ゲームや海外ドラマの感想を中心に色んな話題雑談を書いてます、ネタバレ有りです。

僕だけがいない街



僕だけがいない街

監督:下山天
出演:古川雄輝
話数:全12話
全米配信日:2017.12.15
日本配信日:2017.12.15
NetFlixで視聴、原作未読、実写劇場版やアニメも未見、原作完結後に制作されたNetFlixオリジナル作品。
原作は未読ながらも三部けい作品と言えば鬼灯の島に代表されるサスペンス系の完成度が秀逸、という
イメージでこの漫画も気にはなっていたんですが、今回NetFlixでオリジナルドラマとして配信される、
という事で興味を持ち拝見したところ、1話30分という見やすさも手伝って一気に視聴させて頂きました。
内容の面白さもさる事ながらも、印象に残るのはとにかく風景の撮りかたや街の遠景カットの綺麗さ。
失礼ながらあんまり日本の作品っぽく見えないカット割りと綺麗さで、それこそ海外ドラマで、田舎を
舞台にしている作品と遜色がない雰囲気が出ていて映像的にも非常に良かったです、郷愁感をひたすら煽る。
日本のドラマ自体数年ぶりに見た、というレベルなんですが正直面白かったです、良いものを見させて頂けて。

▼序盤の吸引力が凄い
普通にピザの宅配をしていたら急に異空間に吸い込まれるような演出が入って時間が巻き戻った事が判明。
その後、勝手な先入観で恐縮ですがバイクに乗った悟がトラックと並走したり、そのトラックに軽く押され、
前の車にぶつかって悟が思いっきり吹っ飛ばされるという日本の作品とは思えないぐらい気合いと勢いのある
展開と演出で驚かされ、前述の時間巻き戻りのリバイバル能力があるのに、不幸にも悟が母親佐知子の側に
居なかったので能力が発動せず母親が死体となって発見される、という悲劇。
特に序盤のこの流れは非常に良かったです、展開的にテンポも良くて続きが気になりますし、1話30分前後の
短い尺も手伝って非常に見やすく、ホント失礼な話ながら日本のドラマでも地上波放送のものではなく、
NetFlixの作品だとここまで面白い見せ方というか、上手い仕上がりになるという驚きも含めて抜群の幕開け。

▼リバイバル設定の面白さ
この手のタイムリープ作品は微妙に時間を遡る設定が違っていて面白いですけど、この作品の場合、特に
これといって能力の細かい設定紹介が提示されない状況でいきなり悟がリバリバルして過去に遡る展開。
ただ、そのリバイバルも悟が自由に発動出来るわけではなく、発動して初めて「この短時間で誰かに悲劇が」
を悟本人も初めて理解して、しかもそこから悲劇を探さないといけないという微妙に使い勝手の悪い能力。
この場合、その悲劇を必ずしも発見出来るわけではないので、もし見過ごしたらアウトという緊張感があって、
実際劇中二度目のリバリバルだと悟は発見出来ず母親の佐知子が偶然誘拐っぽい現場を目撃して何とか回避、
という展開になってましたけど、このケースのように「悟はリバイバルしたけど悟本人は発見出来ず終了」という、
言葉は悪いですけどリバリバルした意味が全く無いまま終わる可能性もあるのがまた面白いよなーと。
で、更に条件がややこしくて、特に悲劇があったわけではないのに自分が警察に追い詰められて、そこで悟が
「来いよリバイバル!」と望んだら発動して、しかも今回は数分前ではなく一気に18年前に逆戻り、記憶は所持。
最終的にリバイバル現象はなんだったのか、何故この警察に追い詰められた際に発動したのか、などの詳細は
明かされないまま終わりましたけど、この手の他作品とは違う設定と見せ方だったのが面白かったなーと。

▼悟は大人なのに意外とツメが甘い
それこそ体は子供でも頭脳は大人、の状態で小学生時代に戻ったわけですが、意外とツメが甘いよなーと。
例えば加代の為にアイスホッケー部の元部室だったらしいバスの中をある程度快適な空間に仕上げる、
という辺りはその後登場するアジトにも通じる子供らしさも含めた発想でむしろ良いですし、中に誰かが
居ると分からないように窓の部分は中から完全に覆ったり、こういう辺りは非常にイイんですが、
実際犯人が物置代わりにこのバスを使っていたように、パっと見は元部室で放置されたバスの状態とはいえ、
ひょっとしたら誰かが使っている可能性もありますし、或いは悟がバスへ向かう過程で偶然犯人に目撃されて
尾行されたり、加代をバスに避難させている事を知る友達が増えれば増えるほどそういった危険も増したり、
この辺りのツメの甘さが意外と迂闊だなと思いました、加代と犯人のニアミスはマジで危なかったわけですし。
加代の為に、クラスメイトの前で本人に誕生日を聞いたり給食費の件では全力で守ったり、ミニスキーの計画、
クリスマスツリーを見せたり、この辺りは大人状態の陰キャ全開を見せていた悟から脱却というか、
中々の行動力で凄かったんですが、相殺するレベルでミスが結構致命的なレベルだった印象も。

▼児童相談所の使えないっぷりがヤバイ
当たり前の事ながら、警察と同じで現場を目撃、或いは何か起こってからでないと事前には動けない、
というのは分かるものの、小学生の女の子が痣を作っていて、必ず月曜日は遅刻、犯人だったのでそこを
有効活用する為に動かなかったであろうとはいえ担任教師ですら「恐らく虐待では」と感じる状況なのに、
児童相談所としては家に伺ったんですがお母様が居らっしゃらなかったので対処出来ませんでした、
とかそれはないだろうと、実際証拠が無ければ100%虐待とは限らないですし、当初の加代なら仮に質問しても
「虐待されている」とは言わないと思うので、となると現場を抑えない限り動けないのは分かるものの、
加代がまだ学校に来ていた段階で先んじて保護する事が可能なように何かしら対処ぐらいしてほしいというか。
こういうのは色々難しいとは思うんですが、少なからずこの虐待が原因で加代は極力家に帰りたくないとか、
そういう風にはなってしまうと思うので、それで悟は一人で公園に居る加代を目撃したという展開もあって、
更にその結果犯人に狙われた、という風にも繋がると思うので、虐待していた母親がそもそも悪いとはいえ、
それでも相談を受けて何とかしようと思えば動けた児童相談所が動かなかった結果最初の時間軸では加代が
犠牲になった、と考えるととんでもない事というか、誰か一人ぐらい悟のように動いてくれよと。

▼意外と悟が大人
少なからず愛梨に色々助けてもらった事で、最終的にも愛梨に対しては恋愛ではなく親愛の情や感謝は
今尚持ち続けていたようですし、愛梨が自分に対して好意を持っている、というのは流石に理解しているはず。
で、過去で加代を助ける過程で、精神が大人だとはいえ加代に対して「この子だけは守ってあげたい」的な
感情が芽生えるでしょうから、29才の大人なので小学生の女の子に対して恋愛感情は抱かなくても、仮に現在に
戻ったら現状どうなっているのかは気になるところでしょうし、もしその後普通にお互い過ごしていて、悟が
昏睡状態に陥らなければ、加代に関しては広美との仲を深めるよりも悟への好意が強くなっていったでしょうし、
悟も「心配なので見守りたい」の気持ちが強くて一緒には居たいでしょうけど、昏睡状態から目覚めて、加代が
子供を抱いて登場した時に寂しいとか「あ、結婚したんだ」とかではなく、あの時の表情や言動は純粋に
「加代が生きてて良かった」のソレだったので、となると悟としては加代への恋愛感情はやっぱり無し。
と同時に「他の男と結婚したんかよ」的な寂しさも一切見せていなかったので、意外と大人だよなーと。
独り占めしたいではないですけど、一番最初の目的としては殺されてしまった母親佐知子を救う為に事件を
なんとか未然に防ぐ、というモノだったとしても、その過程で感情が動かされるはずなのに、そうはならずに
加代の事をマジで見守る目線のままだったという事だと思うので、この辺りは大人だなーと。

▼王道ながらも熱い犯人発覚展開
実は頼りにしていた八代先生が犯人だった、という展開は王道ながらも非常に熱くて良かったです。
特に最初、一度は車のボックスを開けた悟が目を見開くシーンが用意されていた事で「え、ひょっとして」
と思わせておいて実は大量のアメが入っていたというフェイント、ただあまりにもバリバリ食べるので、
流石にわざとらしすぎる芝居では、とも思うものの、その後特に何もなく物語が進むのでマジでただのアメ。
それどころか犯人発覚後、現在に戻ってもマジでアメを食べていたのでどうやら本気のアメだったようですが、
再度悟が美里を追跡する際にボックスを空けるとそこにはアメではなく睡眠剤などの怪しげな品が。
しかも、よく見たら八代先生は黒い手袋をつけていて指紋を残さないようにしている、とかいうこの恐怖。
ここで作品を問わず犯人発覚後に犯人が語る恒例の自分語りが突如として始まるわけですが、またここで
八代先生が悟に言った「僕がここまで追い込まれるなんて、正直痺れたよ」とかセリフが素晴らしい。
確かに八代先生の立場に立ってみれば、まさか小学生相手に先回りされるとは想像しないでしょうけど、
このセリフの選び方が素晴らしいというか、聞いてるこっちが痺れるレベル。

▼展開の流れが練られていて面白い
まず最初に母親佐知子が殺されてしまい、それを止める為に大元の連続小学生誘拐殺害事件を未然に防ぐ、
を目標に行動するわけですが、なんとか最初の事件の日に加代が誘拐されずにクリア、となったのに結局
後日加代が犠牲者になる展開になり、加代を今度こそ救えたところ、今度はその救った加代がクラスで美里が
一人ぼっちになっているのに気付いて、加代は美里に不当な濡れ衣を着せられたのに美里を救う為に行動。
自分から美里に「友達になれないかな?帰る方向も一緒だし」と声をかけるとんでもない勇気と根性。
ただ、今度はその結果悟が犯人のターゲットになってしまい昏睡状態に陥るという最悪の展開。
幸運にも死ぬ事はなく意識を取り戻したものの、犯人が誰か分かっているのに記憶が無いという、この展開の
流れが非常に面白かったです、Aが終わったからB、Bが終わったからC、というぶつ切りの展開ではなく、
Aの展開があったからBが起きて、というきちんと繋がった一連の流れになっているのが良いなーと。

▼加代が結婚してるショックと絶望
よくあるケースで、ケンカ売ってるわけではないですが、男の場合相手のことをいつまでも想い続ける、
或いは想い続けてしまうのでこの作品のようなケースでも女性が昏睡だと男は待ち続けるでしょうけど、
悪い意味ではなく、女性の場合、この作品の加代のように相手を待つわけではなく別の男性と結ばれる、
という事が多いので、加代が赤ちゃんを抱いて登場した時の「えぇ!?マジかよ…」のショックと絶望感。
むしろ加代の場合、小学生時代に悟と出会って「悟は私のヒーローだよ」なわけなので、どちらかというと
まだ恋愛感情というよりも尊敬とか多大なる感謝、という気持ちのほうが強かったとは思いますけど、
それこそ自分を地獄から救ってくれた悟だからこそ…まぁ、別に付き合ってたわけでも一方的に好きだと
好意を宣言していたわけでもないので当然の流れかもしれませんが、視聴者視点だと「えぇ…」と。
ただ、その加代の結婚相手が悟の友達であり、加代自身も悟に救われて以降仲良くなった広美で、共に
最初のリバイバル前だと犠牲者同士だった広美と加代、というのは王道ながらもまだ良かったというか。
物語的な不満で言うと、当然広美と加代は今結婚して子供も産まれて幸せなわけなので事件には関係せず、
のほうがイイとは思いますし余計な事は言うべきではないかもしれませんけど、物語を悟目線で最初から
見ている視聴者の立場で言うと、悟が再び目覚めて賢也と共に事件を追う一方で、加代達は終盤全く物語に
関与せずそのまま終わってしまうので、その辺りは残念だったかなーという気も。
加代達の事を考えるなら余計な心配はさせたくないものの、何かエピローグ的な絡みが欲しかったというか。
個人的には「ありがとう、あの場所から連れ出してくれて。悟は私のヒーローだよ」という加代の悟への
感謝の言葉と、その直後の「なんか言え」で恥ずかしさを隠すように雪を投げつける加代が尋常ならざる
可愛さでこれはこの二人が結婚してハッピーエンドじゃのう!とか思ってたので微妙にショックでしたが。

▼全12話を見終えての感想
正直非常に面白かったです、というか想像以上に完成度が高くて驚かされました、ホント面白かった。
三部けい作品というと鬼燈の島と魍魎のゆりかごは単行本を全巻買い揃えるぐらい好きな漫画家さんでは
あるものの、何故か僕だけがいない街は単行本発売当初も読まず、実写映画やアニメも未見で、でも
当然気にはなっていて、そこでありがたい事にNetFlixでドラマ化、というニュースを聞いたので、ここは
正直NetFlixに対する信頼の厚さも含めて是非見てみよう、とは思っていたものの、ホント面白かったです。
原作のほうを一切読んだ事がないので再現度や構成面でどの程度今回のドラマ化が優れているのかは
分かりませんが、とにかく1話30分前後という尺や、展開のテンポの良さ、時折挟まれる煙突から煙の出る
風景や町並みの綺麗さなど、映像的な面も含めてとにかく見やすく、同時に先の気になる作品でした。
申し訳無い事に日本の俳優には全く詳しくないのでよく分からないんですが、特に悟と加代の子供時代、
犯人判明後の八代先生、このお三方に関しては役柄にもハマっていて良かったです。
海外ドラマと違って、中々日本の作品でNetFlixオリジナル、というのは今後もそこまで出てこないとは
思うんですが、個人的には今回のこの僕だけがいない街で、原作が勿論出来の良い作品だと思うんですが、
ドラマに関しては、仮にこれが地上波での放送ドラマだとここまで面白い仕上がりにはならず、嫌な言い方で
恐縮ですがキャスティングに関してももっと芸能界的な起用でのキャスティングだったでしょうから、
作品の完成度や良さだけでなく、NetFlixオリジナルドラマとして日本の作品がこれだけの質で配信された、
というのは日本人としても良かったなーと思いました、見て良かったー。

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2018-01-07 : 国内ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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予告犯 -THE PAIN- 第05話

最終話、流石に最後の裁判という事でどんでん返し的なものもなく、良い意味で王道展開が描かれ、
いかに花山事務総長を追い込むか、に焦点が当てられた内容でしたが、過去の4件の公開裁判と違い、
今回の内容は証拠品の切り出し方や追い詰め方が、この予告犯というドラマらしい流れではなく、
どちらかというとゲームの逆転裁判のような印象を受けました、非常に盛り上がる流れの追い詰め方というか。

▼最後まで警察は全くの役立たず
吉野は公開裁判の映像を見てすぐに色々と言い当てたり、今回も吉野の奮闘がなければ佐久間は銃による
自決で後味の良くない終わり方を迎えていたかもしれないので、吉野は登場以降唯一頑張っていたものの、
その他の警察関係者が、これ以上ないぐらい何の役にも立たずに終わったのが印象的でした。
見せ場の作りようがない状況だったので仕方ないものの矢崎は結局口が悪いだけで今回はほぼ出番もなく、
いわゆるその他大勢の警察官に関しては、今回なんかは自決しようとする佐久間の周囲で何を牽制してるのか
止めにも入らず、かといって仲間の動きを見るだけで自分達は何もせず右往左往するだけ、挙句に佐久間の
立証で罪が暴かれ退廷しようとする花山事務総長が部屋を出て行くのをただ見ているだけで逮捕もせず。
警察からしてみれば追っている立場の佐久間が真実を全て明かしてくれたので何かと苦い気持ちもあり、
この流れで花山事務総長を逮捕するというのも確かに滑稽なものがありますが、マジで何をしてるんだと。
元々日本や海外を問わず、警察だったりの組織が中心になって描かれる作品以外だと警察は無能という扱いで
構成されている事が多いものの、ここまで警察が役に立たない作品というのも非常に珍しいというか。

▼全05話を見終えての感想
原作は既読済みなものの映画は未見、前番組のテミスの求刑が非常に面白い作品で、その枠で放送される、
という事でなんとなく見てみるか、その程度の気持ちで見始めたんですが最後まで面白かったです。
弁護士や検察側の視点ではなく、裁判官の視点での物語というのが何とも新しかったですし、劇中で
佐久間が語っていたように、視聴者視点で見ていても、確かに佐久間が公開裁判で提示した数々の証拠が
捏造ではなく真実だと信じこんで見ていたので「佐久間が嘘を吐いている」という可能性すら考えずに
公開裁判のターゲットを有罪だと思い込んでしまう冤罪の怖さを思い知らされたりと、良く出来た脚本。

強いてスッキリしなかったと言えば18年前の冤罪に関わっていたほうの林田でしょうか。
最後は自分で自殺してましたけど、形から言えば、言わば自分は満足して、生き恥を晒したくないとか、
そういう惨めな思いをしたくないから自殺という、完全に「自分としてはもう満足」という形での自殺。
にも関わらず、花山事務総長が関わっていた事をバラしたり、最後は周囲を巻き込んだうえに自分自身は
納得したうえでの自殺なので、犯罪者にも関わらず思い残す事はもう何もない、の状態で死んだので、
佐久間が自殺を止めなかったのは問題無いものの、もっと惨めな末路を用意しておいてほしかったかなーと。
唯一林田だけが、いわゆる損をしない形で終わっただけに妙にスッキリしないものを感じてしまったというか。

とはいえ、前述のように佐久間の仕掛けた証拠が嘘だという事実を疑いもせず信じる光景を見せられたり、
全体的に脚本が非常に優れていたというか、面白い作りだったなという印象でした、単純に面白い。
公開裁判自体が冤罪だったとはいえ、その冤罪の過程で描かれた事件等は面白い内容でしたし、
非常に完成度の高い単発エピを連続で見る事が出来たので、視聴前に全く期待していなかった事を考えると
極めて満足度の高い作品だったなーと、前番組テミスの求刑に続いてwowowの質の高さを実感しました。
2015-07-15 : 国内ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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予告犯 -THE PAIN- 第04話

遂に佐久間達の真の狙いが明らかになる、という今回でしたが、実は今までの公開裁判全てがでっちあげで、
偽の嫌疑でも、その偽の証拠や映像がそれらしいものであれば人は信じてしまう、というのが面白かったです。
特に初回エピソードで水谷がハメられた痴漢の冤罪が正にソレだったので、その事も合わせて証明した形で、
尚且つ本来ならこういう「実は嘘でした」の展開だと夢オチ等と同じでしらけてしまいやすいところを、
そうはならず、実際に別の犯罪を犯していたり、近親者が過去に起こした冤罪裁判に関わっていた、という事で
少なからず展開に意味を持たせていたのは良い形だったなと、容疑者を殺すかどうか、は流石に主役側が
やるような行為ではないので、実は殺していませんでした、になるのは流石にやむなしという感じ。

▼殺人の被害にあった者の気持ちは?
容疑者に死刑を宣告した佐久間に水谷が反論するも「殺された人間は石を投げる事が出来ない」と佐久間。
確かに裁判で裁かれるのは大事ですし、それが法律で定められた出来事なので、当然捕まった容疑者は
裁判で裁かれるのは然るべき流れですし、殺人を犯したからといって流石に自分達が公式な裁判で裁かずに、
そのまま死刑を執行するのはちょっと、という水谷の気持ちも勿論分かるものの、佐久間が言うように、
この場合殺された被害者の気持ちや憤りはどうなるのか?というのは正しい疑問ですよね。
人を殺したからといってソイツは殺されても仕方ないのか?といった倫理的な問題は勿論ありますし、あまりに
極端な事を言えば、それで犯人を殺すと、元々犯人が悪いとはいえ殺された犯人の家族や友人がまた復讐を、
となると一生終わらない展開にはなるものの、殺された人間の気持ちはどうなるのかと。
水谷の言い分だと、仮に殺された被害者の言葉を聞く事が可能で、その被害者が「殺してほしい」と言えば
別に殺してしまってもいいという事になると思うんですが、結局それはそれでやっぱり思い悩むという事に。

▼死刑に動揺する水谷
そういった流れで、流石に死刑を知り動揺するのも当然分かりますし、気持ちは分からないでもないですが、
そんな事を言い出したら程度の違いこそあれ、勝手にやっているネット上の公開裁判で、実はでっちあげ、
という事が今回判明したものの、真偽は別にして国の司法として裁くのではなく、勝手にやっている裁判で、
ソレを見たネットのユーザーの過半数以上が有罪だと認定したら容疑者の実名や顔をネット上に晒し住所まで、
という行為も当然良くはないですし水谷自身も最初はやはり動揺していましたが、今回は「死刑」という
あまりに強烈なインパクトで流石に拒否反応、ただ前述のようにネットに顔写真等を晒すのは良いのかという。
無意識レベルにおける罪の意識というか、そういうのがこれはどうしても出てしまう問題ですよね。
犯罪者で悪人だ、と判明したからといって現住所まで晒すのは流石にちょっと、と思いますし、今回の容疑者が
マジでストーカー殺人を行っていたのだとしたら、心情としては公開裁判の中継を見ていたユーザーのように
死刑執行を望むとは思いますが、それでもやはり「死刑」となるとどうしても怯んでしまうというか。
水谷のように「いや、流石にそれはちょっと」となるのは当然の反応かなーと、今回ばかりは。
沖菜が「今回の公開裁判と今までの公開裁判の何が違うわけ?悪人を裁く事にかわりはないでしょ」
そう言っていましたが、正にその通りですよね、感情を無視して考えれば別に今まで通り悪人をただ裁くだけ、
結果的に今回の容疑者に相応しい罪が死刑というだけで、別にやっている事は今までとなんら違いはないと。

▼でっち上げの展開が恐ろしく違和感がない
過去のエピソードでも見事な偽証や偽の証拠の連発だったわけですが、今回のストーカー殺人も完璧な流れ。
実はストーカー被害の報告を受けるも対応しなかった警察としては、出来れば自殺という事にしたかったので
遺書の筆跡鑑定を行わなかった、その対応をしたのが容疑者の父親なので事件をもみ消した形。
前述のようにこれらは嘘の証拠だったわけですが、真面目に働いておられる警察関係者の方にはなんとも
申し訳ないものの、こういうのはいかにも警察がやりそうな対応に思えてしまうので、いきなり死刑という
強烈な形を最初から強行しようとしていた佐久間に、これらの証拠が嘘であるという考えが出ないんですよね。
マジで言葉は悪いものの、いかにも警察がやりそうな事で、尚且つ容疑者の態度も悪かったので完全に
しらばっくれているようにしか思えない為「あぁ、コイツ多分マジでやったんだろうな」という先入観に。
2015-07-01 : 国内ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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予告犯 -THE PAIN- 第03話

今回のターゲットは過去に色々やっていたけど裁かれる罪状としては万引き、という女性でしたけど、
むしろその公開裁判よりも、冒頭から連続で描かれた恐怖の3連発が衝撃でした、とにかく怖すぎる。
水谷自身も言ってたように急に警察から事情聴取なんて受けたら当然怖いので泣きたくなるのは当然ですし、
街中で突如現れた新聞紙を頭にかぶった人物に無言で追われる、なんて恐怖以外の何者でもなく、
ターゲットの樹理が水谷に急に携帯で写真を撮影されて無言で歩いて立ち去られる、というのも完璧に恐怖。
この3点が、本筋にはこれといって関係のない描写ながらも、序盤から連続で描かれてひたすら怖すぎでした。
と同時に、追いかける新聞紙、無言で写真撮影する水谷、この2点は笑えるという意味でも映像的に凄かった。

▼気持ちの悪い怖さ
前述の恐怖3連発なんですが、中でも街中で突如現れた新聞紙に追われる、いきなり写真撮影、この2点は
言いようのない恐怖という意味でも恐ろしいモノがありますよね、ホラー的な絶望を感じる理不尽な恐怖。
前者の新聞紙に至っては何も言わずにただ追いかけてくるだけという、万引きだったり違法売買を終えた直後に
警官に追われるだけでも怖いでしょうに、何も言わずに新聞紙を顔にかぶった人物にひたすら無言で走って
追いかけられるだけというのは、何かもぅ捕まったらヤバイ事になるのは目に見えているので逃げるしかない。
後者の写真撮影も、樹理は「え…なに?変態!?」と動揺してましたけど、確かにいきなりこんな事をされると
一瞬固まるというか、怖いのは怖いですし気持ち悪いですけど、ただ写真を撮影されただけ、なのが余計怖い。
予告によると次回はストーカーがターゲットのようですけど、正にストーカーと同じで、今回のこの恐怖は
両者共に無言なのでどうする事も出来ない、というのがとにかく恐ろしいですよね、マジで対処出来ない。

▼矢崎が意外と常識的な一面を
前回の初登場ではただ不快な印象しか与えなかった矢崎ですが、今回最初の公開裁判で召喚されて確実に
新聞紙達と一度接触している、という事で水谷を事情聴取していたものの、流石にというべきか、今回は
正式な事情聴取という事もありちゃんと敬語で取り調べしていたのが、前回の態度がひどすぎただけに、
本来はコレが当然ではあるものの、きちんとした対応も出来るんだなと感心しました。
と思っていたら、上司の吉野が戻ってきて、自分から挨拶してきたのに握手に応えず座って偉そうにタメ口。
確かに吉野は休暇明けとはいえ定時に出勤しなかったのでアレではありますし、吉野も敬語こそ使っては
いたものの明らかに上から目線のニュアンスが感じられる態度だったので良くはなかったですけど、
珍しいタイプというか、吉野は容疑者ですらない一般人相手にだけきちんとした態度、という変わり種。

▼万引きに対する罪の意識の無さと軽さ
樹理の友達は「ただの万引きじゃん、ごめんなさいで十分でしょ」と言っていましたが、これは単純に
他人事なので深く考えていないとか、公開裁判の際に証言として使われていた映像でも分かるように樹理が
そもそもあまり良く思われていなかったので別にどうでもいい、というのもあっての発言だとは思いますが、
それ以上に、そもそもの考えとしては実際はこんなものというか「たかが450円の万引きだろう」という
気持ちはやっぱりありますよね、程度の軽い重いに関わらず犯罪ではあるものの、どうしても意識は低く。
実際、公開裁判の冒頭で樹理自身が万引きの事実を認めて、形式上のものとはいえ一応謝罪もしていたので、
確実に「万引きをしました」と本人が認めているのに、何故か集計結果では有罪が53%、無罪が47%という、
本人が認めたのに何故か約半数が無罪と回答、とかいう冷静に考えればちょっと異常な集計結果に。
ただ視聴者視点でも、初回が痴漢冤罪での詐欺グループ、前回が社会復帰を手助けするという名の元に
行われていた悪徳業者の実態、この流れで、今回の樹理が過去に色々やっていたとはいえ主題が万引き、
となると規模の低さを感じてしまったのも事実なので、やっぱり意識レベルで万引きは「まぁいいじゃないか」
程度ですまされてしまうような考え方が根底にあるんだろうなと思いました。

▼今回もノリノリの佐久間
言動面でそういった描写があったわけではないものの、樹理が罪を認めた後で、既に自分の顔写真や住所が
ネット上で晒されている事に関して「どうかこれ以上、私の個人情報を流すのはおやめ下さい」と懇願。
万引きや樹理が過去にしてきた事は犯罪ですが、この発言に関しては正しいというか、確かに顔写真や
住所を晒すのは流石に良くないと思いますし、その結果初回エピソードや今回のように公然と、犯罪者では
あるものの白昼堂々周囲から写真を撮影されまくる、という二次被害が起きてしまうので、水谷も最初に
困惑していたように「流石にやりすぎでは…」という可哀想な気持ちが芽生えてくるのは当然なものの、
この流れで佐久間が過去に樹理がしてきた個人情報を容赦なく流していくのが笑えました、やめたれよと。
物語的には「個人情報を流すのは勘弁」と言う樹理自身が実は過去に謝礼目当てで大量の個人情報を流した、
と判明するので非常に痛快というか、樹理に文句を言う資格無しという展開なのが熱かったです。
2015-06-23 : 国内ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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予告犯 -THE PAIN- 第02話

地上波のように従来のTVシリーズなら全10話前後なので、3話ぐらいまでは似たような構成で話が続いて、
となるところを、全5話という事もあってか、2話目でいきなり公開裁判の対象者を初回エピソードとは違い、
いきなり有名人を名指しで有罪と告発する、という意外な展開にまず今回は驚かされました。
初回の公開裁判の内容が結構面白かっただけに、良い意味でシナリオで魅せれる内容だなと感じたので、
そういう意味では今回も従来通りの構成で見たかったという気持ちがありつつも、こうして話数の少なさを
逆手に取って物語が一気に進むというのも、これはこれで面白いなという印象。

▼裁判官同士の会話が結構エグイ
裁判官の飲み会で「身重の奥さんが居る等の情報が目に入って」「そんな瑣末な事にいちいち」という、
正直聞いている分にはとんでもない会話が繰り広げられていたものの、実際そんなもんでしょうか。
ホント言葉は悪いですが仕事として判決を下す必要があるので、どんな事情があるにせよ、そういう情報を
知ってしまったからといって罪を軽くするのは良くないので、一見フザけた会話に聞こえてはしまっても、
言ってる事とやってる事は正しいかなーと、佐久間の事を「でもそれが本来あるべき裁判官の姿だろ」
と言っていた裁判官が居たように、残念ながら日本人はどうしても周囲の評判だったり人の目がどうの、
というのを気にしてしまいがちなものの、そういう「こんな事情があると知ってしまって」という事を
口に出すのは良くないものの、実際は「まぁ関係無いけど」というのは正しい判断かなーと。

▼矢崎の態度の悪さが驚いた
作品同士の繋がりは無いので全く関係無いですが、同じwowowのドラマWの前番組として放送されていた
テミスの求刑、アレにも相当態度の悪い警察官や検察官が居ましたが、後番組として放送されているこちらも
ソレを遥かに凌駕する態度の悪い警察官が現れるという、何かこの番組枠は警察に恨みでもあるのかという。
今回なんかはそもそもの河原があまりに問題のある人物でしたが、本人が言うように河原の元を訪れた
時点で何も証拠が無いのに、河原が来た後もガムをずっと噛み続けて、河原はちゃんと敬語で対応するも
矢崎は完全に上から目線のタメ口で喋り続け、恐ろしい事に警察官にも関わらず自己紹介すら無し。
河原が警察上層部にも知り合いが居る、と言った途端退散するとかいう、あまりにも印象の悪い初登場。
今後どういう扱いで描かれるキャラクターなのか分かりませんが、久しく見なかったただ嫌われる為だけに
出てきたレベルで印象の悪いキャラクターとでもいうか、マジで何事かと思うレベル。

▼初回エピと違いノリノリの佐久間
公開裁判における演出が非常に優れていたのも佐久間のノリノリっぷりに輪をかけていたとは思うんですが、
今回は河原が映っているTVをペチペチと叩いたり、最後のワンクリックで1万円という笑わそうとしてるとしか
思えない行動だったり、狼狽える河原に「お前のほうこそ公開裁判の趣旨が分かっていない。正規の方法で
裁けるのなら、誰かが告訴状を書けばすむ話だ」と、言ってる事は正しいもののあまりにも開き直った
発言をしたり、トドメが「私がお前にかけてやれる言葉は一つだけ。恥を知れ、クズ野郎」
新聞紙をマスク状にしてかぶり、冷静に喋り続ける裁判官の役、というだけで十分佐久間は異様な雰囲気と、
シリアスな笑いとでもいうか、つい笑わされてしまう魅力があるのに、今回は行動までノリノリで、更に
いちいちセリフが面白いという強烈な展開でした、佐久間自身のキャラクターが良すぎる。
2015-06-16 : 国内ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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