ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

ジグソウ:ソウ・レガシー



ジグソウ:ソウ・レガシー

監督:スピエリッグ兄弟
出演:マット・パスモア
上映時間:92分
全米公開日:2017.10.27
日本公開日:2017.11.10
TOHOシネマズ梅田のスクリーン5にて鑑賞、上映終了3日前の平日15時10分上映枠にも関わらずほぼ満席。
スクリームとどちらが好きか、というぐらい超好きなシリーズなので、新作の制作が発表された時は
それこそ飛び跳ねて喜ぶ勢いで、わざわざ今回の鑑賞前に1~3Dまで全て見直す程に気合いを入れて鑑賞に
臨んだわけなんですが、不満や微妙に感じた部分もありつつ、やっぱりこのシリーズはイイよなーと。
好きなジャンルだったりシリーズの場合はどうしても評価が極端に甘くなったり、逆に極端に厳しく
なったりもすると思うんですが、個人的にこのシリーズもそうで、微妙な部分もありつつやっぱり最高。

▼開幕の回転ノコギリのスピード感がたまらない
このシリーズではお馴染みになっている死のゲームですが、今回の最初に選ばれたのは回転ノコギリ。
高速で回転するノコギリに向かって自分達を繋ぐ鎖が強制的にノコギリのある扉の方へと引き寄せられていく、
という状況下で、今までのゲームと違って、色々頭の中を整理したり考えたりする時間的余裕が一切なく、
文字通りいきなり目の前の回転ノコギリに自分が引っ張られていく、という緊張感とスピード感が最高でした。
アナがすぐ気付いたように、実際はジグソウがメッセージで生還するヒントどころか答えを普通に教えて
くれているので、ソレにさえ気付けば、痛みこそ伴うものの簡単に攻略は可能。
ただ、気付けば変なバケツのような物を被らされていて不明瞭な視界、どこかも不明、自分は鎖に繋がれていて、
目の前には高速で回転するノコギリ、カーリーがそうだったように普通は中々冷静になれない状況で、しかも
後で判明した事ですが最初の死のゲームなので「ジグソウのゲームに違いない」と考えて攻略法を模索する
余裕が一切ない、という、色んな意味で時間的な余裕もないこのスピード感溢れる開幕が最高でした。

▼決断出来なかったカーリー
最初のゲームの時点で異常な動揺っぷりでしたし、基本的にジグソウの仕掛けるゲームは生還可能で、
決して攻略法が存在しないわけではないものの、全員に対してのゲームではなく、対個人のゲームだと、
少なからず対象者が攻略しにくい内容や心理的負荷のかかりやすい状況を用意しているイメージなんですが、
このゲームもそうで、カーリー自身はすぐ注射器に貼られたラベル、このうちの一本が以前自分が盗んだ金額と
同じ数字を示していると気付いて、劇中では描写されていなかったものの後の2本は思い当たる節の無い数字。
本当に毒が射たれているのなら諦めてどれかを注射しなければ結局自分は死ぬ状況で、射たなくても既に
他のメンバーの首吊りが始まっているので、少なくとも自分がどれか選択して射たなければ全員死ぬ状況。
で、前述のように命の値段というヒントも用意されていたので「解毒薬は恐らくこれでは?」という目星を
つけれていたのに、結局は錯乱状態、自分では選択する事が出来ず結果的に3本射たれて死亡という結果。
これは非常に迂闊で、同時に悲惨な結末でもありましたよね、確率から言えば成功しやすい選択だったのに。
解毒薬を射たなければいけないライアンからすれば「多分これが正解」に頼って1本だけ射つというわけには、
命がかかっている以上確実に成功しなければいけないので3本射つのは正直仕方のない選択だと思いますし。

▼分かりやすい悪夢
ライアンの足にワイヤーが恐ろしい勢いで絡みつくも、ジグソウのメッセージによるとレバーさえ引けば自由。
当然ライアンもすぐ「自由」の意味に気付いて、レバーを引けば確かに自由になるものの、それはワイヤーが
ゆるくなるとかではなく、そのまま足を切断するから自由になれる、という意味での自由という恐ろしい未来。
確かに自由なものの、正直どうする事も出来ず、かといって当然足を失うわけにはいかないと。
と、そうこうしているうちに次のゲームが始まって、ライアンが自分の足を諦めればアナとミッチは生き埋めに
ならずにすむ、というエグイ選択を迫られ、最終的に足を諦めたものの、その行動を起こせばどういう悲惨な
結果が待っているか分かっているのに、やらざるをえないという流れが見事で、同時にエグさも。
更にエグイのが、最後ジョンにも言われていたように、この足を切断するという選択を選んだ事でアナと
ミッチを助ける事には成功したものの、この罠は別にライアンに用意された罠ではなく、迂闊な行動の結果に
始まったサブゲームのようなものでメインのゲームではなかったので、ライアンはここで一度足を切断し、
最後もライアン自身はショットガンの真実に気付いたものの生還出来ず、というあまりにも悲惨な結末。

▼最後に致命的なミスを犯してしまったアナ
なにせ最初のゲームだったのでジグソウとしてもヒントのさじ加減が難しかったからか、或いはアナやライアン、
今回の対象者の勘が鋭かったからか、極限状態にも関わらずジグソウのヒントから攻略法を見出してなんとか
ゲームを突破してきたのに最後の最後、自分に対して用意されたゲームで分かりやすい罠にハマり死亡。
アナは最初の回転ノコギリでジグソウのヒントにすぐ気付いて皆に攻略法を伝授、ギリギリまで意識を失って
引っ張られるだけだった男を助けようと行動したり、次の部屋で鎖が引っ張られ始めた時も柱に巻きつけて
鎖に引っ張られるのを力技で止めようとしたり、ミッチのゲームの時は自分が落下してゲームに巻き込まれる
可能性があるのにバイクの走行を止める為に行動したり、シリーズを通しても屈指のイイ人というか、
他人の為に行動したり機転の効く有能な人物だったにも関わらず、最後の最後、自分のゲームが始まった時は、
もうあまりにも分かりやすい罠だったのに考えもせず銃を手に取り、ヒントにも少し気付いていて、ライアンが
答えを叫んでくれていたのにマジで引き金を引いてしまい死亡。
普段は冷静でもいざ自分となると取り乱して当然ですが、他人のゲームだと冷静に対処出来たアナが、
これまた分かりやすいヒントをジョンが目の前で言ってくれていたのに気付けず、自分が助かりたいが為に
ライアンを殺そうとして逆に自分が死亡、というのがなんとも皮肉というか、ある意味人間らしいというか。

▼ネットではジグソウのファンサイト
過去のシリーズと違い、この展開が今回一番笑わせてもらったというか、実際猟奇殺人犯やサイコパスの
ファンサイトや熱心なフォロワーというのは存在すると思うので、非常にリアルで、同時に面白い展開。
遺体が運ばれてきて、ジグソウを思わせるピースのような切り抜き痕があった瞬間から妙に嬉しそうにジグソウを
語りだすエレノアだったので何か用意されていると思ったら、熱心なジグソウファンで、色々ゲームに使われた
道具なんかも所持していて、挙句の果てに設計図から自分で制作するとかいうとんでもないコアなファン。
そのエレノアのおかげでゲームに使われているであろう場所を特定出来たわけですし、この場合、仮に場所が
分からなくてもこれだけ熱心なジグソウのファンなら犯行の手口だったりを色々想像も出来るでしょうから、
仮に今後もまたシリーズ化するのであれば面白い存在になりそうなキャラなので印象深かったです。
ローガンにしてみれば助手なわけなので、逆にこれだけ熱心な人物が側に居ると考えると不注意からの発覚も
心配しなければいけないでしょうから大変かもしれませんが、ホフマンの時とは当然違った展開を色々と
用意出来るでしょうから、シリーズ化に限定して言えば今後が楽しみで、今回だけでも良いキャラをしてたなと。

▼意外と気付かなかった過去のゲーム
実はジョンが何かしらの理由で蘇ったり生きていたわけではなく、そもそも一番最初のゲームでした、の展開。
冷静に考えるまでもなく、流石に死んで解剖もされてますし、実際3で死んで以降はマジで死んだままなので
生きているはずもなく、にも関わらずフードを取るとそこには明らかに本物のジョン・クレイマーの姿。
となるともぅ過去に行われていたゲームという展開しか無いわけですが、個人的には意外と気付きませんでした。
実際こうした時間軸をズラして観客を騙す手法は2でも全く同じ手法が使われているので「えー…」と思ったのも
事実なんですが、劇中で用意されていた伏線に気付けなかったのが「やられた」と。
ジョンの用意したジグソウのメッセージテープのセリフは継ぎ接ぎだったりの編集程度で何とかなるものでは
なかったですし明らかに本人が吹き込んだメッセージなので当然生前、或いは生きている状態での収録音声。
警察関係者でなければ知らない可能性もあるものの、明らかに猟奇殺人犯ジグソウとしか思えないゲームに
参加させられているのに誰もその辺りの事に触れないし「昔ニュースで聞いた事がある」的な展開も無し。
極めつけに、ジョンのお隣さんだったアナが「貴方がジグソウだったなんて」的な反応ではなくマジで隣人の
ジョン・クレイマーとしてしか認識していない態度、この辺りは当然伏線だったのに気付かなかったなーと。
前述のように、過去にシリーズで既に使われた手法を用いているので、微妙に感じたのも事実なものの、
「どうせ過去の出来事なんだろう」ではなく、劇中で用意されていた伏線に気付けなかったのがやられたなーと。

▼ただシリーズのファンだからこそやっぱり微妙な部分も
この時間差展開もそうですけど、今回は意図的にシリーズのお約束やオマージュ、シリーズの何かしらを
彷彿とさせる展開や演出が数多く用いられていたわけですが、こういうのは嬉しかったりにやりとさせられつつ、
結局はシリーズのファンだと過去に見たモノばかりなので新鮮さを感じないのが、どうしても微妙というか。
ファンサービス的な感じでジグソウ信者のエレノアがスタジオに保管している様々なゲームの道具なんかは
むしろファンが喜ぶ映像ですし、死んだと思われたローガンが死んだふりで起き上がるところなんかは正に
ジグソウそのもので「そうきたか!」と嬉しくなる部分もあるものの、全体的にはやっぱり、今回の脚本は
恒例のツッコミどころがありつつも丁寧でスピード感もあったと思いますけど、それでも、どうしても過去に
見た展開が多かっただけに、全体的な評価としては面白いけど70点ぐらいに感じる、という印象とでもいうか。
まぁシリーズもそもそも8作目なので、流石にもう誰もが予想しない展開だったり度肝を抜くような真実が、
とかはいい加減難しい本数なので、70点レベルにまとめてるのがむしろ凄いんですが。

▼ゴア描写緩和の良し悪し
3以降明らかにゴア描写がキツくなり、特に3なんかはその際たるもので流石にエグすぎましたけど、
幸か不幸かこのSawというシリーズはそういう「エゲつないゴア描写」でも有名になったわけで、そのゴアが
好きな人も居れば当然苦手な人も居るわけで、今回はどうだったのかというと、正直かなりの緩和具合。
個人的にホラーやスプラッターは好きなので3レベルでさえなければ構わないと思うんですが、それでも、
単純に誰かに見せたりオススメ出来るかどうかとなるとゴア表現というのはゆるければゆるい程見せやすい、
というのは事実だと思うので、そういう意味では今回ゴアの部分がかなりゆるかったのは良かったです。
その反面、やっぱり3以降の路線が好きという人も居ると思うので、そういうファンからすれば今回のゲームの
死亡シーンなんかは満足出来ない描写だったと思うので、この辺りが難しくもあるよなーと。
一応原点回帰で犯人探しのスリラー部分を推していたわけなので、そう考えればゴアが弱いのも自然ですが。
余談ながら、このゴア表現の緩和が劇中での伏線にも使われていた…と決めつけるのは早計かもしれませんが、
そのおかげで自然な展開に見えた、という演出があったのを個人的には評価したいなと思いました。
最初のゲームで意識が無いまま引きずられて回転ノコギリで死亡してしまったかと思われた男性。
実は意識が無いのに強制的にゲームは流石にアレなので、という事で急いでジョンが回収してたわけですが、
当然最初は上手い具合にカメラが移動して男の死亡シーンは映像として映らなかったわけじゃないですか。
ただ、観客視点で見ると「あぁ、流石にゴア表現は緩和する方向にしたのか」というエグイ死亡シーンを
見せない為のお約束のカメラ移動だと決めつけてしまいますし、意識が無いのにゲームを仕掛けるのは
明らかにジョンの本意ではないはずなので「という事はホフマン同様誰かがゲームを仕掛けているはず」
という先入観で過去のゲームである可能性も無意識に除外、という心理誘導にもなっていたと思うので、
この辺りは上手い演出というか、見せかただったのではないかなと思いました。
実際はマジでローガンが昏倒したままでジョンはガチで慌てる、という笑撃の展開でしたが。

▼パンフレット雑感
720円、全26P、表紙と裏表紙を含めると28P、表紙は最初のゲームに使われたバケツで目の部分がくり抜き。
内容はイントロダクション、簡単なストーリー紹介、シリーズの簡単な紹介、プロダクションノート、
日本人2名のコラム、本編映像のスチール写真、監督スピエリッグ兄弟とトビン・ベルのインタビュー、
その他監督や脚本家、メインキャストの簡単な経歴紹介。
バケツ表紙の目の部分がくり抜かれている、という仕様が中々にくい仕上がりで、ジグソーパズルのピースを
彷彿とさせる独特のスチール写真の貼り方、シリーズ紹介のページでは解説だけでなくゲームに使用された
全てのトラップの紹介と対象者が記されていたり、Saw3Dのキーワード紹介でまさかの「ホフマン無双」
監督兄弟のインタビューは内容的に現地の流用ではなく日本向けの新規インタビューのものだったり、
全体的に良い意味で「これぞパンフレット」という仕上がりではないかなと思いました。
欲を言えば撮影中の一コマだったり休憩中のキャストやスタッフの写真がもっとあれば良かったものの、
流石に作品のテイストがテイストなだけにあんまり笑顔だったりリラックスの写真も掲載しにくいかなと。

▼感想まとめ
誰しも知るようにネット上では3以降が非常に評価の低いシリーズではあるものの、個人的にはそんな
3以降も非常に好きなシリーズなので、今回も公開を心待ちにしていたんですが、結論から言えば十分に
満足出来た反面、やはり似たような展開や見た事のある流れだったので70点ぐらいに感じたかなーと。
ただ、感想としては変な感想になりますが、70点ですが面白かったのは面白かったです、めちゃくちゃ。
どうしてもシリーズのお約束だったりオマージュだったりで気になる部分がありつつも、逆に今回選ばれた
被験者達はシリーズ初の「全員が人殺し」というターゲットに選ばれても仕方のない人物ばかりだったり、
そんな中でもライアンはアナとミッチを助ける為に自分の足をマジで犠牲にする、という自己犠牲の
行動を見せたり、今までのシリーズとは明らかに違う展開や描写が多かったというのは良かったです。
2以来となる能動的にゲームを動かして楽しむジョンの姿が見れたのは単純に良かったですし、
そもそもの展開自体がシリーズ屈指のテンポの良さで、死のゲームと捜査パートを交互に見せる事で
緩急というか、気持ちを切り替えて見やすい構成になっていて、むしろ肝心なシーンで場面が切り替わっても
それはそれでゲームの行方を焦らされている風に思えて個人的には良い構成だなと感じました。

気になるのは、今後のシリーズ化があるのかどうかという点でしょうか。
明らかに何かしらの理由がるとしか思えない「ジョンの遺体が消えたまま」という謎が気になりますし、
仮にシリーズの続編が作られるのであればローガンが死のゲームを行う事になるでしょうから、エレノアが
信者の知識をフル稼働して正体を暴く側になるのか、新ジグソウに付き従う側になるのかも気になるトコロ。
あとは、7作目の3Dでも登場していたホフマンを拉致する際のブタマスク3人組。
一人はすぐ正体を明かしたようにゴードン先生で、恐らくもう一人は今回ジョンの仲間と判明したローガン。
あと一人がまだ判明していないので、この残る一人を明かす続編なんかも見てみたいなと思ったり。
感想を書く段階になるとどうしても不満のほうがこういうのは気になってしまうので、いわゆる点数としては
決して高くない点数になってしまうものの、Sawの最新作を、しかも劇場で見れて大満足でした。

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2017-12-05 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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コープスパーティー Book of Shadows



コープスパーティー Book of Shadows アンリミテッド版 スペシャルエディション [Blu-ray]

監督:山田 雅史
出演:生駒 里奈
価格:¥4,800 (2017.08.14時点)
時間:86分

発売日:2017.01.11
NetFlixで視聴、映画版の前作を視聴した時同様、ゲーム版は未プレイなので再現度等は不明。
内容としては意外と珍しいモロに続編という形で、前作未見の方に対する劇中での説明や紹介等は無く、マジで
文字通り完全に続きモノの展開になっていて比較的珍しいなと思いました、そのほうがテンポもイイんですが。
展開的には王道の、皆を助けに戻った事で何名かは助けれたものの本来なら死なずに生存した人物が犠牲に、
という王道の展開で終わりを迎えるのかと思いきや、そんなに上手くいくはずもなくもっと強烈なオチが最後に
待っていた、というこれまた最近では珍しい終わり方で印象的でした、良い意味で裏をかかれたというか。
今回は前作に比べて各々演技力が向上しているのが目に見えて分かって良かったですし、新キャラのひのえ、
彼女が衣装も含めてかなり良い雰囲気をまとったキャラで良かったです、もうちょっと活躍が見たかった。

▼知っているからこその油断
今回直美達が再び天神小学校へ戻ったのは、ゲームで言えば強くてニューゲームや2周目に相当する状況で、
少なくとも自分達が逆打ちで脱出した瞬間までに関してだけは、どのタイミングでどんな出来事が発生するのか、
を完全に理解している状況なので、不意に用務員と遭遇して出会い頭に殺される、などの不運でもない限りは
基本的に上手く立ち回れる状況なものの、逆にだからこその油断も発生する展開だったのが面白かったです。
一応「どの瞬間に戻れるか?」が分からないので、再スタートの時点では運の比重があまりにも強いものの、
どこに児童の骨があるか、どこにサチコの遺体があるか、という本来なら最も迷う部分が予め分かっているので、
だからこそ直美もあゆみも簡単に戻る事を決断した側面も少なからずあったと思いますし、何よりも時間の
問題で、戻っても早く行動しなければ皆がまた殺されてしまう、という焦りもあったとはいえ、直美なんかは
戻った直後に、前回とは違い保健室で児童が現れなかったので、既に前回とは何かが変わっている可能性、
という点にも注意を払うべきではありましたよね、幸か不幸かこの件は今回関係無かったものの。

▼致命的になってしまった行動選択
前述の知っているからこその油断というか、既に建物の構造をある程度理解している事で、サチコ成仏後、
教室へ戻る際に前回とは違いあゆみが近道を選択し、その過程で直美が物音を聞いて刻命達を発見。
劇中での描写が仮に全て正しかった場合、この「本来近道になるコースを選んだ事で結果的に時間がかかった」
これが原因で成仏したサチコから双子のさちが現れ逆打ちが失敗に終わってしまう、という展開になったので、
近道を知っているからこそ選んだのが結果的に逆打ちの失敗になってしまい、更に近道をした事で直美が
物音を聞いて刻命を発見してしまい、不幸にも前回の天神小学校での出来事同様結局殺された同級生達は全員
過程こそ違えど死ぬ事になり、最終的には犠牲者まで増えてしまう事になった、というのがなんとも…。
この場合気になるのは刻命達の存在でしょうか、さちに関しては文字通り時間がかかったからこそ現れた、
でいいと思うので、極端に言えば前作でももう少し時間がかかれば出現したと思うんですが、刻命達はどうか。
お互いマジで悲鳴等も聞いていなかったようなので、上手い具合に会わなかったようですから、或いは前回も
刻命達は天神小学校内に居て、単純に前回はお互いの行動範囲的に遭遇しなかっただけかもしれませんが、
王道で言えば「イレギュラーな存在である自分達の再来訪で別の怪異が発生しかねない」に相当して、
本来なら別のタイミングで幸せのサチコさんを行い天神小学校へ召喚された刻命達と運命が交わってしまった、
とかがタイムトラベル物的には妥当な感じでしょうか、前回は他の生徒が居る伏線すら無かったですし。

▼「一度決まった死からは逃げられない」
数多くの作品で試みられたように、過去に戻って誰かを救おうとしても、結局死ぬ運命にあった人々なので、
結局同じ死に方、或いは死なずにその場は生き延びても必ず死ぬ事になる、というのと同様、この作品でも
なんとか死亡を回避した世以子達も結局全員死んでしまうという悲劇に見舞われたましたが、個人的に
気になったのは、前回死ななかった直美とあゆみ、同様に今回の開始時点で生存していたあゆみの姉ひのえ、
あゆみに関しては死亡した確定描写が無かったもののラストの教室ではああいう形で登場していたので、
基本的には残念ながら死んだという事でいいと思うんですが、前回死ななかったあゆみが死に、当然現実世界で
普通に生きていたであろうひのえまで死んだ、というのが気になる部分でしょうか。
この手の「死んだ人は必ず死ぬ」の作品だと、王道ですが「逆に言えば前回死ななかった者は絶対死なない」
の運命を持っているとも言えるので、それを逆手に取って大胆な行動をする人物も居たりしたものの、この
映画では前述のようにあゆみ達が死んだわけなので、これが結構厳しいところですよね。
世以子達のように死んだ者は必ず死ぬ流れになっていたのに、死ななかった者も行動次第では死ぬ事になる、
というむしろ生存者にのみ不利なルールになってしまっているので、何気に目新しい設定というか。
少なくともあゆみとひのえはこの事件終了後本来は半年生きていたはずなのに過去で死ぬというまさかの流れ。

▼直美が成長しまくり
正直前作では主人公という以外に特徴があまり…という印象の強かった直美ですが、今回は半年が経過して、
自分の中で色々消化したり気持ちにケリをつけれた部分もあってか、成長を遂げていたのが印象的でした。
「私はこの手で世以子を殺した…」と、続く言葉であゆみが「それはサチコに操られて…」とフォローを
入れてくれたものの、理由はどうあれ自分には世以子殺害の責任があるとして切れ端の件であゆみを責める
資格は無いと言い切ったり、結局は承諾したものの皆を取り戻せるかもしれないとの言葉に「ダメだよそんな事」
と一度は否定したりと、冒頭から前作とは違い、あゆみも言っていたように強さを見せていたのが非常に印象的。
世以子と再会出来た時の喜びと安堵の入り混じった表情も良かったですし、助けれたはずなのに何故か首には
縄の痕が残っていて、少しでも早く元の世界に戻らなければ、と奮闘する姿も成長が感じられて。

▼あゆみも同様に成長
直美の世以子殺害はサチコによるものだった、というのが確定したとう事は、逆に言えば前作におけるあゆみは
どうやら何らかの悪意なりに侵されたわけではなく、マジで自分の意思で直美を意図的に天神小学校に
閉じ込めて自分達だけ脱出しようと画策した、というのも確定したわけなので色々アレかもしれませんが、
今更とはいえ哲志が戻れなかったのは自分が切れ端をすり替えたからだと告白し謝罪、残念ながら逆打ちは
失敗に終わってしまったものの、今度こそ直美に生徒手帳と切れ端を返すという悲願を達成。
この期に及んで再び切れ端だけは偽物を仕込む、とかやれば真実の畜生という事で中々評価も高まりますが
流石にそんな事はせず、直美にきちんと返し、ソレを受け取る直美の姿にも見ていて良かったと思える感じが。
極めつけは、少なくとも直美以外は全員時空の裂け目を通って確実に帰れる、と分かっている状況だったのに
哲志が直美を探しに行くというので涙を見せながらもそれに賛同した点でしょうか。
当然あゆみ自身も恐怖から早く帰りたかったでしょうけど、今回は哲志ではなく、恐らく直美の為に直美を
探しに行く、という選択をしたと思うので、これは本当に前作から考えると成長したよなーと。
最後命がけでさちを足止めしたのも王道ながらカッコ良かったものの、これに関しては残念ながら天神小学校へ
皆が行く事になる原因を作ってしまったり、最終的に前回哲志が犠牲になる原因を作ってしまったり、あゆみは
何かと原因を作ってしまっている部分があるので、最後は因果応報的に自分が犠牲になり誰かを助ける、
というのは展開的にも自然の流れだったと思うので、ココはあゆみの成長とはあまり関係が無かった印象。

▼刻命とかいう恐怖
不気味さという意味ではいきなり現れて教師を殺害、というインパクトを誇った用務員のほうが上ですが、
とにかく殺しまくる刻命は刻命でインパクトのある人物で中々良かったです、硫酸を食らっても死なないのもまた。
最後が逆にあっさり終わりすぎた気もしてアレですが、何気に描写されてない部分で勝手に想像した部分だと、
今回用務員が全く姿を見せなかったのものの、ひょっとして刻命が殺した、とかなんでしょうか。
直美が刻命達を発見する直前に「教室から声が聞こえる」と言うと世以子が「ヤバイ奴じゃないの!?」と
言っていたので、どうやら今回は用務員を回避して行動していたようで、用務員自体は存在していて誰も
トドメは刺していないようなので、となると刻命が殺したのかなーと。
用務員の斧をさちが持っていたので、さちが用務員の死体から回収したと考えると一応違和感も無いですし。
なんにせよ、前作は怨霊である被害児童やサチコという恐怖が主体で、それに対して今回は生きている人間で
対処しやすいはずが余計に狂気を感じさせる恐怖を振りまいていた刻命が良いキャラをしていて良かったです。
ホラー映画として考えた場合、正直刻命のせいで恐怖感は一気に薄れてしまった部分もあるとは思いますが。

▼哲志はマジでなんなのか
前作では直美もあまりコレといって役には立っていませんでしたが、それ以上に哲志はマジでなんなのか。
ゲーム版だともっと活躍の場があるのかもしれませんが、この映画版だと、今回はまだ唯一刻命の異変に気付き
先制攻撃を阻止する、という貴重な役割を担ったので、これだけで高得点ではあるものの、その後鉄パイプを
所持していて、明らかにナイフの刻命より射程面で優れていたのに攻撃を回避されたうえに一撃を貰う、
とかいうお前は一体何をやってるんだ的な迂闊行動を見せたうえ、前作同様今回も岸沼がファインプレーで
傍に転がっていた硫酸を哲志に渡し、二人の協力プレーで刻命撃破という熱い展開のはずが、これは刻命の
生命力を褒めるべきですが、あの至近距離で硫酸を中途半端に直撃させた事で致命傷を与えれず、その結果
ひのえが殺される原因も作ってしまっているとかいう、マジで何の役にも…。
こうなってくるとどうしても批判的なイメージでしか見れなくなってくるんですが、哲志が直美にあまりにも
こだわりすぎなければ、少なくとも直美以外は全員一度現実へ帰還出来たいたわけですし、逆打ち失敗で
さちまで出現して焦るのは分かりますが「分かんないじゃないだろ!こんな事になったのも、篠崎があんな事を」
と前作とは違い露骨にあゆみに対して批判的な言葉を吐いたり、前作以上に今回は印象が悪かったかなーと。
あとは余談ながら、結局直美とあゆみは前作ラストで持っていた哲志の両腕を果たしてどうしたのか…。

▼感想まとめ
基本的に前作からのモロに続きという事と、直美達が予め展開を理解していて、逆打ち失敗後も突然出現する
児童や怪異ではなく狂気の刻命による犯行がメインという事もあり、ホラーとしての恐怖感やグロさは正直
前作より薄れてしまっていて残念でしたが、物語的には前述の「結局死ぬのではないか?」という見ている側の
不安が的中するのかどうか、という点でも楽しめたので、色々と面白い作品でした。
作品として見た場合は、死逢わせのサチコさんで異空間に飛ぶ、の時点で若干呪術的な要素はあるものの、
今回からモロに黒魔術的な要素が前面に押し出されてきた事で、人によっては微妙に感じる気がする印象も。
他作品の微ネタバレで恐縮ですが、POVホラーのRECが2で一気にそういう雰囲気になって「えー…」と誰もが
思ったように、ソッチ方面には進んでほしくなかった、とでもいうか。

あとは、今回伏線なのか編集や演出のミスなのかは分かりませんが、最も気になったのは児童の舌でしょうか。
繭を助けれず、舌入りの瓶を地面に落とすというか、廊下に置いたままの状態で岸沼があゆみを連れて逃がす、
というシーンでわざわざ瓶が強調されているようなカットだったのに、別に被害児童を供養していない展開が
あるわけでもなければ、これが原因でどうのこうの、とかも無かったのであのシーンはなんだったのか、と。
他にもツッコミ始めたら何故あゆみはまずひのえに相談しなかったのかとか、そもそも天神小学校の地下に
放置されているサチコの骨を何故ひのえが持っているんだ、とか色々ありますが、まぁそこは置いておいて。
物語自体は直美達が戻った事で犠牲者が増える最悪の結末に変わっただけ、という王道で良かったですし、
一応Book of Shadowsという黒魔術的な本を入手したので、やろうと思えば再び天神小学校へ戻る方法が、
とかで続編も作れると思うので、今後も続編が制作されるのであれば期待したいです。

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コープスパーティー



コープスパーティー アンリミテッド版(スペシャルエディション) [Blu-ray]

監督:山田 雅史
出演:生駒 里奈
価格:¥4,218 (2017.08.13時点)
時間:94分

発売日:2015.12.18
NetFlixで視聴、ゲーム版や関連するメディアミックス作品は一度も見た事がなく、この映画が初視聴。
正直なんとなく程度で見たんですが、個人的には思っていた以上に面白い仕上がりで良かったです。
雰囲気が出ていて良い意味で和ホラーの怖さや気持ち悪さが表現されていましたし、意外と容赦なく
惨殺されていく展開には素直に「おぉ~」と驚かされる場面もあり、短い尺のおかげで結構テンポも良く。

▼カメラアングルが非常に良い
終盤は既に解決へ向けての展開なので、主に中盤までの主人公達が襲撃されている状況でのアングルですが、
ホラー映画においては必須とも言えるこのカメラアングル、良い意味で「いかにもこれは画面に顔が映る」
「横を向くと同時にカメラもゆっくり横を向いて誰か居る」等を明らかに予想させるカメラアングルで、
これまた良い意味でそのお約束に答えてくれる作りになっていて、非常に良いカメラアングルが多かったです。
洋画のスプラッターホラーと違い、日本の場合この手の緊張感を感じる恐怖というか、こういう見せ方は
演出やカメラアングル一つで怖さの有無が違ってしまいますが、この映画においては何よりもカメラが
とにかく良かったなという印象です、特に中盤までは殺された児童が襲撃してくる事もあり、狭い場所や
少しの隙間しかない場所であってもひょっとしたら出てくるのではないか、という懸念があり、実際は
何も出てこない場面でも、完全にシーンが切り替わるまで緊張感を強いられる作りで上手かったなーと。

▼被害児童の怨念が強すぎる面白さ
殺されているのに面白いも何も無いですが、逆打ちで帰れるはずが被害児童の怨念が強すぎて失敗。
個人的にこれは非常に面白い展開だなと思いました、良い意味でゲーム原作だからこそ出来た展開というか、
例えば恒例の「そんな復讐をしても死んだAさんが喜ぶとでも思うのか」といったクソみたいな理論と違い、
この場合殺されたのは小学生という子供であって、当然殺された子供としては犯人に相当な恨みを抱いたまま
亡くなっていったでしょうから、大人とは違い、子供だからこそ怨念が強すぎるというのが面白いなと。
その辺りは劇中で言及されていなかったので個人的にそう感じただけですが、例えば大人であれば怨念が
強いとしても、むしろ現実世界の人間が運良く紛れ込んできてくれた事もあり、その人間達を殺そうと行動、
ではなく、自分を殺した犯人に復讐する為に力を借りるなり強制的に協力させるなりすると思うので、
そうはせず、理由が本人達の口から語られなかったので「何故そんな事をしたのか?」が描かれなかったのは
残念だったものの、黒幕のサチコ同様、主人公達を襲撃して殺そうとする、というのは面白い流れでした。

▼あゆみが非常に良いキャラをしていた
それぞれ見せ場や「この人物が居なければこの展開は無かった」という重要な役割は用意されていたものの、
正直主人公の直美、ヒーローに相当する哲志、正直この二人が他のキャラに比べるとあまり役に立っていると
言えなかったり、むしろマイナスな印象の残る展開しかなかったりしたのも含めて、余計にあゆみが魅力的に。
天神小学校へ飛ぶ原因を作ってしまったのはあゆみなので、そういう意味では戦犯レベルの大失態ですが、
物語上の重要な役割としても被害児童の舌を発見し、用務員に殺される危険がある状況下で音楽室まで行き
子供たちに舌を返し成仏させ、その過程でサチコが連続児童殺害事件の真犯人だと知る重要な役割。
児童の成仏を果たした事もあり、哲志の為の行動でしょうけど由香を探しに単身校内を探し回り、残念ながら
舌を切られてはいたものの由香を発見しサチコの元から保護、一度ではあるものの用務員の不意打ちを回避。
ココまでの展開だと、主人公の直美が哲志哲志と言うだけのキャラだった事もあり、むしろあゆみのほうが
明らかに主人公では、と思えるぐらい率先して行動して結果を出していただけに、単純に魅力的でした。
と同時に、直美がサチコに恐らく操られた事で世以子を殺してしまったように、もしかするとあゆみも少なからず
何らかの悪意に侵されていたのかもしれませんが、哲志への想いが強すぎるあまり、直美との仲睦まじい光景に
苛立ちを隠さず、逆打ちに必須の紙を偽り適当なノートの切れ端を渡すわ、本物の紙は秘密裏に燃やして
直美をこの異空間に閉じ込めようと画策するわと、この辺りの腹黒さもキャラクター的な魅力の底上げに。

▼全体的に不自然な迂闊さが目立つ
流れとしては、いきなり唯一の頼れる大人だったであろう教師が目の前で殺害されてしまい当然パニック。
散り散りに逃げてしまい、それぞれ逃げた先で多少落ち着いたとはいえ、それでも冷静に状況を整理出来る程
余裕は無かったと思いますが、それでもちょっと全体的に展開優先の不自然さというか、迂闊なケースが
目立ったのが残念だったかなーと思いました、高校生という年齢を考慮してもそれはないだろう、的な。
例えば直美が落とした生徒手帳を回収するべく世以子が行動した場面なんかは、明らかに殺人鬼が校内を
ウロついているという非常に危険な状況なのに、どこまで可能かは別にして世以子は寝ている直美をそのまま
一人で置いていき、これといって「こうすれば少しでも直美がここに居るとは分からないだろう」の偽装も
しなかったり、根本的な問題としても、お互い逃げたペア同士が殺人鬼に聞かれる可能性を考慮してるとは
思えないレベルの普通の音量で会話したり、暗くて死角の多い廊下の真ん中で立ち止まって会話したり、
壁を背にするとかお互い相手の背後を確認出来る状況で行動するとか、そういった警戒をあまりにしていない、
というのは流石に不自然すぎてむしろ見ている側の緊張感が無くなってしまいかねないので、演技が拙い、
は仕方が無いにしても、演出やカメラアングルが良かっただけに、この辺りをもう少しなんとか。

▼迂闊だった岸沼
悪霊としか思えない被害児童が存在したり、どう考えても小学生とは思えない腕力だったりを見ているので、
そういう意味では用務員も超常の存在的に思えてしまうものの、実際は体当たりを仕掛けると普通に転倒、
試してみないと確認出来ない事とはいえ実体があったわけで、最後も殺害が可能だったという展開。
相手は鈍器を所持しているわけなので、失敗したら即死級の攻撃を貰う可能性は極めて高いものの、意外と
対策さえ立てればなんとかなる相手だったわけなので、そうしなかったのは結果論で言うと迂闊だったなーと。
例えば終盤でのこの行動は、これまた完全に結果論ですが、直美哲志は由香の散策、あゆみ岸沼は音楽室で
児童を成仏、の流れで行動していて、残念ながら前述のように完全に結果論上等なものの、この行動中は
後者のあゆみ岸沼ペアが結果を出したのに対し、前者の直美哲志ペアはただ無駄に校内を探し回っただけ、
という結果に終わってしまったので、そうはせず4人で行動していれば用務員にも対処出来たでしょうから、
そう考えると岸沼は、由香が居なくて冷静さを欠くのは仕方ないものの、哲志が冷静に行動出来なかった為に
命を落としたとも言える結果になったので、色々迂闊というか可哀想というか。
実際用務員は飛び道具を所持しておらず、なんならコッチは適当に物を投げつけてもいい状況でしたし、
残念ながら岸沼は考え無しに真正面から攻撃を仕掛けてしまったせいで返り討ちにあったものの、一介の
高校生が命の危機に晒されているとはいえ流石に殺人はちょっと躊躇するので難しいとは思いますが、
最後は刺し殺したように、やってみなければマジで殺せるかは分からないものの、実際は殺害可能だったので、
マジでやる気になって、冷静に対処すれば十分撃退出来ただけに、迂闊な結果にもなってしまったなーと。
仮に哲志が居れば真正面から特攻して致命傷を貰う、という展開にもならなかったでしょうし。

▼感想まとめ
ゲーム版はPSPへ移植された際に購入を迷ったものの、結局プレイせず、実写映画化している事も全く
知らなかったんですが、偶然NetFlixで発見したので丁度イイし見てみるか、程度の気持ちで見たんですが、
思っていた以上にホラーとして良い仕上がりになっていたので楽しめました。
実際CGや俳優の演技レベル、グロ描写の見せ方や壁に叩きつけられて死んだ繭のようにそもそも映像的にも
よく分からないケースがあったり、決して満点とまでは言えなかったものの、個人的には面白い作品でした。
シナリオ自体は恐らくゲーム版の展開をそのままなぞっていると思うんですが、原作があるだけあって
サチコを巡る悲劇的な展開も可哀想であり、同時にここは実写化が功を奏して、2次元の絵で表現するゲームや
アニメと違い、実写だからこそ子供がああいう目に遭ってしまった悲劇性がより強調されていて良かったり。

言葉遊び的な「幸せのサチコさん」が実は「死逢わせのサチコさん」だったというのも良かったですし面白く。
展開としては何の罪も無い、ただ傘を持ってきただけの由香ちゃんが舌を切り取られるわ撲殺されるわと、
なんとも言えない後味の悪い展開もあったりでエグかったですが、最後は直美とあゆみが現実に戻れたものの、
意図的に紙を変更した哲志はやはり戻れず、で終わるのも良かったですし、スタッフロール後の展開で、
精神崩壊でもしたのか笑顔のままサチコと微笑み合う直美、という光景で終わったのもホラーらしくて良い感じ。
失礼ながら、ホント予想外に楽しませてもらえたな、という作品でした、良い意味で予想外に良かった。

2017-08-13 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム



NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム

監督:ヘンリー・ジュースト
出演:エマ・ロバーツ
上映時間:96分
全米公開日:2016.07.12
日本公開日:2017.01.06
大阪ステーションシティシネマのスクリーン11にて鑑賞、平日朝9時15分上映という事もあってか超ガラガラ。
ボックスオフィスを見た際に「あ、エマ・ロバーツ」という程度しか記憶に残らなかったものの、
なんとなく見に行った感想としてはむしろ思った以上に良くて非常に楽しめました、しかもテンポも良く。
取り扱っている内容自体はこれと言って珍しいわけではないですし、例えば数年前ならレディー・ガガが
劇中歌として使用されているだろうな、という感じで時代に合わせて同じ内容でも違う曲を使えばOK、という
具合にマジでそこまで目新しい作品ではなく、逆に10年後に初めて見たりすると「昔はやっぱり古いな」
という感想が出やすい内容だとは思うんですが、良い意味で今だからこそ出来て価値のある作品だなーと。

▼キャラクター設定が王道でイイ
主人公のヴィーは内気で本音を言えないタイプ、密かに片思いしているJPに声をかける事すら出来ない女の子。
親友のシドニーはいかにも派手好きなタイプで、指令が出ていたからとはいえ大勢の生徒が見ている前で、
平気でノーパンでスカートをたくしあげるような目立ちたがり屋、ヴィーのほうが目立つのはイヤと。
イアンは特にコレという特徴があるわけではないものの、内気な女の子が行動を起こして、その後も行動を
共にするパートナー役としては申し分の無い行動力があり、でも強要はしない明るいタイプの男と。
普段映画やドラマを見ていていちいち「このキャラ設定は王道でイイ」とか思う事は無いんですが、
この映画の場合はそれぞれのキャスティングも良くて、学生を主人公としている青春の側面も持つ映画だと、
なんというかこぅ見ていて「分かる分かる!」となる部分は誰にでもあると思うんですが、個人的にこの映画が
正にソレで、特に主人公のヴィーを演じるエマ・ロバーツが非常にハマっていてとにかく良かったなーと。
綺麗で整った顔立ちをしているものの、一歩前に踏み出せない表情の見せ方なんかが特にハマっていて。
強いて不満を言えば、ヴィーはアイコンにカメラを映していて卒業写真用の写真も撮影していたので、
恐らく写真部所属でカメラも好きなんでしょうけど、イアンがヴィーの撮影したシドニーの写真を褒める、
という以外にヴィーはカメラが好きという設定が活かされていなかったので、そこは勿体なかったかなーと。

▼シドニーが意外と良いキャラをしてた
特に良いと思ったのは冒頭でシドニーがヴィーの為にというか、残念ながら結果的には最悪の形でヴィーは
JPの自分に対する考えを知らされる事になったものの、ヴィーの事をJPにどう思うか聞いたシドニーの行動。
この場合、確かにシドニーは「自分としてはこういう風にしたほうがいいはず」と思って、言葉は悪いですが
ヴィーの気持ちがどうのではなく自分の気持ちや考え優先でJPに対してアクションを起こしたんでしょうけど、
それでも当然シドニーはシドニーで「いや、これはヴィーの為になるはず」と思って行動したはずですし、
だからこそ中盤で二人が衝突した後、完全に仲違いするわけではなく終盤では再度ハグを出来る程に友情が
復活していたというか、ヴィーはヴィーで当然シドニーをよく思っていない部分があって、シドニーも
はっきり言ってしまうとヴィーを下に見ていたでしょうし「内気で本音が言えないヴィー」だからこそ、
別に自分にとってのメリットがどうとかではなく、そういうヴィーだから親友として接していた、という部分も
お互い当然あったとは思うんですが、それでも一緒に居て楽しかったからこそ衝突した後も友情が復活したと、
個人的にはそう思うので、そういう見せ方や演出に仕上がっていたシドニーのキャラは良かったなーと。
このゲームの視聴者同様、個人的にも二人が衝突した時はヴィーがシドニーを完膚なきまでに叩きのめす、
という展開のほうが見たくてヴィーを応援していましたけど、そこで終わりにならず、最終的に二人の絆は
更に高まる結果になったと思うので、ホント良かったなーと、そしてまた無駄にイカついシドニーの目玉の指輪。

▼全体的に演出が優れていた
この場合メインキャラが高校生、という若者だからこそ映えた演出だと思うんですが、夜のニューヨークを舞台に
きらびやかな映像だったり、ノリの良いポップな音楽、ヴィーやイアン達のIDを空に表示して場所と視聴者数を
棒グラフ的に表示する見せ方、街のあちこちでヴィー達を撮影しながら応援している視聴者達の姿etc
とにかく演出が非常に秀逸で、変な表現ですが終始ノリノリのクラブで展開しているかのようなアッパー感。
通常のパートでも、特に冒頭でPCを立ち上げて、ヴィーの目線でSpotityを起動して曲を聞いたりネットをしたり、
メールを開いたりビデオチャットをしたりと、最近の映画では普通ですがタブを閉じずに連続して使ったり、
この辺りが非常に、良い意味で今の普通らしくて良かったです、数年後には古いかもしれませんが正に今風。
最後のフタッフロールも色々凝っていて良かったというか、スタッフロールが凝っていると満足感が凄いなと。
細かい美術を見ても前述のシドニーが付けていた目玉の指輪だったり、ヴィーの友人のトミーがヴィーの母親を
「ヴィーのお母さん」的な名前ではなくナンシーと名前で登録する高校生っぽさなど、無駄に優れていて。
衣装的な面を見ても序盤の大人しいものの地味な感じで普通の高校生っぽさが出ているヴィーの私服。
約4000ドルもの派手なドレスを着るヴィー、赤いフード付きパーカーが目立ちはするものの密かに行動している
雰囲気をしっかり醸し出せていたヴィー、といった具合にヴィーのみを見ても衣装のセンスが良かったです。
一方のシドニーも無駄にビッチ感の出ている派手目な衣装がまた似合う事。

▼いかにもありそうなオンラインゲーム
ココ数年はこういったネットを題材にした作品も増えましたし、それこそ日本でも時事ネタで言えばこの一ヶ月に
おでんだったりチェーンソーだったり、そういう一件が悪い意味で話題になりましたけど、正にその手の動画に、
視聴者は存在していて、更に参加者に対して指令を出す事が出来て、視聴者が見るには登録に金銭が必要、
恐らくはその金銭で視聴者への報奨金が支払われていて、しかも特別誰かが意図的な指令を出したりという事も
最後まで無かったので、この手の作品にしては珍しく悪者や黒幕という犯人側が存在しない設定。
棄権で賞金没収という事は、劇中では語られていなかったものの失敗の場合でも当然没収のはず。
で、可能かどうかは別にして、最初の方はそれこそ簡単な指令ばかりなので、ヴィーが勢いで参加したように、
比較的まだ問題にならない程度の行動で100ドルだったりが簡単に手に入るのであれば…しかもリスクの少ない
指令であれば、優勝しないと賞金が貰えないものの友達がやっていれば、高校生ぐらいの年代ならつい簡単に
手を出してしまったり、昔で言う度胸試し的に「じゃあちょっとやってみるか」で簡単に手を出しやすい、
というオンラインゲームなのがまたリアルですよね、マジでこういうのは実際どこかにありそうな感じ。
ただ勿論そこは映画ですし、実際の現実でもそうでしょうけど指令がどんどん危険にエスカレートするという。
とは言いながらも、前述のように棄権も可能なシステムになっているので、賞金こそ全額没収なものの嫌なら
その場で辞めれるので、この辺りがまたリアルですよね、やるかどうか自分の選択なので強制力が無い。

▼視聴を辞める展開が良い
最初にこのゲームサイトを立ち上げた人物は確実に存在するものの、参加者への指令は視聴者が出していて、
劇中では描かれてなかったものの恐らく多数存在する指令の中から視聴者が「これが見たい」と思ったやつを
投票するとかして、それで1位になったものが指令として提示される、という感じのシステムだと思うので、
少なくとも厳密な犯人だったり黒幕だったり、そういう悪役が存在しないというのが前述のように面白いですし
リアルだと思うんですが、最後に参加者全員のフルネームがスマートフォンやタブレットに表示されたように、
参加して危険な行為を増長させたのは全員の責任なので、ホントこの辺りはネットの危険性や自分が犯罪に
加担しているという曖昧さを分かっていないその他大勢への警鐘になっていて、視聴者達は自分の名前が
表示された事で一気に見るのをやめるようになった、というこの展開は良かったなーと思いました。
映画自体の終盤の展開には賛否両論あるかもしれませんが、確かに興味を持って「ただ見ていただけ」でも、
そういった人達が「これはヤバイ」と感じるのは匿名性が消失して自分が特定される瞬間だと思うので、
描写上「怖くなった」という描写は無かったものの、ここで一気にゲームの視聴を辞めたのが良かったなーと。
ただ前述のように、タイには既にコンタクトを取っていてヴィーは撃たれてない、とかの辺りは流石にあまりにも
読める展開だったので、この辺りの展開ももう少し上手くしてもらえると嬉しかったところではありますが。

▼パンフレット雑感
720円、全26P、表紙と裏表紙も含めると28P、表紙は現地で使用されていたポスター画像と同じものを使用。
内容はイントロダクション、簡単なストーリー紹介、プロダクションノート、現地人ではなく日本人2名のコラム、
本編映像のスチール写真、ヴィー役エマ・ロバーツとイアン役デイブ・フランコの経歴紹介と簡単なインタビュー、
その他メインキャストの経歴紹介、監督や脚本等スタッフの簡単な経歴紹介。
映画本編自体がきらびやかなネオンだったりの綺麗な映像や演出で彩られていたのと同様、使用されている
本編のスチール写真も非常に綺麗なモノがセレクトされているので、単純に見た目の雰囲気が綺麗な仕上がり。
欲を言えば撮影中の一コマだったり、休憩中のキャストやスタッフの写真なんかもあれば尚良かったものの、
全体的には良い意味で「これぞパンフレット」という感じなのではないかと思いました、720円で26Pなのも上々。

▼感想まとめ
正直現地で公開された時も然程気にはしておらず、この映画が日本でいつ公開かも全く知らない状態で、
たまたま年末にドント・ブリーズを見に行った際、上映前の予告でこの映画が宣伝されていて、そこでようやく
日本公開が決まった事を知った、という程度の興味でしか無かったんですが、評判が良いらしいというのと、
そういえばエマ・ロバーツってスクリーム4以来見てないよな、という程度の理由で見に行ってみたんですが、
これがまた予想以上に面白くて、失礼な表現になりますが思わぬ掘り出し物という表現が似合う面白さでした。
ジャンルとしてはスリラーという事でいいと思うんですけど、B級ホラーによくある低予算アイデア勝負、
の作品と似たような感じで、アイデアの良さと、この場合は功を奏している尺の短さも手伝ってテンポが良く、
見ている最中はのめり込んで見ていられましたし、ゲームの参加者同様観客としても果たしてヴィーが本当に
この指令を達成出来るのかどうか、と興味本位で見ている自分も居たりと、色々と上手い作りでした。

単純にテンポが良いだけではなく、中盤で96キロ以上目隠しで走れ、のバイク疾走シーンなんかは緊張感が
非常にありましたし、建物の間にハシゴをかけて渡れるかどうか、のシーンは高さも伝わってくる怖さで、
クレーンの先端でいきなりドローンが下から登場した時はイアン同様ビクっとなる怖さだったりと、NEVREという
ゲームが視聴者参加型のゲームであったように、この映画自体も観客参加型の作りで非常に面白かったです。
アトラクション的というか、主題はやはり若者に対するSNSを中心としたネット依存への警鐘的な意味合いが
込められた作りでしたけど、特にヴィー達同様20才前後のカップルで見れば非常に盛り上がりそうな作り。
前述のように、個人的にはホラーに良い意味で通じる面白さやアイデアの良さも感じられたので、スリラーでは
あるものの、むしろホラー映画が好きな人にも結構楽しめるんじゃないかなと思いました。
ホント失礼ながら、期待せずに見たというのも良かったと思うので、新年一本目の映画がコレで良かったなーと。

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サイレンス



サイレンス

監督:マイク・フラナガン
出演:ケイト・シーゲル
上映時間:81分
全米配信日:2016.04.08
日本配信日:2016.04.08
NetFlixで視聴、というより現状日本ではDVD等の発売予定が無いようなのでNetFlixでしか視聴不可の作品。
主人公が聴覚障害、基本的に犯人とサシの勝負、というなんとも珍しい設定のホラーですが、特に序盤の
尋常ならざる緊張感だったり、設定を活かした展開が多く用意されていて単純に面白い作品でした。
内容も勿論良かったんですが、内容以上に「ちゃんと設定を活かしている」という脚本的な面白さというか。
主人公は主人公で「気ままだから」という猫にビッチという名前を付けて、しかもそのビッチという名前を
つけるのが女性だというのがまた面白いところだったり、本筋と関係ない部分でも小ネタが光る感じ。

▼聴覚障害者という珍しい設定
何らかの障害を持った人物が主人公、という設定自体は別にそこまで珍しくはないものの、ホラー映画で、
しかも基本的に主人公と殺人鬼の一対一で描かれるタイプのホラー映画で主人公が耳が聞こえない、
という設定は流石に珍しすぎるので、まずこの設定だけで面白いなと思わされました、と同時に不利すぎる。
そしてこれは当然の事ではあるものの、その「耳が聞こえない」を活かした展開が多かったのが何よりも良く。
例えば序盤で友人が助けを求めてやってくるも、耳が聞こえない事で全くその状況に気付かず無残に友人惨殺。
何度か屋外へ逃げようと試みるも、自分が足音を立てているかが分からず、殺人鬼が足音を出してるか、
どちらも分からないので屋外で逃げようにも微妙に身動きの取りづらいもどかしさがあったり、かと思えば
最後の最後は聴覚ではなく「たまたま犯人が迂闊に笑った事で耳にかかる息」で気付くという展開の妙も。

▼普通の犯人だったらどうなのか
偶然その場に居合わせた人物を発見、となった場合犯人からすれば目撃者は極力消したいでしょうけど、
当然マディーが聴覚障害者という事は最初予想もしてなかったでしょうが、どうも反応がおかしいと感じ、
家の中に侵入して、ビデオチャットの際に手話で会話してるのを目の当たりにして「マジで聞こえないのか」
と分かるわけですけど、となると犯行は確実に目撃されてないわけなので、普通の犯人ならどうなんでしょうか。
この犯人に関しては性格的にも楽しんで殺す、というタイプだったので自分からマスクを取ったように、
むしろ「面白そうなターゲットを発見した」程度の気持ちだったんでしょうけど、普通の犯人だったら、
顔を見られていないし犯行も目撃されてないので殺さず放置するのか、それとも監視カメラ等の可能性を
考慮して気付かれないうちに簡単に後ろから殺すのか…まぁどちらにせよ、今回のような犯人だからこそ
最後は自分が死ぬハメになったわけなので、他の犯人なら犯人側としては問題なく終わっていた案件。

▼耳が聞こえないと当然不利
劇中でも何度か描かれていたものの、当然ながらやっぱり耳からの情報を仕入れれない、というのは不利。
例えばマディーは車のサイレンを鳴らして男の注意をひきつけたものの、マディー自身は耳が聞こえないので、
サイレンがまだ鳴っているのか、果たして今男がどの辺りを歩いているのか、逃げようとしている自分は
足音を全く立てずに逃げれているだろうか、といった予測が全くつかないわけなので、精神的ストレスが。
同様に、外に出て逃げようとしてた時も男がどこに居るのか、また密かに歩いているつもりでも自分は
果たして足音を立てていないか、足音は立てていないが一瞬出してしまったような音を聞かれていないか、
といった耳から得られる情報が一切無いのがキツイので、この「耳が聞こえない」もちゃんと物語に展開として
有効活用されているのが非常に良かったです、良い意味で設定がちゃんと活きている。

▼作家という設定が活かされた展開
残念ながら最初の友人とは違い、マディーが気付いてピンチを知らせてしまったが為に殺されてしまうジョンが
流石に不憫でなりませんでしたが、文字通りジョンが命がけでマディーを逃がそうとした際にまさかのマディーが
殺される展開で「ええぇ!!?」と思ったら、作家の主人公らしい展開で、頭の中で逃げた場合の結末の
一つとして思い描いた予想展開で、他にもどういう選択を選べばこういう結果になる、というシュミレーションを
普段自分が書いている小説のように無数に想像していき、逃げも隠れもしなければ殺すしかない、となる熱さ。
実際可能かどうかはさておき、正直状況的にはもうコレしか無いですよね。
逃げるのは不可能で隠れるのにも限界があるので、となると不安の種である男の存在を消すしかないという。

▼特に序盤の緊張感が尋常ではない
友人がすぐ側で命の危機に晒されて助けを求めているのに全く聞こえない、という見ている視聴者のほうが
「おいおいおい!」と思わされるこの緊迫した展開に始まり、徐々に犯人がマディーに対してアクションを
起こしていき、遂には誰かが近くから写真を撮影してメールを送りつけてきているという不穏な展開。
添付ファイルを不審に思い室内を見渡すとドアが開いていて、身構えつつ移動してドアの外を見るとそこには
覆面を付けた男が立っている、というこの時の不気味さと緊張感は非常に素晴らしかったなーと。
挙句にマディーが「誰にも言わない、顔も見てない」とメッセージを書くとわざわざ覆面を取る異常事態。
展開の緊張感もさる事ながら、特にこの辺りの視聴者側の予想を良い意味で裏切る予想外の展開が多く、
その辺りも非常に良かったです、まさか犯人がいきなり覆面を取るなんて流石に想像出来ず。

▼感想まとめ
意外というと失礼ですが、ホント意外と面白かったです。
同じくNetFlixで見たトライアングルという映画の感想を色々見ていて、トライアングルが好きならコレも、
と勧めている方が多かったので試しに見てみるか、という程度で見始めたですが、変わった設定だったり、
この手のホラーには珍しく基本的に終始主人公と犯人の一対一、という構図も面白かったりで、良い意味で
結構変わった設定や展開で、単純にそれだけでも結構面白かったなーと。
勿論良いばかりではなく、一対一という状況のせいで当然死人も出なければそこまでテンポ良く物語がポンポン
進むわけではないので、やや中だるみしている傾向もあったものの、設定の妙で色々楽しませて頂けた感じ。
最後は紙一重でナイフを回避する、という運もあったものの、いきなりボウガンを直撃させたり、最後の
怒涛の追い込みで犯人を殺したりと、反撃関連の展開が非常に熱かったのも印象的でした。
ホラーが好きな者としては王道のスラッシャー系統も良いものの、たまにはこういう変わった設定や展開が
メインで物語を描く作品も勿論嬉しい限りなので、この作品のように変わったホラーが増えてほしいなと。

2016-10-28 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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