと
狂人は勝利出来ないのに、その狂人が人狼を名乗る、というのは実際本物の人狼に庄司が殺されたように、
普通は逆鱗に触れたり印象を悪くして最終的に切り捨てられる可能性が高いのに、それが分からなかった、
というわけではないでしょうに人狼を騙った、というのは冷静に考えたら凄い根性のある行動だよな、と。

▼萌による異常すぎる彩乃の勝利確定方法
既にシリーズも6作目なので、流石にそろそろ主人公が殺される事もあるかもな、とは思っていたので、
そういう意味では「あぁ遂にか…」と最初は思っていたんですが、萌の下準備が凄すぎて色々と衝撃でした。
もし自分が襲撃された時に備えて、彩乃はこれといって察せなかったようですが「撲殺した」を示すナイフを
渡して、実際襲撃された際にはナイフで刺されないように押し返し、なんと自分の頭をリモコンで何度も殴打、
証拠のリモコンは屋外に捨てて証拠を隠滅し、撲殺されたように見える状況を作った事で撲殺風のナイフを
所持している彩乃こそが本物の人狼であるかのように見せかけ、更に窓から飛び降りて落下。
ルール違反にならないよう意図的に「人狼が居ない状況」を作ってから彩乃のスカーフを出して証拠を作り、
事前にそれらを三上に確認してほしいと要請する徹底っぶり、不審な動作をさせない為と、余計な心配を
させない為に敢えて彩乃には告げずに自分の死後彩乃がゲームクリア出来る状況を作り上げた、という、
マジで最悪の場合は自分の命を賭けてでも仲間を助けてゲームクリアする、というとんでもない策士。

▼ルールの穴を突けば今回はある意味簡単に勝てた気も
今回は人狼が1人しか居ないので、やろうと思えばルールの穴を使い最終投票までいかずに勝利出来た印象。
極端な方法になりますが、例えば萌が最後に襲撃されて「本物の人狼は彩乃」という偽の証拠を残して最後の
投票を誘導しましたが、そうはせず、結局萌自身は死ぬ事になってしまうものの、ここで人狼殺害も有り。
確率の問題から言えば、萌のやった撲殺の証拠を残し窓から落下、落下後は上を向いて撲殺の証拠を見せ、
尚且つスカーフを取り出して見えるようにする、という行動に出れる程、落下時の衝撃で意識が読んだり
そのまま死なないとも限らないので、その「出来るかどうか絶対とは言えない」の賭けに出るぐらいなら、
人狼がたったの1人だけで、しかも女性というのを逆手に取って、禁止されているのは暴力行為なので、
例えば萌がナイフで一度刺されそうになったのを跳ね除けたように、こういう行動自体は当然暴力ではない扱い。
となれば、極端な話致命傷にさえならなければいいわけなので、最悪肩なりを刺されたとしてもナイフをまずは
払いのける、或いは屋外に投げ捨てて、布団なりで相手を縛ってしまえば、これは別に暴力ではないので、
そのまま人狼襲撃終了の2時まで凌げば襲撃失敗で人狼死亡、になるので意外と簡単に撃退出来た気が。
或いは運営側がそれでは困る、という事で布団でくるむのを暴力とみなして首輪が締まり始めたら、それはもう
諦めて自分のナイフで人狼の首筋を斬るとか、どうせ自分も死ぬのは確定しているので怖いとか言わずに
目なり喉なりを刺して殺してしまう、という事も可能なので、何気に人狼が1人で女性、というのは、最悪の
場合襲撃された村人が死ぬ可能性こそあるものの、やろうと思えば相打ちで簡単に殺せてしまえた気が。
勿論、あの最終時点で男もまだ残っていたので、実は男のほうが本物の人狼、という可能性もある為、
そうなるとこの作戦は使えず、萌がやったように命を使った証拠の捏造をする必要は出てきますけど。

▼感想まとめ
今回はほぼ全員敵という圧倒的劣勢から始まり、実際序盤は庄司のあまりにも横暴な態度がひどすぎて、
正直に言うと不愉快な気分になる事も多かったですし、見ていて気持ちの良い流れではなかったですが、
それでも狂人村でどう主人公達が立ち回るのか、という展開的な面白さがあり、個人的にはシリーズ最高傑作。
人狼ゲームとして考えた場合は心理戦や駆け引きが過去作に比べると弱い部分もあると思うので、そういう
意味で言えば人狼ゲームの魅力は薄れて、でも発想の逆転で村人を2人だけにした事でならではの面白さを
演出出来て、今回はデスペナルティ覚悟で庄司をボコボコにした人物が居たり、萌が見せた命を賭けて
仲間を勝たせる犠牲的行為、その結果シリーズで初めて主人公が死ぬものの主人公陣営はきちんと勝利、
といった具合に今までのシリーズとの違いも描けていて、ホント展開的には個人的に非常に面白かったです。

心理戦等が今回は弱かったのと同じで、どうしても狂人が大半で、主人公の萌と予言者の彩乃、人狼を騙った
庄司、正直今回は本物の人狼も含めてこの3人以外はほぼキャラが立って居なかったので、非常に魅力的な
キャラクターの多かった前作と比較するとパンチの弱い部分もあるものの、それでも今回は設定や展開の
面白さで最後まで一気に見せてくれたので、単純な面白さとしては今回が最高でした。
キャラや心理戦の面白さは前回が最高で、今回は意図的にシナリオを重視しての結果だと思うので、
シリーズだからこそ出来た作品というか、毎回違う展開を用意しているのが上手くハマっているというか。
人狼シリーズという作品で考えた場合、流石にもう色んなパターンを見せてきてくれたので、そろそろ観客の
予想を上回る意外な展開、というのも用意しづらいとは思いますが、あまり芳しくない世間での評判とは
裏腹に、個人的には全作全て楽しませて頂いているので、今後もシリーズの継続をお願いしたいところです。

2017-08-07 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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人狼ゲーム ラヴァーズ



人狼ゲーム ラヴァーズ [DVD]

監督:綾部 真弥
出演:古畑 星夏
価格:¥3,082 (2017.08.06時点)
時間:108分

発売日:2017.04.26
レンタルDVDで視聴、3作目まではNetFlixで視聴、4作目以降は未配信なのでDVDをレンタルしての視聴。
今回は全員が経験者というエグイ状況で開始したわけですが、従来との違いとして運営側の謎に迫ったり、
5作目にして初めて賞金1億目当てで生き抜こうとするキャラや、単純に「死にたくない」ではなく、
「まだ死ねない」という強い意思を持ったキャラクターが多かったのが印象的でした、おかげで能動的にも。
そのおかげで蘭子なんかは余計に可哀想な終盤の展開でしたが、今までと違って生きたいと願うのが良い感じ。
演出的にも今回は非常に優れていて色々良い部分がありましたが、元運営側の人間が登場してからの
長回しによる撮影、臨場感や緊張感という点では特にココが良かったでしょうか、テンポも勢いも。

▼キューピッドの予想
いきなり主人公の蘭子が選ばれ、相方の恋人は同じく女子の一香。
これだけで決めつけるのは早計ですが、仲間として女子を2人選んで、最初の状況から虎之助と佳奈が
実際の恋人同士である事は明白、経験者の3名なら見知らぬ相手は「恐らく」選ばないはず。
この辺りを考えるとキューピッドは女子2人を選んだので、可能性で言えば女子の可能性が普通は高いはず。
仮に知識面や経験を期待するなら経験者が3名居るのに選ばず、敢えて女子を選ぶ必要も無いと思うので、
王道なら無難に最初蘭子を起こしてくれた日向辺りがキューピッドなのかなー、という感じ。
実際日向だったわけなので、そういう意味では意外性が無くて少し残念な展開でもありましたが。

▼「次の投票皆で河合君にいれない?」
仮に自分が恋人陣営に居てこの提案をされた場合、正直無条件で承諾しそうなぐらい河合のウザさは
尋常ではないものがありましたが、何気にこれはこれで危険な可能性もある作戦ですよね。
仮に過半数以上の「河合投票」の支持が得られればいいですけど、3~5名程度が、現実問題ウザイという
以外に特に投票される理由のない河合を集中指名してしまうと、恋人か人狼であると疑われる可能性が
一気に増すので危険もありますし、少なからず同じく生存者の詩央里から明らかに目の敵にもされやすく。
前作における丸山兄なんかもそうでしたけど、発言力があって有無を言わせず場の流れを強制している、
としか思えないぐらい行動力があるので、良くも悪くも危険なので排除したい気持ちも強い反面、
変な反感も買いそうなので難しい部分もあるというか、丁寧に根回ししておかないと危険な作戦。

▼このスカっとする河合投票!
緊張と恐怖からか焦ったうえに結局感情的に喚き立てた河合が余裕の最多投票を集め処刑対象になるという、
この手の作品を見ていて「非常にスカっとした、気分が良かった」とか言うと快楽殺人者みたいでアレですが、
とんでもなくスカっとする最初の処刑投票で過去最高に、それこそ気持ちの良い投票結果でした。
前作における丸山兄との最大の違いは「まだ理性的に発言していたかどうか」という点でしょうか。
丸山兄も態度はアレでしたが8時の相談の際は一応文句のつけどころがない推理を展開していましたし、
自分が人狼扱いされても不自然でない返し方で特定の相手を糾弾していたのに、河合は露骨に調子に乗って
態度も良くなかったですし、実際全員が経験者の現状は「経験者だから頼りになる」も必要無いですし。
あとは、河合は合理的で、確かに村人が勝つ為の可能性と人狼側が不利になる可能性を少しでも上げる、
という点では正しい行動をしていたものの、当然この作戦はあくまでもゲームクリアが目的であって、
その過程で誰が死のうが最終的に勝利すればいい、という人の生死を度外視した作戦で、同様に役職持ちが
非常に死にやすい作戦でもあるので、いわゆる人がついてこないタイプのやり方というか。
実力はあるし正直に話してはいるけど誰もついてこないので結局こうなった、という顛末。
事前に一香が最低2人の得票を予め確保していたようですが、事前の打ち合わせ無しでも結局河合が恐らく
集中で投票されていたと思うので、立ち振るまいに問題がありすぎたなと。

▼初日の投票は完全運依存
5作目まできて初めて言及されてましたが、基本的に初日の投票は当然何の情報もなく、誰が怪しいとか、
自称役職持ちも含めて誰が村人確定とか、そういうのが一切分からないので運と勘だけで投票相手を
選ぶ事になるというとんでもない運ゲーなわけですけど、基本的にここに感情が入ってきますよね。
で、この映画のシリーズに関して言えば、1作目のプロ、3作目の菅原、4作目の炭、今回の河合。
2作目の柳川は例外的なケースだったので除外するとして、この4名のうち、菅原は正直うるさいとか、
言葉は悪いですが「もうコイツ鬱陶しいな」という感じで選ばれた感も強いのでちょっとアレですが、
他の3名は全員人狼ゲームを知っていて、場を掌握して自分が流れを作ろうとしていたので殺された、
という人物ばかりなので、このシリーズで言えばこういう行動が初日の投票先になりやすいでしょうか。
3作目の星と椎木のように進行役を努めつつも冷静に対応している場合は、仮に菅原が居なくても
あの2人は初日に投票が集まる感じもなかったので、自分手動でいこうとしている感じが出過ぎている、
のキャラは投票で処刑されやすいのかなーと、今回の河合なんかはある意味菅原と似たようなケースですが。

▼ある意味一香からしたら今回はかなり楽
本人も蘭子に語っていたように、最終的に人狼と恋人どちらを選ぶかは蘭子次第なので、最終局面で
選んでもらえるかどうかは分からないものの、逆に言えば、少なくとも恋人として選ばれてる一香だけは
人狼の襲撃対象になるとイコールで蘭子も死ぬので、100%夜狙われる事は無い、という確証が初日の段階で
得られているわけなので、これは正直気分的にもかなり楽なところがありますよね。
投票に関しては正直どうなるか分からないので微妙なところもあるものの、恋人陣営が欠けるのはマズイ為、
一香に票が集中する可能性は多少低く、初日の処刑では皆一香任せにしていたので、そういう意味では
一香が怖い印象は受けたでしょうけど、嫌な言い方をすれば投票後の処刑は一香がやってくれるだろう、
という殺人を他人任せに出来る部分もあるので、そういう意味でも一香は極端に怪しく人狼の雰囲気が
出ていればアレですが、そうでなければ死刑執行人には残っていてほしいから投票はやめておこう、
という考えが働くはずですから、マジで絶対とは言えないものの、夜間殺害の心配が無く、投票での処刑も
恐らく無いだろうというセーフティゾーンにいるので、一香としては今回結構気持ち的に楽な気が。
蘭子の提案で投票決定後は自殺しよう、という流れになったものの、それでも中には逃走を図る人物が
居るかもしれないので、その時はやはり一香の存在が重要になってくるでしょうから念の為に居てほしくも。

▼蘭子への村人宣言は確かに疑心暗鬼作戦の可能性も
蘭子としては虎之助に疑われない為の発言でしたが、実際確かにこれはありえる話ではありますよね。
今回は恋人の役職があって、仮に管が本物の予言者だった場合蘭子が人狼だと分かっているはずなのに
敢えて村人と皆の前で発言して、となると当然相方の人狼は虎之助のように「何故だ?」と思うわけで。
そこで考えていくと、相方の人狼が虎之助のように「恋人同士だから人狼と伏せさせたんだろう」
と考えるのも自然な流れで、それを不審に思わせて恋人が邪魔な人狼サイドとしては恋人も殺害対象で、
人狼側が1人減るのは困るもののそれでも恋人を一気に消せるメリットを考えれば試しに殺してみる、
となる可能性もあるので、敢えて管がそういう嘘の村人判定をしたという可能性もあるわけなんですよね。
今回は恋人の要素が加わってるので、実際どうかは別にそういう心理戦を仕掛けてくる人物が現れても
不思議ではないので、これは結構面白い展開だなと思いました、虎之助としても「ありえるかも」と思いますし。
人狼同士の襲撃は暴力の対象にならない、という事を或いは過去に人狼を経験して可能だと知っていたから
仲間割れを狙ってそう仕向けたという可能性もあるので、経験者が増えるとそういう心理戦の読み合いも。

▼どちらの予言者を信用するべきか
過去にも予言者が複数名乗り出た事はあったので、これ自体はもはや今更なものの、管が急に発言を撤回、
実は蘭子は人狼で、もう1人の人狼は虎之助だと告発し自分は人を見る目があると、それに対して日向は、
「急に発言を撤回して自分は100%の確率で自分は人狼を見つける事が出来る、と主張する人と、
ごくごく自然な結果を口にしている私と、どちらが信用出来ますか?」と発言。
これはもう初日に誰を投票するかがほぼ運で決まってしまうのと同じで、正直難しい部分はありますよね。
マジで可能性の問題だけで言えば2日連続で百発百中で人狼を特定、という事も無いわけではないですけど、
今回のゲームにおいては、実際は霊媒師によって村人判定がされたものの、同様に初日予言者や霊媒師を
名乗って発言を撤回した河合のような例があるので、前述のように河合は村人だったものの、同じように
発言を撤回する人物は心証が良くないので、果たしてどこまで信用出来るか、というのはありますよね。
どうしても蘭子が言ったように「いくらなんでも都合が良すぎないか?」という心理が働いてしまいますし、
仮にマジで2人共人狼で、今日明日で投票処刑した場合残っている恋人が勝利になってしまうのに、
じゃあ人狼と分かっていて恋人を特定するまで片方は放置して毎晩誰か殺害させ続けるのか?という、
正直かなり不安な未来が待っているわけなので、心情的に信じにくいというか。
あとは細かい事を言い出せば、この場合もしマジで人狼だと当たっているのなら、正直用心棒としてはもはや
予言者が必要ないので守る必要もなくなるので、むしろ人狼側に腹いせで管が殺される可能性もあるので、
かなりの愚策というか…勿論、この場合何らかの理由で用心棒に最後まで守ってもらう約束を予め確約
させていれば話は別ですけど、高確率で投票の対象にもなりやすいので、初日に投票された河合とは別の
意味で反感を書いやすく、同時に一香の嫌いな「自信満々なやつ」になるので、危険な部分も。

▼蘭子の選択
人狼とは虎之助と少なからず交流を深めていって、実は父親によって蘭子は生贄として差し出された、
という情報も共有して月明かりの中蘭子を慰めたり、恋愛感情こそ無いでしょうけどお互い相手を親密に
感じて仲を深めた事で、少なくとも投票や殺害は明らかにしにくくなったという状況。
恋人とは…一香とは結局衝突ばかりで最後もああなってしまいましたが、日向とは序盤から交流を深めて、
外に出たら一緒に遊ぶ約束もして、父親の件を話した際に「最後まで生き残って」と励ましてももらい、
ただ恐らくその言葉がキッカケで生き残る事を決意したであろうという状況。
最終的に人狼と恋人、どちらを選ぶのか見ていても正直分かりませんでしたが、選択としては恋人としての
勝利を選んで、でも日向を投票した事で日向も虎之助も助けないというまさかの選択、これには驚きました。
結果的に運営側へ行くのに資金が必要で、一香が言っていたように、場合によっては生存者全員で1億を分配、
という可能性もあるので一人勝ちなら確実に1億貰える、という事もあっての一人勝ちを選んだ部分も
あるとは思うんですが、どちらかだけ助けると切り捨てたほうに申し訳ない、という気持ちもあっての
両方助けない、という選択だったのかなーと、一香は無表情でいきなり屋上から突き落とすという選択を
したのに、日向と虎之助の死には涙を流していたので、当然苦渋の決断での選択だったでしょうし。

▼感想まとめ
シリーズとしては初めて運営側に迫る展開で、どうやって対象者が選ばれているのか、実は蘭子のように、
可哀想な意味で特殊な選択をされるケースもあるという展開、この辺りの運営側の謎に迫る部分も描かれて、
そういう意味ではシリーズならではの面白さという部分もありましたけど、今回のポイントは各々の感情が
丁寧に描写されていた事による、どちらかと言えばジュヴナイル的な面白さでしょうか。
主人公である蘭子が人狼でありながら恋人に選ばれてしまった事で、最終的にどちらかの陣営は切らないと
いけないのに、そこまではお互いの陣営を生かすように振る舞いつつ、当然その陣営側の人間とも交流を
深めなければいけないので親しくなっていって、そのせいで余計切り捨てにくくなるという難しい部分。
特に人狼側の蘭子と虎之助の俳優さんの演技力が秀逸で、同時に殺害対象を挟んで抱き合うような形で
村人を殺したり、佳奈を投票で殺した時に辛かったはずと察した蘭子、蘭子が生贄として差し出された事を
知り手を握って慰める月明かりでの階段など、二人の描写が丁寧だっただけに、分かっていながら虎之助を
最後に救わず自分だけ生き残る選択をして、虎之助を見れずに涙を流す蘭子が特に良かったです。

今回は全員が経験者という事もあって心理戦や「ひょっとしたらこういう狙いがあるのではないか?」
という読み合い部分のレベルも上がっていて、単純に人間関係の描写だけでなくその辺りも面白かったです。
投票で選ばれるのが結局騒ぎ立てた人物、というのはマンネリながらも、流石にここは上手く描写するのも
難しいと思うので、まぁ仕方のない部分でしょうか、全員頭が良すぎる、というのも脚本的に難しいでしょうし。
今のところシリーズに主人公も含めて過去作の登場人物が出演、という事は無いので、今回蘭子が運営側に
行ったとしても今後の登場は…仮にあるとすればシリーズ完結となる最終作ぐらいでしょうけど、前回は脱獄、
今回は運営側と、毎回違った形で色々と進化してきているので、今後の違う広がり方にも期待したいです。
あんまり主人公死亡とかは見たくないところですけど、そろそろ奇をてらう展開もありそうで怖い感じも。
なんにせよ、今回は河合といい管といい、投票で選ばれてスカ!っとするケースが多くて最高でした。
キャスティングもキャラクターも非常に魅力的な人物が多くて、単純にドラマ部分も面白く満足度の高い作品。

2017-08-06 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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人狼ゲーム プリズン・ブレイク



人狼ゲーム プリズン・ブレイク [DVD]

監督:綾部 真弥
出演:小島 梨里杏
価格:¥3,145 (2017.08.05時点)
時間:90分

発売日:2016.09.28
レンタルDVDで視聴、3作目まではNetFlixで視聴、4作目以降は未配信なので今回からDVDをレンタル。
何気にDVD版だと、昨今は邦画でも字幕の選択が可能なのに、この作品は字幕表示が無いので邦画恒例の
何を言ってるか微妙に分かりづらい場面が多々あって困りましたが、失礼を承知で言えば、こういう若手の
俳優のほうが正直滑舌や発声がしっかりしていて実は結構まだ聞き取りやすいよな、とも思ったり。
作品としてはシリーズ4作目で、3作目同様今回も様々なマイナーチェンジやパワーアップが施されての
新作となりましたが、今回は役職を意図的に伏せている構成だった事もあり、推理要素が増したのが良い感じ。

▼今回は主人公の役職と人狼サイドが不明
今までのシリーズと違い、主人公の役職や誰が人狼なのか、を最後まで明かさない構成だったおかげで、
見ている側の推理要素が増したのがまず何よりも面白かったなと思いました、やっぱり色々考える事が出来て。
主人公もそうですけど、1作目同様人狼が誰なのか分からない、という構成なのが特に良かったです。
今回なんかだと丸山兄は正直強引な言動が目立ちすぎる事でやっぱり人狼なのではないか、という印象が
強かったですし、視聴者はやっぱり主人公の朱莉目線で見ているので、まさか菜々実は無いだろう、
と思っていたら最後のエンドロールで実は人狼だったと判明して衝撃的だったり、阿久津は典型的な微妙に
怪しいがゆえに意外とマジで予言者かもの印象で、渚が人狼なのも個人的には意外でした。
確率の問題で、恐らく投票が集まらない自信や予め人狼同士で投票先の打ち合わせをしていたとか、そういう
安全策は考慮していたでしょうけど、1/3の確率なのに、自分もその中に入っているのに村人と確定していない
3人の中から選ぶべき、と自分から言い出したりしたので、個人的にはホント意外な結末でした。

▼経験者のみずきに任せるのはデメリットも
ゲーム開始時に判明している限りだと唯一のゲーム経験者で、実際色々と他のメンバーに情報を提供して、
死の危険性も説いてはいたものの、共有者はまだしも、予言者に名乗り出てほしいという発言が、これは正直
用心棒に守ってもらえるし間違って投票しない為、というのも非常に納得出来るものの、当然予言者は最優先で
狙われる役職で、もし用心棒が何らかの理由で守らなかったらアウトなので危険ですし、仮に用心棒が
守った場合、ゲームクリアが最重要とはいえ他の人物は無防備で殺される可能性が高いのに、そういった
デメリットも存在するけどそれでも予言者には名乗り出てほしい、と、経験者なら分かっているはずの
死のデメリットを伝えなかった、という点が、個人的にはあまり信用しないほうが良いかなー、という印象も。
この時点では誰が人狼で誰が狂人か分からないものの、予言者が確定してしまうのは村人側にとって基本的に
デメリットのほうが大きく、人狼側にとってメリットがありすぎるので、むしろ経験者であれば予言者だけは
絶対誰か分からないように避けなければいけないのに、最優先で明かせとか言い出した辺りが、実際は
人狼か狂人、或いはそこまで頭の回らない人物なので信用しすぎるのもちょっと、というイメージ。
しか本人は霊媒師を引き当てたらしく、名乗り出なかった理由は「言ったら狙われるじゃん」というもの。
勿論狙われるので言いたくない、というのは当然なものの他人には死ぬ可能性のあるデメリットを黙っておいて
自分は死のデメリットを極力回避しようとしていた、という辺りがクズ極まりないというか。

▼今回はレイプの危険も
暴力禁止のルールがあるので、確率の問題で言えばレイプがイコールで暴力と見なされて死ぬ可能性がある、
と考えればそこまで実力行使には出られないでしょうけど、実際その危険を体験してしまった人物が今回は居て、
同時に数の暴力で今回は兄弟と相馬の3票がほぼ確定しているのでは、という懸念が序盤で判明する展開。
当然の事ながら、これは女性陣からすれば脅威なので、死の危険並に怖い状況ですよね。
しかも体格的に、実際女性の味方になってくれるかどうかは別にして兄弟と対峙してもそれなり以上に頼れる
感じのあった炭が初日に投票で消されてしまったので、女性陣からすれば身を守る盾が既に無い状況。
勿論これは逆に言うと、女性陣が一様に恐怖を感じて、実際兄弟の危険性を実感するのも早かったわけなので、
その事で女性陣が結託、これで一気に5票獲得出来るわけなので、むしろ兄弟が消される可能性も高いという。
あくまでも人狼を見つけるのが目的のゲームですし、この女性陣の中に人狼が居た場合土壇場での裏切りや
様々なアクシデントを予め予想する必要はあるものの、それでも、もうここで兄を投票すれば良かった気が。
ただ、このリアル人狼ゲームにおいてマジで難しいのは、村人が減るのは冗談抜きでマズイので、丸山兄や
相馬が100%人狼か狂人、と確定しない限りは投票で殺すのもそれはそれでやっぱりマズイんですよね。
前述のように、レイプの危険があっても恐らく暴力扱いになって勝手に死んでくれると思うので、恐らくの
レベルで確証は無いものの、最悪そこまでの出来事にはならない可能性もあるわけですし。

▼カメラの死角というシリーズ初の発見
そもそも死角が存在する事自体が間抜け、犯人側が意図的に死角を用意した、のどちらかだと思うので死角が
あって、そこで暴力行為が行われたのに相馬が死ななかった、というだけで断定するのは早計ではあるものの、
3作目から導入された監視カメラの死角を今回初めて発見して、そこを有効活用出来るのではないか、の展開。
ただこれも実際難しいところですよね、たかが台所の一角程度の死角ではどうしても出来る事が限られていて、
首輪を外す件に関しても、これはやってみないと分からないものの、例えば何か金属製のものを使って首輪を
削り取ろうとするような行為を行った場合、単純に監視カメラの映像だけで判断して暴力はい死亡、ではなく、
センサーの類が仕込まれていて一定以上の状況を検知すると自動的に首輪が強制的に締まる仕組み、といった
可能性も無いわけではないので、脱出を試みる事自体は悪くないものの、可能性の問題で言えば危険度が高く。
それに、カメラが無いだけで会話を確認する為の集音マイクが用意されてる可能性もあるにはあるんですが。

▼確率論で言えば丸山兄は非常に怪しい
この手の展開は当然その時点では証拠なんて無いので証明は出来ないものの、心情的に丸山兄は明らかに
怪しいですし、正直信用もしにくいタイプのキャラと言動ではありますよね、頭がイイのも含めて。
初日は時間ギリギリになってから炭を投票先に指定して見事に炭を投票で排除。
2日目は指摘されたように、散々自分が怪しいと責め立てられまくった菜々実をまたも時間ギリギリになって実は
本物の予言者だと言い出した挙句に菜々実を人狼扱い、2回連続で丸山兄の先導で投票先を指定して成功。
共に時間がギリギリという事で他のメンバーに考える余裕を極力与えないのは明らかに作戦に思えますし、
初日に「これ以降予言者だと名乗り出る者が居ても俺は信じない」と発言した炭が居なくなった翌日に予言者を
名乗り出る、というのも明らかに作戦に思えるので、この場合勿論丸山兄が本物の予言者かもしれないものの、
流れが流れなだけに、確率論で言えばどうしても信用しにくいんですよね。
ただ逆に言うと、マジで予言者なのかもしれないと裏付ける部分として、誰が誰を庇うのかを見ていた、という
意見は最もですし、2日目の流れだと高確率で丸山兄に投票が集中しそうな状況だったので流石に明かさざるを
えなくなった、というのもまた最もな話で、更にソレを裏付ける要素として、自分が予言者で菜々実を人狼と
指摘したので、霊媒師が占って人狼だったら自分が予言者という裏付けにもなるという。
とはいえ、この場合「もし菜々実が村人だったら俺が予言者を騙った人狼か狂人だという事だ」という自分に
不利になる発言を意図的にしなかったので、やっぱりそういった部分も正直ギリギリ怪しくは見えるんですが。
勿論、この場合偶発的な要素も含めて、何らかの理由で菜々実が人狼、既に死んだ人物が霊媒師か予言者、
実は予言者を名乗る人物がどちらも人狼、という可能性もあるので、考えだしたら結局キリは無いんですが。
実際みずき同様、やっぱり丸山兄も自分に不利になる証言等には「確かにその可能性もあるにはある」とは
意図的に言わないので、そこも含めて信用しにくいんですよね、明らかに自分のデメリットには触れない。
結果的にはマジで本物の予言者だったので、その性格もあって「真実だから言う必要もない」という、
丸山兄にしてみれば当然の事をわざわざ補足する必要は無い、といういわゆる俺様的な理由からでしょうが。

▼人狼祭勃発
もうこうなってくるともはや誰が本当の事を言ってるか分からないものの、4日目の朝の時点で、自称予言者が
別々の人物を人狼と指摘するまさかの展開、勿論この場合どちらかは本物で正しい事を言ってるんでしょうけど。
判断材料も正直無いですよね、例えば丸山兄は頭が回るにも関わらず自分が不利になるデメリット要素だけは
何故か極端に発言しないものの、それは当然死にたくないから余計な事を言わないだけなのかもしれないので、
性格や暴力的な片鱗を見せる雰囲気だけで「多分偽の予言者は丸山兄」と決めるのは早計ですし。
ここまでくるともう単純にどちらを信じるか、自分にとってどちらのほうが信じやすいか、果たしてどちらが
正しい事を言ってる風に思えるか、の賭けに乗るしかない状況なので、基本的には運任せの投票になりますが。

▼丸山兄脱獄死wwwwww
失礼な話ながら、これまた可能性の問題で言えば正直信用出来るタイプの人物ではなかったですし、実際は
朱莉達を見捨てて一人で脱獄したのか、何らかの理由で首輪を外したのがバレて犯人側に追い詰められ、
その結果外に逃げるも犯人達からトラックで轢き殺された、という可能性も勿論あるものの、死を偽装しての
脱獄救援を約束して自分に投票してくれ、とまで言ったのに、案の定夜8時に現れずいきなり外から変な声。
逃げている悲鳴なのか発狂した感じの笑いなのか判断がつかない笑い声をあげながら外を走っていて、皆が
外を見るといきなりトラックに轢き殺されるとかいう、勿論笑ってはいけない場面なんですが勢いが良すぎて。

▼マジで狂人だった朱莉
意図的に朱莉の役職を明かさず、最後に朱莉が「私は狂人」と発言した時も、他人に見せるとルール違反が
どうとかではなく観客にもカードが見えないようなアングルの演出だったので、てっきりただの村人でした、
というある意味まさかの展開かと思いきや、実は朱莉はマジで狂人でした、という意外と予想外の展開。
普通なら新役職が登場すると当然主人公が割り当てられるのが映画としては面白いものの、なんとなく今回は
意図的に見せてなかったので、てっきり朱莉はマジで村人なのかとばかり思っていました。
と同時に、マジで狂人だったのであの流れなら阿久津と共にゲームクリアが目前だったのに一芝居打ってまで
阿久津を釣りだしたので、ここはやはり過去の出来事から来る相馬への謝罪という感じでしょうか。
ただ、その結果当然死んだふり、狂人なのに村人と一緒に生き残った、というルール違反を犯した事で、
最初に説明されていた通りルール違反は全員処刑なので、正当に生き残った丸山弟が巻き添えで唯一処刑、
という結末になってしまったのはいくらなんでも可哀想でしたが。

▼人狼サイドが女性ばかり狙った理由
女性ばかりが連続して狙われたわけですが、劇中では明かされなかったものの理由としては2点でしょうか。
今回の人狼は3人中2人が女性だったので、そういう腕力や体格的な理由もあっての「まずは女性」という点。
で、むしろ最大の理由としては、男性をターゲットに選んだ場合反撃される可能性を考慮して、でしょうか。
人狼が3人と告知されているので、3人もの人間に狭い部屋の中で襲撃されたら基本的にはほぼ死亡が確定。
しかもルールで暴力の禁止が義務付けられている以上、死の危険があろうと人狼に反撃してしまうと首輪処刑。
ただ逆に言うと、人狼に襲撃されるのはイコールで死亡が確定するわけなので、となるとどうせ死ぬなら
人狼を1人刺し殺して返り討ちにしてやろう、顔を思いっきり殴って痣を残し人狼と他の村人に分からせよう、
という決死の行動に出る男性陣が居てもおかしくないので、その辺りの理由からの女性狙いだったのかなーと。

▼感想まとめ
当然毎回今までのシリーズとは異なる展開や演出を用いた新作が用意されているわけですが、今回は久々に
初参加の主人公、リアル人狼ゲーム経験者が最初に全員へ知識を共有、1作目以来の人狼不明展開、
そして何よりも過去作以上に各々のキャラが立っていて、心理戦や駆け引き、強引な言動が多い事もあって
今まで以上に疑心暗鬼になる展開が多かったのが非常に良かったです、初めて脱出メインの展開だったのも。
同様に、これまた1作目以来となる兄弟での参加者が居ましたが、この丸山兄弟、特に兄がまた濃い人物で
果たしてどこまで信用出来るのかマジで分からないタイプのキャラだったのも良かったです。
退場の仕方も笑いのツボすら心得ているレベルで勢いのある退場をしてくれて完璧、弟は可哀想でしたが。

意外性のある人狼の選出も良かったですし、相馬が守っていたので殺されずにすんだとはいえ、シリーズ中で
初めて主人公が人狼のターゲットとして選ばれた、というのも面白い展開で良かったです。
他に今までに無くて今後ありそうな展開としては、劇中で渚も指摘していましたが何らかの理由で揉めて、
人狼が人狼を殺すという展開でしょうか、村人側にとっては推理の妨げにもなりますし、意外性もある展開で。
とりあえず今回で言えば、王道で最後は走りながら逃げる2人を犯人サイドが追い詰めて最後は2人共死亡、
という王道のオチで終わるかと緊張していたものの、そうはならず一応逃亡中のまま終われて一安心でした。
今回の名言は「どんないじめられっ子の中にも、社会的弱者の中にもクズは存在すると思うの」という渚。

2017-08-05 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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8.11 スパイダーマン:ホームカミング


8.12 海底47m

8.19 ベイビードライバー

8.25 ワンダーウーマン

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